徒然過去日記・2006年6月

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06/01 ななじゅうぶんのいち!

2006/06/01 22:24
 水曜日のお楽しみ『プリマダム』、ドラマとしてはいかにも日テレっぽいあざとさと在り来たりさを、ちょっと意外なくらいの「王道」に仕立ててあって、結構楽しく観ている。ヒロイン(黒木瞳)をモスラ呼ばわりした失礼なご夫君も、いつの間にやら巻き込まれて自分も踊ってたりする。家の中でバー・レッスンの真似事をするおぢさんの姿はなかなか可愛い。
 娘2人のうち長女もバレエに興味を持って習い始めたらしい。家族でバレエ、いいなあ。ウチは残念ながら、家人は大層バレエをお嫌いなのである。何がイヤなのか聞いてみたら、どうやら「舞台化粧が粘着性を感じさせてキモチ悪い」らしい。普段のレッスンでメイクなんかしないのだけど。

 昨日は予告編の前に「エキストラ募集は締め切りました」との告知が出た。6月21日が最終回なのだが、それがどうやら発表会本番に当たるという設定で、観客役のエキストラを公式サイトで募集したのだ。締め切りは28日だった。わたしはどうしようか少し迷って、「当たる訳ないし♪」と気楽に応募したのである。
 そういえばアレはどうなったのだろう。普通こういうのは当選した人にも落選した人にもそれぞれ結果通知メールを出すのが礼儀だとは思うが、日テレだし、「発表は詳細の通知を以って代えさせていただきます」だとしても驚かない。そもそも当選者発表の日時も明示されていないのだ。ダメだと思っていても待っちゃうのが人情なのだから、ちゃんと知らせて欲しいなあ。

 終了時間が遅いので、18歳未満は応募出来ないとか、ちゃんと自力で帰宅可能な人のみとか、割にタイトな条件が付いていた。こういうのに興味を持つ人は多かろうが、実際応募する酔狂(かつ暇な)人はそれほど沢山は居ないのではないか。わたしは呑気にもこんな風にちょっと楽観的に考えていたのだった。流石に「当選するかも」とは最初から思っていなかったが。
 100名の募集枠に、きっと500人とかそのくらいの応募だろう。倍率5倍とすれば、運の良い人なら楽に当たる確率だろうか。わたしの場合は1/3の確率でハズレるという時、寄りによってそのハズレを引いちゃうギャンブル運のなさなので、まあどの道問題外である。それでもほんのちょっぴりだけ夢を見ても良いかな…。そんな風に思っていた。

 で、公式サイトの「撮影日記」から「スタッフ日記」を開いてみると、なんとびっくり「最終回観覧応募者7000名超」との記述が。7000人? 700人の間違いじゃなくて? しかも良く見るとこの日記、アップされたのは18日の木曜日。ということはまだ締め切りまでに10日もある時点での途中経過に過ぎないのだ。最終的に応募総数が何名になったのかは、まだどこにも出ていない。
 これはダメだ、と、思わず笑ってしまった。どんなに少なく見積もっても1万名の大台には乗っているだろう。100人に1人の当たりくじを引き当てる運は、わたしにはない。ちょっぴり夢を見るどころの騒ぎではない。大体これだけの一般応募があると言うことは、それなりにコネのある人だけでも、100人に絞るのは大変に違いない。

 へえー。バレエ教室やスポーツ・クラブのバレエのコマくらいでしか、このドラマを観ている人を知らなかったのだが、それなりに人気はあると見える。今日のスポーツ・クラブでもこの「エキストラ募集」の話で盛り上がったのだった。わたしが「応募者7000人だってよ」と言ったら、皆さん呆れて笑っていらしたが(汗)。
 そういえば最近、スポーツ・クラブのバレエのコマも、参加者が随分増えているのである。『プリマダム』以前はわたしを含め常連は10人そこそこだったのだが、今日など、小スタジオの周囲の鏡にびっしりと人が並んでいる。20人以上は軽く居たと思う。他のコマで顔を合わせたことのある方が、バレエにも参加し始めたのにお会いすると、何だか大層嬉しくなる。皆さんずっと仲間として続けてくれると良いなあ。そうしたら、移動式でもバーを買って貰えるかもしれないし…。

 増えたメンバーは本当に本当の初心者さんがほとんどなので、短いレッスン時間でもヘトヘトになっているようだ。うむうむ、わたしも1年半前はそうだったっけなあ。でもやはり継続は力なり。今日気が付いたのだが、バレエを始める前はあんなに身体の固かったわたしが、いつの間にかY字バランスを出来るようになっていたのだった。『プリマダム』公式サイトのトップ・ページで、黒木瞳さんが取っているポーズである。こんなに楽々ではないけれど(汗)。




06/02 体重・体組成計がやって来た

2006/06/02 23:37
 どういう経緯なのか良く知らないのだが、家人の会社の健保組合から、また体重計をいただいてしまった。ずーっと前、まだ千葉に居た頃は普通のデジタル体重計を、数年後、今度は体重の他に体脂肪率も計れるものを貰ったらしい。そして今度は、体組成を調べられる機能付きの体重計である(仮名・シロ)。随分気前の良い組合だが、何かのプレゼント・キャンペーンで当たったのだろうか。だとすると妙なところで運が良い家人である。
 そういえば、普通のデジタル体重計のさらに前は、縄跳びとツイスト運動用踏み台のセットを貰ったことがあると聞いたっけ。家のどこかに埋もれているのだろうが、わたしは1度も使ったことがない。

 家人が取り扱い説明書を読みながら設定を済ませてくれたので、早速試してみた。ところが、体重も体脂肪率も、今までの体重計(仮名・クロ)よりもずっと多く出ている。体脂肪率に誤差があるのは判らないでもないが、体重が2kgほども違うのは、仮にも秤として生まれて来てヤバいのではないだろうか。キャリブレーションはきちんとなされているようだし…。
 おかしいと思ったので改めて取説を熟読。すると、キャリブレーションを間違っていることが判明した。本体にカール・コードで繋がったアタッチメントが付いているのだが、これを外す前に電源を入れてキャリブレーションを行なわなければならなかったらしい。やり直してみたら、クロとシロの示す体重はほぼ一致したのだった。やれやれ。

 とは言え体脂肪率の誤差は相変わらずである。クロとシロの弾き出す体脂肪率は、パーセンテージで2ポイントほどクロ<シロとなっている。わたしの場合、体脂肪率2ポイントの違いは脂肪の塊で約1kgが増えるか減るかの瀬戸際である。体型に気を使う乙女(汗)として、到底見過ごしには出来ない量だったりする。
 mixiで書いた日記にいただいたコメントによれば、同じような現象を経験した方もいらっしゃるらしい。逆にクロタイプ>シロタイプな方もおいでなようで、謎はますます深まるばかりである。ううむ困ったなあ。

 ネットで調べたら体脂肪率についてという解説ページが見付かった。クロやシロの他、握るタイプで採用されている体脂肪率測定方式は「生体インピーダンス法」と呼ばれるものらしい。身体に微弱な電流を流し、その抵抗によってどのくらいの割合が脂肪なのかを推定する方式である。脂肪は電流を通さないので、抵抗値が高ければ高いほど脂肪率が高いという結果が出る。
 握るタイプは上半身、クロタイプは下半身の脂肪率に影響され易い。シロタイプはその両者を複合させてより精度を増しているハズらしい。わたしの場合、脂肪は下半身に集中しているのだから、この理屈から行けば体脂肪率測定値はクロ>シロとなるのが理屈なのだが。おかしいなあ。

 体内の水分(電流を良く通す)量にも影響を受けるし、日中の変動も相当激しいらしい。そもそも家庭用の体脂肪率計で計った測定値は、あくまでも1つの目安として考えるべきものだという。同じ器具、同じ時間、同じ身体条件で長期間のデータを取り、そこで初めて自分の体脂肪率が増加傾向にあるか減少傾向にあるかを論ずることが出来るのだ。
 ということは、上の参照ページにもある通り、宣伝で良く見られる「驚異の○○式ダイエットで体脂肪率○%ダウン」という煽り文句はほぼ無意味なのだ。やれやれ。
 測定方法を間違うと結果が大幅に狂うと言うのも面倒臭い。例えば握るタイプのものでは、二の腕と脇が触れてはいけないらしい。状況として一種のショート状態になり、恐らく測定値が低く出るのだろう。同じようにクロタイプでは、測定時に膝や内腿が触れてはいけない。逆に、平均よりも腕や脚が長い人は、正しく計っても測定値が高くなるという。

 アルキメデスが「エウレカ!」と叫んだ比重を利用する方法もあるが、これは慣れない被験者だと「息を吐き切って暫く我慢」というステップが難しいようだ。わたしがスポーツ・クラブで受けた、皮膚を摘んでその厚みから推定する方式も、キャリパーの操作によって相当精度にバラ付きがあるらしい。あの時教えてもらった体脂肪率、道理でおかしいと思った。
 本当に正確な体脂肪率を推定する方法とはどんなものなのだろう。CTスキャン写真を何枚か撮影して、そこに写った脂肪部分を画像処理して弾き出すのだろうか。確かにそこまでしないと正確に測れないのであれば、多少いい加減でも代替方式を採用したくなるものかもしれない。

 その他、取説を読んでいたら興味深いことが判った。身長と体重の数字だけから肥満度を推定するBMI値が知られているが、体脂肪率その他は措いておいて、とりあえずの統計的に一番長生き率が高いのが「BMI値が22の人」であるらしい。しかしこれは身長160cmの場合の理想体重が56kg少々であることを意味する。少なくとも女性の場合、これは少々多過ぎると感じる人が大多数なのではないだろうか。そういえば、ちょっぴり太目の方が病気しにくいという話も聞いたことがある。
 自分の「理想的体重」を計算してみて思った。なるほど、わたしは自分が太り易い体質だと思っていたけれど、実は身体はいつもこの体重を目指していたのかもしれないなあ。ということは、ポワントを履けるような体重まで絞りたかったら、まず先に基礎体力を今より付けて、痩せてても消耗しないだけの身体を作らねばならないということなのだろうか。ううむ、道は果てしなく遠く険しいのである(とほほ)。




06/03〜04 気は心

2006/06/04 04:00
御守  これまで何度も書いたように、わたしの一番の贔屓スポーツ選手と言えば早稲田大学ラグビー部の副主将、「音速の翼」と二つ名を取る俊足WTB・首藤甲子郎選手である。残念ながら首藤選手は現在、怪我のリハビリ中で実戦での活躍を観ることは出来ない。そもそもWTBというポジションの選手は小柄で俊足な人が多く、首藤選手は中でもサイズが小さい方である。
 小回りが利いて俊敏に動けるというメリットがある一方、相手チームの大きな選手と接触プレイをした時には負傷し易いというデメリットを常に抱えている。特に首藤選手ほどのトライ・ゲッターともなると、相手チームの選手たちからのマークも厳しくなる。
 身体が大きくてかつ俊敏に動けるのが理想的なのだが、やはり日本人の骨格だと両立は難しいのだろうか、でっかくて超俊足という選手はあまり居ない。大学生だとその傾向はさらに顕著となる。

 今年2月の対東芝戦で負傷して以来だからもう4ヶ月だろうか、そろそろ復活してくれる頃ではないかと思っていた。ワセダのWTBは人材が豊富なので、本人も焦る気持ちがあるかもしれない。きっちり治して欲しい気持ちと、早く活躍を観たい気持ちがせめぎ合うのである。
 スポーツ選手にはスランプだってあるだろう。ライヴァルとのポジション争いに不幸にも敗れるということもあるだろう。それらはある程度仕方のないことである。しかし怪我だけは、好調も展望も全て一瞬にして消し去る突然の怪我だけは、誰もしてくれるなと祈って止まない。ご贔屓選手ならば特に。

 そんな訳で、前々から首藤選手に何か御守をプレゼントしたいなあ、と思っていた(ミーハー)。身近に手に入るお守りであれば、所属教会の神父さんに祝福していただくクルスやメダイが考えられるが、流石に非信者には引かれるだろう。やはりここは一般的にどこかの神社の御守が良かろう。事故や怪我を防ぐという意味では「交通安全」だろうか。あるいは試合で好成績を残すために「武運長久」とか「大願成就」とか。
 あれでもないこれでもないとネットで調べていたある日、わたしはついに見付けたのだった。スポーツの守り神、中でも特に球技の上達と安全のパワーをもたらすらしい、さらに足で蹴っ飛ばす球技である「蹴鞠」を特異的に守護する神様を祀ってあるという白峯神社を。そしてそこでは、日本で唯一の「闘魂守」を授けてくれるのだ。パーフェクトである。

