実家で犬を飼ってました。
お名前はリュウさん。柴犬系雑種で、飼い主の欲目もありますでしょうが、なかなかの美形でした。
茶色い身体。ピンと立った三角耳。鼻は真っ黒。ややざんばらなしっぽはくるりと巻き、４本の足先は全てちょこっと白足袋、白手袋。
１番の特徴は目で、ほとんど白目がないんじゃないかと疑いたくなるほど黒目がち。どんな表情をしても、こ奴の白目を拝むことは、めったにありませんでした。その目の周りはアイラインのように黒々と縁取られてまして、若かりし頃は杉○太郎か中条き○しか。とにかく目千両の役者系と家族全員が認めておりました。
が、ここまで飼い主が見目姿を褒め称えるのにはわけがある。
リュウさん、とにかく性格が悪かったんです。
飼い方を間違えてしまったのか、生まれもっての性格か。見事な噛み犬に成長してしまいました。(^_^;)
（ちなみに私はこ奴の性格、持って生まれたものではないかと疑っています。なにしろ子犬が生まれて困っていると友人から話を持ちかけられ、生後２ヶ月半のこ奴をもらいに行った時、抱っこして撫でてのお愛想攻撃。これならもらってＯＫと家に連れ帰ったのですが、家に帰って１度首輪をした途端、寄るな触るな撫でるな抱くなと態度豹変。手を伸ばした途端に、歯を剥いてうなるようになったのですから。まったくこ奴は・・・(^_^;)）
幸い、よそ様の人間を噛むことだけはなかったのですが、家族全員が被害者となりました。それも各数回。かくいう私も、手を血まみれにして意識が吹っ飛んだことまでありました。そこまでいったのは、１回だけだけですけどね。
噛まれた時はもちろん怒りましたし、普段もこ奴のそばに行く時は緊張しまくりな日々でしたが、あの麗しき姿を見ると「ま、いいか」と。(^_^;)そう思わないとやってらんねぇ部分もあったのですが。
で、月日は流れて１７年と８ヶ月。
７月２２日の月曜日に、夏の暑さもあったのでしょうが、老衰により天寿を全ういたしました。
ここ数年は足もよろよろ。ボケも出てきて、ちゃんとご飯を食べた後なのに「ママン、メシはまだかいのぉ？」とご飯の要求を続けるありさま。
介護を続けていたマイママンは、さぞかし大変だったでしょう。
でも、ま、なんといいますか。やっぱり悲しいね。
そんなわけでこの１週間、このＨＰのいろんなところをいじくりながら、こっそりめそめそしてました。
もう、元気になったけどね。(^_^;)
