`96/8/3 琴が浜

 先週の週末に何もすることが無くて家でごろごろしていた。その時こんな生活やめるためにダイビング始めたんじゃ無かったっけ?って思って今週はダイビングに行くことにした。行った先は真鶴の琴ヶ浜。天気は曇、昨日の会社の帰りに外に出たときに「今日は涼しいな」と思ったらこれだ。せっかく夏に海に来て焼くことができないのだろうか。しかし前回も琴ヶ浜に来たときには天気悪かった。相性悪いのかな?

 それにしても夏の伊豆の渋滞が長いとは聞いていたが、実際にその渋滞にはまってみるてそのすごさを実感した。すでに長津田のお店に集合する前に保土ヶ谷バイパスの横浜インターのところで渋滞につかまった。遅れそうだったのでスタッフに電話すると、僕よりさらに後ろにいたので少しほっとしながらお店まで行った。その後も横浜インター、ターンパイクの入り口あたり、海岸線とどこもいっぱいだった。真鶴道路に行かず山側に上がってやっと渋滞の無いスムーズな走りを取り戻したところで、コンビニによって朝ご飯を食べた。このころには雨がパラつきすでに夏の空ではなかった。さらに悪いことに台風の影響で海はかなり大きくうねっていた。琴ヶ浜のエントリーはゴロタの浜。けっこうしんどいエントリー&エキジットになった。

 1本目。天気が悪い&うねりで透明度も5mほど。叉底の見えないままの潜行になった。しかし先月来たときよりは格段に魚の数が増えていた。相変わらずかじめの森は健在ではあったが。まず見たのがヨウジウオ。砂地にいたのをスタッフが見つけて見せてくれた。その後キス・カワハギ・ベラ・ミノカサゴ等を見ながら行くと、スタッフが静かにと云う合図。何だろうと思っているとアオリイカの群れ。どうやら産卵しそうな様子。しばらく見ていたがこっちに気が付いてしまったのか産卵せずにいってしまった。残念。その後あがる前に体長10cmほどのイザリウオを見せてくれた。ずーっとこの場所にいるらしかったのだが、スタッフの一人が手ですくって泳がせたのが事の始まり。僕も手を出してちょっと泳がせたらスタッフの背中に乗ってしまった。BCのバックパックとハーネスの間にしっかり踏ん張って。カメラをもっていたメンバーが何枚か写真を撮っていた。見せてくれたほうのスタッフは一度浮上したらしいのだが、あまりに僕らが浮上してこないのでもう一度潜ってきたらそんなことをしていたので、「あーあ、あそこで飼ってたのに。もうどっかいっちゃうな。」って嘆いていた。

 お昼を食べて、天気は悪かったが曇ってても少しは焼けるかなと浜で寝転んでいた。けどほとんど焼けなかった見たい。

 2本目。潜行してみんなが来るのを待っているときにカレイを見つけた。バディーが潜行したのを確認して、さあいくぞと思って泳ぎ出して振り返るとそこにバディーがいない。がーん。どこいっちゃったんだと思って上を見ると浮いちゃって潜行するのにじたばたしていた。すでにその時にはスタッフが引っぱりにいってくれていたのでそのまま待っていたら、今度は機材をスタッフのと取り替えるという。じたばたしてエアーを使いすぎたから交換するのかな?位にしか思わずにその場は離れて見ていた。
人騒ぎした後であらためで出発。キス・カワハギ・ベラなどを見ながらいくと、叉アオリイカがいた。今度はさっきよりさらに近く。大きい雄が色を変えながら足を上げながらこっちを威嚇している。じっとしていると産卵を始めそうにもなったのだが結局産卵せずにいってしまった。隣にいたスタッフのほうを見るとインフレーターホースとタンクからのホースとのつなぎ目からエアがブクブク出ている。大丈夫かと聞くとOKというのでそれ以上は何も聞かなかった。後で聞いたらどうやらさっき機材を交換したほんとうの理由はこれだったようだ。そんな状態だから彼のエアはどんどん無くなっていく。その後の移動はけっこうなスピードで泳いでいた。透明度が5m位しかない海で、悪いことにぼくのマスクも片方が曇ってきてしまいさらに見えにくい。バディーはまだタンク10本そこそこの初心者。段々離れていく。そしてついにバディのほうをさきに見失った。その時先をいくスタッフはまだ視界に入っていた。このまま探しに行って見つからないと俺も迷子になる。後ろからもう一人スタッフが来ているから大丈夫だろうと判断し前についていくことにした。
最後にもう一度イザリウオをみた。ここまで来てさすがにスタッフでも漏れているエアの消費には勝てず、僕のほうにエア切れのサインをしてきた。最初そのサインを出してから叉イザリウオを見ているのでほんとうか?叉いつものおふざけじゃ無いの?と思ったが一応自分のオクトパスを探してそれをくわえ、レギを彼に差し出した。うねっていたのでそのままではレギを引っぱってしまうので、彼のBCにつかまっていた。そのときになってようやく彼は後ろを置いてきたことに気が付いたらしい。取りあえず浮上しようということで浮上して後続を探したら、ほぼ同時にちょっと離れたところに彼らも浮上してきた。後で聞いたらうちのバディーは足をつって大きく僕のいた方向とは反対に旋回したらしい。後ろでみてたメンバーの人も最初は大丈夫だろうとほかっていこうとしたらしいが、駄目らしかったのでいっしょに行動していたそうだ。まぁ取りあえずは何事もなくてよかったと思うが一歩間違えればえらいこっちゃになっていた。やっぱり前と後ろと二人スタッフがいてくれるのは心強い。

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