徒然過去日記・2006年8月

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08/01 引退後のライフ・プラン

2006/08/01 17:46
 まだまだ実際にどうするこうするというヴィジョンはまったくないが、最近、2007年問題やら団塊の世代の「第2の人生」特集やらをちょくちょく見掛ける。ついこの間「ああこれで2006年も半分終わってしまった〜(汗)」と慌てていたのに、ハッと気が付くとそれからさらに1ヶ月が瞬く間に過ぎている。全然実感がないが世の中は夏休みに突入しているらしい。
 この調子で行けば、ずーっと「おばさん」で止まって居られるようなつもりが、気が付いたら「おばあさん」になっているなんてことも冗談抜きで有り得る。アタマの中身が今のままでおばあさんになったらドウシヨウ。年の功とか知恵袋とかそういう有難さはクスリにしたくもないに違いない。ううむ精進せねば(と漠然と)。

 15年か20年かすれば定年がやって来る家人に比べ、わたしに定年はない。残念ながら今の所子供も居ないので、「子供が成人したからこれで親としての役目も一区切り」ということもない。うっかりすると本当にこのままずーっと何も変わらず成長しないまま、20年くらいあっという間に経ってしまうかもしれない。そう考えるとちょっと(いやかなり)怖い(汗)。
 とは言え、10年後にはこうしたいという長期展望もなく、せいぜい「一病息災、家内安全」くらいがささやかな願いなので、十年一日で過ぎてもそれはそれなりに悪くないか、などと考えている。何事も「平穏無事」ってのが難しいしなあ…。

 老後特集なぞを観ていると、老後は田舎に引っ越して自然の中で過ごしたいと望む人たちと、出来るだけ都会で便利さを失わずに暮らしたい人たちと2極化するようだ。ウチは多分後者だろう。家人がアウトドアや自然に親しみたがるようになるとはとても思えない。わたしとしても、眼とアタマが元気なうちは、読書と映画鑑賞という悪癖(汗)から逃れられそうにもない。
 もう一方の「田舎暮らし」派では、断然多いのが農業を始める人々らしい。家庭菜園規模からもっと本格的なケースまで色々。中には、自分の畑で採れた野菜を料理して提供するレストランやペンションを経営する方々も珍しくない。確かにそういうお店って、何となくホッと出来そうで憧れる。

 そして先日ネット・ニュースで目に留まったのは「最近は趣味の養蜂がブーム」という滋賀県のトピック。リタイアした人たちが、まずは巣箱1つから始めてだんだんスケール・アップし、業者として登録するまでになったケースも増加中だそうな。間もなく消えてしまうだろうがソースはこちら。
 かのシャーロック・ホームズがリタイア後に始めたのも養蜂家ということになっている。この辺り、洋の東西を問わず人気のあるプロフェッションらしい。一口に蜂蜜と言っても、集める元となる花によって風味も色も全然違うと言うし、ミツバチの飼育は結構難しくてやり甲斐もあるという。ホームズさんは『実用養蜂便覧/付・女王蜂の分封に関する諸観察』なんていう本も著している(笑)。

 養蜂には巣箱さえあれば良いものではないだろう。農薬を使わない、しかも1年を通じて次々に花が咲くように調整した花畑も要るだろうし、相手は生き物だから病気にも気を配らねばなるまい。確かに結構難しく、その分楽しみも大きそうだと思う。多分自分ではやらないだろうけど(汗)。
 滋賀県では、飼育情報を交換したり親睦を深めたりするための、プロ・アマが共通して加入出来る「養蜂技術研究会」の発足もこの秋予定しているという。こういうブームが根付いたら、美味しくてヴァリエーションに富んだ蜂蜜が食べられるようになるかもしれない。楽しみである。




08/02 トラブル対応

2006/08/02 22:50
 最近、家人が通勤に使っている路線で、トラブルによる遅延やダイヤの混乱が頻発している。そもそも原因の1つに「相互乗り入れを2社もやって、総路線長が伸びすぎたから」ということがある。長い路線のどこかで故障や遅延が発生しても、それをなかなか吸収出来ないのだ。
 複々線になっていないから急行電車と各駅停車が同じ線路を走る。そのせいで、1ヶ所詰まると後ろが全部詰まり、そこから先はガタガタになる。朝晩のラッシュ時だけでなく、わたしが使うような真昼間にまで影響が残ることもあり、時刻表を確認してから駅に行ったのに電車遅れまくりでイライラ爆発なんてことも多い。

