今年はまったく雪が降る気配がない。遅くとも大抵クリスマス頃には降るのだが今年はそれもない。
 まぁそんなこんなで結局今日が97-98シーズンの初滑りになった。行った先は那須の"ハンターマウンテン塩原"。僕の入っている某メーリングリストの"ますみ"こと増田美穂ちゃんと"なお"こと大森直美ちゃんと3人で行った。
 前日、僕が晩からスキーに行くと言っているのに10月にケラマに行ったメンバーで忘年会。幸い会社は最終日でもちこせない半休が1回分残っていたので、午後半休をとり早めに帰宅して準備をし一眠りして、忘年会にちらっと顔を出した。そろそろ出発しようかなと思っていたら、ますみから"まだ出ないのぉ?こっちはそろそろ一眠りするよぉ"と電話があった。夜中の12:00に千葉の野田市駅で二人を拾うことになっていたので10:00に横浜の長津田を出て東名高速->首都高速->常磐道を使い流山ICで降りて野田へ。交通情報を見ながら渋滞している場所を避けて走ったので予定よりちょっと早くついてしまった。電話をすると既に目を覚ましていたようで、"じゃぁ今から出ていく"といって出てきてくれた。

 R16->東北道岩槻ICと通り西那須塩原ICを経由してハンターマウンテンの駐車場に着いたのは朝5時くらいだった。しかぁし、駐車場についても雪はない。スタッドレスタイヤやチェーンがなくても十分来れてしまう。とりあえず朝が来るまで寝ることにした。
 寝ていたらぽつぽつと屋根をたたく音。気がつくと雨だった。げっ、雪とけちゃうよぉ、やんでくれないかなぁ、と思いながらまだ時間も早いことだしそのまままた寝た。
 朝7時すぎても雨はやまなかった。ますみもなおも目が覚めていた。"どうしよう?どっかうつる?、でも今から雨じゃないとこまで移動したらお昼過ぎちゃうよ"。なんかを話しながらちょっと遠くを見ると晴れ間があった。向こう晴れてるよぉ。この雨にあきらめたのか数台帰っていくクルマもあった。"まぁまだ時間も早いからやむかもしれないからもうちょっと待ってようよ"。ますみがお得意のてるてる坊主を作った。
 8時すぎ、てるてる坊主の効果があったのか、雨が上がり晴れ間もみえるようになってきた。食事をしスキーの準備してゲレンデに出かけた。が、ここでインロックしてしまった。正確に言うとドアはキーで閉めたのだがキーをトランクに入れて閉めてしまった。しかたないのでますみがレンタルスキーを借りに行っている間にJAFに電話をして来てもらうことにした。11時〜11時半くらいに来るという話しだったのでとりあえずそれまで滑ることにした。

 雪が少ないためか、年末なのか、わからないけれどスキー場は空いていると言うほどではなかったけれど、それほど混んではいなかった。もっともこの雪にしてもゴンドラの山頂駅から下まで2本ほどのコースにスノーメイキングシステムによって作られた人工雪だろうと思う。ゲレンデをちょっと離れるとまったく雪はないし、リフトからみえる駐車場はどこかのキャンプ場の大駐車場のような感じ。
 JAFに来てもらったときに待たせるわけにもいかないし、初滑りなのでゴンドラで上にあがることはせずにトリプルとクワッドで滑っていた。ますみもなおさんも初心者の滑りだけど見てないと危なっかしいってこともなかった。下の方は結構平坦なので二人は結構スピードが落ちてしまうので大抵僕が途中で抜かしてしまった。

 11時ちょとすぎになったので二人にはまだ滑っていてもらって、僕はJAFの人との待ち合わせの場所に行った。幸いまだJAFの人は到着していなかった。5分くらいして到着したのでキーを開けてもらった。作業は簡単で僕が書類を書いている間にはすでに終わっていた。

 かぎが開いたので二人との待ち合わせの場所に戻った。が、いない。???まだ滑ってるのかな?ゲレンデの方へ行って滑ってくる人を見ていたらなおさんが後ろから現れた。おや?どうやらトイレかお土産屋に入っているときにすれ違ったみたい。お昼にしてもいい時間だったのでお昼にした。
 レストランもゲレンデ同様そんなに込んではいなかったので座るのには苦労しなかった。とりあえずグローブをおいて席を確保して食事を買いに行った。何にしようか迷ったけど結局カツカレーとビールにした。

 今年から大々的にスキーメーカーが宣伝を始めた物の一つにカービングスキーがある。僕の所属しているスキークラブのかなりの人数が今年カービングスキーに履き代えていた。僕も買おうかなと思っていたのだが、実際どんなもんかわからないし、雪も少ないのでまだ買ってはいなかった。
 朝、スキー場のパンフレットを見ていたらレンタル品の中にそのカービングスキーがあった。天気も良くなってきたことなので、まだ借りれるようなら借りようと思ってレンタルのカウンターに行ったら、"まだある"とのことだったので借りてすべることにした。

