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−−− 3日目 −−− |
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朝飯はさすがにレストラン使用で、定番のバイキング。 朝風呂に入って、あの美味しい麦茶を飲んでから食事をし、一休みしてから札幌に進路を向けて出発。 札幌ではゲンさんのみ午前中だけ別行動。 タコと私はススキノへ。ここだけの話、タコはススキノの常連なのですが一人では店に入れないという不思議な性格の持ち主で、私が付き合う形になったのです。 さすがはススキノです。朝であろうが、客引きは元気なようです。無論、私たちはタコお気に入りの店に行くつもりなので客引きは無視してその店のあるライラック通りへ。 内容に関しては…御想像にお任せします。が、値段と相手の歳(20代後半以上?)を考えたらこの程度かなと言う物でした。 その後、タコは飛行機のプラモデルを数個購入。 私は何故かアニメイト札幌店を見つけ、そこで少々の買い物。 そしてゲンさんと合流、東急ハンズに向いました。 タコが札幌でしか売っていないという、北海道テレビのオリジナルキャラ、onちゃんなるもののグッズが欲しがっていたのです。 そして紙袋がいっぱいになるほどグッズを買い、昼飯にすることにしました。 この時驚いたのが、ハンズから昼飯を食べる店に行く間、ススキノのを突っ切らねばならないのですが、ハンズの紙袋を持っているせいか、客引きが私たちのところに近づかないのです。 恐らく、ハンズで買い物をするくらいだから地元民で、客引きするだけ無駄だと思ったのでしょう。 もし来たら「もうすっきりさせちゃったから」と返してみたかったので少々残念でした。 昼食はカニ。私はラーメンと聞いていたのですが、私を驚かせる為に嘘をついていたそうです。 が、私が「札幌でラーメン食べるなら名前に龍が付く店がいいんだよね」と振った時の反応がおかしかったので、わずかながら気付いており、私はさほど驚きませんでした。そのせいかタコはまたも若干悔しそうにしてました。 ビルが丸まるカニ屋で、5階に誘導され、一室へ。 「これなんかお勧めですよ」 と店の女中は高そうな物を指差すのですが、ゲンさんはあっさりと 「今回は昼用の定食が欲しい」 と返し、3人は昼用の中から適当な物を選び、注文しました。 どうやら、最初に持ってきたメニューは観光客向けの高いものだったようです。だから知っている人は普通のメニューを頼むんですね。 さて、ものが出来あがってテーブルに届くまでの間。 「次の予定は?」 「支笏湖だけど、雨振ってるからね」 「支笏湖って言えばねぇ、タコって支笏湖の話をすると嬉しそうにシコシコッ、シコシコッて…」 「ウゲホッ、ゲホッ、ゴホッ」 ゲンさんと私のこの会話を聞いていたタコは丁度茶を飲んでいたのですが、どこをどう通ったのかタコはその話の内容に吹き出して、茶が鼻の方へ回ってしまい、まるでコントの如く咳込みました。 ゲンさんはタコのそのリアクションに大爆笑。 話で笑わそうとしていた私は多少悔しい思いをしましたが、結果オーライ、笑えればよしでしょう。なにより、くしくもその話はこの旅行の大ヒットの1つになってしまったのですし。 昼食は…さすがはカニ専門店です、おいしいです。それより驚いたのは箸置きから器に至るまでがカニずくしであったこと。 凄いんですが、カニの甲羅をかたどった器は正直食べづらいです(苦笑)。 札幌を出、次の目的地は登別。本当ならば支笏湖で白鳥に乗ろうと言う話もあったのですが、なんと土砂降り。借りるどころか、貸し出している様子すらないほど。 と言うことで写真だけとって早々にルートに引き返しました。 登別では知る人ぞ知る、湯元 第一滝本での宿泊です。湯元&老舗だけあって大浴場の規模は並ではなく、それゆえに宿泊の予約を取るのも大変な旅館です。 