 昨日も夕方頃にダイヤが混乱していた。ウチでは家人が「運行情報」とかいうフリー・ソフトを常駐させていて、何かトラブルでダイヤの乱れがあるとポップ・アップして知らせてくれるのである。それによると、田園都市線の用賀駅で人身事故があり(詳細は不明)、渋谷での折り返し運転になってしまったらしい。家人は半蔵門線〜田園都市線を使っているので影響を受けてしまう。
 早速携帯メールで知らせたら、駅も混乱していたようだが、どうにか回り道をして帰宅することは出来た。普段の通勤時間よりもだいぶ長く掛かってしまったし、乗り換えも多くなってしまった。普段なら何とかして座って居眠りしつつ帰って来るのにそれも出来ず、随分草臥れたらしい。

 そして今日、家人がチェックしている某巨大匿名掲示板のとあるスレッドで、昨日のトラブルに巻き込まれた人の書き込みがアップされた。笑ってはいけないのかもしれないのだが、家人と2人、つい大笑いしてしまった。
 正確なニュアンスではないかもしれないし、ひょっとするとこの書き込み自体がネタかもしれないのだが、某駅では次のようなアナウンスが流れたのだという。

 「えー、田園都市線の用賀の駅で人身事故が発生しまして、東武線との直通運転を中止しております。えー、東武線ご利用の方は、とりあえず押上まで行ってもらいまして、そこでなんとかしてると思うんで押上までお乗り下さい」
 最初のセンテンスは問題ない。しかし次の「とりあえず」とか「そこで何とかしてると思うんで」ってのはどうなのだろう(汗)。度重なるトラブルで駅員さんも大変なのだろうし、特にこういう事故の場合、鉄道会社の人としては「自分たちも迷惑を蒙っているのだ」と言う気持ちがあるのかもしれない。しかしなあ、やっぱり物には言い方がある訳で…。

 そう言えば家人も、会社の最寄り駅で振り替え輸送について駅員さんに質問したら、「(振り替え輸送は)いろいろやってますから大丈夫ですよ」という返事で、ちょっと面喰ったらしい。確かに東京の線路網ならば、途中のどこかが止まっても違うルートを辿って大抵の駅へ行き着けるようになっている。とは言え、「いろいろやってますから」というのもまたフランクな表現だなあ、とちょっと笑ってしまう。
 勤務後で疲れている帰宅途中にダイヤ遅延があったりしたら、どんな乗客でも気分が刺々しくなるのは仕方ないことだろう。家人は別にイライラしながら質問した訳でもないが、もしかしたらそれまでに散々剣突くを喰っていたのかもしれない。ささくれ立った乗客の気分をほぐそうという軽いジョークの乗りだったことも考えられる。

 とは言え、先述の書き込みをした人は「そこで何とかしてると思うんで」はないだろうと怒っちゃっている訳で、やっぱりこういう時の対応としてはマズかろう。せめて「東武線ご利用のお客さまは、押上から先の運行は確認出来ておりますので、まず押上においで下さい」くらいにしておけば良かったのに…。




08/03 暑い!

2006/08/03 23:42
 梅雨明けしてから2、3日は涼しかったので油断していたが、実はもう8月なのだ。真夏なのだ。何を今更判り切ったことを…と自分でも思うけれど、恐ろしいことに、わたしの中ではまだ今年2006年は6月に入ったばかりの感覚なのである(阿呆)。あの日は10年ぶりの友人に会う日だなとか、あの日は菅平へ行きたいなとか、漠然と予定を立てている気分。
 のんびりしている場合ではない。ミニ同窓会も菅平も、3週間もしたら当日になってしまう。いつの間に脳内時間と実時間の差が2ヶ月も開いたのだろう(汗)。やっぱりどこかで時空を跳んだのではないだろうか(阿呆)。

