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−−−  5日目  −−−
 いよいよ最終日です。最終日はおとなしく函館近辺を回る予定です。
 まず朝市で朝食。私はシャケとウニとイクラの三食丼。やはり函館で朝を迎えるなら朝市で食事するべきですね。
 その後、土産を物色。ここで端境期の余波です。
 メロンはバカ高いし、イカはいない。となるとセオリー通りに毛がにだけです。
 いつも毛がにを買っている店で相談したところ、エビもあるとの事でしたが、それはつまらないのでやはり毛がにへ。
「この店じゃないけど、以前友人が安い店で買ったら中身がなかったらしいんだけど、そういう時期ってあるの?」
 と聞くとどうしても抜け殻の時期はあるそうで、安さだけがウリの店はそれが顕著に現れるけど、うちの店は大丈夫、と豪語してました。
 実際私は毎年この店で買っているから信用してる、前に買った時は酒の肴をオマケで付けてくれたし、気に入っているからまたこの店で買うつもりだ」
 と話すとえらく喜んで、店長らしき人と話すことになり、表示価格のほぼ半額になりました。
 朝市内ではそれなりにいけない数字なのか、店長はその数字を手で隠していましたが、それが客引きのテクニックなのか、本当に凄い値段なのかは分かりません。
 ようは私が納得するかどうかなので、私は納得したのでいいでしょう。

大沼の定番風景  その後、大沼へ。なんでこんな湖しかないところが人気なのかと思いきや、湖畔に映る山が人気なんだそうで。
 バスが数台止まっていましたが、幼稚園の遠足と、地元の高校の外食会、オバ様方の観光客ばかりでした。
 大沼ではセオリー通りのアイスクリームを食べ、東京の親友宛てに白い恋人と六花亭ホワイトチョコを購入。
 なんで今更白い恋人やねん、と苦笑いしつつ(白い恋人は親友のリクエスト)、大缶を選ぶ情けない私。この缶は結構使えるんですよねぇ。
 六花亭は私が勝手に買った物ですが、白い恋人にこだわる必要はないんだよと教えたかったんですね。事実、女の子には白い恋人よりも六花亭のホワイトチョコは人気ですから。

ストッパー付き間歇泉  そして買い物が終わり、少しぶらつくと、しかべ間歇泉に向いました。日本では数箇所に点在していますが、その一つがここにあるわけです。
 数年前に来た時には観光客が来るたびに間歇泉の蓋を開けてくれる、味のあるお爺さんがいたのです。
不思議な足湯  現在では変な建物に周囲を覆われて、足湯と言う変なコーナーまで出来上がり、観光客向けに周りを整備したはいいが、大失敗だったという一例になってしまっていました。
 しかもそんなもので入場料300円を取るようになってしまったのです。
 ああ、あのお爺さんはどこへ行ってしまったんでしょう。
 ちなみに足湯に浸かりたいならタオルか何か足を拭く物が必要です。

 その後、グリーンピア大沼で最後の風呂に入り、芯まで暖まったところで函館市内へUターン。
 少し遅目の昼食&夕飯を摂り、空港へ。
 チェックインすると何と帰りも席が替わってしまいました。
 展望台で手を振っていたらしいタコと別れを告げて無事に帰途に付きました。

 余談ですが、羽田に着陸後、延々20分もタクシングされオープンスポットにスポットイン。
 最後はバスかぁとため息が混じりつつもステップ車が接続、荷物をドアサイドに指定してあったので急いで降りようとしました。
 その時です。ステップを接続したAGSの作業員が、にこやかに「ありがとうございました」と迎えてくれたのです。
 正直疲れ気味だった私はそれで一気に疲れが飛びました。
 それと同時に函館到着時とのえらい違いに驚かされました。作業員に笑顔を望むほうがおかしいと思っていましたが、ないよりもある方が遥かに良いですね。



 今回の総評
 温泉巡りの予定だったのですが、さすがは海鮮ものでは群を抜いて質の良い北海道です。いつの間にか食い倒れツアーに化けていました。

 笑えたのがほぼ全ての予定に変更が掛った事。しかも相手方の理由で。
・まず羽田発の席がシップチェンジで変更。
・鹿の湯も多分部屋が変わっているでしょう。併せて夕食も。
・第一滝本でも西館から南館へ。
・函館発の席も変更。
 これで状況が悪くなっていれば文句の1つも出ますが、良くなっているんですね、全てにおいて。

 笑えたというか驚いた点が1つ。
 タコが異様に時間に正確だという事。いえ、決して几帳面と言うわけではないんですよ、潔癖症だけど。
 2日目、函館市内の予想外の渋滞で30分遅れになってしまったのですが、1日の行程をものの見事にすべて30分遅れでクリアしていきました。
 3日目はほぼ時間通り。
 4日目、15分早く行動開始したら、最後まで15分早いまま函館に返ってきました。
 手作りパンフの時間はあくまで目安だったし、それぞれのポイントでは結構適当に行動していただけに、私もゲンさんも、当の本人であるタコですら驚いてしまいました。

 ということで総評としては、2泊3日、如何せん、車に乗りっぱなしになり易い行程であったにもかかわらず、合間あいまにスポットを置いて飽きが来ないようにルート設定した辺りはさすが現地人といったところでしょう。
 観光に関しては難しい時期だった筈なので温泉に着目した筈なのに、結果として食い倒れになったのは上手い方向へ転んだから、という運の良さもあったでしょう。
 残念なのはタコの雨男と呼ばれる、その威力。私はそれなりに晴れ男の部類と思っていたのですが、タコの雨乞いの力には勝てませんでした。
 それ以外は個人的に長期旅行を計画している私には体力を付けるには最高の旅行でした。
 ということで、今回の旅行に携わってくれた、タコ、ゲンさん、M氏には多謝多謝。
....おしまい
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