 残念ながら所在地が京都なので自力で貰って来ることはすぐには出来ない。ただし郵便でお願いすることは可能なので、わたしは早速1つ申し込んだ。色は赤・青・白の3色から選べる。わくわく待つこと4日目、素早いレスポンスで御守が到着。家人に見せたら呆れていたが、ちょうど土曜日(6月3日)に上井草で行なわれるワセダ vs 三菱重工の試合を観に行こうと思っていたので、その時に首藤選手に手渡せるかもしれない。
 もちろん首藤選手は出場メンバーには入っていないが、副主将だし試合を観戦しない訳がない。5月21日の対高麗大学戦(@国立競技場)でも、ちゃんと学生席で観戦していた。またとないチャンスである。

 いつも通りRさんと待ち合わせて上井草グラウンドへ。予想外の混雑で端っこの方にしか空席はなかったのだが、無事座って試合を観ることが出来た。45対14と快勝した試合観戦の最中も、わたしはギャラリーの中に首藤選手の姿を探す。オペラ・グラスを忘れたのでちょっと苦労したが、ちゃんと見つけることが出来た。80m離れたところからでも見分けられるのは、身長や立ち姿が独特だからだろう。
 ところが試合終了直後、ギャラリーを含め選手たちが移動した弾みに見失ってしまった。グラウンドには居ないので、ロッカー・ルームかあるいは寮の部屋へ入ってしまったのだろう。Rさんに付き合っていただいて2人ウロウロとあちこち彷徨う。流石にロッカー・ルームを覗き込むようなはしたない真似は出来ないし、試合に出ていないのだから着替えの必要もないかもしれない。

 未練がましく20分ほど待っていただろうか、通り掛かったマネージャーさんに訊いたら「寮ではないか」という答えだったので、グラウンドから寮の前に移動。とは言え、中の選手を呼び出すなんてことは到底出来ない。なおもしばらくウロウロした後、とうとう諦めて引き上げることにした。明日のBチーム vs 立正大戦か、来週のB vs 拓大戦を観に上井草再訪するしかない。
 スケジュールをどうやって調整するか…とRさんと話しつつ寮の玄関前に差し掛かったら、何と、散々待っていた首藤選手がそこに! ひゃーっと悲鳴を上げて踊るRさんとわたし(汗)。首藤選手が寮生の方とお話を終えるのを待って、ドキドキしながら声を掛けたのだった。

 怪我の具合はもう大分良いそうで、そろそろ復帰も間近いらしい。良かった…と思いつつ、袋から御守を出して渡す。球技の守護神を祀った神社の御守で、「怪我をしないように、怪我をしてもすぐ治るように」というご利益もあるらしいと説明。サッカー等の関係者には結構有名な神社らしいので、ひょっとしたらもう持っているかなあと思っていたが杞憂だった。首藤選手は「こういうの、欲しかったんです。ありがとうございます」と受け取ってくれたのだった♪ ええ子やのう♪
 いいんだ、例えリップ・サーヴィスでも。内心「おばさんじゃなくて若い女の子がくれたなら良いのに」と思っていたとしてもいいのである。渡す方のこちらとしては完璧な自己満足である。余計な気を使わせてしまっている可能性もあって、それには多少心が咎めるが、とりあえず迷惑も一瞬で済むだろうし。

 それにしてもほんのちょっぴりでもご利益があったらもっと嬉しい。気は心で、持っていることで何か安心感が増すということも有り得る。復帰間近い首藤選手が活躍するための、少しでも助けになってくれますように。




06/05 「舶来」には憧れたものだけど

2006/06/05 23:05
 多少イヤなこと、落ち込むこと、ショッキングなことがあっても、身体を動かすと汗と一緒にモヤモヤが全部飛んで行ってしまう。基本的に運動はキライなわたしだが、スポーツ・クラブやバレエ教室でバレエの真似事を始めて以来、生まれて初めて「運動でストレス解消」の気分を味わっている。驚くべきことである。願わくば週にもう1度、きちんとしたレッスンを受けられたらなと思う。
 月曜日には計画立てて家事や用事をこなさないと、夕方からのレッスンへ出掛けることが出来ない。そう思うだけで、これほどグータラなわたしが、きちんと予定表通りに動けてしまうのである。恐らく月曜日のウチは、一番(あくまでも当社比)キレイに片付いているのではあるまいか。

 今日もきっちり準備を済ませてレッスンへ。季節柄、もうすぐ入梅してジメジメ気候がやって来るだろう。ちょっと困るのが、着替えをするために使わせていただいている部屋の風通しだったりする。結構古い建物なので仕方ないのかもしれないが、2面ある窓のいずれも、庇も網戸も付いていない。カーテンではなくて障子なので、部屋の空気を入れ替えたいと思ってもなかなか難儀である。雨が降ったら窓も開けられない。
 そして古い建物なのである程度仕方ないのだろうけれど、給湯室にはアレが出る。黒くて茶色くて艶々とした憎いあんちきしょうである。忌まわしきその名は伏せよう。今日のレッスン終了後、給湯室の流しで顔を洗おうと思って目撃してしまったのだった(涙)。あんまりでかいので、眼鏡を外していたわたしは一瞬、ゴム製の玩具かと思ってしまった(ひぃぃ)。

 更衣室の話題として『プリマダム』のエキストラ募集のネタも出た。どうやらメンバー中、応募したのはわたしだけだったらしい。当否発表はまだされていないこと、応募総数は不明だがおそらく1万通は超えているのではないかということを話したら、当然のことながら皆さん驚いていらした。100人に1人の確率なんて、もしも当たったら凄いじゃない? と言われたが、ここまで来るとわたしとしては、むしろ当たりたくないような気分である。こんなことで1%の当選率を勝ち残るとしたら、なけなしの運の無駄遣いに思えるのである。
 そしてちょっとショックなのは、レオタードに穴が開きかけているのを発見してしまったこと。母が昔「きくち体操」で使っていたお下がりなのでいい加減古いのだが、そろそろ寿命が来たらしい。新しいのが欲しいけれど、「チャコット」等のバレエ・グッズのお店で買うと1着8000円位する。とても手が出ない。他の皆さんも同感らしく、大抵がネット通販を利用していらっしゃるようだった。やっぱりなあ。

 ネット・ショップをちらちら眺めたところでは、中国製とか韓国製のレオタードは比較的リーズナブルである。用途が限定されるので、一般のスポーツ・ウェアのお店にはまず入荷しない。近所のショッピング・モールに入っているDANSKINでバレエ・グッズを扱ってくれたら嬉しいのだが…。
 そんなことを考えつつ帰宅し、いよいよネットでレオタード(と、ついでだからバレエ用の巻きスカート)を物色するかとPCに向かったら、最近話題の絵画盗作問題の続報が出ていた。疑惑の洋画家さんの芸術選奨授賞は取り消されることに決まったらしい。当人が盗作を事実上認めて「返上したい」と言っていたらしいのに取り消し措置と言うことは、依願退職じゃなくて懲戒免職処分ってことなのだろうか。無理もないことだけれど。

 この関連で一番笑ってしまったのが、疑惑の洋画家さんの言い分だった。オリジナルの作者さんに構図を借りて、それに自分なりのテイストを加えて作品を仕上げたので、「共同制作」なのだそうだ。ついでに絵の制作に関しての「微妙なニュアンス」は、「海外で勉強した画家でないと」判らないと主張しているらしい。凄い言い訳である。
 オリジナル作者のスーギ氏が共同制作説を完璧に否定しているから問題外なのだが、それにしても「構図を借りて自分なりのテイストを加えるのが手法」ってのはアリなのだろうか。この伝で行けば、例えば『モナリザ』の構図を借りて和紙貼り絵で仕上げたら、それは新しくオリジナルの作品として認められるということになってしまう。塗り絵なんかお芸術だらけではないか。

 芸術に関して、素人には判らない価値観があることは納得出来るけれど、これはやっぱりどう考えてもヘンだなあと思う。そして「海外で」云々は、この洋画家さんの価値観を良く表しているように思えて鼻持ちならない印象を受ける。わたしがホンの子供の頃、「舶来品」と言うと何でも「まあ凄い」だったものだが、この人の物差しはあの時代から変化していないのかもしれない。盗作と知らずに賞をあげちゃった委員のお歴々に対する皮肉だとすればえらく痛烈だけれども。




06/06 鳶が鷹を産む

2006/06/06 12:59
 引き続き「絵画盗作問題」。今朝TVで流れていたニュースで知ったのだが、比較的著名な小説家の方が「和田氏の作品にはスーギ氏にはない奥行きと色彩感覚がある。盗作ではないと思う」とコメントしているらしい。吃驚仰天。2枚の絵を透過処理して重ねたらぴったり合うようなものは、どっちかがどっちかを写す以外に描かれ得ないし、オリジナルの作者が了解していない以上それは盗作だと思うのだが。
 下絵の段階でどっちが先かという点が議論されているのならともかく、スーギ氏の作品を和田氏が見せてもらってどうこうという経緯がハッキリしているのなら、文句も言い逃れも出来ない気がする。あれが盗作でないのなら何が盗作なのだろう?

 ひょっとしてこの小説家氏、結果は経過を正当化する、と思っているのだろうか。和田氏の絵は確かに後から描かれたかもしれないが、スーギ氏の作品よりも美術的に優れている。そういう場合、盗作かそうでないかの議論を乗り越え、作品はオリジナルとして成立し得るのだ…みたいな。もしもこういう考えで「盗作ではないと思う」とコメントしたのだとしたら、アタマ悪過ぎる。
 美術的審美眼はないのでどっちがより「良い絵」かは判らないが、仮に和田氏の絵の方が出来が良かったとしても、スーギ氏の作品を「無断でいただいちゃった」ことには変わりがない。何よりもオリジナリティを重要視する世界のようだから、やっぱりこれは致命的な欠陥となる気がする。ひょっとすると何百年か後、和田氏の作品の方がスーギ氏のよりも人気が出ている可能性はあるかもしれないが。

 わたしの個人的好みからすると、スーギ氏の作品よりも和田氏の作品の方が素敵かな、という気がしないでもない。美術展に行って絵葉書を買うとしたら、スーギ氏の「ピアノ・バー、イタリア」(96年)より和田氏の「夢想」(04年)を選ぶかもしれない。今まで「オリジナルを超えるカヴァーもの」をあんまり知らなかったので、このケースにはちょっと興味を覚えるのだった。
 20点だか30点だか、同じように「塗り絵」方式で仕上げた作品があるらしい。和田氏はスーギ氏の構図やモティーフが、よっぽど好きだったのだろうと思う。それにしてもニュースでもコメントされていたが、これだけ描ける腕があるのだから、真似で描いたものは公表なんかせずに、完全オリジナルで勝負すれば良かったのに…。

 「オリジナルを超える」で思い出したのが、大昔読んだ大和和紀さんの『モンシェリCoCo』。主人公はデザイナーの卵のココという少女で、名前からするとココ・シャネルがモデルだったのだろうか。類稀なる才能とセンスと先進性でたちまち頭角を現すココだけれど、それ故にライヴァルたちから激しい敵意を向けられる。とある大きな発表会だかコンクールだか、ココのデザインしたドレスとライヴァルの作品がそっくりだった。ライヴァルは、ココのデッサン帳を盗み見てデザインを真似したのだ。
 「ココがわたしのドレスを盗んだ!」と大騒ぎするライヴァル。場内騒然となるが、そこへデザイナー業界の大御所たる女性がやおら立ち上がり、2つのドレスを並べて講評を始める。そして、ココのデザインの方がライヴァルの作品よりもあらゆる点において優れている。よって、ココのドレスの方がオリジナルであることは一目瞭然、デザインを盗んだ上に嘘を吐いているのはライヴァルの方だと喝破する。

 どっちが本当にオリジナルかを細々検証する過程は少女マンガに似つかわしくないとは思うのだが、これを読んだ少女時代のわたしは、激しくハテナな気分に襲われたのだった。
  読者は「ライヴァルがココのデザインを盗んだ」と知っているけれど、この大御所さんはもちろん知る由もなく、ただ2つのドレスのどちらが優れているかを見抜いたに過ぎない。ライヴァルさんはオリジナルのデザインを見た後で、自分なりの工夫を付け加えたり余計なものを除いたりする余裕があるかもしれず、もしかしたらココのより良いドレスが出来上がらないとも限らない。
 今回はココのセンスがライヴァルの小細工に優った訳だけれど、万が一、ライヴァルさんがオリジナルをお手本にもっといいドレスを作ったとしたらどうなるのだろう。ココはデザインを盗まれた上、盗作の疑いまで掛けられるのか? そんな不条理な。

