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−−− 37日目(7/21) −−− |
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積算距離:km 最高速度:km/h 走行距離:km/day 桜島YHは最低でした。というか、ヘルパーが最低。祭りに浮かれていたのか、前日の夕食はお代わりがなかったし、風呂も湯が出ないし、なんと、ベッドのライトも付かない。8個中2つも。 とどめは朝食。 「パンだからお代わりがありません」 そんなはずがあるかい。パンでもお代わり自由のYHはいくらでも見てきてる私は怒鳴りかけましたが、言うだけ無駄だと諦め、前夜のお代わりできなかった分にも満たない朝食を数分で食べ終えてとっとと出発しました。 桜島からのフェリーは輪行すれば自転車代はタダ。ということでフェリー前の広場で10分ほどかけて輪行袋に入れました。 しかしここで失態。1リットルサイズの水を入れるためのペットボトルと、輪行袋を入れるための袋をこの広場に忘れたままフェリーに乗ってしまいました。ショック。 予定では24日頃にまた通る筈なのでその時に見てはみますが多分残ってないでしょう。シクシク。 フェリーは8時15分発8時半着。鹿児島から屋久島行きのフェリーは8時45分発。 私がフェリー乗り場に到着した時、チケット締め切り直前でした。慌ててチケットを買って乗船。 3970円でした。そして慌てて乗ってからクルーのチェックが入り、自転車だけど輪行しているので手荷物扱いで620円払ってくれとのこと(自転車扱いだと740円)。 と言うことで総額4590円となりました。 クルーは融通は利かなくてもいい人たちのようで、屋久島から種子島へのフェリー時間も教えてもらえました。 「自転車の場合は輪行しても料金が殆ど変わりませんし、乗り降りはそのままの方が楽だからしない方がいいですよ」 「いえ、桜島からのフェリーはタダだったんですよ」 との会話の始まり。向こうは変に勘ぐってしまったらしく、 「荷物の扱いはそれぞれの会社の規約で決まってますから」 と言われてしまいました。私は慌てて、 「あ、変な意味じゃなくて。桜島からのがただだったんで輪行して、真っ直ぐこっちに歩いて来たから。30分に付いたからばらす時間がなかったんですよ。受付に付いた時に締めきり間近だったし」 「30分!?30分にはもう扉は閉めてますね。40分には橋も上げてしまうんですよ」 「んじゃホントにぎりぎりだったんですね」 「そうですね。でも、お帰りの際は輪行はしない方がいいと思いますよ」 「そうですね、でもあれなんですよ。屋久島見たら次は種子島に行くつもりなんですよね。あ、そうだ、そっちのフェリーの時間なんて分かります?」 ということで屋久島発種子島行きフェリーの出港時間を手に入れました。 かなり変則で、偶数日は13時発、奇数日は9時発となっています。 ちなみに鹿児島から乗ったフェリーはフェリー屋久島2といいます。1はどうしたんでしょう。乗船時間は4時間ほどなのに設備が凄いです。 喫茶店、うどん屋は当たり前ながら、映画館、遊技場などが揃ってます。 私はうどん屋でおにぎりを買いました。最低なYHのヘルパーのせいで。 海上は凄いシケです。横揺れ防止していると言うのに結構揺れます。 現地には1時間近く遅れて下船。降りると凄い雨。 うわぁ、最低だぁ。と思いながら自転車を組んでいると、ライダーズハウスの人がチラシをくれました。 2千円と安いので利用したいところですが、場所が悪い。空港の側なので1泊で出発する予定の私にはちょっと利用できません。 そして雨の中を出発。 本当は福岡のY氏には縄文杉を見ればいいと言われていたのですが、船の中で話をしていたら私程度の装備では駄目と言うことが判明して諦め。 そして代わりに紀元杉に行こうとしたのですが、登り始めて5kmほどで諦めました。 きつい坂道に加えて強風が舞っていて、とてもじゃないですが車でも登りづらい状態だったんですね。 となると、紀元杉近くのヤクスギランドも諦めです。 ということで少し降りたところにある屋久杉自然観に入りました。 桜島YHのお陰で嫌いになりかけていた屋久島が一気に好きになりました。 受付嬢がさりげなく、 「荷物は受付の脇で預かっておきますよ」 と言ってくれたんですね。凄い!そして館内をゆっくり回って別館。ここには大きな屋久杉の根元の部分が置かれています。 屋久杉を知らないと感動できますよ。 その後、難所をやめたことによって出来た時間で屋久島を1周しようとコンビニでパンとおにぎり購入。本当はガイドに載っていたペイタという店を見つけるつもりだったのですが見つかりませんでした。 更に少し走ると、Aコープ発見。食費の予算は離島と言うせいもあってとっくに越えてましたが、ここで「飛魚屋久島焼」なるものを発見。購入しました。 そのまま進むと尾之間温泉があり、さらに進むと平内海中温泉があります。 100円で入れる海中の温泉です。普段は海中にあるので入れませんが、干潮時にのみ入れるんですね。 私は時間を気にしないで入れるようだったら入りたいな程度で寄ってみたのですが、すでには入っている人たちがいました。 これはラッキーと、鬼太郎の郵便ポストみたいな料金箱に100円を入れて入場。 入場と言っても、囲いがあるわけではありません。 男女を含めた老人数名。まぁ、こんなもんでしょう。 洗面器を借りて身体を軽く流すと湯船に入ります。 程よい加減で気持ち良い。すぐそこは海で、時折波をかぶりますが、それもまた味の1つ。 結局、満潮ぎりぎりまで入っていたので身体は洗えませんでした。が、持って行った石鹸を忘れると言うドジをしてしまいました。 今ごろ私の石鹸は波に乗ってどこかをさまよっていることでしょう。 湯船に入っている間、老人の方々と語らい、満潮干潮はキュウを見ればいいんだ、と教わったり、屋久島は1ヶ月35日雨が降るんだと言う話を聞いたり。 この人たちなら美味く話を持っていけば、どこかで泊まらせてくれるかなと期待したのですが駄目でした。 かわりに公民館の場所を教えてはくれましたが。 どうも昔から屋久島にいる人たちは、東南アジア系の考え方と似ているようで、金を払う観光客と地元民には優しいけど、金を払わないよそ者には冷たいようです。 公民館の場所を教えてくれたのも、最近越して来たと言う人だったし。 で、どうにかこうにか公民館に到着。 結構いい場所ですが、トイレと水は使えないようになっていました。公園が隣接しているんだから普段から使えるようになっていても良さそうなんですが、虫対策なんでしょうか。 |
....つづく |
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