ソーメン流しにとりつかれた男の記録開発編 
ことの始まり
1998年12月  原荘介ギター教室のクリスマス発表会の場で、来年の合宿では「そーめん流し」をやってみょうと、酒の肴に話がはずむ。
「ものづくり屋」を自負する、私レオナルドの飽くなき闘いは、ここから始まる。
                        
作戦開始

1999年6月5日 故郷、鹿児島の「唐船狭ソーメン流し」の思い出や、各地の事例収集、机上の研究、アイデアをあたため、いよいよ着手。
基本構造はエンビのパイプ(VU100直径約100mm薄手)とLボ45度の組み合わせで八角形構造とする。
 
失敗その1

1999年6月6日 水を回転させてソーメンを流すために、唐船狭と同じ方式で、流れの一部から網を通して水を落とし、その水をポンプの力で生きおいよく噴射させる方式を作る。
家庭用に使われている、風呂の水を洗濯機に汲み上げる、ご存じのポンプを使う。
                
                      
物事は最初から、うまく行かないのが世の中、ポンプの力が弱く数個付けなければならず、装置が大がかりになり、携帯性が良くないことがわかった。
その後、秋葉原のジャンク屋を探して回るが適当なポンプが見つからず、疲れた足をひきずり、とぼとぼ帰るレオナルドであった。
 
 
失敗その2

1999年6月   コンパクトさを考えて、水中ポンプ方式のアイデア浮かぶ、キャンピングカー用の水中ポンプを数個入れ、前から水を吸い込み後ろから吐き出す方式を考案。
自信を持って、ポンプ5個を通販で取り寄せる。
      

 横浜市港北区新吉田町で行われた、ペットボトルロケット大会で、いよいよ実地テストする。
 30人くらいの子どもたちが、めずらしそうに装置をのぞく中、いよいよ水と氷を入れ、ソーメンを流すと子ども達の歓声! 内心やったーと喜ぶが、これもつかの間であった。
ポンプの吸い込み口の網に、ソーメンがつまりソーメンが回転しなくなり「おじさん、ソーメンが回らないよー」と騒ぐ、仕方なく「ソーメンが回らないから君たちが回ってくれー」と、お茶をにごす。
これが相対性理論かなと、我ながら知識の豊富さに感心するレオナルドであった。
 
残骸は溜まるし期日は迫る

1999年6月   ポンプ式は結果的に失敗に終わり、残骸は増える一方、8月の原ギター教室の合宿までに完成するか危うくなる。
                     
                     
 
水車小屋に学ぶ

1999年7月8日 自信をもって発表したが散々な結果となり、くじけそうになるが負けてはいられない。
 昔なつかしい水車小屋、はてまた咸臨丸に学び、直接、水とソーメンをパドルでかく方式の発想浮かぶ。
                       
 結果は上々、当初心配していた、ソーメンがパドルで切られて、細かくなるのではないかという心配は、はずれ、少ない電力で効率よく、水とソーメンが回ることがわかった、これはいけるぞ!
 
実験は続く

しかし、パドルを何個付ければよいか、回転の速さは、など実験は続く。
この頃、土曜日曜、我が家は毎食、ソーメン流しが続く。子どもたちはそのうち、逃げるかのように土日は外出するようになる、仕方なく妻と二人でソーメン流しの昼飯が続く、持つべきは良き妻と感謝するレオナルドであった。
                    
      
 
本格的に製作開始

1999年7月11日 ペラはエンビ板0.8mm、駆動モーターはどこでも手にいる模型用、本体は直径100mmエンビパイプとエルボ45度着々と制作は進む。全体を分解すると下の写真のようになる。
                 
 

                               
 
新製品発表会

1999年7月17日  ギター教室の師匠、原荘介先生とその軍団を我が家に呼んで完成発表会をやる。
結果は上々、ついに出来たかソーメン流し。娘も「お父さんよかったね」とにっこり。

                                   
 
山梨県丹波で一躍デビュー

1999年8月7日  原ギター教室夏合宿にて堂々デビュー、参加者は始めて見るソーメン流し装置と川原で食べるソーメンのおいしさに、歓喜の声を上げ、その歓声が丹波の山にこだまする。
       
       祝杯を挙げるスタッフ               ご機嫌で歌うレオナルド 

バンザイ!ついにできた、どこでも楽しめる組立式、5〜6人から最大100人まで対応できる世界初のソーメン流し(8角形の一辺を4mにすると直径10mになります)

  

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