 スポーツ・クラブのバレエ・レッスンでご一緒しているHさんとお喋りをしていたら、行き付けのカット・ハウスが同じだということが判明した。ひょっとすると担当さんまで一緒である。スポーツ・クラブが同じくらいだから、比較的行動範囲が似通っていることはあるだろうが、こういう偶然もちょっと楽しい。ただしHさんはショート・ヘアで1ヶ月に1遍は必ず調整カットに行っているのに対し、わたしは前回カットしたのはいつのことやら。もしかしなくても、去年の誕生日前に「流石にそろそろヤバいか」と思って予約を入れた時以来ご無沙汰である。
 面倒がりなので、後ろでまとめて邪魔にならなければ、髪の存在を忘れることにしてしまっている。前髪だけはたまに鬱陶しく感じるので自分で適当に切るのだが、ちょっとばかりガタガタに切れても「まあいいか」で済ませている。本当はそろそろカットして、ついでにトリートメントもせねばならないのだが…。

 8ヶ月も髪を切っていないことを忘れているくらい時間感覚がメチャクチャなのだから、今が6月アタマに感じる程度はどうということはないのだろうか(いやそんなことはない)。もうちょっとメリハリというか、短期・中期・長期の計画をきっちり立てて生活したいものである。
 とは言え、目下のところ短期計画の筆頭が「6日に来訪する姪っ子たちを“心より歓迎すること”」なのだからしょーもない(汗)。予定では2週間ほど滞在する姪っ子たちと、さて何をしようか。家人もわたしも心身ともにヘロヘロになるネズミーランド計画も、姪っ子1号の中では既に発動中らしい。小学校も高学年になれば、きっとお友達と遊ぶ方が楽しくなることだろうが、せめてそれまでは馬鹿伯母の醍醐味を味わいたいものである。




08/04 セコい話

2006/08/04 23:20
 昨日の晩だったか、今朝だったか忘れてしまったのだが、呆れ果てるニュースを聞いてしまった(関連ページはこちら)。岐阜県が、旅費の架空請求などで裏金を作って貯め込んでいて…というアレである。今時、裏金くらいでどうして全国ニュースに…と思ったら続きがあった。裏金が社会問題化している昨今、バレたら突き上げを喰らうということで、使い切れない裏金の一部を焼却処分してしまった、と言うのである。それも 4 0 0 万 円 も!
 94年の段階で既に億単位だったらしいから、相当長期間に亘って溜めていたのだろうと思うけれど、それにしても旅費の架空請求分が塵も積もればで4億円も貯まるってスゴいなあ。貯めながら使った分も当然あるハズだから、実質はもっともっと多額だったに違いない。
 当てずっぽうだが、仮に旅費の架空請求で貯めた裏金が3億円、費やした時間が30年、架空請求発生件数が年間延べ4000回とすると、旅費の誤魔化し分は1回2500円。何にもしないで捻出するお金としては、やっぱり些少とは言えないと思う。

 それ元々は税金ですから、と言うコメントは全国できっと2000万人くらいが口にしただろう。言い古されているけれど、本当にこういう時ほど、お役人の「他人の金」に関するルーズさを痛感することはない。怒りとか情けなさとかを通り越して哀しくなって来る。しかも、接待やら慶弔費やらタクシー代やらに使うならまだしも(不愉快だけど)、捨てたり焼いたりしたというのだから言葉もない。
 要ります義務ですと言って納税者から集めたお金を、やっぱり使い道ありませんからと燃やす。普通の神経では考えられない。どこかにポーンと寄付するか(一部そういう“処分”をされているようだが)、いっそのこと横領してくれていた方がまだマシである。

 きっと岐阜県だけではなくて、どこのお役所でもこういうこと、大なり小なりあるのだろうな。個々人のお役人には別に恨みはないけれど、先日の「督促状」の件と言い、やっぱりどこか感覚というか常識というか、決定的に違っているとしか思えない。個人的な感覚はそれほどズレているとは思えないから、きっと「行政担当者」みたいなモードに入ると、トンデモ回路が作動するのだろう。
 他人の金を燃やせちゃう人たちなのだから、要らないハコモノを建てたり、敷衍して議員宿舎を超豪華に作っちゃうくらい平気なのだろう。どうせなら、公的機関にしか出来ない分野に気前良く使ってくれれば良いのに。何かと言えば「国民が採算を重視し過ぎるから行政は身動きが取れない」と来る。残念だが、単なる言い訳にしか聞こえない。

