草審判の久間です。

ご質問のケースでは，プレイが行われていない
走者に対しての走塁妨害となりますので，審判員は
走塁妨害の宣告のみその場で行い，プレイの成り行き
を見守ります。
審判員は妨害を行った野手を右手人差し指でさして，
「オブストラクション」と発声します。
この行為はあくまでシグナルであって，その場で
ボールデッドにはしないということなのです。
そしてプレイが一段落したときに審判員は初めて
「タイム」を宣告して試合を中断させます。
そして審判員全員で協議し，もし打者走者が妨害を
受けなければどの塁まで進むことができたかを決定
します。
もし打者走者がそのまま走り続け，二塁へ到達
していただろうと思われるときは，打者走者を
二塁に進め，その結果では二塁走者は三塁に進塁
することができるかもしれません。
しかし，ご質問のように挟撃プレイが二・三塁間で
行われたために，打者走者は二塁へ進塁できなかった
と審判員が判断すれば，一塁に留め置かれることに
なります。
また，プレイが一段落したときに打者走者が二塁に
到達していた場合は，そのまま二塁への進塁が
認められることとなるでしょう。
ご質問の例では，打者走者の一塁の占有は認められますが，
二塁が与えられるかどうかということになりますと，
二塁走者との関係で微妙ですね。
走塁妨害の処置法は，審判員の腕の見せ所といえるかも
しれません。

なお，旧審判フォーラムでも書いたのですが，
プロ野球の選手の真似は私たちアマチュア野球においては
お勧めできません。
プロでは当たり前のようになっている「かけひき」が
アマチュアでは通用しないことも多いからです。
うっかりプロの真似をして，審判員に反則ととられる
ことになるかもしれませんので，用心してください。

失礼致しました。

〔ツリー構成〕

【7】 走塁妨害？でも… 2001/11/19(月)18:13 ダッチ ≪

┣【8】 re(1):走塁妨害？でも… 2001/11/19(月)20:41 伊勢　美剣

┣【9】 プレイが終了した後適宜な処置をとります 2001/11/20(火)02:00 久間(くま)

┣【10】 補足です 2001/11/20(火)07:38 久間(くま)

┣【11】 re(1):補足です 2001/11/22(木)16:10 ダッチ