974 サヨナラ安打の解釈と記録上の扱い |
以前のツリーで、標題の件に関してかなり突っ込んだ議論がありました。 サヨナラ場面での記録については、特殊な解釈がされるため、ややこしい場合があります。 以下、二階堂昭雄氏より頂戴した資料の一部を転載しますので、ご参考になさってください。 二階堂氏は、アマチュアの国際的な大会の記録員とお聞きしています。 『サヨナラ安打の解釈と記録上の扱い』 @ 同点の最終回裏、無死または一死で走者三塁のケース。打者の内野ゴロを野手が本塁へ送球し たが、セーフとなって試合終了となった場合。なんらミスがないときは、打者に安打を記録する。 A 同点の最終回裏、無死走者三塁で、打者は二塁ゴロ。勘違いした二塁手が一塁へ送球した場合 は、安打は記録しない。そのプレイのままを記録する(打者アウト、内野ゴロの間に得点、打点 を記録)。 B サヨナラスクイズが成功した場合は、打者が一塁ペースを確実に踏まなくても安打を記録する。 C 走者二塁で普通の単打でサヨナラとなった場合は、打者走者が二塁に進んでも、単打および送 球間の進塁とする。 D 同点の一死走者三塁。打者が右前打で三塁走者がホームインして試合終了。右翼手から一塁に 送球されて打者がアウトでも、打者には安打を記録し、一塁に残塁とする。 E 走者一・三塁で、重盗を企画し、三塁走者がホームインして試合終了。一塁走者がスタートを 切っていたとしても、この走者には盗塁を記録しない。またランダウンプレイとなり、アウトに なっても一塁残塁とする。 F 同点で一死走者三塁。スクイズが成功して試合終了。打球を扱った野手が一塁に送球して打者 走者をアウトにしても無視し、スクイズの内野安打のみを記録し、そのアウトを投手の投球回に 加算しない。 以上です。 サヨナラでない状況では、「野手選択」と記録する場合が、「安打」と記録することになることが ありますし、打者の記録についても、違ってきます。
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【974】 サヨナラ安打の解釈と記録上の扱い 2010/12/27(月)13:38 ZB |
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