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 自転車旅行には何が必要でしょう?まずは自転車ですね。
 当たり前っちゃ当たり前ですが、基本となるものです、手抜きは出来ません。
 3段ギア付きのママチャリでも行けるかと考えていたのですが、話す人全員にそれは無茶だと却下されました(苦笑)。
 私はブリジストンのSX−500という機種をビックカメラで購入しました。
 この機種は出たばかりのスラッガーというシリーズで、500はその中では最も安い代物です。
 これともう1つガンウェルマックスと言うものを値段的な比較で候補に挙げていたのですが、Vブレーキと12〜3kgでの1kgは重量差など感じられないという店員の言葉を信じてこちらにしました。
 乗ってみると、ママチャリとは偉い違いです。漕ぎやすくて、スピードが出しやすく、疲れにくい。
 なにより、瞬発力があります。
 どんなギアに入れてあってもよっぽどの坂でない限り、すぐに動かせます。
 そのくせ、スピードが乗るとペダルは軽くなり、速い。
 なるほどママチャリとの差は歴然です。

 ただ、自転車の購入で失敗したことが1つ。餅は餅屋というわけではないですが、ビックカメラのような総合量販店で買ったのは大失敗でした。
 まず、店員の知識がありません。私と話をした店員がマズかったのかも知れませんが、口先だけの適当なことばかり言います。
 購入に際し、調整をしてくれるのが当たり前なのに、調整できてません。ギアチェンジなんて何でこんなに固いの?と言うほどに酷いです。
 ブレーキも変。ダンパーも再調整要。ペダルも組み方が変です。
 必要のない、というか全く機能していない防犯登録を訳の分からない理屈をこねて強引に入れさせるし(それについてはビックカメラにコメントを求めていますが連絡はありません)。
 そのくせ店員の知識を考えると、継続的なメンテは期待できそうもない。
 1〜2万程度の値引きで買うんだったら地元の自転車屋で買うべきでした。

 次に必要になるのが輪行袋。店頭において販売している店は少ないです。
 私は新宿のハンズで一番安いものを購入しました。
 輪行袋が何か分からない人のために説明すると、自転車をばらして小さくまとめて電車や飛行機に積んで移動することを輪行と言います。これは日本独自の文化だそうです。
 この輪行をするには鉄道会社にも寄りますが、袋に入れてくれないと駄目ですよと言う場合があります。
 その時に使うのが輪行袋です。ようはばらした自転車を持ちやすくするために入れる袋です。
 ちなみに時刻表の料金のページを見る限り、JRは全線ともレース用の自転車でなければ輪行袋に入れることで無料で乗れるようです。
 この輪行袋にはサイズがあり、自転車によっては後輪がクイックリリースではない場合があります。最悪、入らないこともあるらしいです(信用の置けないビックカメラ店員談)。
 私が購入した自転車は前後輪ともクイックリリースなので試しに袋に入れてみたら難なく入りました。
 あ、クイックリリースと言うのはレバー1つで車輪が簡単に外せる機構のことです。

 そしてバッグ。輪行するつもりがないのであれば自転車の前後左右にキャリアを付けてバッグを付けるのが最もスマートな方法でしょう、大量に積めるし。
 しかし私は輪行する可能性を考えてキャリアを付けませんでした。つまり私が使えるバッグは自分が背負うリュックのみとなるわけです。
 旅行に出る前々日にダイクマで一番容積の大きいナップザックを購入しました。
 が、このナップザックは通気性を重視しているのか、雨水もきれいに吸い込んで中の荷物までしっかりと湿らせてくれます。
 安物を購入した場合は、撥水スプレーやビニール袋を使った方が良いようです。

 最後に荷物。私が用意した中身は以下のようになりました。

 寝袋:裕福な自転車旅行なら、行き当たりばったりのホテルなり旅館なりが使えますが、貧乏旅行なら数が減りつつあるユースホステルが基本になります。
 ある所にはいくつもありますが、ないところには一切ないので、野宿を覚悟すべきですね。
 結構かさばるので、少しでも荷物を小さくしたいなら、本当に貧乏臭いですが、新聞紙が布団代りにもなります。

 薬類:夏場なら虫除けは必須です(値段や効果を考えると蚊取り線香が一番なんですが、火を使うので避けざるを得ませんでした)。筋肉痛対策にスプレータイプのサロンパスもあると便利です。
 もしものために風邪薬、正露丸、カットバンも欲しいですね、私は用意しませんでしたが。

 工具類:十徳ナイフは修理用ですが、スプーンなんかが付いていると野宿では便利です。
 空気入れも必要でしょう。自転車のタイプによりますがアレンキーも必要です。
 あと、必須なのがパンク修理セット。パンクごとき、自分で直せない人は自転車旅行をする資格はありません。

 洗面用具:歯ブラシ、髭剃り、石鹸、タオルは必須です。ヒモ、ハンガー、洗濯挟みはあったら便利ですが、そんなに必要なさそうです。

 パソコン:ノートパソコン、モジュラーケーブル、ACアダプタ、デジカメ、バッテリ、充電器、リンクケーブル、二股コンセント。
 インターネットをする私には必須ですが、可能ならばない方がいいでしょう。一番重たいです。
 ちなみにプロバイダは全国にAPがあるところでないとこういう事は出来ないです。

 情報系:ユース会員証、地図、システム手帳、ラジオ。
 地図は必須です、誰がなんと言おうとも。ま、私の場合、迷ったら行きは西、帰りは東に向えばいい状態だったので、迷うことはありませんが。
 モノとしては、ツーリング用の開いたページを残せるタイプがいいです。が、少々高いし、冊数集めるとかさばります。
 私は車用の10万分の1ロードマップを持っていきましたが、2日目に重さに耐え切れず、使わないであろう半分を切り捨てました。
 自転車旅行の場合、雨などでボロボロになるので、これっきりで捨てると言う心積もりでいるべきかもしれませんね。
 私は観光地ではガイドブックを購入してその地図を参照してましたが、不備が多いのでちゃんとした地図の方がいいです。
 システム手帳は、パソコンに日記が打てない場合のメモ用です。
 ラジオは自転車を漕ぎながら聞いてはいけません。あくまでも野宿時の天気などの情報収集用です。

 あとは親や友人との連絡用に携帯電話もあるべきなんでしょう。私はぎりぎりまで悩んで結局やめましたが、やはり持つべきだったようです。
....つづく
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