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−−− 50日目(8/3) −−− |
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積算距離:5420.9km 最高速度:46.8km/h 走行距離:68.94km/day 本来は予定外だったハウステンボス。一晩寝て起きて見ると思った以上に体力を奪われていたことに気付きました。 5時半に起きるには起きたけど、身体が少し辛い。 後から考えれば、この時が身体の限界の始まりだったようです。 ハウステンボス内のインターネット端末を見た限りでは雨のち曇り。それを証明するかのように夕べは少々雨がぱらつきましたが、上手い具合に橋の影で寝られました。 とりあえず今日こそは武雄温泉へ。実はここのYHに泊まるのも予定の1つに入ってました。ちょっとした思い出がありまして。夏休みにかかっているのでちょっと難しい気はするのですが、出来れば寄りたいところ。 とりあえず、向かうはハウステンボスから焼き物の町が密集する方面へ。とどのつまりは伊万里と有田ですね。ある程度知っている人なら知っている焼き物の町です。 数年前に九州に来た時は時間的都合でパスしてしまったんですがやっぱり一度は見ておきたかったんです、たとえベタな観光になろうとも。 本当はこの辺りの焼き物の町は1つや2つではないので、可能なら跡地でもいいから見たかったんですが…。 結果的には伊万里すらも諦めて有田だけを見るだけになってしまいました。しかも今回も時間的都合で。この周辺には野宿できそうな場所がないということがネックとなってしまいました。 しかし有田だけに集中させたのは正解でした。県立九州陶磁文化館だけで1時間半。最初の予定では有田全体で1時間のつもりでしたから予定変更していなければ完全にオーバーワークになるところでした。 ちなみにこの陶磁文化館の受付のおねーちゃんも親切にしてくれましたが、入館記念のしおりを貰ってもどうしようもないんだけどなぁ。 だけど本当にここは見ごたえがあります。展示品の量が並じゃないんですね。これで良く無料でやっていられるなと驚きます。 そこから有田の町並みを散策し、不思議な豆腐「高島豆腐」を食してみました。 高島豆腐店はかなり分かりづらいところにありますが、見つけられれば難なく購入できます。店のおばちゃんも気さくで、私が自転車旅行中で食べて見たいから買いに来って話したら食べる場所を貸そうかと言ってくれました。すぐそばに言い場所があったので、遠慮しましたが。 私はとりあえず食べて見たいと言うだけだったのですが、これが豆腐か!?と信じられない触感はもう少し安ければ癖にしたいところです。 食べて見ると味は豆腐なのに舌触りが全く違う。付属のタレはごま醤油かな。豆腐だけよりもこのタレの方が美味しいかもしれないというのは多分気のせいでしょう。 食べている最中にかなり強い雨が降ってきました。が、私は町役場前の屋根付きの東屋のようなところで食していたので無事、やり過ごせました。 その後、トンバイ塀の裏通りなる通りも見られたし。有田と言う街は食い物やかなと思う店構えの店が陶器屋だったりするんですね。 有田から嬉野は結構近いです。13時に着けました。そこから目的の宗庵よこ長へはほんの30分。実は昼食に合わせるために伊万里までもを諦めたんです。 おかげで朝飯もろくに食べられなかったし。と言うようなことを店員に話したら、 「だったらよこ長会席がいいですよ。湯豆腐定食にいろいろ着けたものですけど、量は有りますから」 ということで1570円と少々高かったですが、美味しかったしボリュームもあったしなかなか満足できました。 ちなみにこの店の湯豆腐について。美味しんぼに載ったそうで、「美味しんぼ39巻掲載」ってありました(苦笑)。 さて、嬉野にも共同浴場があったはず。行ってみるかとちょっと走ってみたらほんの少し前に閉鎖されたとか。復活運動をしているらしいですが、見込みはないそうです。残念。 ということで嬉野からまっすぐに武雄温泉に向かうことになりました。が、向かう前に電話。YHが開いていることを望みつつ電話したのですが、残念ながら一杯だそうです。ああ、やっぱり場所が良いし夏休みだから…。 残念ですが仕方ありません。いつか端境期を狙って再度狙うとしましょう。 YHは残念ながら駄目であろうとも武雄に向かうことに代りはありません。だってルート上にあるし、嬉野温泉で共同浴場には入れなかった分、武雄温泉の共同浴場に入りたいし。 武雄のエリアに入ってまずは寝床探し。と言ってもここには大きな運動公園があり、ほぼそこに確定なわけですが、確認しなければならないわけですね。 で、無事に確認を終えた私は武雄温泉共同浴場へ。初めて入りましたがここは良い!ここは一見の価値ありです。良い意味で歴史のある風呂のようです。 ちなみに場所は武雄温泉街の奥、突き当りに相当する位置にあります。 というわけで明日も朝風呂に入りたいな。 気持ち良くさっぱりしたところで食料調達。複数のスーパーが近くにあるんで比較しながら翌朝の朝食分まで同にか調達し終えて店を出ようとしたところ…。 「あなた、日本一週でもしてるの?」 「あ、いえ。九州を…」 「九州1周?」 「ええ、埼玉から」 「夜はどうしてるの?」 「YHに泊まろうとしたんですが、いっぱいで断られちゃいました」 「そう、たいへんねぇ。少なくて一食分にしかならないと思うけどね」 そう言ってさっきからずっと握っていた左手から出してくれたのは2千円。一食なんてとんでもない、私の最初の頃の一日分の食費予算ではないですか。 「私にもあなたぐらいの子供がいてね、人事に思えないの」 トンでもない人だったのでしょうか。2千円も貰ったのは初めてです。しかもこんなシチュエーション。 手にすでに握っていたり、話しかけてきた様子から察するにだいぶ前から私の存在に気づいて話しかけて渡す気になっていたようですが…私はそんなに貧相な旅人に見えたんでしょうか。 何気なく自分の姿を確認。確かに凄いかもしれない(苦笑)。 18時半に軽く夕食を摂って博多のY氏に連絡、5日の夜にそちらに伺います、と。 で、本日の寝床は運動公園。球状のバックネット付近のベンチです。水場も、トイレもコンビニもあります。明日は朝風呂も入れる予定だし。こう考えると結構よろしいかもしれない。 が、問題が一つ。中国に台風が来ていると言うニュースを風呂の休憩所で見たんです。19時の現段階では晴れてます。夜はどうなんでしょう、明日はどうなんでしょう。 明日は佐賀市内を歩くつもりなんですけどね。 |
....つづく |
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