やあ、再びムギタンだよ。今日もお兄さんに話を聞きに来たんだ。今日はシナリオの作り方についてだよ。 とりあえず、あの小汚い部屋にれっつごーなのだ!

ムギタン(かちゃり)こんにちわー…、あれ、部屋の中が真っ暗だ?お兄さーん、いますかー?…てくてくてく、むぎゅう、ぎゅぎゅ。
お兄さん「むぎゃ、もっと〜………」
ムギタンあれ、お兄さん。寝てるね。叩き起こそう。(しゅっ、ぼっ)

ぱんぱんぱぱぱんぱぱんぱん!

ムギタンお兄さん、おはよう!
お兄さん「…おはようムギタン。お兄さんは貫徹でシナリオを作っていたからメチャメチャ眠いんだけど一体どういう用件で耳の中に爆竹突っ込んで起こしやがったのかな?事と次第によっちゃこのままレイプして殺すよ」
ムギタンぶっっ!お兄さん、ちょっとした子供の悪戯じゃないか。僕は…
お兄さん「そんなこと気にしないさ。穴が開いてりゃいいんだよ、穴」
ムギタンこの紙も発禁になる日が来るのかなぁ?いいや、今日はシナリオの作り方について聞こうと思ったんだけど…
お兄さん「…まあいいや、今日の所は勘弁してあげよう。じゃ、おやすみ…」
ムギタン(黙って爆竹に火を付ける
お兄さん「止めようねムギタン。お兄さんの左耳は既に血が止まらないんだから」
ムギタンじゃあ質問に答えてよぅ、シナリオってどうやって作るのー?
お兄さん「君の質問はたいてい難しいねぇ、シナリオの作り方なんて一千万人いれば一千万通りの作り方があるんだよ」
ムギタンそうなの?それぐらいいれば何人かは作り方同じ人がいると思うけどなぁ
お兄さん「いないの!!一応メジャーなやり方をあげることもできるけど…」
ムギタンふーん、例えば?あ、パクるってのは論外だよ
お兄さん「……ダメ?」
ムギタンお兄さん、パクってばっかりのくせに女の子はパクれないからなぁ、しっかりしなよ。
お兄さん「じゃあ次の方法だ。ズバリ『真似る』」
ムギタン…パクると同じじゃないか!
お兄さん「実は違うんだな。パクるっていうのは何の捻りもない奴のことをいうのさ。真似るって言うのは、『あくまでも原型を何かに定めておきながらそこから少し何かを変えてみる』っていう事だもの」
ムギタンあんまり変わらないよう。
お兄さん「やってみれば分かるさ。例えば、元ネタを知っている人がいた場合にこの効果は真の恐怖を味わわせてくれるんだよ。『扉の向こうには宝物がぎっしり』なんて元ネタを知ってる人はわれ先に飛び込むでしょ」
ムギタンそれはそうだよ。宝物なんて誰だって欲しいんだから。
お兄さん「ここに例えばパーティー中の全戦力を合わせても倒せないような敵が待ち受けていたとしたら?」
ムギタン…多分『バランス悪いぞ!!この糞マスターめ!』って言われる。
お兄さん「(ブッ!)そ、そうじゃなくてね。例えが悪かったんだな、そうだな。扉の奥には危険なトラップが待ち受けてたら?」
ムギタンそうか!パクるとそのままだけど、真似ると変える事が出来るんだ!お兄さん、ちょっとした発想の転換が必要なんだね!
お兄さん「まぁ、そうだね。他には、元ネタを求めてむかしばなしを読みふける、とかも意外と有効かな。他にも…」
ムギタンお兄さん、そんな一度に言われても僕の脳味噌は小さいんだから心太になっちゃうよぅ。
お兄さん「仕方ないなぁ、じゃあいくよ。お兄さんが今よく使っているのは、童話とか昔話を元ネタに使っているんだ」
ムギタンそれって『番長学園!』での話だっけ?
お兄さん「そうそう。あのシステムは『熱血専用!』にも似てるからベタベタな話の方が先読みが出来て楽しいんだよ」
ムギタンへー、他には?
お兄さん(どんなの使ったの?とか聞きやがれよ)ほ、他にはねぇ、先にオチだけ考える」
ムギタンは?
お兄さん「オチを先に考えちゃうんだ。それで、『どうやったらこのオチに辿り着くか』を考えてシナリオにする」
ムギタン…難しそうー。でも、オチが決まってる分話は作りやすいのかな?
お兄さん「但し、万能じゃないんだ。先にキャラクターがいないとこのやり方はやりにくい。コンベンション向けではないね。プレロールドなら話は別だけど」
ムギタンふーん。でも、サークル内でやるシナリオを作るなら問題ないんでしょ?
お兄さん「ムギタン、もう一つ問題があって、このやり方って一回話がずれ始めると修正不可能になり易いんだ。マスターがアドリブ自慢とかなら平気だけど、そうじゃない人は止めた方がお得かも。システムを選ぶシナリオ作成法だとお兄さんは思うよ。熱血とか番長ならこのやり方は大いに推奨されるべきだとも思うけど、SW、RQとか、ちょっとしたイレギュラーが入るゲームには非常に向かないと思うな。お兄さんは何回かしくじってるしね」
ムギタンお兄さん、それは何でしくじったの?
お兄さん「『熱血専用!』―――」



戻る第参話へ