7987 普通に考えれば、投手や捕手も当然対象です |
「守備行為をしない投手や捕手はインフィールドフライの対象となる内野手にならない」 ある意味正しいですね。誰がどう見ても二塁手が守備すべきイージーなフライがあがったときは、 二塁手が捕球できることを期待してインフィールドフライを宣告しますので、 一塁手や三塁手、遊撃手も含めて、インフィールドフライの対象となる内野手ではありません。 しかしその方は、 「『公認野球規則』の全体ををきちんと読んでいるのでしょうか」 という疑問がわきます。規則2.40の一部分だけを読んでも、 インフィールドフライについて真の理解は得られません。 (2.39)内野手とは、「内野に守備位置をとる野手」をいいます。 (2.40)内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるものを、インフィールドフライといいます。 (2.40【原注】)適用に当たって、芝生やベースラインなどを勝手に境界線として設定すべきではない。 たとえ、飛球が外野手によって処理されても、それは内野手によって容易に捕球されるはずだったと 審判員が判断すれば、インフィールドフライとすべきである。 と注意が述べられています。 だから、2.40の本文で、わざわざ、 投手や捕手、外野手が内野でこの飛球に対して守備する場合には、内野手と同様に扱います、 という但し書きを入れているのです。 ある一文にとらわれるだけでなく、全体を読んで規則の趣旨を理解しましょう。 「内野に位置する野手」が「普通の守備行為」をしていれば、 (仮に内野に位置する野手が「普通でない守備行為」をしていても、最初から普通の守備行為をしていれば) 容易に捕球できると審判員が判断できる、打者が打って内野にあがった飛球(バント飛球・ライナーを除く)を、 インフィールドフライというのです。 おやじさんのお考えのように、インフィールドフライは攻撃側の不利益を取り除くための規則です。 守備側の、「普通の野球ではありえない行動」は考慮の対象とすべきではありません。 いかがでしょうか。
〔ツリー構成〕
【7986】 インフィールドフライの適用対象について 2015/5/7(木)23:00 おやじ |
┣【7987】 普通に考えれば、投手や捕手も当然対象です 2015/5/10(日)02:03 沼 |
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