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400 日本の審判技術が国際標準に到達する日
2002/7/16(火)09:05 - 久間(くま) - ns.meiji.co.jp


草審判の久間です。

わが国の野球界においてその審判技術が
諸外国のそれと大きくかけはなれてしまった
のは,わが国に輸入された"Baseball"が
この国に深く根を下ろし,その結果あたかも
国技であるかのような錯覚を引き起こして,
日本国内だけで"野球"として独自の発展を
遂げていったことが大きな原因と言えるでしょう。
長い間プロはともかく,アマチュアの野球
選手が国際大会に出場する機会はごくごく
限られたものだったのです。
言わば,日本の野球界は"鎖国"のような状態
だったのです。
諸外国の動向に左右されることがなかったために
審判技術もわが国で研究され,日本人がやりやすい
ようにつくりかえられていったわけです。
また,そのようなわが国独自の審判技術でこれまで
は十分事足りたのです。
ところが最近,私たちはアメリカ大リーグの
試合を多く観戦する機会を得ましたし,野球
選手の多くはプロアマを問わず,諸外国と試合を
行うチャンスに恵まれるようになりました。
高校生も国際大会へ出場する機会を盛んに与え
られるようになりました。
それにともなって,日本の審判員が諸外国で
審判を行わなければならないことも多く
なりました。
草野球の窓でも「Kusamado All Japan」を結成
してオーストラリアへ遠征したことは皆さま
ご承知の通りです。
しかし,こういった動向に身震いしたのは
日本の野球界のトップの方々でした。
諸外国の審判員の技術が日本のものとは
大きくかけはなれており,このままでは日本は
ひとり取り残されてしまうと考えたのです。
そこでこれを機会に,国際的に標準とされている
審判法,すなわち米国式審判技術を積極的に
取り入れることとなったのです。
どちらかと言えば保守的なわが国です。
米国式を導入するには数多くの困難があった
と察します。
けれども,この審判法を日本のすべての審判員が
身に着けるようになれば,いつ何時に国際大会へ
出場しようとも他国の審判員との連携動作に頭を
抱え込む必要がなくなり,また諸外国の野球選手に
わが国の審判員が誤解を与える宣告をしないですむ
ようになるわけです。

今現在は日本の審判技術が国際標準のそれに
移り変わってゆく過渡期と言えるでしょう。
日本独自の審判法に慣れ親しんだ者にとっては
これまで自分自身が学んできた事柄を真っ向から
否定しなければならないこともあり,戸惑いを
隠せません。
正直申し上げて私も毎試合「あれ?」 「あ,違った」
などと独り言を言いながら米国式を学んでいます。

日本の審判員が諸外国に堂々と胸を張ることのできる
日が来るのはもう間もなくと思いたいものです。

長文失礼致しました。


〔ツリー構成〕

【387】 アメリカ式にボールを先にカウントする審判! 2002/7/15(月)14:16 福本世界一
┣【388】 やがて軟式野球も「ボールワン・ストライクツー」 2002/7/15(月)15:12 久間(くま)
┣【390】 re(1):やがて軟式野球も「ボールワン・ストライクツー」 2002/7/15(月)17:00 福本世界一
┣【400】 日本の審判技術が国際標準に到達する日 2002/7/16(火)09:05 久間(くま)

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