`96/5/3〜5/5 大瀬崎

 黄金週間の後半の連休を利用して大瀬崎に2泊3日で潜りに行った。渋滞を避けるために3日は夕方4時に出発して現地には夜入るというパターンで行ったので実質的にはダイビングを行ったのは2日間で5本でした。

 3日、天気はドッピーカン。でも天気予報は翌日からの天気の崩れを報じていた。一行13人(男9人女4人)を乗せた2台の車は、鯉のぼりをラジオのアンテナに泳がせながら東名高速を一路西へと向かった。ある程度の渋滞を予想していたが、現地まで渋滞らしい渋滞に遭うことなくすんなりと着いてしまった。早く着いてしまったので一行の親睦をはかる意味も込めて、明日からのダイビングを楽しみにちょっと宴会をして寝た。

 明けて4日、希望者だけ朝飯前の1本ということで7時から湾内へダイビング。まだ朝早かったのでそんなに水中も濁っていなかった。ただ春らしく浮遊物がけっこうあり透明度は5mくらいだった。ホウボウ、カレイ、ヒラメ、ミノカサゴ、等が見られた。潜ったメンバーの約半分(7人中4人)がカメラをもって潜ったので早朝撮影隊になった。今回はウエイトを12kg付けて潜ったら完全にオーバーウエイトでBCにかなりの空気を入れないと中性が取れなかった。おかげで最後まで全然浮くこと無くダイビングを終えた。

 朝食を取って2本目2組の夫婦が現地で合流した。さっき重すぎたウエイトを2kg減らして10kgにして出かけた。ポイントはゴミ捨て場。最初先端に行くと言ってて途中でキャプテン(店長)の気が変わったらしくゴミ捨て場になった。そのため3台の台車のうち後ろ2台が迷子になりうろうろしてしまった。(ぼくは3台目の台車を押していた)天気がよく気温がかなり上がっていたので、台車を押してきただけでもけっこう暑くて汗かいてしまった。大潮の干潮の時間に近かったのでゴロタ浜が長くて海にたどり着くまでがたいへんだった。潜行を開始して少し行ったらけっこう強い潮流があった。潮流のあるところで潜るのは初めてだったので、移動の自由がいつもより効かずたいへんだった。途中少し深度を下げ始めたところから急に寒くなった。ドライスーツ着ていて水温が下がったのがわかったのは初めてだった。ネンブツダイがどっちゃり群れていた。ネンブツダイの幼魚は見たことあったけど大きいのは見たこと無くて最初何かわからなかった。そのほか、マツカサウオの小さな子供、ムギワラエビ、メバル、ニシキベラ、カワハギ、等がいた。

 昼食をとって休憩している頃には夏かと思うくらい暑かった。2本目は長いゴロタ浜にこりて先端に行った。潜行してドライスーツにエアーを入れようとしてボタンを押したのだがなぜかエアーが入ってこない。おかしいなと思ってよく見ると中圧ホースと接続するのを忘れていた。あわてて水中で接続して潜った。1本目ほどは潮流が無かったので今度はそんなにつらくはなかった。最初ホウボウかと思ったトゲカナガシラ、この時期は真っ黒なソラスズメダイ、初めて見たタツノXXX系のタツノイトコ、ハオコゼの子供、カワハギ、キンギョハナダイ、ヒメセミエビ等がいた。ドライスーツにもけっこう慣れてきて空気の出し入れがうまくできるようになってきた。またそれで不安が少し無くなったのか残圧もだいぶ残るようになってきた。2kg減らしたウエイトももうちょっと減らしても大丈夫かな?と思った。

 次の日も希望者は早朝ダイビングしてもいいよと言っていたのだが、夕食を食べている頃から雨が降り出したのでみんな起きてみた都合と言って寝た。

 明けて5/5こどもの日。昨日からの雨がさらに勢いをまして降っていたので、だれも早朝はダイビングに行かなかった。しかし朝食を食べている頃には雨もやんだ。1本目に出かけるときには雨は降っていなかったけど、また降ってくると外に置いてある荷物が濡れてしまうので、一応防水してあるブルゾンをかぶせて出かけた。

 1本目、ポイントは一本松。すでにセッティングをして海にはいる頃には天気も回復して富士山もよく見えた。みんなが海に入ってくるのを水面で待ってるあいだに、水面で富士山をバックに写真を撮ってもらった。今日はこどもの日ということで、鯉のぼりをガイドのスタッフがツアーコンダクターよろしく持って潜った。ぼくの班の鯉のぼりは潜行に手間取っている人を助けるのにスタッフからぼくに渡され結局最後までぼくが持っていた。水中では潮流が少しあったので、まごいとふきながしがきれいになびき、風車が勢い良く回っていた。ミノカサゴ、ネンブツダイ、カワハギ、ハオコゼの子供、等がいた。途中海の中でスタッフに四の字固めを食らわされた。

 1本目あがって昼食をとる頃には、朝の雨がうそのように天気が回復し青空のした気温も気持ち良いくらいにあがり、気持ち良い風が吹いてきた。気持ち良いのはドライを着てたメンバーだけで、ウエットを着てたメンバーはやっぱり寒い寒いといっていた。

 2本目出かける前にみんなで集まって写真を撮った。1本目に海で泳いだ鯉のぼりは晴れた天気のおかげですっかり乾いていたので今度は風で泳いでいる姿でいっしょに写真に収まった。

 2本目、ポイントは先端。鯉のぼりを背中にさして台車を押して行ったら、さすがに変な目でみられてしまった。セッティングをして水面でみんなを待っているときに、またしても中圧ホースをつなぐのを忘れていることに気が付きその場でつないだ。それにしても何でこう忘れっぽいのだろう。まぁインフレーターホースとか、タンクのバルブを開け忘れてるわけではないから、たいしたことじゃ無いと言ってしまえばそれまで何だけど。初めてはっきりその文様をみたサクラハナダイ、石の間に閉じ込められてたカサゴ、生まれてすぐからちゃんと保護色するは墨はくはのコウイカの赤ちゃん、ネンブツダイ、カワハギ、等がいた。

 そして後かたずけをして帰ってきました。帰りは予想してたよりは渋滞もたいしたこと無く帰ってきました。やっぱり日帰りより、泊で行ってまとめて潜ったほうが上達は早いみたい。16日からのマブールではボートダイビングが3ダイブ基本的に入っているので、少なくとも15本、たぶん4本/日は潜るだろうし、1回ナイトダイビングもするみたいだから、20本近くは潜れるはず。5日間でそんだけまとめて潜ればだいぶ上達するかな?とちょっと期待している。

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