`96/9/14〜16 西伊豆

 9月の2回ある3連休の1回目、「西伊豆キャラバンツアー」と名うったコロンブスのツアーに参加した。1日目は井田、2日目は田子でボート、3日目は西伊豆定番の大瀬崎と渡り歩くツアー。もちろんデジタルビデオもいっしょにいった。

 9/14、昨日から降り出した雨がざーざー降っている。今日は大森までお迎えが来るので、傘をさしてキャスターを引っ張り集合場所へ。天気予報どうりの雨。別に雨だろうと雪だろうとダイビングするには関係ないのだが、気分的に落ち込む。晴れてくれよ〜と祈りながら出発した。足柄で休憩した時も、沼津降りても、雨。あ〜あ、と思っているとみんなの祈りが通じたのか、西伊豆バイパス降りるころには雨があがり、何とか晴れ間も見え始め、現地に到着した時にはあったかい絶好のダイビング日和になった。さっそく着替えて、ビデオのセッティングをし、海へ。

1本目
 入ってすぐ、おびただしいほどのスズメダイの群れ、ゴンズイ玉、マダイ等を撮りながらすすみ、ウミトサカに付いていたムギワラエビを撮る。上がり際、ボラがいたのだが残念ながら間に合わなかった。

 お昼は天気も良くなってくれたので防波堤に座ってお弁当を食べた。その後「最後の日焼けだ〜」と寝っころがっていた。とっても気持ち良かった。

2本目
 入ってすぐのところでホンソメワケベラにクリーニングされているヤガラがいた。ビデオで撮っていたら気が付かれて逃げられてしまった。後は一本目とそれほど変わらない。まだみんな打ち解けてないのかビデオの前でもあまりおちゃらけてくれなかった。

 今晩泊まるところは歩いて20歩のところの「浜屋」。器材の洗い場&干すところがあるので、そこへいって後片付けをしお風呂へいった。お風呂はちっちゃかったので一人ずつ順番に入いった。夜ログ付けをしてビデオ上映会。始めてみるディジタルのきれいな映像にみんな驚きの声だった。その後花火を防波堤でやった後、ちょっとお酒を飲み、ウノやったりして夜はふけていった。

 明けて2日目、朝おきて支度をして田子に向かってしゅぱ〜つ!約1時間かかって田子の港に到着。

1本目 ヤイズ根  エントリーして中を見た途端、ヒャー抜けてる。本当に伊豆かと思うほどの透明度。天気も良くて海の中も明るい。潜っていても、上を見ると根に群れてる魚、その上にユラメク海面、そして太陽と、もう最っ高。今年伊豆で始めてのクマノミ、60cmくらいのハマフエフキ等を見た。しかし、ここでちょっと失敗。ワイドコンバージョンをいきなり外したせいか、レンズの前が曇ってしまった。良い方に解釈すれば結構幻想的な映り方にはなったけど。やっぱりこんだけ暑いと伊豆でも乾燥剤いれて湿気取りしないといけないらしい。昨日の晩のお菓子のでも入れときゃ良かった。

 昨日に増して今日は暑い。お昼を食べてまた今日で最後かも日焼けするかなと寝っころがっていた。

2本目、白崎
 伊豆では珍しい(ここだけ?)エダサンゴの群生。お正月にもこのポイントに潜っているのだが、あの時にはまだじっくり見る余裕がなかった。しかし潜ってみるとちょっとがっかり、7割くらいが死んじゃって黒い。緑の色してる部分のが少ない。砂地ではダテハゼとテッポウエビを見つけたのでビデオで撮った。テッポウエビがちょっと隠れてしまったので出てくるまでじっととっていたら、その前にいたナマコが動いている。画面だけ見ているとナマコの方が主役みたいになってしまった。岩の間を覗いていると、いましたいましたイセエビ君。奥にいたので全身は映らなかったのがちょっと残念。

 器材を片付けて宿へ。今日の宿泊は「小春荘」。お正月に泊まって夕飯のおかずの多さに驚いたが今回もおなじくらい出た。どれくらいかというと舟盛り、焼き魚、煮魚、刺身、などなど。女の子なら一人分で3人位食べられそう。今日撮ったビデオを見た後は、お酒飲みながらカラオケ。結構騒いだまま、夜はふけていった。

 明けて最終日、昨日来た道と途中までは同じ道を戻り大瀬崎へ。ラジオを聞いていると前日南伊豆町でダイバーが亡くなったと言っていた。大瀬に着くといつものごとく人が多い。先に来ていたコロンブスの日帰り組と合流。

1本目、先端
 ビデオが重い、持っていくのがちょっと大変。入るとオヤビッチャーの群のお出向かえに始まり、ハタタテの群れ、チョウチョウウオ、そしてクマノミ。昨日は曇りがかかったが今日ははっきりくっきりとれた。途中映すのに気をとられちょっとガンガゼを触ってしまいトゲが刺さってしまった。上がってすぐ抜いたので事なきを得た。最終日だし天気も良く海の中も明るかったので水中で皆を撮った。やっぱり魚ばっかりじゃつまらない、こんな場面も必要だろう。そんなことをしていると海面近くをアオリイカの群れ。皆を撮るのを一時中断してそっちにビデオを向ける。一通り撮り終わったところでテープが終わってしまった。

 天気が良いのでおひるはそとで。今度はほんとに最後になるなぁって言いながらごろ寝。

 2本目はテープが無くなったのでビデオどうしようかなぁと思っていたところ、「2本目は湾内いくよ。ミジンベニハゼいると思うけど。」といわれ二つ返事で「じゃ持ってく」といってしまった。

2本目、湾内
 人が多いせいもあってちょっと濁っていた。エイ、ハタタテ、カワハギを加えたオキエソ、オキゴンベ等を見ながら進んだ。ミジンベニハゼ君いるかなぁと思っていると、いましたいました、空きカンの中に。しか〜し、なんとビデオはバッテリーが切れてしまった。うー。すっげー残念。しょうがないので自分の目にしっかり焼き付けた。隣の空きカンのミジンベニハゼはカンから出て泳いでいた。近付くとすぐ隠れてしまった。

 3日間、心配していた天気もドッピーカンになり、海も全然穏やかで、最高の3日間だった。ミジンベニハゼがとれなかったのが唯一心残りだけど、それくらいはちっちゃいことに思えるくらい満足だった。どうもビデオを見て何人かは写真じゃなくビデオに興味を示したらしい。CMPC(Columbus Marin Photo Club)の仲間がまたどんどん増えそうだ。

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