【三日目】

 今日の朝食はハム、スクランブルエッグ、パンと飲み物というコンチネンタル風?であった。さすがにこのメニューであればM君もきちんと食べられたようだ。Kちゃん、Mちゃんは「飲み物は何にするか?」と聞かれジュースと答える。そうすると「何のジュースがいい?う〜ん、マンゴー・カラマンシー…」と聞かれたのである。しかしMちゃん何を思ったかバナナジュースがあるんだと思い込み、「バナナ」と答えた。そうするとバナナジュースはなく、変わりに朝のフルーツとしてバナナがでてきた。Mちゃんはスクランブルエッグにテープルにあったソースをかけてみた。このソースはソイソースで、この味を知ると他の料理の味付けがソイソースであることを納得するとのことであった。
 準備をして8時に集合。ダイビング終了後観光を予定していたため早くあがるようなダイビング計画で出発。リゾートの前の海から大型バンカーで出発なのだが遠浅のためバンカーが岸の近くまで寄ってこれない。そのため、手こぎの4人乗りのバンカーで行った。向かうはシキホール島まで約1時間半くらい。日焼け止めを塗ってころがっていた。そのままひと眠り。ふと気がつくとKちゃんがダイブマスターと二人で話し込んでいた。ポイントについて準備をしているときに、「二人で何はなしてたのぉ」とそのダイブマスターに聞くとするとすかさずKちゃんが「Don't say it. It's a seacret!」なんていうもんだから「よけいににあやしいなぁ」となってしまった。結局何を話してたかは聞かずじまい。

《ポイント名;"TAM-ISAN" Siquijor Island》

 大型バンカーなのでジャイアントスライドでエントリー。船上で慌てていたのかウエイトをつけるのを忘れてしまった。実はエントリーしようとしたMちゃんが「ウエイトがない」っていうのを聞いて「ばっかでー忘れてやんの」と思って何げなしに自分の腰に手をあてると「げ、俺もない」って言うんで取ってもらった。真実は…エントリーしようとしたKちゃんだったが、ボートマンに「ウエイト?」と聞かれたのである。そう、Kちゃんの腰にウェイトはなかった。その様子を見ていたMちゃんの腰にもウェイトがない。それでMちゃんだけ声を出したらしい。
 ドロップオフのようになっているところを流れに乗ってドリフト気味にダイビング。Mちゃんは今日はレンタルのBC。サイズが1ランク飛ばしたさらに大きい奴でとっても苦労していた。何てたってお腹に僕のViewcamのハウジングが入れられそうな位ぶかぶかだった。MちゃんはBCのエアが直接体に効いてこないため中性をとるのにとっても苦労したらしい。少し流していると、M君とダイブマスターがなにやら水中スレートで話をしている。なにかいたらしい。後で聞いたらはるかかなたにかすかにマンタが見えたそうだ。Mちゃんがクマノミの写真を撮っていたので、彼女とクマノミを一緒に入れてビデオを撮っていたら、なにやらコツコツという音が聞こえる。きょろきょろしてみるとぷかーんとういていた僕のゲージをクマノミがつっついていた。クマノミ君には悪いと思ったがおもしろかったのでビデオで撮った。テープの残りも少なかったので撮り切っちゃえーとクマノミとかハナダイとかてあたりしだい撮っていたらテープが終わった。が、やっぱりマーフィーの法則は存在した。浮上の前に浅瀬で安全停止しているときにヨウジウオ、ハゼを発見。でも、既にテープが終わっているので撮影はできず。しょうがないので自分の目でじーと観察した。