 その時1回こっきりしか読んでいないので、きっと細かいストーリーは違っているだろうと思う。本当にそんな話だったのか、確認するためにもう1度読んでみたい『モンシェリCoCo』だった。大和和紀さん繋がりで『はいからさんが通る』や『アラミス’78』も再読したいなあ…。




06/07 やっぱり気になる

2006/06/07 23:26
 例の『プリマダム』のエキストラはどうなったのだろう。たった100人の募集枠に最低1万人以上が応募していると思われるのだから、期待する方が阿呆である。特にわたしの場合、過去の経験からするとクジ運の良さが平均以下なのは間違いない。1%の確率をGET出来る訳はないし、むしろこんな所でなけなしの運を使ってしまうのはイヤかもしれない。
 当たる訳ない、1%に残ったら引き換えに何か悪いことが起こりそうで怖いもの…と思いつつ、心のどこかで「それでももしも万が一当たったらどうしようかなあ」と期待する欠片がうずうずしているのだった。諦めが悪いのである。

 公式サイトでの発表もないし、無論応募した時に知らせたメール・アドレスへの連絡もない。やっぱり「当選者へはご連絡を以って」なのだろうか。あるいは今日の放送終了時にでも発表方法を知らせてくれるのかもしれない。たった100人とは言え、テロップ等で当選者の名前を出す形式ではあるまいが。
 と思っていたら、今日、友人Nさんから思いがけない話を聞いた。何でも昨日、日テレのとある番組(か予告編か)で『プリマダム』のエキストラの話をやっていたらしい。応募総数はやはり1万人を突破したようだ。そしてその余りの多さにスタッフも驚いたのか、急遽会場を予定よりも広い場所に変更し、エキストラの人数も500人に増員したとのお知らせがあったらしい。

 そういうことこそ公式サイトに載せて欲しいと思うのだが、日テレのサイトにも『プリマダム』のにも、関連新着情報は何もない。ううむやきもきする。ダメならダメでさっさと教えて貰った方が精神衛生上も良いのだが。
 きっと人選に苦労しているのだろう。コネクションのある人を優先的に入れるとして、そういう人達の頭数が確定しないのかもしれない。残りを抽選で分けるとしたらどのくらいなのだろうか。当選者でも「やっぱり行けない」と辞退する人が出ないとも限らないし、そういう場合の補欠繰上げ当選はあるのだろうか。だとしたらますます、さっさと連絡しないとマズいのでは…。それとももうとっくに当選者には連絡が行っているのだろうか。

 その割に公式サイトのBBSにも「当選しました!」という書き込みは1件もない。管理者サイドで止めている可能性はあるが、ネットで検索してもゼロと言うことはやっぱりまだなのだろうか。BBSの書き込みでエキストラが500人に増員されたとの「ズームイン・スーパー」のニュースも出ていたので、日テレ的には大成功に違いない。
 スポーツ・クラブから帰宅して、録画しておいた第9話のエンディングだけ先に観たのに、やっぱりエキストラ当選者発表はなかった。あと2週間しかないのに、随分と焦らせてくれるものである。応募した人の中には、もしも当選したら泊りがけで東京へいらっしゃるつもりの人も居るだろう。宿の手配なんかもあるから、さっさと教えてあげれば良いのに。

 …などとつらつら考えていてふと我に返る。1万人中100人が500人に増えたとて、確率は1%から5%に上がっただけなのだよな。消費税並みの当選確率、当たり前だが限りなく低いことには変わりがない。ヤメヤメ、期待するのヤメ!
 理性はそう主張するのに、諦めの悪い心の欠片はまだまだうずうずを止めないのである。とっととトドメを刺して貰いたいものだ。




06/08〜09 梅雨入りしたそうで

2006/06/09 16:50
 妙にきっぱりと朝から雨が降っている。気圧の関係なのか、昨日がスポーツ・クラブのバレエ体操の日だったせいか良く判らないが、どうにも今日は大儀である。筋肉痛がある訳でもないから、別に昨日の疲れが残ってるのではないのだろうか。
 ここ暫く、ちょっと気になることがあって寝付きが悪かったり眠りが浅かったりしている(あくまでも当社比)。もしかしてそのせいもあるのだろうか、とにかく眠くて眠くて仕方がない。コーヒーをガバガバ飲んでもボーッとしていて、気力がなかなか沸いて来ないのだ。困ったものだ。
 いっそ問答無用で機械的にワーッと運動して汗をかいちゃった方が良いのだろうか。昨日はそれなりにスッキリしていたのだから。

 CATVのJ-SPORTSというチャンネルで週に1回放送されている『効くコレ! ピラーティス』という番組がある。バレエ・ダンサーの今野ゆりさんという方が講師役となって、バレエのレッスンにも有効なピラティスのエクササイズを教えてくれる。最近流行りの「深層筋」を鍛えるのが目的らしい。深層筋が強くなればグラン・バットマン(脚を大きく前後左右に振り上げる動作)も高くなるだろうし、ピルエットも軸がブレずにキレイに回れるようになるのではないかと思って、毎週欠かさずに観ているのだった。
 最初の方は道具を使わないエクササイズばかりだったが、応用編になるに従ってバランス・ボールとかエクササイズ・バンドを使うケースも出て来た。スポーツ・クラブにも置いてあってメンバーは自由に使うことが出来る。結構有効なので、ウチにも欲しいなあと思い、ついつい買ってしまったのだった(汗)。三日坊主になりませんように…(祈)。

 ところでこの『効くコレ! ピラーティス』に出て来る今野ゆりさんの細いこと、驚くばかりである。立ち姿はこんな感じ。直立した時、腕と身体の間がスカスカに空いているし、デッサンが狂っているのではないかと思うくらいに各パーツが細い。冗談抜きで少女漫画体型、こういう人も居るんだなあ…と感心してしまう。アタマも小さいし、ヨガ・マットとの比較で見れば背も相当高いのではないだろうか。羨ましいなあ。
 しかもこれだけ細いのに、きちんとバレエ用の強い身体をしていらっしゃるのが凄い。足の甲なんてほとんどスプーンである。お名前を検索してもどこのカンパニーに所属しておいでか判らないのだが、1度、踊っているところを観てみたいと思う。




06/10〜11 やってしまった…(汗)

2006/06/10 22:59
のだめ15巻  友人Nさんに「予約しちゃったの?」と呆れられていた『のだめカンタービレ』15巻の限定版が今日到着した。思っていたよりもマングースぬいぐるみが小さいが、可愛いので許す♪ おへその白いボタンを押すと「ぎゃぼっ」と声が出る。感じとしては変調器に掛けた若い男性の声。もうちょっとトーンが高くても良かったかもしれない。それとものだめ、案外と声は低いのだろうか。
 さてどこに付けようかな♪ ばよりんケースに付けるか、あるいはクルマの助手席窓際のハンドルにぶら下げるか。後者だとまた家人に呆れられるだろうか…。

 ところで今日はうんと早目に寝てしまって、明日は新潟まで(汗)ワセダ vs 慶応大学のラグビー・オープン戦を観に行く予定なのである。ただし、主力メンバーがU23に選ばれたり、怪我していたりしてかなり欠けている。打倒ワセダを狙う慶応大学相手に、どういう試合となるだろうか。ドキドキするのである。
 今日は上井草で vs 拓殖大学のBチームとDチームの試合があったのだが、残念ながらBチームは拓殖大学に29対54と惨敗してしまった。主力を欠いたAチームに本来のメンバーを取られているとは言え、ちょっとショックな敗戦である。明日、Aチームがこの二の舞を踏んだらどうしよう…。

 それにしても、学生スポーツの選手さんたちは本当に大変だと思う。毎日の授業と練習に加え、ワセダの場合は毎週のように行なわれる練習試合。Aチームは2週間に1度は力試しのオープン戦、時にはずいぶん遠くまで出掛けなければならない。相当疲れるだろう。わたしだったら早々にヘバりそうである(比べるな/汗)。そんな中でも自分のコンディションを整えなければならないのだから、意思の強さも凄いに違いない。
 意思の強さと言えば思い出すのはダイエット(汗)。相変わらずわたしは地道に、「いつかポワントを履けるようになる日まで」を目指し、ちょっぴりだけウェイト・ダウンを狙っている。今のところ特に大きな変化はないが、目標は2年後のポワントなので、気長にチャレンジするつもりである。

 ダイエット関係のサイトでいつだったか読んだのが、運動するにも効果的な状況がある、ということだった。何でも、朝起きてから朝食を摂る前、1日のうち一番空腹な時間帯に有酸素運動をすると、体脂肪がどんどん消費されてシェイプ・アップすることが出来るらしい。
 朝食前(汗)。早朝ジョギングとかウォーキングが良いということか。しかしそんな時間に運動なんて、ヘタレなわたしには到底無理なお話である…orz。




06/12〜13 C'est glauque!

2006/06/13 23:59
 11日未明(気分的には10日深夜と言うべきか)ウチを出発、途中SAで居眠り休憩など取りつつ朝7時過ぎには新潟に着いた。東京より若干空が広いけれど、新潟の街中は東京近郊と全然違わない風景でちょっと寂しい…と思いつつ、ガ○トで朝御飯。もっと美味しそうなお店へ行きたくても、時間が時間なのでその位しか選択肢がないのだった。
 コンビニでお昼を仕入れてから新潟スタジアムへ。4000台以上が駐車出来て(しかも無料!)、さらに運動公園やらバーベキュー用スペースまであるらしい。愛称はビッグスワン。多目的スタジアムなので、客席とフィールドの間にトラックが設置されており、ラグビー観戦には(サッカーもだけど)少々ピッチが遠くて寂しい。とは言え設備的にはメチャクチャ充実していて、芝生もキレイで、素晴らしいスタジアムだった。

 変なところでせっかちな性分が出て、「観客の行列がスタジアムを3周する位に伸びていたらドウシヨウ」と、駐車スペースを選ぶ家人を置いてわたし独り先乗り。9時半に自由席入り口のEゲートに到着したら、当然と言うか何と言うか、警備員さんしか居なかった(汗)。誠に恥ずかしい1番乗りパターンである。
 警備員さんと世間話をしつつ家人の到着を待つ。東京から来たと言うと「それは…ご苦労様です」と労われてしまった(汗)。しかしそういう人は、主催者発表の観客7000名余りのうち、半分弱くらいは居たのではないかと思う。
 家人が前以って新潟大学のサイトから自由席の前売り券を申し込んでおいたのだが、チケットを持った担当の方が到着したのが開場2分前というハプニングがあった。行列の先頭に居ながら「この状態でチケット持ってないって恥ずかし過ぎる」と悶々としていたので、ギリギリ間に合ってくれて本当に良かった…。

 さて試合は、ある程度予想していた通り、ワセダ久し振りの敗戦となった。家人は何だかんだ言いつつ勝つだろうと思っていたらしいのだが、わたしは例によって「出来る限り最悪の予想をする」癖が付いていた。何せU23やジャパン選抜のために主力中の主力がチームを離れていたし、主将の東条選手や副主将の後藤彰友選手&首藤甲子郎選手、精神的な柱となる人を怪我で欠いていた。
 一方の慶応大学は、突破力、コンタクトの強さなどで抜きん出るWTB・山田章仁選手が怪我から復帰。打倒ワセダに向けて虎視眈々と準備しているだろうと思われた。それでなくても、ワセダと対峙する時の明治大学や慶応大学は、前評判とは全く違った活躍を見せることが多いらしい。

 そんな訳で、7:3位の確率で負けるだろうと思っていたのだが、それにしても負け方が悪かった。試合開始直後ワセダが慶応陣内で押しまくるもトライGET出来ず、逆にスコーンと失トライ。去年から対慶応戦で苦しんだ、早いプレッシャー&シャロー・ディフェンス(浅く早い防御)でFWが優位を保てずラックからの球出しが遅れる…という試合パターン。何度同じパターンでやられるんだとイライラするけれど、立て直すキイとなる選手が居なかった。
 一方、予想通りWTB・山田章仁選手は水を得た魚のように走りまくり、ワセダBKは翻弄されるのみ。慌てるとタックルが高くなるのは人間心理的なものなのだろうか、一発で倒れないので、山田選手1人にワセダ選手が2人も3人も取られてしまう。結果としてディフェンスの人数が足りなくなり、空いた隙間を好きに走られるという最悪の状況だった。本来ならば、これはワセダの得意とする攻撃である。観客席からは「何だかジャージが逆みたいだ…」という声が漏れ聞こえていた。

