1689 シグナルはボールデッドの宣告ではありません |
草審判の久間です。 公認野球規則7.06(b)は,妨害の発生ととも に即座にタイムを宣告しない走塁妨害の事例 について規定している項目です。 この点は質問マンさまもご理解くださってい るとおりです。 【注1】にありますように,直接プレイの対 象となっていない走者への走塁妨害が発生し たとき,審判員は走塁妨害の宣告は行います が,即座にタイムの状態とはしません。プレ イが一段落するのを待って,プレイの落ち着 いた後に,妨害を実際に適用するか,適用し ないで成り行きのままとするかを判断します。 このときの審判員は,走塁妨害を行った野手 を指差して「オブストラクション」とコール します。このコールは"直ちにタイムとはし ない走塁妨害が発生しました"という宣告です。 このように,規則違反(今回の場合は走塁妨 害)が発生した事実だけをチェックする審判 員の仕草を「シグナル」と言います。 シグナルはあくまで審判員間の合図のような ものであって,審判員の正式な宣告とは区別 されています。 貴方は オブストラクションのシグナル=ボールデッドになるジャッジ と考えておられるのですね。 正しくは, オブストラクションのシグナル=ボールデッドにならないジャッジ なのです。 走塁妨害の発生とともにタイムの状態とする 審判員のジェスチュアは,タイムの宣告と同 じように,両手を広げて上げる方法をとります。 >このケースでは「プレイが行われていない >場合」で、ボールデッドになるようなジャ >ッジはできないと思います。 貴方のお考えに誤りはありません。このケー スでは審判員は両手を上げて走塁妨害を宣告 しません。指差しで宣告を行うだけです。こ の指差しが「ボールデッドにならないジャッ ジ」,すなわち「シグナル」なのです。 走塁妨害の宣告方法には二通りあるというこ とをご理解ください。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【1688】 野球規則・7.06(b)【注一】が理解できません。 2003/8/18(月)15:09 質問マン |
┣【1689】 シグナルはボールデッドの宣告ではありません 2003/8/18(月)15:53 久間(くま) |
┣【1690】 re(1):シグナルはボールデッドの宣告ではありません 2003/8/18(月)16:24 質問マン |
┣【1691】 なるほど…ここではゼスチュアと同意語ですね 2003/8/18(月)17:13 久間(くま) |
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