 全然関係ないのだが、もう1つ思わず笑ってしまった「セコい話」。
 某国の陰謀で(笑)天井知らずに上昇している原油価格の煽りを喰らってとうとうレギュラー140円/リッターを突破してしまったガソリンを盗んだ人物が逮捕されたらしい。先ほどチラリとTVニュースで小耳に挟んだだけなので詳細は不明だが、何でも駐車中のクルマの間を、ポリタンクとポンプか何かを持ってウロウロしていて捕まったという。
 ガソリン・スタンドでは車体タンク以外への給油は禁止されているそうだから、ガソリン入りポリタンクを持っているだけでちょっと怪しいのかもしれない。それにしても「急にガス欠してしまったので急遽買って来たのを給油するところなんです」という言い訳は通用しなかったのだろうか。

 思わず佐々木倫子さんの『林檎でダイエット』収録の「コミック・フェスティバル」を連想してしまったのはわたしだけではないだろう。漫画サークル「カデューシャス」の肝っ玉の据わった(図太いとも言う)先輩たちに引きずられ、高校生の隆君がストーヴの灯油泥棒に加担させられるエピソードが出て来るのである。
 夜遅く、よその部室のストーヴから灯油を抜き取っているところを守衛さんに発見されるのだが、したたかな先輩たちは「わたしたちこのサークルの者で、石油が切れたから給油しているだけです♪」とにこやかにその場を切り抜ける。ただし、良く良く見ると、ストーヴのタンクとポリタンクの間に存在するポンプは向きが逆。
 発行は古いが大好きな短編である。たぶん、エピソードのかなりの部分が、作者の佐々木倫子さんの実体験ではないかと思っているのだが…(笑)。




08/05〜07 ああ夏休み

2006/08/07 10:59
 学生さんが居なくなったので通勤電車の人口密度が少しだけ減っている(らしい。家人談)とか、近所のショッピング・モールへ買い物へ出るとやけにお子様とお犬様連れが増えているとか、駅でもプール・バッグを背負った子供たちが多いとか、風物詩めいた「小さい夏」が目に付くようになった。
 けれどウチは子供も居ないし、特に「夏休みなんだなあ」と実感することはなかったのだが、昨日今日辺りはヒシヒシと夏休みがやって来た苦楽を味わっているのだった(汗)。

 「楽」の方は、待ちに待った姪っ子2人が母のマンションに遊びに来たこと。妹の骨休めも兼ねて昨日から約2週間ほどの滞在である。妹夫君はその間、家でたった独りで寂しくないのだろうかと心配になったのだが、どうやら妹夫君も普段、姦しい姪っ子2人に振り回されて生活しているらしい。2週間の期間限定独身生活は、案外ゆっくり出来て快適なのだそうだ。
 昨日、妹と母が買い物に出ているほんの小一時間ほどだけ、わたし独りで姪っ子2人と遊んでいた。情けない話だが、心底へとへとになった。どちらか1人だけならそれほど疲れないのだろうけれど、2人共目を離す訳に行かないと思うと結構神経を使うのである。しかも片や小学校3年生、片や2歳(ほやほや)。興味の対象も行動パターンも違う。姪っ子2号はまだ日本語もきちんとは喋れない。

 2人の希望を両方取り入れつつ、あんまりこっちもしんどくないように遊ばねばならない。しかも部屋を酷く散らかすのも気が引けるし、下の階に足音が響くのも遠慮しなければ。姪っ子1号は2号の面倒を非常に良く見て、しかも自分の持ち物も快く貸してあげる良いお姉さんなのだが、それでも「これだけは大切なのでイヤ」という宝物もある。姪っ子2号を宥めすかして違うもので我慢させたり、1号にかまけすぎて2号から目を離さないようにしたり…。
 これを毎日24時間1年365日やっている妹は本当に凄い。世の中のお母さんは大変だなあ、としみじみ実感した。妹は子供を産む度に痩せて全然太れないが無理もない。電車の中で小さい子連れの若いお母さんを見掛けると、出来るだけ席を譲るようにしているのだが、今後も鋭意実行せねば。

