1512 私が捕手に要求した例 |
草審判の久間です。 >「見えない事も多いから斜め後ろに立つこ >とも…」 今の球審は打者と捕手の隙間に立って投球を 判定するのですが,このわずかな隙間でさえ も得られないことがときどきあります。 打者が本塁に近く,捕手が内角いっぱいに構 えた場合です。 このような状態となってしまったときは仕方 ありません。 球審はそれでも投球をなんとかして見ること ができるように努力しなければなりません。 私もこのようなときは,本塁の真後ろに立っ てみたり,二三歩バックしてみたり,姿勢を 高くしてみたり,色々工夫しています。 打者の背中越しに投手の動作を見た経験もあ ります。 これらの発言をした審判さんは本当に情熱あ ふれるお人ですね。 >審判に見える捕球技術をマスターするのも、 >選手に必要なのかもしれませんね。 まったく仰せのとおりです。どの位置で捕球 したかをはっきり球審へ示してくれる捕手に は本当に感激しています。 本塁を過ぎるまではボールに見えた投球なの ですが,彼が捕球した途端にナイス・ストラ イクに見えるのです。もちろん判定はストラ イクです。そういう捕手は,捕球の後ミット をストライクの方向へ動かしたりしません。 「ここで捕ったぞ! ストライクだろう!」 という気迫が伝わってきます。 完封で勝ちを得た場合,投手ばかりが脚光を 浴びてしまいがちですが,一生懸命捕球して くれた捕手の存在も忘れてはなりません。私 には投手よりもむしろ捕手にお立ち台に立っ ていただきたいと思うこともしばしばです。 そういう私も捕手の捕球姿勢に注文をつけた ことがあります。 彼は後方の捕手線ギリギリで構えるのです。 当然球審である私の立つ位置も本塁からずい ぶん後方になります。 本塁から遠くなればなるほど,球審の判定は 不正確になってゆきます。また,ストライク ゾーンを通過した投球が捕手に捕球される前 に地面に触れる機会も増えます。 投球がストライクゾーンを通過後に地面に触 れましても,それはストライクなのですが, 地面に触れてしまった投球をストライクと宣 告することにはそれなりに苦労があります。 このようなことから,私はその捕手に「申し 訳ないけれど,もう少し前で捕球してくれな いだろうか」とお願いしたことがあります。 捕手線を越えて構えているわけではなく,規 則違反だとは言えないので,あくまでお願い です。 失礼致しました。
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【1499】 球審の発言 2003/7/21(月)03:46 貧血センター |
┣【1500】 最近は報告例が少なくなりましたが… 2003/7/21(月)10:22 久間(くま) |
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