自臭症から離脱する時・・・
しぐさ及び人の評価をどう解釈するか?



自臭症?! 名前:のりまき 8/31(日)13:10

つい先日親しい友人と二人で旅行に3泊して行ってきました。旅行は楽しかったのですが、私は口臭が気になってたので旅行中も友人が不可解な動作をする度にドキッとしていました。3日目に勇気を出して「私って口臭するでしょ?」って聞くと彼女は驚いてぜんぜん臭いはしないといいました。明らかに彼女を含め、周りの人達大勢が臭そう〜にして時もあったのにあれは何だったのでしょうか?両親にも以前聞いたら臭わないと言われました。3日も一緒に行動して臭わないと言われたら一日中、いや3日間も口臭がしていなかったってことですよね?てことは私は自臭症だったのでしょうか?今まで私はこんなに悩み、苦しんできたのはいったい何だったのでしょうか?それか、その時はストレスが無かったので、無臭だったとか・・。あるいは友人の鼻はよほど悪いのか・・。近距離で話さなかったから・・?ほんだ先生の意見を聞かせて下さい。


自臭症から 離脱する時・・・・・しぐさおよび人の評価をどう解釈するか?−1 名前:HONDA 9/1(月)02:23
>3日目に勇気を出して「私って口臭するでしょ?」って聞くと彼女は驚いてぜんぜん臭いはしないといいました。明らかに彼女を含め、周りの人達大勢が臭そう〜にして時もあったのにあれは何だったのでしょうか?

あなたはずっと、自分自身が感じる口中の不快や、自覚する口臭について悩んでいたに過ぎません。自分が感じる臭気と、他人が感じる臭気は全く違います。又、周りのしぐさは、あなたが不安になって、わざわざ意識して見たから覚えているのです。しぐさを後に回想して言える為には記憶が必要です。

不安の無い時は、そのようなありふれたしぐさは、意識していない為に目に入っても、記憶として残りません。(すなわち目に入っても見ていない。)
「目に入った」ということと「見た」ということは違うのです。口や鼻に手を持っていったり、鼻を触るしぐさはよくみられます。(私もしょっちゅう意味なくしている。)しかしあなたは、それ以外のしぐさをどれくらい覚えているでしょうか?会話中に腕組してしまうしぐさも一般的ですが、誰がいつしたか覚えていますか?見たはずですが、なぜ、そのようなしぐさは覚えていないのでしょう?
「腕組は、相手の口臭が臭いという意味のしぐさです。」と私が言えば、これから、腕組のしぐさばかりを見るようになるでしょう。

とりわけ日本女性は伝統的に、しゃべる時は歯を見せてはならないという考え方が美徳としてあるので、口に手を当てたり、扇子で口を押さえたり、笑う時に口に手を当てるしぐさは、一般的です。(西洋人はこのようなしぐさをしません。彼らの文化では、スマイルして歯を見せることが美徳だからです。)
欧米人は例外的に、びっくりした時や、大きな声を出してはいけない時に、思わず声がでた時に一瞬行ないます。
したがって、この女性特有のしぐさから、日本ではオカマのことをジェスチャーでさす場合は、「口に手を当て」て、オカマであることを意味します。(このジェスチャーは日本だけで通用します。)
外国のオカマの場合は、このジェスチャーは通用しません。外国では親指を下にします。他のアジアでは、手を一部丸めたりして表します。
オカマやニューハーフ(オカマとニューハーフはちょっと違う)は、より女性らしく見せるために、口や鼻に手を持っていくしぐさを強調します。両手で口や鼻を押さえると、グッと女性らしく見えます。
明日から、より女性らしくなりたい女性は試してみるといいでしょう。中高生の女子学生ならかわいらしくおしとやかに見えるし、成人では男性諸氏から「最近とみに、女性らしくなったね。色っぽいね。」といわれますが、その代わりに、しゃべる相手の5人に1人を苦しめる結果になります。(調査では、5人に1人の割合で、常に自分の口臭を気にしている人がいるからで、そのような人は会話中の相手の口や鼻に手を当てるしぐさにより、非常におびえます。)ただし男性諸君はやらないように!オカマじゃないかと思われますから。ニューハーフを目指す人は会話のたびに大げさにすると良いでしょう。

これらの、日本の伝統的な何気ないしぐさについて、ボディーランゲッジ(しぐさ、ジェスチャー)の研究によると、「鼻や口に手を持っていく」ことは、「女性らしい、自信がない、恥ずかしい、困った、考え中、手持ち不沙汰」などの意味があります。「人の口臭に反応する」という解釈はありません。

臭気に対する通常の反射は、臭気を感じた瞬間に発生源から顔をそむけることです。(このしぐさは口臭患者に非常に多いです。私が患者に近づくと、顔をそらしたり、飛びのくように距離をとろうとする人が非常に多いです。「私の口臭に反応したのかどうか?」を必ず聞きますが、全員、否定されます。)

>両親にも以前聞いたら臭わないと言われました。3日も一緒に行動して臭わないと言われたら一日中、いや3日間も口臭がしていなかったってことですよね?てことは私は自臭症だったのでしょうか?

