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−−− 48日目(8/1) −−− |
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積算距離:5334.1km 最高速度:51.9km/h 走行距離:49.07km/day 今日からいよいよ8月。心機一転頑張らねば!希望としては諸処の事情があるので今月一杯でいったん家に帰ること。このペースなら不可能ではなさそうですが、終わってみなければ分かりません。 夜中にふと目を覚ますと軽自動車に乗ったネーチャン二人の会話が聞こえてきました。だって、3メートルと離れていないところで窓開けて話してるんだから。 どうやら私のことに着いて話している様子。 こんなところで野宿してるんだからはたから見たら笑い種だろうなぁ、と思いながら聞いてみると、自転車、一人旅、野宿という辺りがキーワードになって話し合っているようです。 そのうち運転席にいた1人が私が起きたことに気付いたようで、私の方から話し掛けてくるようにと遠回しのアプローチを仕掛けてきました。 車外に出て私の方に向って私の話をしてみたり、少し近づいてきてみたり。 が、私は眠いので無視して再び寝に入ったら諦めて去っていきました。ちょっともったいないことをしたかな? 再び目を覚ましたのは5時半。思ったよりぐっすり眠れたようです。しかし寝袋は寝汗と夜露でぐっしょり。 こんな山奥でもない普通のところで大量の夜露というのも珍しい。 さて、今日の予定は…実は決まってません。朝一で佐世保に向おうかとも考えていたのですが、朝市が休みのようだし、祭りのためだけに行くのもなんだなぁ、と迷っているんです。 こういう悩みがある時にはふと変な事が思い付くもんで、今更ながら変な疑問。だんご3兄弟、バカ売れしましたが、上から順に長男次男三男です。が、普通ダンゴは先に刺されるのは一番下だから一番下が長男と違う? とホントにバカバカしい疑問をメモに残してから出発。ホント馬鹿だよなぁ。 時間を合わせながら移動したつもりが思ったより夕べは進んでいたようで、バイオパークを過ぎ、オランダ村に8時半に到着しました。 悩んだ末、バイオパークは却下、オランダ村とハウステンボスのセットでオランダ村に入ることにしました。 入ってみると予想通りチャチ。ポケットモンスターのイベントがメインになっている辺りで嫌な予感はしていたんですが、本当にお子様向けのテーマパークのようですね。 ということで単体2500円は高すぎます。セットにして正解だったようです。 オランダ村内での特記事項はありません。オランダ村を出て、しばらく行ったところにある西彼という町にあったスーパー「WEST」内にあった焼き立てパン、無茶苦茶美味しいです、と書きたくなるほどに美味しかったです。 こんなに美味しいと分かっていればもっと買ったのに、と気付いたのはだいぶ先になってから。残念。 西海橋という橋がなぜか名所になっているのですが、この周囲にはかなり巨大な公園があって、時間が時間だったら就寝には最高。もとい、遊ぶのに良さそうなところでした。 佐世保には思ったより早くつき、駅前を素通りしてまずはアーケード街に入りました。白十字というパーラーを抜け、さらに進んで寝床にしようかと考えていた公園へ。 しかし、どういうわけか向えば向うほど人通りが激しくなってきます。何だろうと思っていたら、なんとアメリカンフェスティバルの会場がその公園でした。 ガーン、これは寝られないかぁ?こうなったら次の候補の公園へ…。その前にちょっとイベント内容を見てみようかと看板の前に立ちました。 その時目に入ったのは、次の候補地にしていた公園の名前。なんでその名前がここに?とよくよく見るとなんと次の候補地にしていたその公園はアメリカンフェスティバルの臨時駐車場に化けていました。どないせいっちゅうねんっ。 しかし、最悪海岸で寝ればいいさと逆にアメリカンフェスティバルを楽しむことにしました。内容も面白そうだし。 当日入場券は1200円と少々お高いですが、入るだけの価値はあります。場所柄、祭りなれしているのか、どこぞの港祭りのようにつまらない構成ではないですし。 昼間だというのに凄い人人人…。出店もハンパではなく、アメリカの文字が記すようにアメリカ人が売り子しているコーナーもたくさんあります。 ということで、祭りの騒ぎに乗せられてあちこちでつまみ食い。ああ、また金が…。しかし散財とは言わせません。 一番凄かったのは1000円のステーキでしょうか。さすがはアメリカンサイズ。私でも食べるのが辛かったです。 テントのすぐ脇でドラム缶を半分に切ったようなデカいコンロで一番幅の有るところが50cmはあろうかという肉を焼いているわけです。 そのままでは紙皿には乗らないので渡される時は半分に切ってありますが、それでも量はとんでもないんですね。 フォークとナイフがあるにはありますが、プラスチック製ゆえにチャチすぎて意味がありません。 