 天気も良くなったので午後からは上に行ってみよう、ということでゴンドラに乗って上にあがった。
 上から見る景色はまったくの茶ッ茶。笑っちゃうくらい雪がない。今年は長野でオリンピックもあるのにどうするんだろう?
 一番上の斜面はこのスキー場の中で一番斜度がある。さすがに下から見るのと上に立ってみるのとでは斜度の程度が違って見える。しかし上がってきちゃった以上滑るしかない。
 最初はますみもなおさんもこわごわ降りていたのだが、そのうちますみはまったく怖くなさそうな感じで滑るようになった。ますみに"怖くないの?"って聞いてみたら"最初はちょっと怖かったけど、今はそんなに怖くないよ。だってパラだとこれくらいの斜面をかけ降りていくんだもん"とのこと。なるほど、パラグライダーでこれくらいの斜度のところをかけ降りるのには慣れているのか。
 スキーで斜面が怖くないってことは上達のためにはかなり重要なことである。この斜度が怖くなければまぁたいていの所は怖くないだろう。上達するための一つの足かせがこの子にはないんだ。
 しかし、ますみは慣れているとは言ってもなおさんはそういうわけではないから、やっぱりこわごわ降りている。幸いリフト1本分全部が急斜面ではなくて途中からは緩やかな斜面に変わっているので、そこまで降りればその後はなんとかなるので、がんばって滑っている。

 で、午後から履き代えたカービングスキーの調子はどうかというとこれが結構いい。カービングスキー(Carving Ski)の名の通り、ちょっとした力で板が切れ込んで弧を描く。借りるときにもいわれたのだが、案の定最初の2、3ターンは今までの調子で力を入れたので回りすぎてしまった。さすがに小回りは僕自身が苦手なのもあるけどロングターンはとっても気持ちいい。自分の板の長さはサロモンのPR7だから197cmくらい。借りた板は180cm。15cm位短いこの板の方が高速安定性がいいのである。ほんとにぴたっと張りついている感じ。こりゃぁいいや。

 空いていたので結構なペースで滑っていた。時間はそんなに経っていないけど急斜面を何本も降りている。さすがにますみの滑りにも疲れがみえてきた。ちょうど時間も3時だから休憩にした。
 が、ハンターマウンテンの上の方にあるレストハウスは3時で営業終了。ちょうどレストハウスに着いたときにレストハウスのスタッフが営業中の看板をひっくり返してしまった。ますみが"水だけでももらえないか聞いてくる"といって入っていった。
 外にあるベンチに座ってなおさんが買ってきたチョコレートを食べていたらますみが水を持って帰ってきた。おお、さすが。
 もうこの時にはすっかり天気が良くなっていてたので、天気良くなって良かったねぇっていう話しなどしていた。

 休憩していたらさっきまで滑っていたバーンのリフトが営業時間終了で止まってしまったので下に降りていくことにした。結局続々と上の方のリフトが営業時間終了で止まってしまい、5時からそのままナイター営業に入る一番下のクワッドリフトだけになってしまった。
 5時でナイター営業になるまでそのリフトで滑っていた。

 クルマに戻って帰る用意をした後、なおさんが持ってきたマフィン、かえるまんじゅうなどを食べて、ちょっとお腹をみたして帰路についた。

 帰りがけ塩原温泉で温泉に入ろう!と言うことでお風呂だけは入れるところを探した。1件目はいっぱいで駄目だった。その次に行った塩原グランドホテル(?)でお風呂に入った。かなり大きいホテルだったのでお風呂も岩風呂でおっきかった。1日の疲れがとれたのはいいのだが、その後にやっぱり睡魔が来た。(^^;

 帰りもまったく渋滞なしで岩槻まで帰ってきた。R16で野田に向かう途中の焼き肉屋で夕食を食べた。まぁそれなりにおいしかった。最後コーヒーを頼んでいる間になおさんは居眠りしていた。

 野田に近くなるとだんだん霧が濃くなってきた。なおさんの家で二人をおろし、昨日来た道で流山ICへ向かう途中、川沿いの道に出たあたりで2,3mしか視界がないくらい霧に包まれてしまった。ゆっくりゆっくりセンターラインを探しながら進んで行った。途中、運河大橋(?)を渡る頃にはなんとか霧も晴れ、流山ICヘついた頃には霧はすっかり晴れ、渋滞もなく順調に首都高を走って帰宅した。

 自宅についた頃にますみから"無事ついたぁ?"という電話があった。霧が深かったので心配していたようだ。Thank you.

 それにしても雪は降るんだろうか?

 と心配していたのだけれど、この日記を書いている98/1/15は都内大手町でも15cmの積雪があるほどの降雪。うーん、一体どうなってるんだろう?
【END】

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