 結局14−40の大敗を喫し、ワセダ選手たちは声もなく俯いていた。最後の方の2、3トライは、もうワセダ選手たちがキレていたので計算に入れないとしても、やっぱり慶応に取られ過ぎ、ワセダは決定力を欠き過ぎである。実質的にBチームの選手たちが出場していたのは確かなのだが、それならそれで、「ここで“いい所”を見せてアカクロを勝ち取るんだ」というハングリー精神を見せて欲しかった。「化け」る選手が1人も居なかったのが寂しい。
 恐らく試合終了後、緊急ミーティングなどが開かれて、VTRの分析など綿密になされたことだと思う。某巨大匿名掲示板では早速「清宮監督の遺産をたった2ヶ月で食い潰すとは情けない」と酷評されていたが、個人的には、そこまで貶すのはまだ早いだろうと感じている。現段階でほぼベスト・メンバーで臨んだ慶応大学に対し、一本目の選手を悉く欠いたワセダが勝ってしまうとは、首脳陣も予想していなかったのではないだろうか。

 とは言えこの敗戦が大きなショックとなったのは確かなようで、ワセダの公式サイトに載った観戦記も反省点ばかりが連ねられている。やけにディフェンス面ばかりが強調され、攻撃面での決定力不足に触れられていないのが気になるが、「常勝ワセダ」を当たり前と考えるマンネリ意識に活を入れるには、少々苦過ぎるとしても、良い薬だったかもしれない。
 ともあれ、わたし個人の感覚としては、首脳陣も選手たちも大反省して貰わなければ困るけれど、必要以上に自信を失うことはない、そういうゲームだった。

 試合とは無関係に非常に不愉快だったことがあって、わたしが本当に情けなく思うのはむしろそちらなのだった。前の列の席にいらした方々が、あまりに観戦マナーがトホホだったのである。試合中に立ったまま世間話をするわ、「良く判んないからボールを持った方を応援するわ〜♪」と言い放つわ、挙句に負傷退場&救急車搬送される選手をオペラ・グラスでしげしげ観察しながら病状について遠慮のない(しかも当然何の根拠もない)コメントを連発するわ…。
 ラグビーなんか観たこともないけど、たまたまチケットを貰っちゃったから来てみたの〜♪ な方々だとしたら、いちいち目くじらを立てるのも大人気ない(良識を疑うけれど)。しかしこの人たち、会話の内容から推測するに、どうも選手の父兄なのは間違いないのである。しかもワセダの。
 スポーツ選手の親でありながら、興味があるのは自分ちの子供が活躍するかどうかだけ。ラグビーの面白さどころか、チームの勝敗にも無関心。こんなんなら、わたしのようなミーハー・ファンの方がよっぽどマシだ(吼)! ハリセンを持っていたら、後ろからパパパパパーンと撫で斬りにしたかもしれない。良かった持ってなくて(汗)。




06/14 手を変え品を変え

2006/06/14 18:04
 何度もこの日記で書いたけれど、本当に本当に掃除がキライである。掃除機の場合、どんなに換気に気を付けても埃っぽくなって顔や首や肘の内側が痒くなる。これを防ごうと思ったらセントラル・クリーナー導入の家を建てるしかなく、幾ら何でもそんな設備投資は無駄。仮にそこまでやっても、あちこちを痒くする埃を掃除機だけで除き切れる訳もない。
 重い本体を掃除の度に収納場所から出さねばならないのも、いちいち引きずって移動せねばならないのも鬱陶しい(つくづく不精)。さらにウチの場合、階段下にコンセントを設置するのを忘れたため、階段に掃除機を掛けようと思ったら実に面倒臭い。わたしは家人に呆れられつつ、掃除機には常に延長コードをくっつけて、しかもキッチンのゴミ箱横に常駐させているのだった。こうしておけば、掃除機を掛けたいけど出して来るのが面倒臭い、という状況は避けられる。流石に来客時にはちゃんと仕舞う。

 何よりわたしが我慢出来ないのは、掃除には本当にキリがないという点である。掃除機を掛けながら換気のために窓を開けていたりすると、ちょっと風の強い日ならばあっという間にその辺はザラザラになる。当たり前と言えば当たり前だけれど、どうしてせめてもうちょっとくらい、キレイな状態で頑張ってくれないのかと思う。
 比べるのもおこがましいが、時折、シシュポスの岩なんてことを思い出すのである。ウチの掃除機はゼウスの化けた大岩ほどでっかい訳でもないけれども。

 そんな訳で、留守の間に掃除が出来たらなと思って、3年ほど前に注目したのが全自動掃除ロボット「Roomba」だった。割安サイトで2万円ほどしたプロトタイプは、すんでの所で買ってしまいそうだったのを、家人の大反対で泣く泣く諦めた。過去の日記のどこかにその顛末記があったかもしれない。
 最近ルンバはだいぶ進化して、玩具に毛の生えたようなものではなく、ちゃんとした家電としてデビューしているらしい。試用レポなど読むと、そこそこ「使える」掃除機に育っているようだ。動線も部屋の周囲から中心部へ移動するように整理されたらしいし、吸引パワーも50%アップ。運転音も58dBと、普通の会話くらいにまで抑えられたと言う。
 問題は価格で、簡易版(レッド)で59800円、普及版(ディスカバリー)で79800円、高級機(スケジューラー)で94800円もする。こうなると以前とは違う意味で買えるシロモノではない。

 宝くじが当たりでもしたらロボット掃除機を1匹飼うのも良いが、それまではやはり、重たい本体と短い電源コードを引きずりながら掃除機で我慢するしかない。階段掃除がホントにイヤだよなあ…と思っていたら、先日、充電式のモップ型掃除機を目にした。その名もスイブル・スイーパー
 たまたまCATVでピラティス番組か何かを観ていたら、ショッピング番組が始まった。あの手のCM番組に付き物の大袈裟な宣伝文句と共に紹介されたのを眺めてみたら、これが結構良いかもしれない、と思えて来たのだった(思うツボだよ)。ヘッドが360度回転して、4辺に回転ブラシが付いているのでどこからでもゴミを吸引出来て、紙フィルタも使わない。6〜8時間の充電でフローリングなら45分の掃除が可能。

 2階にちょっと置いておいて、階段や細々した場所限定の掃除に使うのだったら悪くない。とは言え、番組で紹介されていた価格は軽く1万円を超えていた。高価過ぎる。その場で検討対象から除外した。ハンド・クリーナーとやらのオマケは要らないから、代わりにバッテリーをもう1個付けて、送料込みトータルで5000円だったら買ったかもしれない。
 価格的に問題外と思っていたのだが、先日とあるネット・ショッピングのサイトに迷い込んだら、くだんのスイブル・スイーパーが2980円で大放出! と言うのを見付けてしまった。送料・代引き手数料を入れるとプラス1000円くらいらしい。バッテリーは1個しか付いてないので、電池切れしたら換えはないが、再検討しても良い値段だろうか。ううむ…。

 マッハの飽きっぽさを誇るわたしのこと、例え買ったとしても、今よりマメに掃除をするようになるかどうかは怪しい。思ったよりも使い勝手が悪かったら、あっという間に死蔵品となる惧れもある。誰か親しい友人知人に買って試した人が居たら感想を聞いてみたいと思う。家人は「絶対無駄になるからやめとけ」と力説するだろうが、階段掃除の面倒臭さを、家人はあまり知らないからなあ…。




06/15 秘密兵器?

2006/06/15 23:00
ボールとバンド  8日の日記に書いたバランス・ボールとエクササイズ・バンドが届いた。大きいボールは上に乗って柔軟や腹筋をし、小さいのは足や手で挟んで押し付ける運動に使う。バンドは脚や腕でみよ〜んと引っ張ることで負荷を掛けられるので、いろいろな部位の筋肉を強くすることが出来る。特にこのバンドは、バレエ教室の先生も持っていらして「お勧めですよ」と仰っていたシロモノである。
 両端を手で持って、真ん中に足の爪先を引っ掛け、曲げたり伸ばしたりするらしい。バレエでは爪先立ち(ルルヴェ)の動作が非常に多いので、爪先で立ってもぐらつかない強い足首やふくらはぎ、もちろん足の指の力が要求される。ルルヴェでバランスを取ることが出来なければ、もちろんトウで立つことも出来ないと言う訳だ。

 『効くコレ! ピラーティス』の番組を眺めながら、ぼちぼちとトレーニングを行なっているのだが、全部のメニューを毎日こなすことは到底出来ない。自然と、日によって幾つかピック・アップすることになるだろう。覚え易いのとかお気に入りのとかはしょっちゅうやるけれど、面倒なのとかキライなのはご無沙汰してしまうかもしれない。折角買ったのだから、せいぜい使い倒さねば…。
 と言いつつ、いつか自分で作ったバランス・ボードも、最近はあんまり使っていない。上に立ってフォンデュ(片脚で立って、同時に両脚を曲げたり伸ばしたりする動作)…なんてのは、まだまだわたしには難し過ぎて途方に暮れてしまったのだ(汗)。反省してちゃんと練習しよう。

 「いつかポワントを履く日のために」計画は、地道ながらとりあえず進行中。今日はスポーツ・クラブのバレエのクラスでメンバーに「身体が随分絞られて来たのではないか」と嬉しいコメントをいただいたのだった。体重はあんまり変わっていないが、脂身の幾許かは筋肉に変わったのかもしれない。この調子である。
 体調を崩して食べられなくなったり、精神的にメゲていて食欲が落ちたりという時期にドーッと痩せることはあったが、残念ながらその度、状況が改善すると元の体重まで戻るのが常だった。終着点は大抵、長生き率が一番高いという話のBMI値22である。確かに今まではそのくらいの体重の時が最も体調が良かった。ひょっとするとわたしの健康上ベスト体重だったのだろう。

 しかしそれではポワントには重過ぎるのである(涙)。わたしの好みからしてももうちょっと軽い方が嬉しい。今までの痩せ方で体力を絞り取られていたのなら、ちょっと回り道だとしても、体力を増強してウェイト・ダウンに耐えられる身体を作らねばならない。体力を落とさないウェイト・ダウンが目標とすれば、食事の量は減らす訳には行かない。
 炭水化物など、カロリーの高い食品群は朝と昼に摂って、晩御飯は極力軽めに。おやつは可能な限りやめる。ただし全廃してしまうとストレスが溜まるので、どうしても食べたくなったら、1回分取り分けて食べる。口寂しい時はノン・シュガーのガムを噛む。出来れば毎日エアロ・バイクを漕いで有酸素運動。

 もちろん全部を守れている訳ではないのだが、1ヶ月弱続けているうちに、ちょっとだけ効果は出ていたのかもしれない。思えば自分で意識的かつ本気でシェイプ・アップに取り組むのは随分久し振りである。一昨年痩せた(しかしその後戻った)時は、胃を壊していたせいでご飯が食べられなかったためだった。「しめしめこれ幸い」とか「ウェイト・ダウンなんて簡単だね♪」などと思っていたのだが、大反省と共にこの発言を撤回したい(汗)。
 目標のポワントは、体重を軽くするだけでは装着不可能なので、合わせて爪先とふくらはぎと腹筋の強化もせねばならない。効率的に蛋白質を摂るために、プロテインを飲もうかとちょっとだけ考え、やっぱり不味そうなので低脂肪ヨーグルトをせっせと食べているのだった。

 バレエと言えば、500名ものエキストラを募集していた『プリマダム』の最終回はいよいよ来週である。相変わらず当選したとも落選したとも連絡がないのだが、公式サイトに「最終回のアナウンス」が出ていた。最終抽選日は13日だったらしい。当落の結果については「当選者の発表は招待状の発送をもって替えさせていただきます」だそうな。
 2日経って何も連絡がないのだから5%には引っ掛からなかったらしい。やっぱりなー…と思いつつ、ちょっぴり残念だったりする(汗)。




06/16 あまりにも阿呆な夢(汗)

2006/06/16 17:41
 世の中には「本人しか面白くない話」が3つあるとかで、1つは忘れてしまったがもう1つはペットの話、そして残る1つが夢の話なのだそうだ。だから日記のネタに詰まっても、出来る限り夢の話を書くのは避けよう。そう思って来た。過去に何度か夢ネタを書いちゃったこともあるのだが、とりあえず「昨日見た夢日記」じゃないだけ良いことにしよう。

 夢の中でわたしは産婦人科に居る。良くある「おめでたですよ」を言われているところだったりする。何せ随分長いこと待っていた状況なので、家人共々大喜び。ところがちょっとばかり問題点があるとかで、急遽入院させられることになってしまった。それほど重大事ではないので心配することはないとの医師の言葉に、しばらく病院でサボってゴロゴロするのも悪くないかと入院を了解した。
 家人は身の回りのものや着替えを取りに帰宅。わたしは病院のパジャマに着替えさせられ、ピンクを基調とした病室に通された。

