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−−−  63日目(8/16)  −−−
積算距離:6537.0km
最高速度:52.4km/h
走行距離:100.08km/day

 ベンチのそばに街灯があったせいか、蚊が多くて参りました。虫除けスプレーを明け方に大量に使ってしまったし。
 虫除けスプレーも考え物です。どこで寝るか分かったものじゃないので蚊取り線香は使えないので、仕方ないっちゃ仕方ないんですが。
 本当は、音で蚊を近づけさせないものも世間には存在するんですが、あまり長時間持たないらしいんですね。

 というわけで、6時過ぎに出発。小学生たちの手抜きなラジオ体操を横目に見つつ、鳥取市街に9時過ぎに到着。
 因幡の白兎を知らない人はいないと思いますが、その伝説の元になった白兎の海岸がここにはあります。
 海岸を見て、ちょっと内陸に入って青島なる、湖の中に存在する島を見て、軽く食事してから駅前に到着。
 市街はあまり見るところはありません。わらべ館はガイドブックを見ると面白そうに書かれているんですが、現地に行って概観を見ると、どうも子供だましっぽいのでやめました。
 温泉も夕べ入ったばかりだし。
 さてどうしようかと思ったとき、Gパンの尻に穴が開き始めているのを思い出しました。店が開くのを待ってGパンの物色に変更。
 …したものの、どこの店も4千円近くします。どうせ旅行中だし、自転車に乗ってペダルを漕いでいる以上またダメになるのは目に見えているので3千円程度を探したかったのですが、見つけられずに諦めました。

 諦めたら市街地に用はありません。まっすぐ砂丘へ向かいました。
 本当に人がアリなんですね。砂丘入り口のラクダと馬車にはさすがに失笑しました。
 周りの何人かは砂地の歩き方を分かっていないのか、それとも疲れて足が上手く動かないのか、靴の中にたっぷりと砂を巻き込んでました。
 私はと言うと、素足にサンダル履きなので砂が巻こうが知ったことではなく、何ら気にせずに砂地に入り、普通に歩いて砂丘のてっぺんへ。
 自然と言うのは凄いですねぇ。どうしてこんな突起状の砂丘が出来るんでしょう。
 砂丘を歩く何割かは、砂地を歩くだけで疲れて、なりふり構わず歩いています。靴を脱いでしまった人もいます。
 上りきると、パラグライダースクールが見られます。時間的タイミングが合ったらやってみたかったんですが、さすがに朝9時半に砂丘には来られなかったんですね。それに、鳥取砂丘でなくてもパラグライダーの体験は出来るし。
 しばらく眺めてから砂丘を降りました。無論、内陸のほうへ。海のほうへ降りても良かったんですが、陸側の傾斜がかなりキツそうだったので、戻りがつらくなりそうだったのでパスしました。
 このとき私は自転車を有料駐車場の車の邪魔にならない一角の木陰に自転車を置いていたんですが、戻ってみると、私の自転車を基準にして数台が並んで止められてました。
 それらのチャリダーには会えなかったですが、他人に合わせることもないでしょうに…。
 砂丘センター内で販売している梨アイスクリームですが…200円で売っているのを食べて間もないのに…50円もぼったくってる…。

 ま、場所代なのかな、と強引に納得して出発。峠1つ目は結構簡単にクリア。そこから敢えて海岸沿いを走るべく178号線に入りました。
 あの島崎藤村が絶賛したと言う浦富海岸を、ぜひ見てみたいものだと、海岸に出てから方向的には少々戻る形で走ること数km。
 が、日本海はどこを取っても綺麗だと言う概念を持っている私にとっては今一つでした。綺麗なんですけどね。卓越したところがないんです。
 ルートに戻って進むこと数km先に竜神洞なる、ガイドブックには詳しく書かれていないポイントがあるのですが…行けない距離ではないけど、あえていくほどの距離ではないと言うことでパスしました。178号線からほんの2kmほどなんですけどね。

 そこから東浜を上手い事ショートカットしちゃろうかとしたら後半になってキツい上り坂になってしまいました。しかもそれを発端にして立て続けにいくつもの峠。トンネルはいくらかあったけど、本当にきついです。
 そのきつい道を超えて浜坂に入ると、というか浜坂に入る少し手前にYHがあります。
 が、少々高い。さらに浜坂でよい寝床を見つけられたのでパス。
 浜坂周辺は見るところは…ありません。マリンポーチなる見所も無料だけあってチャチだし、向かいの魚河岸では都会では1500円のランチを750円で、なんてうたい文句があったんですけど…ねぇ。これほど信憑性のないうたい文句もないもんです。
 あとは少々お高い温泉に入ればこの町に用はない、とのんびりして、夕方になってから温泉「ユートピア浜坂」に向かったのですが、ここは休憩所も完備していて閉館までのんびり出来るところでした。しまったぁ、先に入っていればずっとここで休めたのに。
 その後、20時に閉まるスーパーに値引き惣菜を買おうと19時半に入ったところ、すでに閉店準備済で惣菜関係は一切なくなってました。
 は、早過ぎる。田舎でもこんなことはなかったのに…。
 素直に諦めて、普通に買い物して岸田川沿いの河川公園で就寝しました。
....つづく
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