 女の子3人組はちょっと休憩して2本目に行った。僕らはバンカーの上でのんびりくつろいでいた。M君がひと泳ぎしてくると言って飛び込んで行った。ダイブマスターもウエイトとボンベだけ持ってBCをつけずにダイビングに行った。二人はちょとすると戻ってきた。すると今度はKちゃんが「スキンしに行く」という、するとMちゃんも「一緒にいくぅ」と言って二人で海へドボンと入った。ウェットを着ていなかったMちゃんはあまりの水温の冷たさに戻ってきたが、ウェットを着て再び海へ。バンカーの足の内側から外に抜けることをしなければならないということをすっかり忘れていたMちゃんは、案の定ごつんと頭をぶつけた。ビデオのバッテーリーをかえてバンカーボートの上から撮影していた僕はしっかりとそのシーンを納めさせていただいた。二人がボートから離れた頃、2本目潜っている女の子たちを迎えにバンカーを動かさなければならない時間になったので、泳ぎに行った二人を呼びもどした。二人は大急ぎで戻ってきた。(ダイビングしてるよりつかれたぁ...Mちゃん談)

 女の子3人が戻ってきたところで昼食。今日はタッパーに入ったおかずを紙皿につまんで食べた。メニューは、春雨とお肉を炒めたような物と、鳥の唐揚げ、肉野菜炒めであった。食事を終えて僕等にとっての2本目に行った。

《ポイント名;"PALIPASAN" Siquijor Island》

 レンタルのBCが大きかったMちゃんは、レンタルのよりは1サイズ小さいをBCを使ってるM君のBCを借り、彼がレンタルのBCを使ってダイビング。Mちゃんはさっきよりは落ち着いてダイビングできたようだった。
 エントリーしたらM君が見当たらない。船の反対側かな?先に潜降したのかな?と思って海の中をのぞくとでに海底にいた。途中ガーデンイールがいたので撮っていると僕の吐く息にあわせて出たり引っ込んだり。その直後にMちゃんも同じガーデンイールを見つけて僕に撮れと言ってきた。最初何を差しているのわからずに枝サンゴに群れていたミスジリュウキュウを撮っていたら、違う違うと言ってガーデンイールを差した。さっき撮ったとこであるが、せっかく教えてくれたのでもう一度撮た。実はこの時の角度のがうまく撮れていた。Thanks。浅瀬に戻ってきてさっき撮り損ねたヨウジウオがいないかなぁと思っていたら、ラッキー、発見。場所が違うのでさっきの個体ではないんだけどね。2匹ペアでいた。一匹はお腹が太かった。今度はテープもバッテリーも十分だったのでゆっくり撮った。そのあとでネジリンボウ?って言うのがいたので撮った。後で調べたらネジリンボウではなくなんとかっていうダテハゼだった。
 いつもなら最後まで海の中にいるM君が真っ先にあがっていったので、「どうした?」って聞いたら「寒かった」っていうのでダイビングウォッチを見たら水温26.5℃。たしかに昨日が27.5℃だったから1℃違えば結構寒い。彼はシーガルで潜っていたので余計に寒かったらしい。

 ダイビングを終えリゾートへ向かう途中でイルカを発見。僕が「イルカ!」って叫んだときのみんなの行動の早かったことといったらすごい勢いだった。「あたまいたぁーい」と言って横になっていたMちゃんですらそんなことすっかり忘れるかのような勢いで立ち上がった。結局前の方ではねたイルカは僕らのバンカーの下を通り、少し平走しながら2、3度跳ねてどっかに行ってしまった。横を平走しているところがちょっとだけビデオに撮れた。

