アメリカ口臭治療・口臭市場最前線レポート(10)
Dr. Richter との対談



アメリカ口臭治療・口臭市場最前線レポート(10) Dr. Richter との対談 名前:HONDA 11/20(木)00:57

■治療方法について■

H:口臭の治療方法ですが、先生の手法の流れと最近の新しい方法について教えてください。

R:治療は歯科的な問題の解決と歯周管理に加えて、口腔内細菌のコントロールや、トリートメントになる。

(具体的治療方法については、専門的になるので割愛)


ClO2製剤のトリートメントについては、最近は、喉の奥や舌の奥の部分の口臭発生源に対して、ClO2製剤をジェット噴射して集中的に洗浄してトリートメントするメソッドを行っている。

H:それは、興味深い方法で、喉の奥からの臭気や膿栓・後鼻漏などに悩まされている患者には有効かもしれないですね。

是非、ほんだ歯科の治療に応用してみたいと思います。

R:それにはチェアーに特殊な装置を取り付ける必要があるので、すぐには応用は難しいと思う。装置については実際に見てもらおう。

H:新しい口臭治療用のプロダクトはありますか?

R:特に新しく開発しているものはないが、Dr.HONDAが開発したプロダクトについては興味がある。現在どのようなものがありますか?

H:プロダクトについては、独自の治療体系の必要性から開発されしてきていますが、日本の自臭症患者の多くに、アレルギー性素因が関与している疑いと、日本の市販歯磨き剤には、非常に高濃度の合成界面活性剤や保存剤が使用されており、患者の訴える口腔内乾燥や、過敏症状に影響を与えていると考えています。

これらの症状を緩和し改善させる効能をもった歯磨き剤(Excellent Breath Paste)や口腔内安定剤(Excellent Breath Mouth Conditioner)、ガム(Excellent Breath Gum) などを開発し治療に応用しています。これらは、基礎治療に使用し、治療用ProFreshはブレスコントロールと、治療的には口腔内細菌コントロールに使用しています。

先生の開発されたClO2製剤については、現在歯磨き剤とリンスがありますが、スプレーなどのタイプがあってもよいと思いますが。

R:現在のトリートメントの方法で、有効に作用するので、治療的には必要ないと思う。

今後は、Dr.HONDAが手がけている口腔内生理機能を補助するプロダクトの開発も必要かもしれない。サンプルを送ってほしい。


H:今後は呼気性臭気に対して有効なプロダクトの開発が必要と思いますが、いずれにしてもこれらのプロダクトは医学的な検証が必要ですし、プロダクトだけに頼る治療はやはり良くないでしょうね。
口臭治療専用の ドクター開発口臭治療用プロダクト(解説) 名前:HONDA 11/20(木)01:20
どんな治療にも、その治療専用の薬剤や、プロダクト(薬ではない 抑制製品など)が必要になる。

世界で初めて学術的に口臭の基礎研究を行い、今日の口臭研究の基礎を作った、Tel Aviv University (イスラエル)の Pro.Mel Rosenberg.PhD 教授は、彼の基礎研究をベースにした独自の治療用歯磨き剤を開発した。

また、臨床家として世界的権威といわれた、Dr. Jon L. RichterやDr. Harold Katz も独自にプロダクトを作り上げた。
私自身も、日本の口臭の悩みや、原因を改善するための独自の歯磨き剤や、口腔内安定剤、ガムなどを開発した。彼らの開発したプロダクトと同様に、使い続けて大丈夫な、内容になっている。

口臭治療を極めていき、独自の治療プロトコールを完成させる時、適切な素材がない以上、医学的な根拠に基づき、自分の治療に適合する独自のプロダクトを開発せざるを得ないのは、必然的なことであり、また、患者のニーズでもあると思う。

日本では、今日でも、口臭治療に特化した口臭治療だけのための薬剤も、無臭化を目指したブレスケアーのための使い続けられるプロダクトも、ほんだ歯科で開発されたもの以外は存在していない。これまで、多くの場合、他の治療のために作られた既存のうがい剤などを流用していた。

最近になってようやく、新しいタイプの口臭治療用素材が開発されつつあるが、まだまだ、歯周病などによる一部の病的口臭に対応するだけの限定的な使用しかできない素材である。

最終的には、誰にでもある、他人を不快にする生理的口臭をも無臭化するためには、使い続けることの可能な安全で有効なブレスケアーのためのプロダクトの開発が、今後も重要なテーマになると思われる。

そのためには、我々臨床家と、開発メーカー技術者、基礎研究者の連携がこれからも大切であると思う。

このようなプロダクトの開発は、やがては、女性が毎日お化粧するように、毎日人為的に歯を磨き虫歯を抑制するように、生理的口臭も、お化粧として人為的に常に無臭化するブレスケアー習慣が定着する時代がやってくると思う。




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