 「苦」の方は皮膚科の月例受診であった。
 以前は朝、家人を送り出してからクルマで早目に病院に行けば、割合に早い診察順番を確保することが出来た。もちろん診察開始まで待たねばならないのは同じなのだが、診察が始まればすぐに呼んで貰えて診て貰えると判っていれば、それほど面倒ではなかった。そういう人が増えて開院前のお掃除の邪魔になったのか、はたまた「待ち時間が長過ぎる」と患者側から要望が出たのか不明だが、1年ほど前から電話予約が出来るようになった。
 朝7時に受付開始、その時に取った予約番号を目安に来院すれば、待ち時間が比較的短く出来るシステムである。最初は戸惑ったが、やってみたら結構便利だった。若い番号を取ってしまえば、お掃除中に邪魔になりながら待つ必要もない。

 ところが今朝は事情が違ったらしい。朝7時きっかりに電話したのに繋がらない。大抵は2度か3度目に掛け直せば繋がるのに、2分経っても3分経っても依然としてお話中である。はて、ひょっとして早目のお盆休みだったっけか? と訝しんだものの、休診ならそういうアナウンスが流れるハズで、通話中と言うことはやっぱり皆が予約チャレンジしているのだろう。
 4分後くらいにようやく繋がったが、予約完了したら番号は14番だった。3分診療だとしても40分以上待たされる。嫌だ、面倒臭い。しかも順番を見計らって行ったらまず間違いなく駐車場が空いてない。どうしようかなあ…。

 結局不承不承出掛けたのだが、多少早目に(つまりいつも2番とか3番の診療番号が取れた時と同じ時間に)家を出たにも関わらず、既に近い方の駐車場は一杯だった。もう1ヶ所に駐め、皮膚科のドアを開くと、やっぱり患者さんがどわーっと。普段なら、電話予約をしている人はのんびりいらっしゃるので、その時間の待合室は閑散としているものなのだ。自分の中のやる気が見る見る萎むのが判った(汗)。
 もういいから今日はクスリだけ貰って帰ろう。診察券と保険証を窓口で出しつつ「クスリだけ」とお願いする。「電話予約なさっているのなら順番通りにお呼び出来ますよ」と看護婦さんは仰るのだが、こういうところでは極端に短気なわたしは14番も待ってるのがイヤなのだ(我が侭)。「今日は結構急ぎますし、取れた番号が割に遅かったので、クスリだけお願いします」と改めてお願い。

 調子の悪い時期なら診て貰う方が良いけれど、幸い、ここ暫くはアトピーも充分コントロール出来ている。わたしの分が減れば、後の方の人も待ち時間が短くなって嬉しいだろう。と言う事で首尾良く処方箋だけ貰ってさっさと退散することに成功したのだった。ついでだから「出来たら2ヶ月分出して頂けると助かるのですが…」と欲張ってみたものの、それは敢え無く却下されたのだった(汗)。
 ついつい看護婦さんに「来月はもうちょっと空きますよね…?」と訊いてしまう辺り、本当に堪え性がないというか順番待ちが嫌いというか根性なしのヘタレというか(汗)。「今日は取り分け混んでますので、たぶん(来月は)…」との答えだったので、診て貰うのは来月ゆっくり、にしよう。ごめんよ先生(ぺこり)。




08/08 台風接近中

2006/08/08 15:00
 とかで久し振りに雨模様。こんなにしっかり降るのなら、昨日の夕方の水撒きはもうちょっと適当でも良かっただろうか(汗)。リヴィングすぐ外の花壇で、先日までコノテガシワその他が植わっていたのだが、大きくなり過ぎて部屋の中が暗いので、思い切って抜いてしまったのだった(ごめんよコノテガシワ君たち)。
 暫く養生して土の勢いを戻してから、来年の春に薔薇の苗を2、3本植えようかな、と計画中。玄関脇にニコールというフロリバンダ種のが1株植わっているので、今度はハイブリッドティーで形や色が合う半横張り性の頑健種を見繕っているところなのだ。ローズ・ガーデン、なんちゃって♪

