草審判の久間です。

二塁で封殺された走者が直ちに立ち去らなか
ったために，捕手がこの走者はまだアウトに
なってはいないと勘違いして二塁へ送球し，
この送球が運悪く悪送球となったことにより，
一塁に生きた打者走者が本塁を得る結果とな
った…。
このような状況ですね。
そしてこのときの審判員らは協議の上，攻撃
側には野手に対する守備妨害は適用されない
との結論を出したのですね。

このときの審判員の判断は正しいものであっ
たと私は申し上げます。

公認野球規則の 7.09(f)【原注】には，
「打者や走者がアウトになった後走り続けた
としても，ただそれだけでは守備を妨害した
ことにはならない」
という条文が掲載されています。

ここには，アウトを宣告された攻撃側選手が
野手を混乱させる意図を持っていない限り，
塁間に居残っていたとしても妨害行為とはみ
なさないという内容が述べられているのです。
ご質問の二塁走者にはこの条文が適用される
ものであると私は考えます。
「成り行き」との結論を出した審判員らも，
この規則を適用したことなのでしょう。

もし協議の結果，アウトになった一塁走者の
守備妨害が認められることとなった場合には，
得点するに至った打者走者へアウトが宣告さ
れます。

失礼致しました。

〔ツリー構成〕

【1936】 成り行き？ 2003/10/4(土)00:06 伊達男

┣【1937】 「成り行き」は妥当であると考えます 2003/10/4(土)03:18 久間(くま) ≪

┣【1939】 re(1):「成り行き」は妥当であると考えます 2003/10/4(土)22:58 伊達男