 ふむふむ、いかにもマタニティな感じ…と思っていると、看護師さんがやって来て、直径20cmほどの何かをぽんと渡してくれた。昔懐かしい細胞培養用メディウムそっくりのオレンジがかった赤い色をしたそれは、どうやら何か液体で膨らませた風船らしい。そして看護師さんは「その中に受精卵が入ってますので、気を付けて扱って下さいね」とニコニコしながら言うのだった。
 恐る恐る受け取ってみると、頼りなげにぶよぶよしつつほの温かい。妊婦さんのお腹に入っているのはコレだったのかと、ちょっとしたカルチャー・ショックを受けつつ、わたしも腹の上にその水風船を置いた。夢の中なので、リアル世界では常識であることが常識でなかったりするらしい。おかしい、変だ、とは感じなかった(汗)。

 着替えを取りに行った家人がなかなか帰って来ないので退屈になる。別に病気じゃないのだから良いだろうと思い、独りで散歩に出ることにした。問題の水風船は看護師さんが「肌身離すな」と言い張るので、そんなもんかと思いつつシャカシャカ鳴るスーパーのレジ袋に入れて手に提げる。途中、郵便ポストの中身をどうにかして取り出したいと思っているらしいおばあさんと何故か英語で会話し、さらにまた何故か「自分は中国から来たのだ」と身分を偽ったりしている。
 病室に戻ると家人も居て、どこをウロウロほっつき歩いていたのだと叱言を頂戴する。どうやら晩御飯の時間らしく、ベッド脇のテーブルにはトレイに載せられて布カヴァーを掛けられた食事が用意されているらしい。そして、その布の上には何やら1枚のカードがピンで留めてあるのだった。

 手に取ってみると執事喫茶の仮メンバーズ・カードだった。何故これがこんなところに? この病院は病院食の仕出しをあの店がやっているのか? そんな馬鹿な。さらに、トレイに被せられていた布をバッと捲ると、下に並んでいたのは一昨々年だったか、眼科に入院した時の超ショボいメニューなのだった。布の裏側にこびり付いたご飯粒が妙に貧乏臭くもリアリティがある。
 ご飯粒を1粒ずつ剥がして口に運びながら、やっと違和感が込み上げて来た。おかしい。赤橙色の水風船も、レジ袋に入れて散歩も、郵便ポストに拘るおばあさんも、執事喫茶の仕出し病院食も、どれもこれも変過ぎる。そうかこれは夢か。わたしは夢を見ているのだ。ええい鬱陶しい、全部消えてなくなれ…!

 そう叫んだところで目が覚めた。今朝の8時半、自宅リヴィングのPC前の肘掛椅子に座ったままだった。雨降りなので家人を駅まで送って行き、月に1度の皮膚科受診の予約時間までメールのチェックでもしておくか…と思って居眠ったらしい。9時には家を出なければならないのに、まだゴミ出しも、古紙回収への新聞束運搬も終わっていない。危ないところだった。
 とまあ、書いてみると我ながらどこが面白いのか判らない話なのだが、目覚めた直後のインパクトは相当であった。「なんだ夢か」と、独り冷や汗を浮かべつつ大声で照れ笑いしたものである。ユングだかフロイトだかの夢判断だと、どういう解釈が成り立つのだろう。




06/17 歓迎されざる闖入者

2006/06/17 23:40
 去年だったか、キッチンの出窓付近に小さいアリが行列を作っている事態が頻発して困ったことがあった。スプレー式のアリ駆除剤を行列に沿ってピン・ポイント噴射するもなかなか状況は改善せず、結局侵入経路(出窓のパッキンに開いていた1mm四方ほどの隙間)を発見するまで、毎日アリさんとの競争は続いたのだった。
 しばらく平和な日々を過ごせていたのだけれど、ここ最近、またまたアリさんたちが出没して困っている。今度はキッチンではなくてリヴィング。ふと気付くと、あちらに1匹、こちらに1匹…とウロウロしている。別に害を及ぼす訳でもないけれどとにかく不愉快なので、是非ともアリさんたちには家の中から撤退していただきたかった。

 実は今年のアリの侵入は第2弾なのだった。最初の攻撃は2ヶ月ほど前だったか、そろそろ暖かくなるかという頃に起こった。その頃、たまたまリヴィングの窓すぐ外の花壇に植えてあった育ち過ぎのコノテカシワを、採光の妨げになるので2本間引いたところだった。ひょっとしたらそのためにアリの巣が壊されて、逆に活動を活発にさせてしまったのかもしれない。
 その時の侵入経路は、詳しいことは不明なものの、恐らくリヴィング窓際の幅木と床との僅かな隙間かと思われた。どういうルートなのか、アリさんたちは床下を通り、問題の隙間から室内に侵入していたようである。後日、玄関ドアが嵌っているコンクリート枠の地面スレスレに小さな隙間を見付けた。アリさんの行列がそこへ向かっていたので、そこが入り口かと見当を付け、去年のスプレー式アリ駆除剤を噴霧。侵入はピタリと収まったのだった。

 一件落着かと思っていたが、ここの所みたびアリさんのお散歩がリヴィング床で見られるようになってしまった。今度は幅木と床の隙間から入って来ているのではないらしい。玄関ドア傍の穴にも、特にアリさんたちが群がっている様子はない。「お前、どこから来たの?」とアリに訊いても無論答えが返って来るハズもなく、室内には流石にアリ駆除剤をスプレーするのも躊躇われる。
 どうしようかと相談した結果、家人が「アリの巣コロリ」なる置き薬を買って来た。遅効性の殺蟻剤を混ぜた餌らしい。その場で効くのではなく、アリさんが巣に持ち帰って皆で分けて食べたら一族郎党全員に効果が出るという凶悪な仕組みである。

 設置してから1ヶ月ほど経つのだが、どうもまだちらりほらりとアリさんの散歩姿が目撃されるのである。ネットで調べたところ、かなり評判の良いアリ駆除剤なのだが、ウチのアリには効いていないのだろうか。第1弾の時には実はアリ用コンバットを使っているのだが、その時も効果があるのかないのか良く判らない状況だったっけ。
 掃除機を掛けている時など、アリの巣コロリを突付いてしまうと中の顆粒状エサがこぼれてしまって面倒臭いこともある。この点ではアリ用コンバットの方が良さそうなのだが、併用しても微妙とは…。
 そして何も触らなくてもアリの巣コロリからは時々顆粒状エサがこぼれていることもあるので、アリさんがエサを持ち帰っていることは確かに思える。何故効かないのだろう。謎だ…。




06/18 空腹に勝る悲しみなし

2006/06/18 18:45
風流麺  どこかでこういう格言(?)を聞いたことがある。No grief excels hunger. とかだったかもしれない。日本語でも英語でもググってみたが出て来ないので、少なくとも日本語と英語の諺ではないのだろう。見れば見るほど「真理」であるように思えるこの言葉、どこで誰が発したものだったっけなあ。思い出せないが、どうせわたしのことだから、出所は割としょーもないものであるような気がする(汗)。

 最近ちょっとゴタゴタ続きで家人がメゲているので、わたしも気になって仕方がない。元気になって欲しいのだけれど、どうやったら根本的な解決を見るか良く判らないので、わたしには手出ししようがない。無力である。
 追い討ちを掛けるように、今朝とんでもなくショッキングなニュースを見てしまった。元ラグビー日本代表監督の宿沢広朗氏が急逝したと言う。わたしはラグビー観戦歴10年ほどしかないので、宿沢氏が現役だった時代も、日本代表監督だった時代も、ワセダの監督だった時代も良く知らない。しかし彼が率いたチームは、かの強豪スコットランドを破り、ラグビーW杯でジンバブエを破ってW杯唯一の勝ち星を挙げていることくらいは知っている。
 やや低迷気味な日本のラグビーに梃子入れ出来るとしたら、宿沢氏と清宮前ワセダ監督の体制が成立した時ではないか。そんな風にも言われていた人だった。本当に惜しくてならない。まだ55歳だったのに。ご冥福をお祈りいたします。

 で、まあ、2人してヘコみ気分なので美味しいものでも食べようと思ったのか、家人が久し振りに火の国へ行こうかと言い出した(好きな食べ物屋さんにも載せているが、↑のページの方が場所などは判り易い)。そろそろ暑くなって来たので、わたしの大好物の夏季限定「風流麺」が登場しているハズである。先日ポストに入っていたコミュニティ・ペーパーによれば、最近はキャパシティ7〜8台の駐車場も出来たとかで、ますます利用し易くなったらしい。
 そんな訳で久し振りに味わった風流麺2006年ヴァージョンが上の画像である。ベースのスープは和風だしにモロヘイヤのペーストを合わせた、あっさりした中にもパンチの利いたトロみのあるもの。きりっと冷やした麺を盛り付け、その上に画像通り、野菜メインの具をてんこ盛りにしてある。今年の特徴は何と言っても丸ごと1個使ったトマト・サラダだろう。刳り抜いた中には賽の目に切ってドレッシングで和えたトマト、長いも、コーンその他が入っている。

 どんなに暑くて食欲がなくてもこれだけは絶対に食べられる絶対のお勧め、雨の日と気温20℃以下の日は出さないそうだが、今日は「大丈夫ですか」と訊いたらOKだった。限定15食、900円と麺類にしてはやや値が張るが、それだけの価値はある。何せ、レンコンは酢漬け、厚揚げは下煮して葛あんを絡めてあり、モロヘイヤ・ペーストは注文を受けてから1人前ずつミキサーを回すなど、手間隙が思いっ切り掛かっているのである。
 美味しく頂きながら、死んでしまうとはコレが食べられなくなることなのだなと、阿呆なことをちょっと考えた。食べることが大好きな家人は、時々「元気なうちにしか食を楽しめないのだから、一食一食、決して疎かにしてはならない」と主張する。独りの晩御飯など、わたしはたまに手抜きご飯で済ませてしまうので、今後は改めようと妙なところで反省したのだった。

 きっとワセダの選手たちも、今日は宿沢氏の逝去を悼んでいることだろう。哀しみに負けずにご飯をしっかり食べて、今週末、vs 関東学院大学の春の練習試合をきっちり戦って欲しいと思う。一昨年や去年のように4タテは難しいかもしれないが、やや浮き足立っている春シーズンのチームをしっかり纏め上げることが、宿沢氏への一番の手向けになるような気がする。




06/19 決勝トーナメントへの長い道

2006/06/19 11:11
 昨夜は日曜日なのでスポーツ・クラブは夜21:00で終わってしまう。故に先日のように、ガラガラに空いたジムでトレーニングしながらW杯観戦という優雅なことは出来ない。それで、自宅でエアロバイクを漕ぎながらTVを観ることにした。水分補給用PETボトルと汗拭きタオル、携帯電話を手元に揃えて、前半開始後10分くらいから漕ぎ方始め。
 クロアチアは攻め込んで来ているがどうも最後の詰めが上手くない。まさかと思ったPKも外した。予想以上にクロアチアの拙攻で助けられているので、日本はどうにかなるかと思ったが、日本も同じくらい決定力に欠けている感じ。

 どっちかのチームに点が入ったらバイク漕ぎを止めようと思っていたのに、30分経っても、前半が終わっても、1時間経っても、どっちも得点してくれないのだった。こちらも引くに引けなくなってヤケクソで漕ぎ続けること1時間半以上、とうとう両チーム無得点のまま試合終了。つ、疲れた…(汗)。
 ニュース等では「日本の決勝トーナメント進出は難しくなりました。クロアチアがオーストラリアに勝つか引き分けるかして、なおかつ日本がブラジルに2点差以上付けて勝った場合にのみ、望みが残されています」と言う。どういう場合に大逆転が成立するのか、ちょっと考えてみた。

現状
チーム試合 勝点
ブラジル
オーストラリア
クロアチア −1
日本 −2

 現状は左の通り。
 大会レギュレーションによれば、2チーム以上が勝ち点、得失点差で並んだ場合は総ゴール数の多いチームが抜ける。それでも並んだ場合は、該当チーム同士間の勝ち点で決める。もし勝ち点も同じ場合は該当チーム間での得失点差、なお同じ場合は総ゴール数の多いチームが抜ける。もしそれでも並んでいる場合はくじ引きということになっているらしい。
 とりあえず、vs ブラジル戦に勝たないことには話が始まらない。日本がブラジルに勝った上で、なおかつ、オーストラリアとクロアチアの試合結果によって決勝T進出するかどうかが変わることになる。まずオーストラリアがクロアチアに勝った場合、いかなる点差で日本がブラジルに勝ったとしても、予選リーグ敗退が決定する。

Aus vs Cro ドロー(0−0)の場合
チーム試合 勝点
オーストラリア
クロアチア -1
日本 (+3)

