1356 「今のはセーフですよ」はご法度です |
草審判の久間です。 審判員の判定に対し他の審判員が自らの判断 で判定の訂正を求めることは絶対にしてはな りません。 あくまで,その審判員の下した判定が最終の ものなのです。 しかし,判定を行った審判員に対してチーム から抗議があり,その審判員から相談をもち かけられた場合は話は別です。その際は遠慮 なく正直に自分の意見を述べてください。そ の意見が助け舟となることも多いのです。 また,試合終了後の反省会の席上であれば, 参加した審判員全員が自由に意見を出し合う ことが可能です。この場を利用して気になっ た同僚の宣告について質問することもよろし いでしょう。 私の経験例です。私が反省会の席上で質問し たときのことです。 「先ほどのフォースアウト,野手は送球を落 としたように思えるのですが…」 「うん。確かに落とした。しかし,走者に対 してアウトを宣告できるくらいの時間野手は 球を確保していたと判断したんだ。だからア ウトの宣告は変更しなかったんだ」 こんな感じの問答をしたこともありました。 一般に,セーフの宣告は確認したらすぐに行 えと言われています。野手や走者が次の行動 を直ちに行うことができるようにするためで す。 それに反してアウトの宣告は最後の最後,も う絶対にセーフの可能性はないぞと思われる ときまで行うなと言われます。 例えは悪いですが,一度殺した人間(アウト を宣告した選手)は生き返らせることができ ないからです。 審判員も勉強勉強の積み重ねが大切です。失 敗は技術向上の絶好のチャンスと思って,励 んでください。 失礼致しました。
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