草審判の久間です。

ボークの宣告は投手の規則違反を発見した審
判員なら誰でも行うことができます。
例えば，一塁へのけん制球に対するボークを
三塁にいる塁審が宣告しても構わないのです。

私が一塁塁審であったときのお話です。
左投手が投手板に触れた状態で，一塁へ素早
い送球を行いました。
走者は完全に逆をつかれ，一塁へ頭から滑り
込むも触球の方が早かったために，私は走者
のアウトを確認しました。
そして，アウトを宣告しようと右手を上げか
けた次の瞬間でした。
「ザッツ・ア・ボーク！」
ボークの宣告があったのです。私は上げかけ
た右腕にブレーキをかけ，アウトのアの字が
出かけていた口をギュッと閉じました。
宣告の主は三塁塁審でした。
この後，三塁塁審の宣告に同調するため，球
審と二塁塁審が続いてボークの発声を行いま
した。そして，四人の中では私が一番遅く
ボークの宣告を行ったのでした。
実はそのときの私は，投手の動作がなぜボー
クなのか少しもわからなかったのです。
「右足が左足と交差した後に送球しました。
投球中止のため，ボークです！」
三塁塁審はタイムの宣告の後にマウンドへ歩
み寄りながらそう叫んだのでした。

このように，ボークの宣告はボークを確認し
た審判員なら誰でも行うことができるのです。
極端なお話，外野審判であってもボーク宣告
を行って差し支えないのです。(現実にはあ
りえないことですが…)

失礼致しました。

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【1975】 牽制球について 2003/10/15(水)14:54 自来也

┣【1976】 削除

┣【1977】 ボークです 2003/10/15(水)15:25 久間(くま)

┣【1981】 re(1):ボークです 2003/10/16(木)10:04 トーマス

┣【1982】 どの審判員でもボークの宣告はできます 2003/10/16(木)11:40 久間(くま) ≪