 リゾートに戻り、シャワーを浴びる代わりにプールにドッポーンと入ってちょっと塩抜きをした。その後、ダイブマスターにドマゲッティ市内をガイドしてもらいながら買い物に行った。
 昨日アポ島へ行く海岸線まで行ったクルマに乗り約15分くらいで町に着いた。通りを少し歩いて大きなデパートへ行った。靴やら、洋服やら、為替換算で日本とそんなに違わなかった。まぁ靴は海外製だからしかたないとして、洋服は日本よりも1/2〜1/3くらいの価格である。給料が日本よりも1/10から1/20くらいだから結構高級なデパートかもしれない。そんな中をちょっと目立つビーチサンダル(甲にバナナが着いている)で歩くMちゃんであった。MちゃんとKちゃんは洋服を買った(買ってもらった)。貴金属売り場はまるで銀行の金庫のような扉がある部屋だった。その部屋には時計、サングラス、などを売っていた。そこで見慣れた物を発見してしまった。うちの会社(TI)製の電卓。(日本ではほとんどお目にかかることはないので知らない人も多いでしょうが、アメリカでは日本のカシオ、シャープなみにTI製の電卓はメジャーなんです。)Mちゃんは必死に”off(虫除けの薬)”の匂いをかぎたくて探していたのだが実現できず。それから地下の食料品売り場で次の日用にミネラルウォーターとお菓子をちょっと買かった。食料品売り場に入るときにMちゃんが店の人に呼び止められた。「何じゃ?」って思ったら、大きなかばんは入り口のところで預けてこいということだった。万引きするやつが多いのか、店内狭くて邪魔になるのか。魚や肉も売っていたのでM君と「何かこっちにしかない物売ってるかなぁ」って覗いてみたけれど、フエフキ?ツバメウオ?ってなもの以外は特別日本と違わなかった。ただ売り方がバットに乗せて売ってたのでちょっとグロテスクだった。Kちゃん、Mちゃんはソイソースを探していた。ソイ=まめのはずなのに魚の絵と魚商??って書いてあるものがある。キューピーのように中味と関係なく会社のマークだったのだろうか?

 デパートを出たあとは、おまちかね(?)のハロハロを食べにファーストフードへ。実はハロハロを見るまで僕とM君は何食べるんだかわからなくて、「スペシャルかノーマルかどっちがいい?」っていうMちゃんの質問にも「どっちでもいいよ」としか答えられなかった。で、出てきたのものにはかき氷にアイスクリームがのっていて、底にはカラフルな寒天のようなもの(ナタデココだったかもしれない)とココナッツスプレッド(ここのココナッツスプレッドは日本人向きではなかった)が入っていた。甘いものがとっても苦手なM君。やめとけばいいのに「食べたる」と言って速攻でかきこむもんだから、後でお腹壊しちゃいました。あのスピードで食べたら僕でもだめでしょう。ここのにはのっていなかったのだが、セブ島のシューマートのファーストフードにあるハロハロはウベアイスがのっていておいしいそうだ。

 そのお店を出たときにはどっぷり日も暮れて真っ暗、といっても夜の7時なんだけどセブは6時くらいに日が沈んだよなぁ。乗ってきたクルマでリゾートに戻り夕食。
 メニューは昨日出たようなサラダ(サラダ???2日ともチンゲン菜ととり肉のホワイトスープで煮たものだった気がするんだけど...Mちゃん談)に、カニの甲羅グラタン。加藤さんがまた焼き飯を頼んだので、ついでにガーリックライスも頼んだ。今日の焼き飯は昨日とはちょっと味が違い、昨日のがおいしかった。本日のデザートはアイスクリーム。全員が同じ味のアイスクリームではなく3種類くらいあった。このアイスにもカラフルな寒天が入っていた。Mちゃんがそれを口に入れようとした瞬間、M2ちゃんに見せてと言われてそのまま口からだした。その後、しばらく”口から出す”というネーミングがついた。Kちゃんは”普通だよね”と3人組に言われていたが、KちゃんはKちゃんで独特のマイペースだと思う。
 そんな話題で盛り上がっているなか、M2ちゃん、何気に加藤さんにみつめられていた。いきなり加藤さんが”M2ちゃん、お口が開いてますよ?!”と言われた。そう、M2ちゃんはお口が開いていることが多かったのである。その後みんな口に力が入っていた…が、Kちゃん、顔の筋肉がゆるんだかお口が開いていた。Kちゃんもお口が開いてますよ!攻撃を加藤さんからしばらくくらうはめになったのである。
 食事を終えた後はM君が腹痛起こしていたこともあり早々と寝た。MちゃんとKちゃんは夜遅くまでビーチでお散歩をしていたらしい。そのせいで次の日かなりの睡眠不足となった二人であった。Kちゃんはまぶたを蚊にさされ痛々しかった。

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