1339 いずれの場合も振り逃げはできません |
草審判の久間です。 (問1) 無死走者一塁。打者のカウント2-0。第三投 目のとき,走者は盗塁。打者は空振りしたが, 投球は捕手のミットをかすめ,後方へ転がっ た。走者は投球の捕逸後に二塁へ到達した。 打者は振り逃げできるか? (答1) 無死や一死で走者が一塁にいるときは打者は 振り逃げできないことはご存知のとおりです。 この場合の「走者が一塁にいるとき」とは, 具体的にどのようなときを指すのかと申しま すと,それは「投手の投球当時一塁に走者が いるとき」なのです。 もっと詳しく述べれば,問1の例では,第三 球目を投じる目的で投手が投手板に軸足を置 いたときに一塁に走者がいる場合が「投手の 投球当時一塁に走者がいるとき」に該当する のです。 よって,問1のケースでは,走者の盗塁の有 無に関係なく,打者は振り逃げできないこと になります。 (問2) 無死走者一塁。打者のカウント2-0。投手が 第三球目を打者へ投じたときに走者は二盗を 企てた。投手の投球動作が非常にゆっくりだ ったことと走者の俊足が重なり,第三投目を 打者が空振りする前に走者は二塁へ到達した。 その後,捕手はこの投球を後逸してしまった。 打者は振り逃げとして一塁へ向かうことがで きるか? (答2) 問2の場合のように,第三ストライクが宣告 される前に走者が一塁から二塁へ到達するこ とがありましても,振り逃げができない条件 というものには変更は生じません。 あくまで,問1と同じように「投手の投球当 時一塁に走者がいるとき」は打者は振り逃げ ができないのです。 たとえ打者が空振り三振する前に走者が二塁 へ到着したとしましても,問1の例と同じく, 「第三球目を投じる目的で投手が投手板に軸 足を置いたときに一塁に走者がいる場合」は 振り逃げはできないのです。 走者の二塁到達は「投手が軸足を投手板に置 いた」後であることに変わりはありません。 よって,問2のケースにおいても打者は振り 逃げができないことになります。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【1337】 振り逃げ 2003/6/25(水)14:55 でこ |
┣【1338】 回答ではありません。 2003/6/25(水)16:14 Tinker |
┣【1339】 いずれの場合も振り逃げはできません 2003/6/25(水)16:44 久間(くま) |
┣【1340】 ありがとうございました 2003/6/26(木)17:04 でこ |
※ 『クリックポイント』とは一覧上から読み始めた地点を指し、ツリー上の記事を巡回しても、その位置に戻ることができます.