| 956 第三アウトを置き換えることができます |
草審判の久間です。 例えば二死満塁のとき。 打者が遊撃手前へゴロを打ち，この直後に三 塁走者は本塁到達。この後に遊撃手は二塁へ 送球，一塁走者を封殺。第三アウトが成立し た。 上記の場合に，第三アウトより早く本塁に到 達した三塁走者の得点が認められないのはご 存知と思います。 第三アウトがフォースアウト(封殺)に該当す るときは，アウトより先に走者が本塁へ到達 していてもその得点は認められない という 規則が明文化されていることによります。 しかし，ご質問の件における二塁走者の第三 アウトは封殺ではありません。アピールアウ トです。ですので，アピールアウトが成立し て第三アウトとなる前に本塁へ到達した三塁 走者の得点は認められて攻守交代となるわけ です。 この場合，守備側は二塁走者をアピールアウ トにした後であっても三塁走者に対するア ピールを行うことができます。 「三塁走者はタッグアップしていません」と 球を持って三塁を踏むかもしくは三塁走者の 身体にタッグして審判員に三塁走者のアウト を求めればよいのです。 審判員はそれに対してアウトまたはセーフの 宣告を行います。アウトを宣告したときは第 四アウトとなるわけですが，審判員は二塁走 者のアウトを取り消して三塁走者のアウトを 第三アウトに置き換えて処置します。 よって第三アウトを宣告された三塁走者の得 点は認められず攻守交代となります。 ところでこのアピールプレイはいつでも好き なときに行うことができるというわけではあ りません。時効があるのです。 それは"投手及び内野手全員がファウルライ ンを越えるまで"です。 投手と内野手四人の計五人全員がファウルラ インを越えて内野を離れたとき，アピールは 時効を迎えます。 ですから，審判員にアピールアウトを求める 際はこの五人が一人でもいいですから内野内 に残っているときにアピールの第一声をあげ てください。五人全員が内野を離れた後では アピールは受け付けられません。 ご理解いただけましたでしょうか。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
| 【954】 第３アウトの交換アピールについて 2003/4/11(金)00:47 ゲソン |
| ┣【956】 第三アウトを置き換えることができます 2003/4/11(金)08:30 久間(くま) |
| ┣【957】 re(1):第三アウトを置き換えることができます 2003/4/12(土)21:24 ゲソン |
| ┣【958】 re(1):第三アウトを置き換えることができます 2003/4/12(土)22:33 本当ですか？？ |
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