草審判の久間です。

なかなか判定に迷ってしまう事例ですね，
ふたつとも。

1つ目
はい，ご指摘のとおりです。
三進した二塁走者と帰塁してきた三塁
走者の二人が三塁に触れていた場合，
タッグされてアウトになるのは後ろの
走者である二塁走者です。
塁の占有権は，フォースの状態でない限り
常に前の走者にあるのです。

2つ目
打球に反応したとは申しましても，ただ
それだけでは遊撃手は打球を処理している
とは言えません。
ですので，守備妨害になる要素は見出す
ことができません。
もし妨害を宣告するならば，走塁妨害と
いうことになるかと思われます。
ではａ項ｂ項のどちらを適用するか
という問題になりますが，球は中堅手の
方向へ飛んでいる最中です。
ですので，即タイムの状態にするａ項は
該当しないでしょう。
ご質問を読ませていただく限りの私の意見
としましては，
(1)もし妨害を宣告するならば走塁妨害です。
(2)走塁妨害は成り行きを見守るｂ項を適用します。
二塁走者は遊撃手の妨害がなくとも本塁
到達は不可能であったと貴方は判断された
のですから，たとえ走塁妨害ｂ項を宣告
していたとしましても，二塁走者は三塁に
進塁させるにとどめるべきでしょう。
結果的に，妨害を宣告しなかった貴方の判断は
正しかったと思いますが，走塁妨害ｂ項を
適用してもよかったかな…と考えます。

失礼致しました。

〔ツリー構成〕

【534】 お教えください 2002/9/4(水)01:22 くろやん

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