1307 規則の運用を正しくできるようにお力添えを |
草審判の久間です。 私も審判生活をスタートさせた1982年当初か らごく自然に「テイク・ツー」を宣告して打 者走者に二塁を,二塁走者には本塁を与えて いました。ですからこれが普通で,何の問題 もないと思っていました。全国共通であると 信じていたのです。 もちろん審判技術の一環として,狭い運動場 などで試合を行う際の「テイク・ワン」とい う特別グラウンドルールについても,所属し た野球団体の審判部で,机上だけでしたが勉 強を行いました。 そして審判員満一年を過ぎたある日,私は欠 員補充員として河川敷の学童野球場へ派遣さ れ,そこで「テイク・ワン」という特別規則 を初めて経験したのでした。 ところがその河川敷をメインとして活動して いる審判員達は皆「テイク・ワン」と称して 打者走者に二塁を与えていたのでした。 私はまずこれに驚きました。そしてもっとび っくりしたことは,その際二塁走者を三塁に 留めたことでした。 そのころ血気盛んであった私はこの規則適用 の誤りを彼らへ話そうと思ったのでした。 けれども,それは私と一緒に派遣された先輩 の審判員から制されたのです。 「久間君,彼らにはこれまで何度もテイク・ ワンの適用誤りを私たちは忠告してきたんだ。 でも全然彼らは私たちの話に理解を示そうと はしなかったんだ。もうこれ以上うちの団体 としては彼らと議論するつもりはないんだよ。 だから我慢してくれ」 その後でした。所属団体の審判部長から 「正しい野球規則の普及に努めることも審判 員としての大切な任務であることを覚えてお きなさい」 と訓示を受けたのは。 私は河川敷の一件も経験していました関係か ら,その訓示を神さまからのお告げであるか のように聞き入ったことを覚えています。そ してますます己の審判技術を磨くぞという決 心に至ったものでした。 でもそのわずか約一ヶ月後にインサイドプロ テクターの使用をめぐって,私はその神さま からお裁きを受けることになるとは夢にもお もわなかったのです。 おっと,これはまた別のお話です…。 勉強中の審判員さま,ご投稿本当にありがと うございました。 これからも色々とお教えください。 失礼致しました。
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【1306】 折角グランドルールを決めるのですから・‥ 2003/6/17(火)19:01 勉強中の審判員 |
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