 引き分けだった場合、オーストラリアが勝ち点4(得失点差0)。日本が2点差を付けてブラジルに勝った場合、得失点差でオーストラリアと並ぶことになる。ただし vs オーストラリア戦では負けているので、得失点差でオーストラリアを上回るしかない。つまり、ブラジルに3点差を付けて勝たないと抜けられない。

クロアチア勝利(1−0)の場合
チーム試合 勝点
オーストラリア −1
クロアチア
日本 (+2)

 1−0でクロアチアが勝った場合、クロアチアが勝ち点4(得失点差0)となり、日本は vs ブラジル戦で2点差付けて勝つと並ぶことが出来る。日本はクロアチアと引き分けていて、総ゴール数では勝っているので抜けることが出来る。
 ただしクロアチアが沢山ゴールを決めて勝つとその分条件はタイトになる。例えばクロアチアがオーストラリアに2点差で勝った場合、クロアチアの得失点差は1。日本はブラジルに3点差で勝たなくてはならないことになる。

 と言うことで、まさに先頃行なわれたワールド・ベースボール・クラシック並みの厳しい条件な訳で、正直、突破は難しかろうなあと思う。しかしWBCでも「まさか」が実現したのだし、可能性はゼロではない。ブラジルはラテン系の国だし、自分トコが決勝トーナメント進出が決まってしまって、vs 日本戦のモティヴェーションが著しく低下することも有り得る。実際、早くもスポーツ関係のネット・ニュースでは「ブラジルは主戦力を温存するのではないか」と言う憶測が飛び交っているらしい。
 イエロー・カードを1枚貰っている選手は特に出場を控えるのではないか…と思ったが、決勝トーナメントに入る時点で、予選リーグでのカードはチャラになるのだったっけか。だとするとどうなるのだろう。
 家人は「どんなにブラジルのモティヴェーションが下がっても、日本に負けることはないだろう」と冷静である。もしその万が一が起こったら、物凄い騒ぎが巻き起こるだろうなあ。楽しみなような、そうでないような(汗)。




06/20 パソコン in トラブル

2006/06/20 17:14
 予兆はあった。何だかここ暫く重いなあ、とか、昨日辺りなどは起動時に「ナンタラカンタラをread出来ません」とかいうエラー・メッセージが出たりしていたのだ。けれど、パソコンというブラック・ボックスの中で何が日々起こっているのか、ド素人のわたしにはサッパリ判らない。どこも弄ってないのに調子悪くなったり、また回復したり、そんなことは珍しくもない。
 だから気にはしつつも放置した。そのうちひょっこり直るだろう。あるいはそのうち原因が判ってメンテ方法が判るだろう。何なら明日にでもデフラグ掛けてみようかなあ。
 恐らく家人も似たり寄ったりな心積もりだったのではあるまいか。油断大敵火がぼうぼうとは良く言ったものである。

 今朝、家人を送り出してからメール・チェックをしようとIEを立ち上げた。重い。昨日よりもさらに重くなっている。とりあえずデフラグ掛けようかしらん。ただしその前に、困った時の再起動。一端電源を落として、ルーティンをある程度片付けてからまた立ち上げよう。
 そして1時間ほど後だろうか、洗濯機を回しながらメール・チェックを思い出した。PCの前に行って電源ボタンをぷち。無反応。あれっ、押し方弱かったかなっ? もう一度ぷち。無反応。ちょっと待て、さっきまで動いとったやん。さらにもう一度ぷち。やっぱりうんともすんとも言わない。うっそ。

 次の瞬間、アタマの中で検索機能が恐ろしい勢いで回り始めた。このPCにしか入ってないデータってあったっけ。バック・アップ取ったのっていつだっけ。我ながら「おやその気になればこの位早く考えられるんじゃん」と感心する速度であった(汗)。
 何が何でも必要なデータは、幸い2階のPCから読み出せることが判明。過去のメールとか登録情報、残しておいた履歴やブック・マークは諦めるより仕方ない。バック・アップ用の外付けHDDは壊れたPCに繋がっているので、接続をやり直さないとどうにもならない。

 家人と携帯メールで相談しつつ「電源が入らない」でネット検索。どうやら電源ユニットかマザーボードの故障というセンが強そうだ。昨日までの挙動不審から考えて、恐らくマザーボードの方だろう。取説倉庫から取説と保証書を発掘。家人はこのPCを購入する時、延長保証というオプションを付けておいたらしい。普通なら1年で切れてしまう無料修理が、2年延長されるというものである。偉い!>家人。
 その後も何度か電源ボタンをぷちっと押してみるもやっぱり無反応。念のために電源コードの接続など確かめてもみたのだがどこも外れていなかった。そもそもディスプレイの電源は入るので、電源コードはOKなのだ。直感で「こりゃダメだな」と思った。

 修理は無料で出来るとして、心配なのはHDDの中身である。先日、空冷ファンが壊れて立ち上がらなくなったLAN用HDDは、幸い、中身を消さずにファンだけ直して貰うことが出来た。今度はどうだろう。マザーボードがイカれたということはきっと交換だろう。理屈からすればHDDは弄らずに済むような気もするが、中枢部を取り替えた後、サクッと元通り動いてくれるものなのだろうか。
 パソコンには暗いが、何か再設定とか再接続とか、しなくてはならないような気がする。そしてその作業には、HDDの初期化という手順が要るような気がする…。
 無くなるデータはともかくとして、PCが修理されて戻って来た後、LANその他の再設定をするのが大変そうである(ご愁傷様)。過去に何度か実施されていることだが、複雑怪奇なその手順を流石の家人も丸暗記は出来ないらしく、毎度毎度ああでもないこうでもないとトラブるのである。スカッと1度で上手く行ったためしが無い。

 そしてもう1つの問題は、2階の仕事部屋の暑さであった。何℃あるのかは知らないが、じっと座っているだけで汗がじんわりタラ〜リと垂れて来る気温である。クーラーを点ければ良いのだが、狭い部屋なので今度は冷え過ぎる。わたしだけなら汗をダラダラかきながらどうにか我慢出来るけれど、家人は絶対嫌がるだろう。それにそもそも、そういう気温の中でPCを動かし続けるって良くないのだろうか。
 流石にこっちの(2階の)PCも同時に故障したらすっごく困るのである。クーラー、点けようかなあ…。




06/21 ちょうじん

2006/06/21 23:59
 昨日のパソコン不調はあっさり解決してしまった。電源コードをチェックしてもウンでもスンでもないので、てっきり修理に出さねばならないかと思っていたのだが、予想外のラッキーである。
 晩御飯を作っている最中に帰宅した家人が、メーカのサポート・サイトにアクセスして対処方法を調べてみたら「一旦全ての接続コードを抜いて数分放置し、その後電源を入れてみる」という手順があった。で、やってみたら見事に復活してしまったのだった。

 何だったのだろう。パソコンの中で何かジレンマというかコンプレックスがあって、それで負荷が掛かってシャット・ダウンしてしまったのだろうか。完全に接続を断つことで回復するのも不思議な話である。その後家人は「先日当てたMSのパッチが原因かもしれない」と、XPを2週間前の状態に戻し、その後手作業でパッチを当て直していた。
 回復して以降は順調である。動作は以前よりも軽くなったのではないかと家人は言う。何はともあれ良かった良かった。メーカのサポート・サイトのパスワード等も、今度から慌てないで済むように、家人に訊いておくことにしよう…(大騒ぎしちゃってちょっと反省)。

 さて全然関係ないのだが、今日『クイズ・ヘキサゴン』を観ていて出て来たおじいちゃんの名前が「ちょうじん」だった。ロケ先は沖縄の多良間島。他にも少々変わった名前の方がいらっしゃったので、地元では由緒のある名前なのだろうと思う。漢字表記が「超人」だったらイライラだがそういうことでもなかった。
 テロップで「超人?」と出ているのを見てふと思い出してしまった。中学生の頃に大好きだった聖悠紀氏の代表作『超人ロック』。当時、少年画報社から出ていた単行本を読み尽くし、それ以前の作品があると聞いて、生まれて初めていわゆる「同人誌」を買ったのがこの作品である。セミプロの「作画ぐる〜ぷ」が出していたので、同人誌と呼ぶには少々本格的だったが、中身のロックが余りに雰囲気違うので仰天した覚えがある。

 強大な能力を持つエスパーで、自分の細胞の老化まで遅らせることが出来て、いよいよダメとなったら使える部分だけ拾い出して乳児に戻ってしまうことさえ可能。当然、信じられないほど長命で、事実上不老不死である。人間以上の存在でありながら、常に自分の存在と能力に疑問と、半ば嫌悪を抱き、それでいて「自分で終わらせる」ことも出来ない。何でも出来る力を持ちながら超ヘタレなロック、四六時中眉間に縦皺を寄せて悩んでいるロックが好きだった。
 いわゆる「根暗」な時期だったので、ロックの孤独にシンパシーを感じたのだろう。今から思えば笑っちゃうくらい可愛らしいが、当時は本当に真剣だった。後に飼うことになった迷子犬に「ロック」と命名した程である。これは「超人ロック」と「シャーロック」から取った名前だったけれど。

 閑話休題。当時もメディア・ミックスと言うか、イメージ・アルバムやらアニメ化やらが盛んに行なわれていた。小遣いを貯めて映画を観に行ったり、イメージ・アルバムのテープを買ったりしたものだ。アニメは当時ですら散々の酷評を浴びた出来で、わたしも「だから映画化なんかするなって言うのに」と激怒したっけと思い出す。ついでに、イメージ・アルバムも余りわたしのイメージには合わなかった。
 3枚か4枚出たアルバムは『超人ロック』だからロックと洒落た訳ではあるまいが、基本路線がそっち系統だった。しかもロックを聴き慣れないわたしの耳にも、ちょっとばかり古臭い感じの楽曲が多い。ついでに何故かタイトルが「LOCKE THE ZUPERMAN」だったのが死ぬほどずっこけた。歌詞も「ロック・ザ・ずずずずーぱま〜ん」だったので、乙女心を激しく傷付けられたものだ(笑)。

 発音する際に「ロック・ザ・すすすすーぱま〜ん」では無声音が続いて歌いにくいから変えられてしまったのだろうか。それとも「スーパーマン」という単語に何か大人の事情が絡んでいたとか…まさかね。折角買ったのに、聴いてみてガッカリして早々に手放してしまったアルバムたち、今でも売ってたりするのだろうか。
 本編も途中から流石にマンネリ感を覚えて、いつの間にか読まなくなってしまった。最後に買ったのはおそらく『虚空の戦場(後編)』。オムニバス方式でエピソードごとに完結しながら続いて行くシリーズだが、今ではストーリーも良く思い出せない。

 一番好きだったのは4巻の『ロンウォールの嵐』とその続編で5巻の『冬の惑星』。ディテールはやはり忘れてしまったのだが、辺境惑星ロンウォールが革命を経て独立し(『ロンウォールの嵐』)、理想と現実の狭間、経済危機に苦しむ(『冬の惑星』)話だったような記憶がある。
 中学生の頃から革命が好きだったらしい(汗)。わたしが「最初の頃の方が面白かったなあ」といつの間にか読まなくなってしまって以降もずーっとずーっと『超人ロック』は続いている。あれからロックはどういう運命を辿っているのだろう。相変わらず眉間に縦皺を寄せて苦悩しているのだろうか。
 流石に今から全巻揃えようという気にはならないが、最初の数巻は、もう1度読み返したいなあと思ったりしている。




06/22 あの人は今

2006/06/22 18:25
 ふと思い付いて調べてみたら『超人ロック』のイメージ・アルバムは合計7枚出ているらしい。かつて持っていた『超人ロック』、『炎の虎』、『ロード・レオン』、『コズミック・ゲーム』の他、『光の剣』と『ロンウォールの嵐』、映画版サントラである。収録曲タイトルを見てみたが、少なくとも「Zuperman」と言う単語が使われているものはないようだ。歌詞はどうなのだろう。少々気になるが、買って確かめようとは思わない。
 初恋の人に20年ぶりに逢った時の気分はこうもあろうか、と思ったりする(汗)。久し振りに見るロックは、相変わらず少年のようで、どこがツムジか判らない不思議な髪型をして、何だかやっぱり哀しそうだった。20年間どう過ごして来たのか気になるが、読んでない分が20冊以上もあるし、倒産してしまったビブロスから出ていて入手困難なのも多い。せめて粗筋だけでもと思ったが、ざっと検索したところ、目ぼしいレヴュー・サイトもないようだ。

