やぁ、全国一千五百万人(推定)のファンのみんな、オハヨー。ムギタンでーす。今日はお兄さんのところでシナリオをやるらしいんで見に行くんだよ〜。楽しみだなぁ、失敗するのを見に行くのは。
(じゃんじゃかじゃんじゃんじゃーん じゃかじゃんじゃかじゃんじゃかじゃんじゃかじゃん ぽろりろぽよよーん)
うわぁ、いきなり響いてくるこの雑音はなんだぁ!?
「おや、ムギタン。シナリオの最中に乱入ってのは珍しいねぇ。そんなにお兄さんのが忘れられないのかな?」
五月蝿いぞこの肉欲馬鹿。それにしても相変わらず小汚い部屋だなぁ。ここ数世紀ぐらい掃除してなさそうな感じだけど偶にはした方がいいよ?只でさえみすぼらしい部屋なんだから。
「あはははは、ムギタンってホントにいらん口ばっかり叩くなぁ。『好奇心猫を殺す』って言葉知ってる?」
ソレは僕がネコと同じぐらい可愛いってこと?
「・・・・・」
そんなことはどうでもいいや!それよりお兄さん。さっきからガンガンに掛かってるこのやかましい音楽はなんなの?繊細な僕の耳にはとっても耳障りなんだけど。
「あぁ、今戦闘シーンだからノリのいい熱い曲を掛けてる訳だよ。こういう風に、ちょっと小道具を使うだけで全然シナリオの盛り上がりとかが違ってくるからね」
なるほどぉ!こうやって出来の悪いシナリオをごまかしている訳だね!流石お兄さんだ!!
「相変わらずそういう風な発想しかしないなぁ・・・」
他にも使える小道具ってあるのかなぁ?
「たくさんあるよ。例えば・・・」
ところでお兄さん、シナリオの方はほったらかしでいいの?
「キミが来た時点で、病院の一件があるからかなりみんな引いちゃってるしね。いいのいいの」
んじゃいいや。それでどんなのがあるの?
「えーっとね。例えば『風景写真』。」
・・・そんなのなんに使うの?
「雰囲気を理解してもらうには、実物っぽいものを見せるのが一番いいんだよ。アウトドアシナリオの場合なんかは、『鬱蒼と茂った密林』って言っても人それぞれに受ける認識が違う場合があるでしょ。こういった写真を見せれば、認識のズレも無くなるからプレイヤーも作戦を立てやすくなるとか、利点はたくさんさ。意外に値段が高いのが難点といえば難点かな?」
へー、お兄さんでも意外に頭使ってるんだね!なんだか僕、今世紀最大の秘境を制覇した気分だよ!!
「ムギタン・・・。お兄さんのことをそういう目で見てた訳だね・・・」
まーまー。それで、他には?
「…えーっと、『武器(実物)』。」
・・・おまわりさーん、銃刀法違反者がここに居ま・・・(もごもご
「ムギタン、そういう意味の【実物】じゃないのは分かってるよね?」(手を離す
や、やだなぁ。ちょっとした冗談じゃないか!
「・・・・・・(疑いの眼差し)。まぁいいけどね…。ちなみに、コレも雰囲気を盛り上げるときに使うんだ。最初に言った『音楽CD』と使い方は一緒だね」
・・・どうでもいいんだけど、お兄さんの横に置いてある、鉈と角材も雰囲気を盛り上げるときに使うの?
「いや、コレはお兄さん専用。」
A「アレは奴が、シナリオ中に失敗したときとかミス指摘されたと」
ごがむ。
「こういう風に使うの」
うわぁ、えらい量の血が出てるよお兄さん。どうせなら献血した方がよっぽど世の中のためになるのに…。あ、お兄さんの友達だから変な病気持ってそうだしダメか。
「大丈夫大丈夫、ちゃんと手加減してあるから。あ、『シナリオで出てくる小道具そのまま出す』ってのも手だね」
おまわりさーん、ここに爆発物やら危険ぶ・・・(むぐむぐ
「っぷはぁっ!だからいきなり警察呼ぶような真似は止めなさいってば。まったく・・・」
だ、だからって口で口を塞ぐ!?
「いきなり警察呼ぶのが悪い。お兄さんが言ったのは、『古文書』とか『フロッピーディスク』とか、そういう類のものだよ」
なぁんだ。僕はてっきり『幼○の死体』とか『プラスチック爆弾』とか『怪しい偽造書類』とか『遺伝子実験で作った変種動物』とかそういうのだと思っちゃったよ!
「ムギタン、お兄さんはソレをどうやって調達してくるのかな?」
え?お兄さんだったら全部どうにかできるんだと思うけど・・・。特に幼
「それはそれとして、実はこのお話って裏があるんだ。【あっちゃいけない小道具】ってのがね。しかも、こっちの方はかなりたくさん」
どんなの?
「んと、『コンシューマ&面白いソフト』、『マンガ(面白いもの)』、『テレビ(ついてる)』、『パソコン(NET接続済み)』。他にも、ちょっと簡単に出来るようなもので暇つぶしできちゃうようなものは全部。一人でもそっちに流れちゃうと、あとは芋づる式だから」
でもそれって、シナリオが面白くないだけじゃ・・・お、お兄さん!鉈持ち出すのは止めにしない!?ねぇ!ねぇ!!
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