 イングリッシュ・ガーデンの定番中の定番である「薔薇とクレマチス」の組み合わせが完成しているのだが、今一つ優雅さに欠けるのはやはり株数の少なさである。クレマチスは3株ほど植えてあったのが、コノテガシワの成長に伴いどんどん日陰者の身分に追い遣られ、風通しの悪さと日照不足で次々にお亡くなりになってしまった。
 唯一生き残ったのが、薔薇(ニコール)の反対側に植わっていたニオベという真紅の花が咲くクレマチス1株。端っこだったので、通風と日照が確保出来た。とは言えつい先日までコノテガシワに栄養を全て獲られていたのだろう、どうも発育不良の感は否めない。残念ながら花は小さくて少なかった。今後もうちょっと丈夫に育ってくれると良いのだが。

 薔薇とクレマチスなんて優雅な奥様みたいだが(汗)、もう1つの優雅アイテム「バレエ」のレッスンが昨日だった。始めてみて判ったけれど、バレエが優雅ってのは単に観ているサイドだけのことで、やってる方はやっぱり重労働である。友人に草刈民代さんの『バレエ漬け』という著作を借りて読んだのだが、きちんと踊れるようになろうと思ったらそれこそ人生賭ける覚悟がないとダメらしい。
 生半可に齧る程度ではみっともない踊りしか出来ないし、こういう「身体を使う芸術」への道は本当に厳しい。わたしらのバレエは、本当なら到底バレエとは呼べないものなのだろうな、と思ったりもする。身体を動かすことは楽しいが、必要最低限に求められる基礎的条件のハードルが異様に高く、大人初心者は到底「表現」まで辿り着くことは出来ない。この辺、ヴァイオリンと似た厳しさがある。どうしてそういうのに惚れ込むのか、我ながら因果である。

 ともあれ、そういう心情を判っていただけるかは不明なのだが、昨日やっとT子先生に「わたしは今度の発表会には出ません」とお伝えすることが出来た。A先生もT子先生も張り切って発表会のプログラム研究をなさっているとは知っているが、やはり今の段階で舞台に立つのは納得出来ないのだ。「3年後には必ず出ます」とお約束したのだが、許して下さると良いなあ。
 3年後だって下手は下手に違いないのだが、少なくとも今よりはマシになっているハズ(予定)である。せめてダブル・ピルエットくらいは出来るようになっていると良いなあ。願わくばポワントを履けるようになっているともっと嬉しい。
 自分で踊らない分、子供たちのステージの裏方は一生懸命やることにしようと思っている。

 月曜日メンバーのSさんとOさんも欠場、AちゃんとKちゃんは学校の都合で元々ムリ。YさんとHさんは入門直後なので流石に荷が重い。困ってしまったのが、出場しようかどうしようか迷っているKさん。彼女は月曜日クラスだけでなく、木曜日のクラスにも、金曜日のポワント・クラスにも出席している熱心なメンバーである。週に3度のレッスンなんて、わたしだったら体力が続かない。バレエ・ダンサーなら毎日レッスンなんて当たり前のことだろうけれど。
 木曜日クラスのメンバーさんは3名ほど出場を決めているそうなので、Kさんも同じプログラムを踊るのなら問題ないだろう。Kさんが発表会に出場する場合、月曜日のレッスン内容が定まらないのが、A先生としてはお困りポイントかもしれない。全員不参加ならいつものレッスンをやればいいだけだし。

 Kさんの言葉を借りると「A先生って松岡修造さんのように熱血よね」なので、月曜日クラスの大人たちは不甲斐ない、と思われるかもしれない。でもなー、やっぱり、大人の発表会ってそれほど必要だとは思わないんだよな。特に習い始めて1年とか2年とかでは(しかも週1のレッスンで)、出来ることなんかほとんどない。
 むしろ「大人クラスの人たちは3年間は発表会禁止!」くらいのストイックさが、わたしとしては好ましかったりする。こういうのって変だろうか。悩むのである。