 ロックほど昔懐かしい人ではないが、それでふと思い出したのが女子十二楽坊。数年前には一大ブームが巻き起こっていて、どこに出掛けても、TVを点けても、しょっちゅうあのグループのサウンドが流れていたものだった。今はとんと聞かなくなったがどうしているのだろう。先日CMで新しいアルバムのリリースを見かけたような覚えがあるので、まだ活動はしているのだろうが、かつての勢いはどうもないようだ。
 TVの特集番組などは観たものの、アルバムは結局買わなかったし、コンサートにも行ったことはない。だから本当の魅力について理解しているかどうかは不確実だけれど、ブームが去ってしまったのも納得が行くような気がしている。ちょっとエキゾティックでキャッチーなメロディ、ダンサブルなビート感、代表的な数曲にはそういう魅力があったけれど、聴けば聴くほど「それだけ」な感じも受けたからである。

 メンバーのプロフィールなどを紹介した特集番組などによれば、構成する演奏家たちは全員、音楽的にはエリートとして育って来た女性たちばかりらしい。エリートだから苦労知らずという訳でもなく、1人1人夢も野望も悩みもあるようだ。とは言え、そういう個人個人の魅力が演奏に滲み出ているかと訊かれると、わたしの印象としてはNOと答えるしかない。
 確かに上手だけれど、心に訴えかける何かはない。ニコニコ笑いながらただ弾いているだけ。それ以上の何かがあるのであれば、ソロ演奏家として売り出したのだろうけれど。何となく、某国の「美女応援団」みたいな印象がある。

 同時期くらいにやっぱり話題になったラカトシュにも同じような話題性やテクニック先行な感じを受けるけれど、こちらはまだ「一般受けし易いように手加減してる」ような気もする。文化的な背景とかキャリア的にも、絶対もっと深いのではないだろうかと思わせる何かがある。単なる印象だけれど、こういう違いを感じるのは何によるものなのだろうか。不思議でならない。




06/23 アイロン掛けが面倒臭い時期に

2006/06/23 23:36
 そろそろ突入である。出来るだけアイロンを掛けなくても良いような服ばかり着ていたけれど、最近ではそうも行かない。家人が配置転換により、スーツ着用の職場となったからである。スーツそのものはクリーニングに出すしかないけれど、ワイシャツまで出すのはちょっともったいない気がする。仮に1枚100円だとしても、毎日1枚ずつ必ず消費するのだし…。
 貧乏性が面倒臭がりを凌駕したので、ワイシャツは自力でどうにかすることを決意。さてではどうするかが問題だった。以前、家人がデニムのシャツを着て出社していた頃は、朝、その日着て行く分のシャツにアイロンを掛けることにしていた。ただしこれだと慌しいし、アイロンとアイロン台をいちいち2階の収納場所から持って降りるのも面倒臭い。しかもデニム・シャツは分厚いせいもあって、思うようにキレイに仕上がらないことがほとんどだった。

 ネットでワイシャツにアイロンを掛ける方法を解説したページをいろいろ探して研究する。ワイシャツのメンテナンスとかアイロン名人などが参考になりそうである。どこも「小さいパーツから大きいパーツへアイロンを掛けること」というのが大原則。前身頃や後身頃を先に掛けると、残りのパーツにアイロンを当てているうちに面積の広い部分に再び皺が寄ってしまうからである。
 と言う訳で、マイ順番として襟→ヨーク→カフス→袖→右前身頃→後身頃→左前身頃…というのを採用した。襟とカフスは裏・表両面から。そして重要なポイントは、洗濯から上がったばかりで、まだ充分に湿っている状態でまとめてやっつける点である。

 解説ページによっては「洗濯直後にアイロンを掛けても、乾いた後に縫い目部分が縮んでまた皺になるので良くない」と書いてあることもあるのだが、試した結果、ビジネス・シャツ程度の薄い生地ならばそれほど問題はないと判った。気になるようなら、アイロンを当てる時に、縫い目部分を引っ張りながら仕上げるとキレイに出来る。
 1枚1枚掛ける時よりも電気代も手間も省ける。スチーム不要なので水切れにイライラすることもない。何より、湿っているワイシャツにアイロンを掛けると、シュワ〜ッと蒸気が上がって乾いて行き、アイロンの通った跡は美しく皺ひとつ無くピッシリ仕上がるのが快感なのである。

 愛用のアイロン台は舟型で脚付きのものだが、長年使っているうちに中央部分がだんだん沈んでしまった。上からぎゅうぎゅう押さえ付けるため、真ん中が重量に耐えられなくなったのだろう。「縫い目を引っ張りながら」とか「アイロンの熱で生地を乾かしながら」掛けるには不都合なので、1.5リットルのコントレックスが12本入ったダンボール箱を下駄にしている。
 ある程度重量があって、中身が充実していて、しかも程好い高さと幅のものが他に見当たらなかったからなのだが、おかげで未だにこの箱の中のコントレックスを飲むことが出来ない。何と言う本末転倒かとちょっと呆れるのだった(汗)。体重を掛けても沈まないくらい丈夫で、ある程度の高さがある舟型アイロン台、欲しいなあ…。

 ついでに最近試しているのが襟汚れ対策である。洗濯機で洗うだけではだんだん薄汚くなってしまう襟やカフス部分、これもどうにかならないかと思ったのだった。検索したところ「前以て襟部分にシッカロールを塗り込んでおく」という裏技が汚れ防止に良いらしいと判った。シッカロールの粉末が、汗や皮脂を吸着して生地に染み込むのを防ぐのだろう。ただし家人はこういうワイシャツはイヤだと言うに違いない。
 他には台所用中性洗剤(濃縮タイプは不可)やシャンプーを襟やカフスの汚れ部分に塗り込んでから洗濯機に入れると良いそうだ。頭皮は皮脂の分泌が盛んな部分なので、シャンプーの脱脂力はボディ洗浄剤よりもずっと強い。固形石鹸よりも浸透性が良いし、これは使えるかもしれない。ただし、生地部分を使い古しの歯ブラシ等で擦るのは止めた方が良いとのことだった。繊維を傷めるからだろう。

 サンプルでもらった半端モノのシャンプーが結構あるので、それらを使うことにした。家人が会社から帰ったら、ワイシャツを洗濯機に放り込む前に洗面台に広げ、脇の下部分を軽く水洗い。襟も塗らして、シャンプーをたらーり垂らす。手で塗り込んでから丸めて洗濯機へ。
 新品のシャツで試せば真の効果が判るのだろうが、残念ながら今のシャツはもう既にうっすらと襟汚れが付いてしまったものばかりである。しかし、シャンプー作戦を開始して以降、そういえば襟汚れが以前より目立たなくなったような気はするのだった。手間もそれほど掛からないので今後も続けて経過を観察しようと思っている。

 ついでにシャンプー作戦のオマケに良い香りがある。襟に塗り込んでから洗うので、洗濯終了後にも襟部分にうっすらと残り香が付いているのだ。アイロンを掛ける時、襟部分から盛大な蒸気と共に、ふわ〜っとシャンプーの良い香りが立ち上る。何となく『エマ』に出て来るラヴェンダー水みたいで楽しい。好みの残り香のシャンプーを探すのも楽しそうである。




06/24〜25 vs 関東学院大学・ラグビー春のオープン戦

2006/06/25 21:28
 下位チームB〜D同士の試合は関東学院大学文学部の釜利谷グラウンドで24日に、A同士の試合は秩父宮で25日に行なわれる。最初は24日の試合はどうしようかと迷っていたのだが、大贔屓の首藤甲子郎選手が故障明け、Bチームで出場するらしいと聞いたので、これは何が何でも観なくてはと思うに至った。
 問題は釜利谷グラウンドまでのアクセスである。ウチから電車で行くにはじゃっかん不便らしい。そして何より、駅からグラウンドまでかなり遠いとのことで、家人はクルマで行きたいと言う。何でもクルマならば、幹線道路を1時間弱ほど走れば着いてしまうらしい。もちろん途中に渋滞がなければの話だが。

 キャンパス内は広々、3面もあるグラウンドは全部艶々ピカピカの総天然芝で、観戦スタンドには屋根まで備わっている。素晴らしい環境である。こんな練習場があったら、確かに強くなるだろうなあと感心する。素晴らしいライヴァルを持って、ワセダの学生さんたちはシアワセである。ライヴァルに恥じない試合をしたいものだ。
 先日急逝なさった宿沢広朗氏への黙祷の後、Dチーム、Bチーム、Cチームの順番で試合が行なわれた。今年の大学ラグビー対抗戦や大学選手権の行方を占う重要な試合だが、Dチームの立ち上がりは散々。先日のvs 慶応戦でダメだったところがそのまま出ている。FWで優位に立ち切れず、接点でも圧倒し切れない。ポイントすぐ横のチャンネル・ゼロ辺りのアタックに対してタックルが甘く、ファースト・タックルで倒せない。挙句にボールを繋がれて突破される…の繰り返しである。
 前半終了時点で5−19と2トライ2ゴール分のビハインド。どうなることかとやきもきしているところにいつもの観戦仲間、RさんとNさんが到着した。以後は持ち直し、結局Dは24−24の引き分けとなった。

 Bチームも同様で、前半はほとんどDチームの試合のリプレイのよう。イライラが最高潮に達して後半開始、カントウもワセダもメンバーを入れ替えたところで流れが変わった。ワセダはSH・茂木隼人選手、SO・南薗洋一選手、大贔屓のWTB・首藤甲子郎選手が入る。途端に攻撃のテンポが良くなった。後半の後半、カントウ選手の足が止まったこともあってトライ・ラッシュ、結局45−19と圧勝。
 Cチームが一番纏まりが良く、特にSH・伊勢昌幸人選手とSO・井上隼一選手のコンビネーションが絶妙だった。早い球出しと長短取り混ぜての多彩なパス・ワーク、こういうのが決まると攻撃にリズムが生まれる。結果は納得の26−14と快勝。

 そして翌日25日、ワセダもカントウも満を持して試合に臨んだのだったが…。
 前日のBチームやDチームの反省はどこに活かされているのか。vs 慶応戦の修正点は本当にきちんと吟味されたのか。一体、どういう練習とどういうミーティングを重ねて来たのか。ゲーム・プランはどういう方向を目指しているのか。等々々々…。
 FWが押し切れていないとか、ハーフ・バックス陣の連携が今ひとつだとか、BKまでボールが回らないうちに潰されてしまうとか、細かい点はいろいろある。しかし、一番気になるのは、カントウの選手たちのような気迫が、ワセダ選手からは感じられない点だった。負け慣れていないのに、どうも変だぞというチーム状況に陥ったまま自信喪失してしまい、ゲーム最初から受身に立つ印象である。

 言い訳にもならないが、このゲームのレフェリーが滅茶苦茶だったことは、確かにワセダのリズムを崩す大きな要因となっていた。スクラムでカントウ3番の選手が落としまくっているのをペナルティにしなかったり、早過ぎるノットリリースやノットロールアウェイを連発したり、ノックオンやオフサイドをボロボロ見逃したり…。どちらに有利な笛と言うのではなく、とにかく意図不明。観客にあれだけ野次られるレフェリーも久し振りである。
 選手たちがボールに殺到する真っ只中に紛れ込み、あろうことかボールを持って走り出そうとする選手の進路上に居たりする。さらに、レフェリーがボーッと突っ立っているために、ボールを持った選手へ相手チームの選手がタックルに入れなかったりする。ちょうど良い遮蔽物として「利用」されてしまっている訳だ。一度など、ボールを持った選手に「邪魔だ、どけ!」とばかりに突き飛ばされていた。手荒な真似は褒められないが、今日に限っては、突き飛ばされたレフェリーの方が悪い。邪魔に思う選手の気持ちの方にシンパシーを感じてしまう。

 あんなレフェリーだったら馘首にしてしまえと思う。今まで聞いたことのない人なので、もしかしたら今年からの新顔さんなのだろうか。今後の試合も、あの人が出て来てイライラさせられるのはイヤだなあ。観ている方があれだけフラストレーションが溜まるのだから、選手たちはさぞかしだっただろう。ワセダもカントウも、ラグビー協会宛に抗議をしても良いくらいである。

 ともかく、vs 慶応戦といい今回といい、あまりに情けない結果となってしまった。特に今回は3−20と、ワセダがノー・トライに抑えられたという点が痛恨である。一方でカントウにも、理詰めのトライとかキレイな形でのトライとかを許した訳でもない。気迫面では負けていたが、某巨大匿名掲示板等で書き込まれているように、カントウの力量が遥かにワセダを上回っていたとは感じなかった。まだ修正は可能だと思う。何とか気持ちを取り直して、夏までにはチームを立て直して欲しい。
 それにしても監督が変わることへの危惧が、こんなにカッチリと実現してしまうとは思っていなかった。まだ遅過ぎはしないので、今からでもきっちりと、FWの強化とBK攻撃コンセプトの練り直しを望むのである。ディフェンディング・ラグビーなんか願い下げだぞ〜(怒)!




