2011.7.7-10 奄美大島
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 7/7-10で奄美大島へダイビングに行ってきました。
 奄美大島へ行くのは今回が初めてでした。行って来た感想は、屋久島程ではないにせよ、それなりの高さの山がある島なので、伊豆半島的な山裾に海って言う感じでした。いきなり最終日の話で申し訳ないのですが、最終日にマングローブカヤックをしにマングローブ公園近くへ行った時には、名瀬から島の真ん中を突っ切って南の海側へ、何本かの長ーいトンネルのある山の中を抜けて行ったので、なんか南の島と言うよりは高地へ遊びに来てるみたいでした(笑。

 今回、名瀬から離れたのはそのカヤックをしに行った時だけで、島の北部の限られた場所にしかいなかったので、島の南部や加計呂麻島のほうへ行くとまた違う印象なのかもしれません。
 そういえば、最終日にちょっと時間があったので、空港から島のさらに北部にある「あやまる岬」まで行った時には、ちょっとした高台からずっと向こうが見渡せる平たい土地にサトウキビ畑が広がっている、というなんとなく(日本の)南の離島って言うイメージでした(^^)。

 ちなみにご存じない方もいるかもしれませんが奄美大島は鹿児島県です。ダイビングでお世話になったお店のスタッフは「観光的には、沖縄県奄美大島のがイメージは合うかも(笑)」と言ってましたけどね^^; 観光雑誌の沖縄特集でもたまに載っているらしいです(笑
 ダイビングをしない人にとっての奄美大島のイメージは大島紬とか黒糖焼酎とか、そういうイメージでしょうかね?元ちとせさんという人もいるかも。
 黒糖焼酎と後もう一つなんだったかは製法特許があって奄美でしか作れないそうです。
 あと、鹿児島で有名な黒豚も、元は本土から来た人が奄美原産の豚を珍しいって連れて帰ったものらしいです。

 さて、主目的のダイビングですが、今回は1+(2+1)+3で7本潜ってきました。二日目はナイトダイビングもしてきました。
 先にも書いたように初めての奄美大島なのですが、どんな海なのか?って言うのはわからないままで行きました。事前にお世話になるダイビングサービスのBlogをチェックすると言った情報収集もしなかったので、出たとこ勝負です。

 印象に残っているのは

1)美浪ちゃんって言うポイントでの数千匹はいるであろうカタクチイワシの大群。
 圧巻の一言です。ドロップオフの上の所から外外洋を見ている様な感じの場所で、外洋側をカタクチイワシの群れがぐわんぐわん回ってました。群れの大きさは視界一杯、いやそれ以上だった感じです。イソマグロが数匹アタックしていました。が、残念ながら潮が止まっていたのでそれ以上の大物は回ってきませんでした。
 カタクチイワシって体長10cm程度の小魚なので、いくら大群とは言っても写真的には海の青さの中にカタクチイワシが溶け込んじゃってちょっと厳しい気もしますが、ビデオ的には日の光を浴びてキラリキラリ光ったり、群れ全体が大きく動く様が撮れるのでOKだした(^^)

2)砂地の根を覆う程に群れていたキンメモドキやスカシテンジクダイの群れ。
 これもまた小魚の群れですが、スカシテンジクダイやキンメモドキといった体長2,3cmの小魚が、白い砂地にある根に群れていました。群れは根を半分位は覆ってましたね。この群れはカタクチイワシ程勢いよく動き回るわけではなく、群れ全体が根の一箇所でフワリフワリしている感じです。でも、根に一匹いる体長15cm位のアザハタが、これらを狙っているかのように動くと、逃げるように群れがパッ!と割れたりします。カタクチイワシがダイナミックだとすると、こっちは結構癒し系な感じでした(^^)
 違う根では、さらに体長15-20cm位で黄色い4本筋のヨスジフエダイが加わって、これまたアクセントになって良い感じでした(^^)

3)ナイトダイビング。
 ニシキテグリの産卵が見られるかも?と言う事でした。ニシキテグリは普通であればそれだけでも結構珍しい魚なので、その産卵と言う事で、ちょっと期待していきました。
 ダイビングポイントは海というよりは川な感じの「ピアテグリ」。でも、汽水域というか完全に海の水でしたけどね。
 枝サンゴに何匹かのニシキテグリがいて、普通ならこれだけでも結構珍しめなのですが、その中にお腹がおっきな雌がいて、それが産卵しそうな感じでした。
 ニシキテグリの産卵は、体が大きな雄が、胸鰭に体が小さな雌を乗っけて行われる。と本とか写真集には載っているので、あれが見られるのかな?(ワクワク)と思ってずっと見ていたのですが…
 デバガメがいるから残念ながら産卵行動はしませんでした。というか、一回も枝サンゴからニシキテグリが離れませんでした。残念。
 潜水時間63分と、結構長い時間潜ってました。最大水深6mだったので、潜降・浮上の時間を除いた、ニシキテグリを見ていた時間は少なく見積もっても40分(笑。産卵しないかなあ?と思って見てたからそんな長時間でも全然飽きませんでしたね。

