501 特別代走の規則 |
草審判の久間です。 通常の野球規則では,代走などで一旦ベンチに 下がった選手は再出場できません。 けれども,選手が九人しか参加していない チームでしたら,走者が負傷したからといって 代走を出すことはできません。 また,補欠選手と交代しなければならない ような大きな負傷ではないが,治療にそれ 相応の時間を要する場合もあるでしょう。 そのようなときのために,試合進行の妨げと ならないように,特別代走(守備側チームの好意 により認められる走者=コーティーシーランナー) という規則が軟式野球では認められています。 特別代走を起用したいときは,審判員にその 許可を求めてください。 専門の審判員が不在の試合でしたら,相手 チームにその旨伝えてください。 審判員がいる試合でしたら,その許可が おりないことはまずないでしょう。 また相手チームに承諾を求めましても,拒否 されることは草野球ではまずありえないと私は 思います。 お互い様だからです。 審判員や相手チームの許可がもらえたら, 出場中の九人のメンバーから代走者を出す ことになりますが,誰でも構わないというの ではなく,治療を要する選手の前の打順の 選手に限ります。 四番打者が死球で出塁したが,ベンチで治療 したいときは代走者は三番打者に限ります。 前の打順の者が出塁中であるのなら,さらに 前の打順の選手が代走になります。 さらに前の打順の選手も出塁中ならば,もう ひとつ前の打順の選手が代走者となります。 四番打者の代走者が一番打者ということもある わけです。 また,この代走者は投手を除くことができます。 特別代走の有効期限は攻守交代までです。 三死になっても治療中の選手が守備につくことが 不可能な場合は,残念ながら補欠選手と交代しな ければなりません。 補欠選手と交代したとき,その選手は再出場でき ないことは言うまでもありません。 特別代走者が出塁中,守備側から正規の選手と 交代を迫られるというケースはほとんど聞いた ことがありません。 審判員がいる試合では,攻守交代までは特別 代走者の出場を認めるケースがほとんどです。 守備側のチームも審判員の指示に従ってくれる ことでしょう。 でも審判員が不在で,守備側チームの好意で認め られた特別代走者でしたら,治療中の選手が 出場可能になった時点で交代するということも 必要になるかもしれません。 私個人的には,一旦認めた代走者が盗塁をふたつ 成功させたからといって,正規の選手と代われと 要求するのはちょっと…と思ってしまうのですが。 長文になってしまい恐縮です。 以上で回答になりますでしょうか。 失礼致しました。
〔ツリー構成〕
【499】 代走について 2002/8/26(月)15:31 マネ |
┣【500】 re(1):代走について 2002/8/26(月)17:00 REI10 |
┣【501】 特別代走の規則 2002/8/26(月)17:04 久間(くま) |
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