08/09 アレルギー持ちの悲哀

2006/08/09 16:06
 昨晩は母、妹、姪っ子1号と2号とウチの2人の合計6人(実質5人弱だろうけど)でお好み焼きを食べに行った。家人がTVのグルメ番組か何かで見掛け、先月のドヴォ組練習日に試してみたら美味しかった店である。本場大阪のお好み焼き、というコンセプトの通り、店員さんも「ありがとうございました」ではなくて「おおきに、まいど」と挨拶してくれる。
 ただし関西弁はちょっぴり付け焼刃なのかどうも座りが悪くてムズムズする。「おおきに」のアクセントは「き」、「まいど」は「い」or「いど」にあるべきだと思うが、このお店では「おお」と「まい」にある。さらにカタカナ語であっても無声音はNG。例えば「ソフトクリーム」は関東だと「ソftクリーm」のように発音するが、関西だとあくまでも「ソフトクリーム」。「マクドナルド」の省略形が関東では「マック」、関西では「マクド」になるのもこの理由だと思う。

 恐らく、喋る時の口の開け方が関東と関西では違うのだろうと妹は言う。わたしたち姉妹は両親とも大阪出身で、主だった親戚たちも関西在住である。子供の頃から比較的、関西弁に触れる機会には恵まれていたのだが、それでも「じょーちゃん大阪弁上手やなあ」と見破られていた。余所者が一朝一夕にマスター出来るものではない、それが言葉なのだろう。『マイ・フェア・レディ』〜♪
 一応下地があった妹は、関西在住そろそろ10年、かなり自然な関西弁を操るようになった。ただし非ネイティヴなわたしには、それが関西でもどの辺のイントネーションなのかは判別出来ない。奈良に近い南の方の言葉だろうとは思うのだが。

 さて姪っ子2号には幾つか食物アレルギーがある。蕎麦とピーナッツと卵だそうで、どれも市販の加工食品に表示を義務付けられている食材である。乳、小麦、蕎麦、ピーナッツ、卵がアレルギー表示義務5種の食材で、食物アレルギーとしてはポピュラーでかつ症状がえげつないもの、なのだそうだ。わたしも蕎麦では何度か酷い目に遭ったことがある。
 蕎麦やピーナッツは気を付けていれば大体避けられるが卵は困る。外食先では大抵のメニューに入っているし、蕎麦やピーナッツと違って混ざっていても判り難い。お好み焼き屋さんでももちろん使われているので、当初は姪っ子2号だけお弁当持参にしようかという話も出ていた。とは言えお好み焼きの利点は客席で焼けることである。注文時に姪っ子2号の分だけ「卵抜きで」とお願いすれば大丈夫ではないか、ということになった。

 お好み焼き、焼き蕎麦、特製オムレツ、サラダなどなど。姪っ子2号にはミニお好み焼きの「チーズ焼き」卵抜きver.。姪っ子2号のチーズ焼きを1番に仕上げるようにして、鉄板やヘラからのコンタミが起こらないように注意。ただし、やっぱりうっかりミスは出てしまったのだった。
 最初は機嫌良く食事をしていた。妹たちが教え込んだので、姪っ子2号は「美味しい?」と訊かれた時には「肯定」のジェスチャーとして人差し指でほっぺたを突く「Buono」の仕草をする。滅茶苦茶可愛い(伯母馬鹿)。それが途中から急に食欲がなくなってしまった。
 顔色も悪くないし、咳き込みもしないし、唇が腫れているわけでもない(わたしが蕎麦を食べるとタラコのような唇になる)。ということはコンタミ卵を口にした所為ではなくて、単に眠くなったのだろうか?

 大人たちはそう判断したのだが、帰り際、クルマに乗り込んだところで姪っ子2号がリヴァース。やっぱり何かに卵が混ざっていたらしい。怪しいのは焼き蕎麦から摘み出して与えた剥きエビか、チーズ焼きに使われていた広島風お好み焼きのような薄い皮。注文時、店員さんに確認したところ、焼き蕎麦の麺にも卵が入っているそうなので、あの生地に卵が入っていた可能性もある。
 生地に卵が使われているかどうか訊かなかったのは迂闊だが、オーダー時に「この子は卵アレルギーなので」と告げたのだから、生地が卵入りだったら教えてくれても良いのになあ。まあ、食物アレルギー持ちが身辺に存在しない人には、多分そういう配慮の必要は判らないだろう。仕方ない。