4)地形
 今回は1本だけ地形ポイント「奄美ウキウキラブラブ」へ行ってきました。
 珊瑚礁のトンネルをくぐった出口の青さは、これぞ南の島!って言う感じで綺麗でした(^^)/

 今回はこんな感じですね。大物は無しでした。珍しいアカウミガメが結構ずっといる、というポイントへも行ったんですが、残念ながらお留守でした。
 透明度はナイトダイビングを除いて15m以上、場所によって30m程は見えてました。

 さて、旅行と言えば食事(笑
 初日はお昼過ぎに奄美大島へ着いたので、お昼はお世話になるダイビングサービスへ移動する途中でお弁当屋さんによってもらいました。時間が遅かったからか、めぼしいものが無く、どうしようかな?と思っていたら、隣にパン屋さんがあったのでアンパンと紙パックのレモンティーを買いました。
 レモンティーはこれ  KAGOMEさん、いつの間にこんなだじゃれを(笑)
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 夕食は郷土料理のお店「喜多八」へ行きました。このお店、メニューはありません。お店お任せコースのみです。たしかにメニューを見ても郷土の物ってよく分からないのが多いですから、お勧めで出してくれた方がいろいろ食べられて良いという考え方もありますね(^^)。ただ、全部でどれくらいの量が出て来るのかがわからなかったので、ペース配分ができませんでしたが(笑)

 二日目と三日目の昼食はダイビングサービスからお弁当を注文してくれました。9種類くらいから選べたので、二日ともさばの味噌煮弁当をお願いしました。
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 二日目の夕食は地元の居酒屋「暖暖」へ行きました。ナイトダイビングしてからの夕食だったので、お店に向かったのが21時過ぎと時間が遅く、お店がまだ開いてるかどうかがちょっと心配で、閉まっていたら最悪Joyfulってファミレスかなあ?って感じでした(笑
 幸いお店に入った時点でラストオーダーの時間で、奄美大島でファミレスという事態は避けられました。居酒屋さんなのでメニューは郷土料理的な物から、おつまみ的な物、定食と、今日は自分達の食べたい物を選んで食べてきました(^^)

 三日目の夕食はお世話になったダイビングサービスの軒先でBBQでした。
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 肉や野菜を焼きながら、ビールや焼酎でまったりと。途中から翌日の準備が終わったダイビングサービスの人も合流して、ダイビングの話だとか、ハブ取りの話だとか、奄美大島の話だとか、いろんな話をしてきました。

 さて、奄美大島と言えば鶏飯は?はい、ちゃんと食べてきましたよ。ホテルの朝食がバイキングで、その中にもありましたが、最終日のお昼に美味しいと言われる鶏飯専門店へ行ってきました。
 これです。
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 ご飯はお櫃でスープはナベで人数分出てきます。具は一人分づつ出てくるので、好きなようにご飯と具を盛ってスープをかけて食べます。
 やっぱり、地元でも美味しいと言われるだけあって、ホテルで出たのとは比べるまでもなく、美味しかったです(^^)

 最初にも書いたように最終日は飛行機がお昼の便だったので、午前中にマングローブカヤックに行ってきました。ライフジャケットを羽織って、カヌーのオールの操作をちょっと習って、いざ出発!
 川の両岸に生えているマングローブを見ながら、川を下ります。川はほとんど流れてなかったので自分で漕がないと進みませんでした^^;
 途中で陸に上がってシオマネキカニとかマングローブとかの説明をガイドさんから受けました。シオマネキカニが何匹かいて、それらが大きな爪をみんなで振ってるのは、みててほほえましかったです(^^)
 その後、今度は川を上って戻って来たのですが、流れがほとんどなかったので上ってくるのもさほど大変ではなかったです。ただ、干潮の時間だったのか、川の水位が下がってて簡単に川底にオールが当たっちゃったり、ちょっと川岸により過ぎると座礁しちゃったりしました^^;
 風があまり無かったので、川面を吹く風が心地良いと言うほどではなかったのですが、幸い雲の多い天気だったので暑さは程々でした。