それを端境期でかなり早くに予約したというおかげでタコが取ってくれたのです。 最初は風呂に近い西館を指定していたのですが、 「西館よりも良い南館が開いていたので、料金そのままで変えさせて頂きました」とのこと。 風呂の近くを敢えて頼んでいたので、私たちはダブルブッキングなどのミスを言葉で誤魔化したのではないかと思ったんですが、部屋係の女性に聞くと 「西館は風呂に近いので早くに埋まるけれども、室内設備など、南館は上で、更に上が本館」だとか。 見ると部屋の雰囲気はぎりぎり並程度。ということは西館はそんなに酷いのか?と言う疑問もありましたが、疑って嫌な思いをしてもしょうがないですし、良かったのだろうという事でとりあえず風呂に向いました。 ここの風呂は有名です。他の旅館に泊まってもここの風呂に入りたいと言い出す人がいるほど。 私も過去にここで日帰り入浴をした事がありますが、あまりに気持ち良くて数時間も入り続けたという逸話を残しています。 流石に今回は自粛しましたが、程よい温度がたまりません。露天風呂に行けば酒を売ってるし、ついつい触手が伸びてしまいそうになります。 夕食はバイキング形式。 生れて初めてです、バイキングで圧倒されて引いてしまったのは。 まず席が部屋番号毎に決められています。その程度はどうってことありません。 席からトレーを持って回るわけですが、あまりに豪華すぎて3人はどこから回るかも迷ってしまいました。 とにかくざっと見て、適当に取って回ります。なんと毛がにがいます。バイキングとなるとせいぜい切られた足だとかを想像しますが、違うんです。1パイ2ハイ、そのまんまの形で器に入っているんです。 寿司は赤身、ウニ、イクラが1カンずつ皿に乗って取られるのを待っています。 ホタテ焼きもいい香りを放っています。 メン類は多少伸び気味で今一つだったのですが、海鮮物はぴか一です。 「ホタテの香りがたまらんっ」と言っては貝殻でペンダントが作れるほど食べ、 「うぉー、寿司がうめぇー」と言ってはテーブルに寿司の皿を積み上げ、すでに回転寿司状態。 あまりの美味さに許容以上も食べてしまいつつも、腹ごなしにとアイスを所望するとこれもまた美味い。 なんでこんなに美味いんでしょう。湯元、老舗の文字は伊達ではありません。 ホタテをいくつも食べていて気付いたのですが、最初にホタテを焼いていた老人が美味を作り出す職人のようです。 途中、寿司が極端に減り(私のせいか?(笑))、それに気付いた老人がホタテ焼きを若い女性に任せて消えた途端にホタテは濃い味になってしまいました。 そして老人が戻ってくると同時に寿司が再び並べられました。 そう、美味な寿司とホタテ焼きは老人の職人技だったんですね。 そんなこんなで感心していると、さっきまで空いていたテーブルにオバサン連中が来ました。 最初のうちは気にせず、というか食に集中していたのですが、さすがに数ハイもの毛がにが入った豪華な器が彼女らのテーブルの中央にデンッと置かれると驚きです。 他の客たちも驚いています。 なんだったんでしょう、あの人たちは。 そのうちの一人が、成金趣味のババァと言うイメージがピッタリでちょうどどこぞの監督の沙知代夫人と重なって見えたのはホンの笑い話。 アイスを食べ終わり、茶も飲んでさあ、と思いきや食べ終わってしばらく動けませんでした、まじめに。 こんなに無心に食べてしまったのは何年ぶりでしょう。 ちなみにここの風呂担当の方は、かなりのポリシーを持たれた方のようで、ちょうど私たちが入っていった頃に高校生達が洗い場を荒らせるだけ荒らして去っていったのですが、私たちが湯船に使っていたほんのしばらくの間に何もなかったかのように綺麗になっていました。 |
....つづく |
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