368 むしろ守備妨害となるでしょう |
草審判の久間です。 たいへん珍しいケースですね。 当該審判員は妨害の宣告は行わず, 成り行きに任せる処置をとったのですね。 その結果,二塁走者にタッグアウトの 宣告となったわけですね。 審判員が妨害行為は何もなかったと判断 したのなら,それはそれで従わねばなりません。 もし妨害を宣告するのなら,走塁妨害ではなく 守備妨害です。 打球を扱っている野手と走者が接触した場合は 常に守備が優先とされるからです。 もし今回のケースで,二塁走者の足の上に乗って しまった三塁手がよろけたり転倒したりして 二塁走者も打者走者もアウトにできなかったとします。 そうなると,確実に守備妨害が宣告されます。 野手が打球をつかむために移動を開始し,打球を 手またはグラブにおさめ,一塁や他の塁へ送球が完了 するまで(ここまでの野手の行為を"打球を処理する"と 言います)は,絶対的に守備優先なのです。 打球処理中の野手と走者が接触したとき,走者の故意 偶然を問わず守備妨害となるのです。 ですから,ご質問のケースでは審判員は守備妨害を 宣告して,二塁走者をアウトにすることができたわけです。 今回審判員は妨害の宣告は行わなかった様子ですが, 守備妨害として何ら差し支えないケースです。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【367】 どう判断しますか 2002/7/10(水)21:03 パパさん |
┣【368】 むしろ守備妨害となるでしょう 2002/7/10(水)23:21 久間(くま) |
┣【380】 re(1):むしろ守備妨害となるでしょう 2002/7/11(木)21:49 パパさん |
┣【381】 逆転! 今度は走塁妨害? 2002/7/12(金)07:41 久間(くま) |
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