 さて、まとまった形での話はここまでで、以下はネタ的な物をいくつか。

・梅雨明けすると海は良くない
 奄美大島は

大きな地図で見る
 という地形なので、南西の風が吹くと島の北側も南側も風の影響をもろに受けます。  ご存知の様に梅雨前線は北上するので、奄美地方の梅雨明けは、梅雨前線が鹿児島の桜島辺りに上がる事を意味します。そうすると、当然梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込むわけで、それは南〜南西の風になります。つまり、奄美大島が風を防ぐ事がないので北側も南側も海が荒れてしまって、外海に出られなくなります。
 と言う事で、奄美の梅雨明け直後は潜れなくなる事が多いそうです^^;
 海が荒れると水中も様変わりするので、梅雨前線がさらに北上して奄美あたりで潜れる様になった頃は、ぶっちゃけ海の中はどうなっているのか分からないのですが、その時期は丁度一般の人が夏休みを取り始める時期で、そんな時期には海の中がどうだという話はほとんど出来ないらしいです(笑)

 と言う事で、梅雨明してないのもあまり嬉しくはないけど、梅雨明け直後も奄美大島はあまり良い時期ではないらしいです^^;

・15年ご苦労様でした。
 前からやばくはなっていたんですが、ついにブーツが壊れました。二日目にはこの写真くらいまで壊れて来ていて、今回のツアーの間なんとか持ってくれてよかった、という感じです^^;
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 このブーツはダイビングを始めた時に買った物なのでほぼ15年。良く持ってくれました。

・パノラマ写真
 サービスの前でパノラマ写真を撮ってみました。
 一つ目はiPad2で「Dermandar」というアプリを使って撮ってみたのがこれです。
写真
 もう一つはN-02Bに内蔵のパノラマ機能を使って撮ってみました。
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 撮った日も時刻も違うので、天気が違うのはカメラのせいではないです。
 どっちもこの大きさにしちゃうとあんまり変わらないかも(笑)

・バッテリー上がった
 今回は羽田空港のP2に車を泊めて行きました。帰って来て、車に戻ったら通路を挟んだ左前のクルマには人がいて何やらやっていました。
 バックで駐車してあったので、荷物を積むのにクルマを前に出して積んでいたら、通路を挟んだ向こうの人がやって来たので「あ、出るのに邪魔かな?」と思ったらばがに。。。。「あのー、バッテリー上げちゃったんですけど、ブースターケーブル積んでませんか?」と。
 ええ、積んでますとも。積んでたので、レスキューしてあげましたよ。
 ブースターケーブルでバッテリーを繋いだら、向こうのクルマのセキュリティーが作動して警報音が鳴っていました。そっか、バッテリー上がるとドアを開けられてもセキュリティーは鳴らないんですねw

・三度目の正直
 過去に与論島、屋久島、と鹿児島の離島へ行った時には、なぜか飛行機で行けませんでした。
 与論島へ行った時は鹿児島空港を飛び立ったんですが、奄美大島上空にあった梅雨前線が越えられずに引き返し、屋久島へ行った時は機体故障で欠航でした。
 今回、三度目の正直でようやく鹿児島の離島へ飛行機で降りる事ができました(^^)
 ちなみに、島の名前は「奄美大島」で、飛行機のチケットも行き先は「奄美大島」なんですが、空港の名前は「奄美空港」です。

・マイル貯まります!
 ガソリンスタンドとかに「JALカード OK マイル貯まります!」っていう張り紙が出ていたり、FMラジオのCMで「JALカード/スカイマークカードはお買い物でもマイルが貯まります!」っていうのが流れてたりしてるのを見聞きして、奄美の人が島から出る時のメインの交通手段は飛行機なんだなあって思いました。
 沖縄でEdyが普及しているのはANAのマイルが貯まるからって聞いた事があって、おそらくそれと同じなんでしょうね。EdyじゃないのはANAが奄美大島には就航してないからですw
 屋久島では、こう言った物をそれ程見た覚えが無いのは、高速船で45分で鹿児島港に着くからかもしれないです。

・名瀬の何故?
 写真を撮らなかったのがちょっと悔やまれるんだけど、名瀬のハローワークの入口にある案内板は、傾いてました(笑)
 GoogleMapのストリートビューで見るとちゃんと立っているので、あの後で傾いたんでしょうね。


 今回奄美大島へ初めて行きましたが、陸ののんびり加減も結構肌に合ってましたし、海の中の感じも砂地の根にキンメモドキとかが群れてたり、地形ポイントで洞窟っぽいところがあったりと、好きな感じでした。また機会があれば行ってみたいですね(^^)

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