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893 re(2):基本的なルールかもしれませんが・・・。 |
2007/8/21(火)13:06 - 外野席 - eastproxy1.ntt-east.co.jp
今日からハンドルネームを「マルゼンスキー」から「外野席」にあらためます。マルゼンスキーというお馬さんは8戦
全勝という強い馬でありました。
5.09f、7.09kに次の規則があります。
『 いったん、内野手(投手を含む)に触れた打球に走者が触れた場合には、 如何なる守備する機会があってもボールイン
プレイである』。
「いったん、内野手(投手を含む)に触れた打球」というのは、グラブであろうが身体(足とか)に触れてしまえば「内
野手に触れた打球」ということになります。Cの場合も「一旦、野手に触れた打球」ということになり、その後ボール
が走者に触れてもインプレーです。打球に触れた、という理由でアウトにはなりません。
@〜C全てインプレーです。
さて、このようなケースで「タイム」をかけられか、ということですが、「生命にかかわるような突発事故」でなけれ
ば、「タイム」はかけられませんから、かけることはできません。プレーが落ち着いてからかけるべきです。
まあ、審判の機転で「生命にかかわる」と判断すれば別でしょうけど・・・・・。
これからルールを学ぼうとする者は、以下に述べる「佐野事件」は知らないでしょうし、
<プロ・アマ申し合わせ事項(1977年)>も知らないだしょう。
ルール以前の問題だとしてアマ内規に載せていませんし、各団体でも内規としても載せていません。こういうのこそ載
せるべきだろうと思いますが、知るには時間がかかるということになります。
インターネットで「佐野事件」を検索すればヒットします。
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<佐野事件(1977年)>
1977年4月29日、大洋−阪神戦、川崎球場で1死走者1塁で阪神のレフト佐野は大飛球を追い、捕球後フェンス
に激突して倒れ込んでしまった。センタは痙攣している佐野を見てボール処理するどころではなかった。この間に1塁
走者は一気にホームインして同点となった。 審判員は、このようなケースでは規則上「タイム」をかけることができ
ないので、「タイム」をかけずにボールインプレイとした。佐野は頭蓋骨骨折で命にかかわるほどの重傷だった。
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どうしてタイムがかけられないのだと阪神は直ちに提訴した。
ルール上なぜタイムができないかというと、次のような規則があるからです。
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<5.10h項>
審判員はプレイの進行中に"タイム"の宣告はできない。ただし、5.10b項、5.10c項の【付記】に該当する場合は
この限りではない。
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プレイの進行中に"タイム"の宣告ができる場合とは、
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<5.10c項>
@ ライトの故障のために試合続行が不可能な場合。(5.10b項)
A 突発事故により、プレイヤーがプレイできなくなるか、あるいは審判員がその職務を果たせなくなった場合。
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この"プレイヤーの突発事故"とは、
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<5.10c付記>
攻撃側の安全進塁権を得た打者または走者が不慮の事故のために安全進塁権を行使することができなくなったときは、
その場から補欠を代走させることができる。
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従って、公認野球規則ではプレイの進行中、プレイヤーが緊急に治療を要するような不慮の事故が起きた場合、攻撃側
の安全進塁権を得た打者または走者に不慮の事故が生じたときしか"タイム"の宣告はできません。
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<佐野事件からのプロ・アマ申し合わせ事項(1977年)>
『プレイの進行中、プレイヤーに生命に関わるような不慮の事故が起きた場合、ルールにこだわらず、審判員は直ち
にタイムを宣告することができる。このさい、審判員はその宣告によって、ボールデッドにならなかったら競技はどの
ようになっていたかを判断してボールデッド後の処置をとる。』
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審判ではないですさんが述べている「手が抜けなぁ〜い事件」は有名な事件で、詳細は以下のとおりです。
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<「手が抜けなぁ〜い事件」>
1997年8月10日、日大東北−宇部商戦にて次のような信じられないプレイが起こった。
抜けない!ズッポリはまった右腕が抜けない!日大東北の左翼・渡辺がうつぶせのままポール際で顔をゆがめ、両足を
バタバタさせてもがく。騒然の甲子園。世紀の珍プレー、前代未聞のアクシデントは六回に起きた。 宇部商の攻撃。
先頭・清水の左翼線際へ切れる打球を追って、渡辺はポール際へ一直線。スライディング捕球を狙った。その時だ。右
腕がフェンスラバー真下から伸びている鉄板と、芝生の間のたった5ミリのスキ間に挟まった。
体の自由がきかない渡辺が、悶絶状態でボール・デッドを叫ぶ。フェンスを直撃した打球が転々としている間に、宇部
商・清水は一気に生還。大会9号となるのランニングホーマーが記録された。
それはそれで、まず仕方がない。問題は渡辺だ。まれに打球が挟まることはあるが、そこに人間が挟まったまま。「捕
れると思ってボールだけを見ていました。一瞬のことだったので、何が起きたかよく分からなくて…。ただ、プレーを
中断して欲しかったです」“被害者”の渡辺だ。つらかった状況がにじみ出る。
そこから救出劇が始まった。だが、そこで冷静に対処したのが橘三塁塁審だ。本職は芦屋消防局の救急隊員。まさにお
あつらえむき。「手の平を下向きにしろ」「無理に手を引き抜ぬくな」と指示を出し、さらには「プラスのドライバー
2本とバール、さらに石鹸水をもって来てくれ」と球場職員に矢継ぎ早の指示。この間約8分、鉄板のネジ2本が抜け
た瞬間に救出劇は成功、試合も10分間の中断後に再開された。「あまりの偶然性にビックリしています。考えられな
い…」とは日本高野連・田名部事務局長。合わせて施設面に不具合があったことを日大東北側に謝罪したが、「何より
橘塁審が適切に指示してくれました」と安堵の表情を浮かべた。
幸い渡辺の右手甲にしびれはあったものの骨に異状はなく擦過傷で済んだ。中断中、相手・宇部商応援団からも渡辺を
励ます声援が上がった。救いといえばそれが救いだったが、同時に魔物が潜むことが改めて証明された。
(サンスポより)
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「佐野事件」からの申し合わせ事項からも生命に関わる事故以外は「タイム」をかけてはならないのです。
しかし、「生命に関わる事故以外は「タイム」をかけてはならない」といってもケース・バイ・ケースです。
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