06/26 衰退の兆し

2006/06/26 23:25
 昨日の、贔屓目に見てもやっぱりちょっと情けなかったワセダの敗戦が、メロウな気分を醸し出しているのだろうか。某巨大匿名掲示板やYahooの掲示板でも、あの試合は入場料を取って客を入れる価値ナシ、と断じている人も多いので、メロウになっちゃったのはわたしだけではないようだ。
 ワセダもカントウも全然強くなかった。カントウはワセダを気迫でだけは上回っていたが、内容はあまりスポーツマン・シップを感じさせるものではなかった。何よりレフェリーが酷過ぎた。ゲームのテンポが滅茶苦茶にされて、選手たちはさぞかしやり難かっただろうと思う。けれどそれでも、試合を投げたらやっぱり負けである。
 ワセダの一部選手には、途中で明らかに「やってられっか」な気分に囚われているように見える人も居た。それが一番問題だったと思う。

 10年くらいはラグビー観戦歴があるけれど、昨日の試合は「何と言うしょーもない、くっだらない試合だろう」と思ってしまった初めてのゲームである。TV中継されなかったのが唯一の救い。
 そしてやっぱり、昨日の試合をきちんとコントロール出来なかったレフェリーさん、悪いけど馘首。日本のラグビーの審判はレヴェルが低いと言われているらしいが、その中でも特に酷い。もう2度と彼の仕切る試合は観たくないのである。

 バレエ教室でたっぷり汗を流し、多少スッキリして帰って来たら、ネット・ニュースを読んでいた家人が注目ニュースを見せてくれた。東急田園都市線の用賀駅で、22日、通過する急行電車が駅のプラットホームに接触、ホームと車体の両方に傷が付いた、というものである。
 東急田園都市線は元々地下鉄半蔵門線と直通で繋がっていたけれど、去年だったか、東武線とも直通運行を始め、随分遠くまで1本で行けるようになった。乗り換えがなくなったと言うメリットの他にデメリットもあって、運行距離が長いせいか、最近ちっともダイヤ通りに走ってくれないのである。混雑などによる遅れを、走っているうちに取り戻すことが出来ない。長い距離を走るうちに遅れが積もり積もってエライことになる。

 JR西日本福知山線の大惨事を思い出すまでもなく、時刻表通りに走るために、必死になって遅れを取り戻そうと余裕のない走行をしてくれなくても良いかな、とは思う。けれど最近は、混雑による遅れの他に、やれ車両故障やら信号故障やら、明らかにメンテナンス面で問題があるのではないかと思える原因による遅れも随分多い。
 そう言えば昨日、秩父宮から帰る途中では、線路の上に人が降りたということで緊急停車してたっけ。どういう理由か鉄橋の上を歩いていた怪しからぬ人が居たらしい。これはまあ、東急の落ち度ではないけれど。

 飛行機業界でもエレヴェータ業界でもメンテナンスを省いてコスト・ダウンを図っているらしいから、鉄道業界もきっと同じことをやっているのだろう。リストラで切り詰めたツケが、微妙にいろいろな場面で出て来ているのではないかと思う。いつか酷い事故が起きるのではないかと心配でならない。家人は電車を使わなければ会社へ行けないのだから。
 ホームと車体に傷が付いたという今日のニュースでも、車体のバネなどを点検しつつ、詳しい原因を調査中だと言う。22日に起こったことを今日になって発表すると言うのも嫌な感じだし、未だ原因不明と言うのはもっと嫌な感じである。日本の鉄道は安全で時刻表ぴったりに運行されると言うのが世界的な自慢のネタだった筈だが、それも過去のものとなりつつあるのだろうか。

 同じく安全でパンクチュアリで有名だったロンドンの地下鉄も、最近は何やら様子が変らしい。ハード自体が古くて保全が大変な上、抜本的作り直しが不可能に近いからだと言う。いつかは大事故が起きるに違いないと囁かれていると聞いたが、本当だとしたら哀しいことである。

 そんな中、小川一水氏の『第六大陸』を読了。今から30年後の近未来、民間企業主体のプロジェクトで、月に一般人も滞在出来るコロニーを造ろうとする艱難辛苦の物語である。人物造形が浅いとか、ストーリーがやや都合良く進み過ぎるとかの難点はあるのだが、とにかく月へ行きたい人々の熱意とドラマだけで読み応えは充分。ロケットや建設関係のテクニカルな創意工夫・苦労話もリアリティたっぷりで、非常に楽しく読むことが出来た。
 ただし、近未来の日本が、「選挙区を廃止して国会にWEB選挙制度を導入、利権塗れの族議員が居なくなった」とか「危うい時もあったが今なお技術大国としての立場を堅持している」とか「一時の右傾化を乗り越えて外交上手な国になった」とか、妙に明るい世界なのが、読んでいて一番辛かった。今の日本、どう頑張ってもあとたった20〜30年でそんな国にはなれそうにない感じがする。

 今日、もう1つ目を引いたネット・ニュース。「世界第2位の米富豪が慈善団体に4兆3000億円を寄付」というもの。『第六大陸』の月都市建設に掛かる最初の見積もり額は1兆2000億円だった。フィクションの中の数字だけれど、この大富豪、その気になったら個人財産で月都市1個くらい建てられちゃうのではないだろうか。




06/27〜28 眠っても眠っても眠い

2006/06/28 18:05
 家人が「キミのそれはちょっと変だ、いわゆる流行りの“睡眠障害”じゃないのか、病院へ行け」と機嫌を損ねるくらい、最近は本当に寝ても寝ても眠い。昨夜など、ちょっと頭が痛かったので21時くらいには床に就いたのに、今朝は7時半(家人の出勤時間間際)まで起きられなかった。
 独りで勝手に起きて身支度していた家人に「いい加減に起きろ」と怒られてようやく目が覚める。おかしいなあ。ちゃんと眠っているハズなのだが。夜中に暑くて目が覚めたり、夢見が悪くてちょっと起きたりしてはいるけれど、10時間半も寝てるのに。

 ともあれ、家人が騒ぐような症例はあるのかどうか、ちょっと調べてみた。ナルコレプシーも睡眠時無呼吸も違うだろう。一番近そうなのはこちら。いわゆる「宵っ張りの朝寝坊」の極端な形らしい。最近は何でもかんでも「病気」になっちゃうのだなあ、と少々呆れつつ感心。
 少なくともわたしに関しては家人のコメント「弛んでるからだよ」というのが当たっているような気もする。ちょっと気張って睡眠時間のリズムを適当なところへ戻さねばなるまい。…でも朝って眠いんだよなあ…(汗)。

やっこ野郎  最近急に暑くなって来たのも、体調不良に一役買っているだろうなあ、と思う。どうも食欲が出なくて困るのである。そんな時の強い味方が豆腐関連で、最近人気急上昇中の京都の男前豆腐店製品が特にお気に入りである。一番好きな風に吹かれて豆腐屋ジョニーなど、駅最寄のスーパーでは限定販売ということで、午後遅くなってから行っても残っていない。
 先日、「ジョニー」が売り切れで哀しい気持ちのまま、代わりに「やっこ野郎」を買って食べてみた。「ジョニー」には負けるが、こちらも大豆の甘味と風味が活きていて非常に美味。ほんのちょっぴり醤油を垂らすと、ますます大豆の味が引き立つのが素晴らしい。

 男前豆腐店では他にも茶大豆使用の「Johnny Brown」や緑大豆使用の「Johnny Green」、ポン酢付きの「お嬢」などなど、いろいろ出ているらしい。美味そうだなあ。食べてみたいなあ…♪




06/29 やばりんらすてんらんでんやろぅ

2006/06/29 14:20
 久し振りに熱を出してしまった(汗)。
 昨日はまだ買い物に出掛けたりする元気があったのだけれど、今朝は起きた瞬間からもう、アタマはガンガンするわ目は回るわで、どうにも使い物になりそうもない。とりあえず必要最小限の家事でもしようと思ったところへ家人から携帯メールが入り、ちょっとした問い合わせを代わりにしておいて欲しい、と言う。関係書類を見ても受付時間が良く判らないので仕方なく突撃電話。直通の電話番号を教えていただいた。受付開始時間は14時からだと判明(この時12時少し過ぎ)。

 どうも変なので体温計を出して来たらやや熱がある。うーむ困った、クスリ呑んで寝てしまったら、問い合わせ受付開始時間に起きられるかどうか自信がない。仕方ないから14時までは起きていることにしよう。
 暇潰しにmixiを徘徊していたら、「お気に入り」に入れさせていただいている方の日記で面白いものを発見。「時の流れを忘れさせる時計」だそうで、画像はともかく、流れている音楽が破壊的な吸引力を持っているのだった(笑)。
 A→B→Aで構成される短い歌がエンドレスで続くのだが、切れ目が本当にまっっったくないし、歌詞がちょっとエキゾティックで呪文調なので、ふぅっと聴き入りそうになる。危険極まりない歌である。

 紹介していた神北恵太さんのブログにあった聞き取り歌詞を参考にわたしもリスニング。こんな感じ↓になりました。

 ぃやっつぁっつぁぱれびっぱれらんらん
 びっぱりりんらんびちたんるんらー
 りぴたびだんらーるっぱりるびらん
 ごれがんごっかやきりかんぐー

 あれっちゃっちゃーやりびだりりん
 らびりちたんりんらんでんらんどん
 あばりっかったーばりっぱりーば
 りびりびりびりすてんでんらんどん

 やばりんらすてんらんでんやろぅ
 わだばだばだばどぅぶどぅぶどぅーやぶぅ
 わでぃーらんでんらんせんらんどぶ
 だけだげだげどぅーどぅーでーやろぅ

 ついでにググってみたところ、フィンランドのLoitumaというグループの「Ieva's Polka」という曲らしいことが判明。何でも最近、ネット上でこの葱回し娘の歌が大ブレイクしているらしい。歌詞もどうやらフィンランド語で、スキャットではなくきちんと歌っているようだ。参考はこちら
 さあて、次はこの歌詞の意味が知りたいのだが…(汗)。それにしても皆、面白いものを見つけるのは早いなあ♪




06/30 るんぱげるんぱるりびらんぷー

2006/06/30 14:30
 熱は下がったが、一昨日の明け方、寝違えた首が未だに超痛い(涙)。首が回らないどころか、髪を梳いたり顔を洗ったりするのも難儀なので、つい「そうかこの辺の筋肉はみんな繋がっているのだなあ」などと妙なことで感心してしまうのだった。

 さて昨日の「Ieva's Polka」がまだアタマをぐるぐる回っている(汗)。さらに少々調べたところ、どうも「Leva's Polka」としての方が有名になっているらしい。大文字の「I」と小文字の「l」が、フォントによっては同じに見えてしまうために混乱したようだ。フル・ヴァージョンの元ネタを良く聴くと確かに「イェヴァ」と発音しているのが判るし、「Leva's Polka」として紹介しているページの歌詞をコピペしてフォントを変えてみるとやっぱり「Teva」なので、「Leva」は間違いと思われる。

 最初に歌詞を見つけたのはこちらなのだが、肝心な部分が<snip>と省略されてしまっている。mixiで教わった方のコメントから、ようやく歌詞全文が載っているページ(こちら)が判った。しかし、このページを一読して不思議なのは、該当部分があまりにも同じような言葉の繰り返しで埋まっていることである。他の段落では度々出て来る主人公の名「イェヴァ」も、4〜9段落では1度も登場しない。
 ここが最初に見つけた歌詞サイトでは<snip>と省略されていた部分だし、他のサイトではこの曲は元々Traditionalで、arranged by Loituma であるということなので、4〜9段落は Loituma のオリジナルなのかもしれない。とすると、歌詞には意味がありそうだと思っていたのだが、あるいはスキャットのような無意味な言葉の羅列ということも考えられる。

 それではつまらないなあ…と思っていたら、mixiでコメントをやりとりさせていただいているうちに(神北さんのブログはこちら)、あれはノリとして「かっぱ黄桜」のCMソングのようなものではないか、という発言を拝見した。なるほど! わたしは「坊主が屏風に上手にジョーズの絵を描いた」のようなものか、と例を考えていたのだが、確かに「かっぱ黄桜」のイメージはベストである。
 「かっぱ黄桜」も「坊主が屏風に…」も、あってないようなものだが確かに言葉は意味を持っている。この「Ieva's Polka」の言葉遊びフレーズも、一体どういう意味を持つのか、非常に気になるのだった。誰かせめて英訳してくれる人は居ないだろうか。