台風7号が史上6番目という早さで日本に上陸したのが前の日。その台風の影響がうねりや、透明度にどの程度出るか心配しながら、僕のログ通算100本目を迎える今回のダイビングは八幡野の予定を変更して富戸に行った。初ファンのメンバー、マブールのSWVのガイド飯塚さんを含む、ファンダイビングのみのメンバー8人+ショップの社長(キャプテン)の計9人で行った。

台風一過で天気は最高に晴れ渡った。小田厚木の小田原のパーキングで八幡野に連絡を入れると、よっぽどでない限り大丈夫というサービスのスタッフが、ちょっとうねってますねぇとのこと。ほかのエリアの情報も集め、予定を変更して富戸に行くことに変更。たしかに、西湘の石橋料金所辺りから見るうみは波乗りするにはちょうどいいような状況だった。100本目はうねうねの中というまぁそれはそれで思い出にはなるけど、あんまりそういう思い出にはしたくないダイビングなのかなぁと心配しながら富戸へ。
朝早いのでクルマの中でぐっすり寝てるうちに富戸に到着。駐車場に止めて下を眺めると、あら不思議、さっきとは打って変わって、全然穏やかで、底が見えるほど透明な、最高のコンディションではないですか。おまけに天気もいいし、最高に気分のいい100本記念ダイブになりそうな予感。
器材をメッシュに入れビデオをセッティングしてよこばま脇へ移動。やっぱり昨日の台風の影響で波打ち際にはゴミがたくさん集まっていた。天気は、ここまで移動するだけでも汗だくになるほどいい天気。その気温のためかダイコンが不調になってしまった。スイッチを入れると動作チェックが終わるとバッテリー切れのサインを出して、何も表示しなくなってしまう。何度やっても同じ。しょうがないのでキャプテンに言ってダイコン無しでダイビングすることになった。

1本目

穏やかに静まっている海にエントリー、さっき見たのと同じで水の透明度もいい。今回もアオリイカの産卵を見にいうと言っていたので産卵しょうへ。行く途中で体長10cmくらいのコウイカ(?)を発見、よく見るとその辺りに5匹くらいかたまっていた。ビデオで撮っているとなぜか液晶で見える映像が曇っている。こんだけ自然光が入っているのに何でそんなに感度悪いんだろぉ?と思って、ハウジングをチェックすると、ちょうどレンズの前が曇ってしまった。乾燥剤は入れてあるのでがそれでは全然効かないくらいハウジングの内外温度差が出てしまったようだ。
撮っていたらちょっとみんなとはなれてしまった。追いつくと何か泳いでいる。トビエイが海の中をその両翼をひらひらさせて待っている。キャプテンがその向こうをまねするように手をひらひらさせて泳ぎ始めた。ハウジングが曇っていてちゃと撮れないのは承知の上でビデオで1匹と1人を入れながら撮影した。
その後産卵しょうに行ったのだが、あいにくアオリイカは見られなかった。後で聞いたら僕らの後ろにいたらしい。
ここで質問です、富戸にアーチがあるのはご存じですか?僕も知らなかったのですがこの後行ったらしいのです。え、何で"らしい"何だって?実はどこそこにあったと言われて、そのあたりに行ったことはわかるっているんだけど、アーチは実際に見てないんです。今度行ったら是非みたい。
そこへの移動中、砂地にアナゴがいたので穴の後ろの砂をこちょこちょしたら思った通り穴から出て泳いで行くのでビデオで撮影。

100本記念Tシャツあがってきたら、いつものようにちょっと頭痛がする。酸欠か、吸いすぎか。お昼は更衣室の建物の屋上で食べた。食べた後でビデオのセッティングをして一寝した。時間になって起こされたので起きると、「100本おめでとう」と言いながらキャプテンがみんなの寄せ書きの書いたTシャツをくれた。気分も大丈夫だったので支度をして、もらったそのTシャツを着て2本目へ

2本目

エントリーして100本目の記念撮影。ビデオはキャプテンに渡し、カメラ持っているメンバーにひととおり写真を撮ってもらった。キャプテンの合図で胴上げなどなど、かなり手厚い(?)祝福を受けた。昨年のマブールのチェックダイブ以来、久しぶりにマスククリアをした。
今回もまたあきらめずにアオリイカを目指していたので移動を開始。途中ひらひらするものがあったので、何だろぉ?と思ったらミノカサゴだった。砂地に居たので保護色(?)で白かった。その後カレイを2匹ほど見ながら産卵しょうに行った。しかし、今回もアオリイカの産卵は見られなかった。
「100本のお祝いに今晩はビールで乾杯かぁ」という話をしていたときに、「振った炭酸のジュースを海のなかで開けるとどうなるんだ?」って話になり「やってみるか」ってことでメンバーの一人がコーラを持ってきた。実験開始。思いっ切り振ってプルタブを引っ張る。しかし、なにも起こらない。はにゃ?ってなもんだ。よく考えれば水圧が掛かっているからそれ以上の圧でなければ陸上のように吹き出ることはない。せっかく開けたので飲んだのだが、海水と混ざってしまってとってもまずかった。
その後でちっちゃいコウイカをキャプテンが発見したので撮影した。色を次々変える様はとってもビデオジェニックだった。
その後海藻の間に何かわからない魚がいたので撮影。後で聞いたらたぶんヘビギンポだろうということだった。
エキジットの所に体長1cmくらいのカゴカキダイの幼魚が群れていた。

帰りはそれほどの渋滞もなく横浜に帰ってきた。クルマの中では僕はぐっすり寝ていた。帰ってきてログ付けをして、お金の清算をして、100本記念を口実に食事がてら飲みに行った。

台風の影響で、最悪のコンディションでの100本目かと思っていたら、まったく逆に今年に入って一番くらい条件の良い海で100本目を迎えられた。海の神が僕の100本記念を一緒に祝福してくれたのかな。

【END】

Diving日記に戻る