『かわら版』の老朋友から

私と『北京かわら版』

名取 元雄

上海マスタービルダーズ建材公司副董事長。『北京かわら版』が創刊したばかりの1988年から現在まで、熱烈な読者、支持者の一人として、ご賛同頂いている。

   私は1988年1月、上海閔行開発区の中で設立しました、化学建材会社の総経理として赴任して、今日にいたるまで、楽しい中国関係のミニコミ紙として、いつも愛読させていただいています。特に巻頭の「北京雑感」での、前編集長・故根箭芳紀氏の鋭い中国観及び対中国人観は、いつも興味を持って熱心に読ませていただきました。
   『北京かわら版』の根箭前編集長の言葉は、数年前の上海総領事離任挨拶の中でも引用されていて、中国に滞在する日本人に広く読まれていると感じたものです。根箭前編集長の「北京雑感」には、それだけ私を刺激するものがありました。自分の日常行動の中でも反省する材料としました。
   その他、森田教授の「中国を集める」(連載中)、櫻井澄夫氏の「北京の地名を歩く」(連載終了)、「中国を繙く」(連載中)等は、作者の造詣深さが伝わってきて、大変興味深い読み物です。「高級マンション購入顛末記」も、私にとって開放中国の時代を反映する興味深い記事として強く印象に残っています。
   この『北京かわら版』が100号続いたこと、故根箭さんをはじめとした関係者の熱意と努力に対して、一読者として本当に頭が下がります。『北京かわら版』が200号まで続き、中国で生活する日本人と中国人との交流誌としてさらに発展し、日本人の中国に対する理解が一層深まりますようお祈りします。

戻る