完璧な自臭症です。自臭症の場合は、周囲の人は全く困っていないのに、自分自身が深刻に悩んで精神生活の質を低下させ、人を避けるようになり、その結果周囲に対しての印象が非常に悪くなり、コミュニケーションがうまくいかなくなったり、人の信頼を失ったり(夫や家族にしつこく口臭があるかどうかを聞いて「無いよ」という証言を得ても納得しない為に、信頼や愛情を失って、精神的信頼関係が崩壊していく)孤立していき最終的に精神的な問題に発展したりすることがあります。口臭の有無について質問された第3者は、臭気を全く感じていないため、このように質問する人の多くが「幻覚」を言っているように思われたり、しつこく何回も聞くので、聞かれる側はうんざりします。そして最終的には歯科や口臭外来でも精神的におかしい人というレッテルを貼られてしまいます。(しかしこれはとても危険な判断です。従来の口臭治療概念によれば、自臭症=精神的問題のある人という誤解を受けやすいです。)

一方ほんだ歯科では、このようなケース(自臭症)も十分に治療対象となり、自臭症の人が感じている臭気や不快に対して対応すると同時に、日本人なら誰にでもある、会話距離に起こる生理的口臭にも対応しているのです。
自臭症かどうかの判断は自分だけではできません。もしも、他人に自分の口臭のことを聞いてみて否定されたら自臭症です。(したがって専門的にも診断は非常に容易です。)
既に精神的なダメージのある人は、口臭ケアーと平行した心のケアーを精神科医に依頼し、共同で問題の解決を計ります。

>今まで私はこんなに悩み、苦しんできたのはいったい何だったのでしょうか?

あなたの、過去に受けた口臭指摘体験や、あなたの性格(周囲の人に迷惑をかけてはいけないと強く思う性格)、ストレスを受けやすい体質や精神構造の結果、常に不安や緊張が持続して、誰にでもある生理的口臭(時々他人を不快にします)を引き起こしやすくなっていたり、自分が口臭にこだわる為に自分の臭気に対して嗅覚が鋭敏になり、通常の人なら感じることのできない自分の臭気さえも感じ(他人は決して感じない)ておびえ続けていたと考えられます。


自臭症から 離脱する時・・・・・しぐさおよび人の評価をどう解釈するか?(浦島太郎現象)−2 名前:HONDA 9/1(月)02:31
>それか、その時はストレスが無かったので、無臭だったとか・・。あるいは友人の鼻はよほど悪いのか・・。近距離で話さなかったから・・?

あなたの周囲の誰もが、あなたの口臭を否定しています。それがどうしても納得できない時は、既に精神科的問題に発展しています。
今後も悩み続けながら、悪化していく可能性が高いです。
自臭症に詳しい口臭外来と精神科医の助けが必要と考えられます。
ほんだ歯科および、提携クリニックを受診するといいでしょう。

でも、自分の感じる臭気と他人の感じる臭気のギャップに気がつかれて、自信をもてたとしたら、精神的には正常でしょう。
そして、周囲の人を信じて、明日から自信を持って楽しく過ごしてください。(時々は、最寄の歯科でチェックをかねて歯垢や歯石をよってもらうといいでしょう。)


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口臭で悩んだ時は、まずは、身近な人に聞くことの大切さを何回もこの掲示板で説明しています。悩み始めた時が大切なのです。

ちょっとした勇気が、あなたを救うのです。
聞くのが恥ずかしいという人がしばしばいますが、もしも他人を不快にしていたら、その時点で恥ずかしいわけですから、聞かないでそのまま放置して知らん顔していることは、もっと惨めなはずなのですが・・他臭症は、周囲の人はわかっているのに本人が気がつかないから悲劇なのです。)
だから、不安な時は、勇気を持って聞いたほうが、周囲の人も安心するし、自分達が快適になるために、その人に協力してくれるのです。(この掲示板では、その手の相談もあります。)
病的口臭の本当の問題は、臭気自体はその人の問題ではなく周囲の人の問題(不快感がある)の方が大きいからです。周囲に不快感を与えていることを本人は自覚しないからです。

あなたは、人に聞いたことから、やっと、他人がどう感じているかを理解できたと思います。
今までの自分の想いとの違いに、夢から覚めて、きっと ぼ〜とされていることと思います。
きっと、浦島太郎の気分だと思います。
ほんだ歯科では口臭自体を、治療で非常に早期に解決させるので、精神的空洞感、虚脱感に見舞われる患者がいます。

先日、その点に関して、一緒に仕事している精神科医と話し合いましたが、何十年と長い間悩んだ自臭症の人たちは、結局自分の口臭が好きだし、口臭がなくなると不安になるのだそうです。
口臭で長く悩みすぎると、それが自分自身となり、逆に口臭が無くなったり、口臭を否定されると自分でなくなってしまい不安になってしまうらしいです。
しばしば、口臭治療が終了しても心のケアーが必要なことがあるのです。

なぜなら、ほんだ歯科の口臭治療の目的は、口臭を無臭化すること(これは簡単なことです。)ではなく、患者の精神的に豊かで楽しい生活の復活にあるからです。
例え、いついかなる時も、完全な無臭化がコントロールできたとしても、不安が消えないこともあるのです。

口臭=自分という自己が出来上がってしまって、口臭を否定されたりなくなったりすると自己否定につながるので、非常におびえるという現象が起こります。
そうならないように、周囲の人たちを信じることです。周囲の人がいるから悩むわけだし、最後は周囲の人によって助けられなければいけないのです。

「浦島太郎は玉手箱を開けた時に老人になった」そうですが、その後の話を知っていますか?「鶴」に化身したそうです。

そうならないように、「玉手箱を開いた今が重要です。」
現実を冷静に知り、現世に戻って自分をしっかりともち自信を持って楽しく過ごすことです。

そして、この先、又悩むことがあれば、今度と同じように、ちょっとした勇気で、しつこくなく、周囲の友人や家族に聞くといいでしょう。周囲の人が感じている口臭は、あなたが感じる口臭とは全く違うことをよく覚えておくことです。



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