明らかに国内のチャチな肉向けなので、パワフルなアメリカンサイズに追いつかないと言ったところでしょうか。 しかも食べてみて気付くんですが、肋骨がそのまま残ってるんです。肋骨ごとぶった切った肉をそのまま焼いていたわけです。 うーん、さすがはアメリカン。 最初のうちはナイフとフォークを持ってどこから食べようか迷い、結局手で食べざるを得なくなり、半分ほど食べた辺りからボリューム感に押される…。 気がつくと目の前に座っているカップルの男性も悪戦苦闘している様子。女性はそのサポートに回っています。と、私の存在に気がついた女性が紙のお手拭を私にくれました。 「あ、ありがとうございます」 「いいえ」 そこから会話の始まり、と思いきや私も男性も黙々と肉を食べるのに必死で話なんかとても出来ません。 しばらくは食べていたでしょうか、7割がた片付いた頃に一休みしようかとしたところ、偶然向かいの男性も一休み。女性にジュースを買って来る様に頼んでます。 互いに一休みと言うことでやっと話が始まりました。 「結構ボリュームありますよね」 「ええ、そうですね。旅行ですか?」 私のリュックを見ての言葉でしょう。 「はい、自転車で」 埼玉から出発して西日本を一周していることを話していたところで女性がコーラを買ってきました。 その時男性が、私のためにジュースをもう一本買ってくるように女性に指示。 ということでコーラを一本おごってもらいました。 その後、ウチワで扇いでもらったり、お礼に扇ぎ返したりした末、男性は最後は少し妥協して先に帰りました。 私はボリュームに圧倒されながらも綺麗にたいらげてから移動開始。 入場料が高い分、スタンプ一つで自由に出入りが出来ます。というわけで私は腕にスタンプを押してもらっていったん退場、パーラー白十字へ向かいました。 基本的に美味しいものならば、甘かろうが辛かろうが大好きな私(ただの雑食家)。今回のターゲットはパフェです。と言ってもさすがに男一人、名物扱いされていてもパフェだけでパーラーに入るのは気が引けると言うことでカレーも食しました。 良く腹が持つなぁと言うよりも、出費の方が気になってしまいます。 パーラー白十字は1Fに土産売り場、2Fにパーラーがあるとぱっと見は思いがちなんですが、1Fの奥にもパーラーがあり、そこには珍しいことに1人用のテーブルがあります。おかげで私はさほど待たずして食べられました。 というわけで、自転車を移動させつつ再びアメリカンフェスティバル会場へ。 自転車は会場であるミニッツパーク内の一角に置きました。 紫外線ライトなのかブラックライトなのか知りませんが、スタンプのチェックを受けて再入場を果たすと3組の漫才グループがライブ。しかしそれよりも、私はその後にあるスーパースランプなるグループのライブが楽しみです。 スーパースランプ…旧名爆風スランプ。名前を学生当時の一番最初の名前にして初心に返ってはじめるんだそうです。 と言うことで上手いこと前よりの位置を確保してスタンバイ。で、私は筋肉痛覚悟で目一杯乗ってはしゃぎました。 最後はどうも時間的都合でカットされてしまったようです。と言うのもその次には最後を飾る花火なので、多分消防法絡みで届出の時間が決まっていたんでしょう。 始まってみると見事な大玉の連発。こっちでは「たーまやー、かーじやー」って掛け声の代りに拍手が起こります。 ということで拍手をしていたら後ろから声をかけられました。 「すみません、火を持ってないですか?」 振りかえると女性がタバコを手に持ってました。何でデカいリュック背負っていかにも旅行者ですって格好している私に聞くかなぁ、と思いつつ、 「あー、すみませんタバコ吸わないんですよ」 ちょっとイケイケ風のカワイイ娘。ここで私が火を持ってれば面白い展開になったかもなと思っていたのですが、火を探してすぐに立ち去るだろうと思っていたその女性、立ち去るどころか隣に並んできました。 タバコは諦めたのかな、と思った瞬間、そう言えば友人がこれと全く同じ手でナンパしてたのを思い出しました。旅行者を逆ナンするか、普通!? その後、その女性と何があったかは…書くのはやめておきましょう、野暮ってもんです(照笑)。 しかし、これだけいろいろあって1200円の入場料は絶対的に安い。前売りだと2日間入れてもっと安いらしいですし。 この祭りに間に合う様に移動したのは大正解だったようです。機会があったらまた行きたいものです。 などと、のんきに書いている場合ではありません。21時過ぎに花火が終ったわけで、もう寝床を探すだけの時間的余裕はないんです。 なーんて白々しく書いていますが、自転車を移動した時点でほぼ決めていたんです。フェスティバルは最終日だから今宵のこの公園は静かになるはず…。 そのアテは見事に当たりました。さすがに22時過ぎまで片づけやらで騒がしかったですがそれを過ぎたらあっという間に静かになりました。 |
....つづく |
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