草審判の久間です。

投手が走者と衝突したり，打球の処理中に転
倒したりして，それ以降の投球に不安がある
場合は，審判員は試合を再開する前に投手の
健康状態をチェックしなければなりません。
投手がケロッとしている場合はそれでよろし
いでしょう。
けれども彼が痛がっている場合などは，審判
員は重々気をつける必要があります。
投手が投球を継続するつもりならば，審判員
は独自の判断で投手に準備投球を許します。

私が球審のときは，三球＋αの準備投球を与
えています。投球数については投手任せにし
ているとも言えます。時間制限が設けられて
いる試合であっても，選手の負傷具合をチェ
ックすることを優先します。
そして投手が「もう大丈夫です」と声をかけ
てくれたならば，試合再開の準備を行います。

新米監督さまは学童野球をやっておいででし
たね。
選手がたとえ学童でありましても基本は同じ
です。投手が痛そうにしていたら，審判員は
臨時の準備投球を許します。
そして投手の表情などから試合を再開して大
丈夫かどうかを確かめます。
「もう大丈夫かな？　試合を始めていいか
な？」と私の場合は声をかけます。この問い
かけに投手自身が答えてくれることもありま
すが，大抵の場合は監督もしくはコーチが返
事をしてくれます。
「もう大丈夫」を確認できたら試合再開です。

審判員はプレイの判定だけを行っていればそ
れでいいというわけでは決してありません。
そう考えると，審判員の仕事は山ほどありま
すね。

失礼致しました。

〔ツリー構成〕

【1399】 牽制球の疑問 2003/7/7(月)10:30 自来也

┣【1402】 偽投はボークではありません 2003/7/7(月)11:59 久間(くま) ≪

┣【1403】 試合停止時における投手の準備投球 2003/7/7(月)12:02 久間(くま)

┣【1404】 投手以外の野手が交代したときのキャッチボール 2003/7/7(月)12:05 久間(くま)

┣【1444】 re(1):投手以外の野手が交代したときのキャッチボール 2003/7/9(水)22:43 新米監督

┣【1454】 負傷時などにおける準備投球 2003/7/10(木)10:08 久間(くま)