『かわら版』の老朋友から

サポーターとして

櫻井 澄夫

「中国を繙く」を連載中。『北京かわら版』編集顧問。過去に、「中国でのクレジットカード」「北京カラオケ事情」「北京雑感」「北京の地名を歩く」「特別寄稿・毛沢東バッジの収集」「北京を愛した人」などのコーナーを執筆。

   こじつけるわけでないが、今年は西暦2000年、そして1月に『かわら版』が発行以来100号を迎え、昨年の中華人民共和国建国50周年とマカオ返還と揃って何となく記憶しやすくなった。『かわら版』は当初毎月出されていたのでないから、100号が西暦2000年の1月にぴったり発行されると言うのは、もちろん偶然でしかない。これも偶然だが私の北京滞在も2月末で満10年になる。しかもどうも今年が北京滞在最後の年になりそうだ。
   私も縁あって、合計70回近く『かわら版』に書かせてもらったので、根箭さんの執筆回数を、森田憲司先生と懸命に後を追っていることになろう。これからも機会があれば、一般のマスコミに載らないようなテーマで、自分なりの切り口、あるいは関心を中心に据えて書いていきたい。
   『かわら版』10周年の時、話はあったのだが、根箭さんは闘病中だったので特別には何も記念行事をできなかった。しかし今月いよいよ100号を迎える。一口に100号といっても並大抵の努力ではない。「サポーター」の一人として、感慨無量である。根箭さんの始めた『かわら版』は、こうしてここ中国でもっとも古い、日本人が発行するユニークな日本語の刊行物として、生き続けている。これからも読者の皆さんのご理解、ご支援をお願い申し上げたい。

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