 お冷やでエビを洗ってから食べさせれば良かったとか、あの薄いパリパリ生地は剥がすべきだったとか、先ほどあちこち痒そうにしていたのは眠いからではなくてアレルギー反応だと気付くべきだったとか、どんなに後悔してももう遅い。口に入った卵が比較的少量だったせいか、戻すだけ戻したら姪っ子2号の機嫌は直ったのが不幸中の幸いだった。アナフィラキシー・ショックとか起こされたら洒落にならない。
 ごめんよごめんよ姪っ子2号。今まで食物アレルギーでしんどい目に遭った経験が活かせなくて、2歳の姪っ子2号に同じ思いをさせてしまった…。

 「食事を始める前に時間を戻せたら良いのに」と言いつつ、家に帰り着くまでしりとりをしようと提案する姪っ子1号に付き合ううちに、何だかわたしも具合が悪くなって来てしまった。大部分は拭き取ったものの、妹の服に付いた姪っ子2号の吐瀉物の匂いで胃がでんぐり返りそうなのだ。誰だってあの匂いは苦手に決まっているが、わたしも子供の時からダメである。
 しかしここでわたしまでリヴァースする訳には断じて行かない。姪っ子1号も連鎖反応を起こす心配があるし、妹は身の置き所を失くすだろう。伯母として姉として耐え抜かねば…! 帰り道がそれほど渋滞していなかったのがラッキーだった。

 必死の思いで頑張ったのに、4人を母のマンションに送り届けて帰宅してから、わたしは家人にお小言を喰らったのだった。「ちっちゃな姪っ子2号が苦しい思いをしているのに、きゃぴきゃぴしりとりなんかするのは無神経だろう」。
 ちゃうっつーに(涙)。あれは車内の雰囲気を盛り上げるための姪っ子1号の涙ぐましい配慮やんか。「時間を戻せたら」とまで言う彼女が、妹の窮状を思い遣っていない訳がない。わたしもその意気に感じ入ったから、リヴァースしそうなのを堪え堪えてしりとり頑張ったのに(涙)。
 家人はやっぱり「あれしきで気分が悪くなるとはなんと情けない…(笑)」と容赦ないのだった。タメイキ…。




08/10 細かい作業

2006/08/10 17:30
 小さい頃から結構好きだった。傾向で言えば、手芸方面よりは工作方面に魅力を感じるタイプである。両親が学研の『○年の科学』と『○年の学習』を購読してくれたため、付録の組み立てに熱中したものだった。同じような育ち方をした連中をターゲットにしているのだろう『大人の科学』も欲しくて欲しくて仕方がないのだが、1セット買ったら絶対コンプリートしたくなるに決まっている。
 これ以上自室兼仕事部屋をガラクタで占拠させる訳にも行かないので、涙を呑んで自重しているのだった。

 編み物・縫い物や刺繍はからっきし。わたしが子供の頃はまだ、問答無用で女子→家庭科、男子→技術科…と分かれて授業を受けていた。調理実習の時だけは多少のザマーミロ感に満足したが、他はひたすら「技術科の方が絶対面白そうだ」と耐え忍ぶ時間だった。
 特に被服実習は最悪で、作った(作らされた)スカートやパジャマは我ながら身に着ける気も起きない出来上がり。せめて模様くらいは好きなものをとユニオン・ジャックを編み込んだマフラーは、完成したら編み込み部分が毛糸製の鍋敷きだった。思い付きはともかく、経験値が絶望的に足りないのと、センスのなさが原因だろう。

 先日の日記にも書いた記憶があるが、苦手意識しか感じない手芸関係でも、唯一面白そうだと興味を惹かれるのがビーズ・アクセサリー作りである。ビーズと言っても最近は随分キレイなものが出ているし、天然石やカメオなども種類豊富に売られている。上手な人が作ったビーズ・アクセサリーは、下手なジュエリーよりも美しかったりする。
 珍しがりなので、大分以前から「いいなあ」と目を付けていた。ただし踏み切れなかったのは、ハマったらエライことになるという予感とも悪寒とも言うべきものが感じられるからである。さらに、たかだかビーズとは言え、材料費も結構掛かりそうだというポイントも問題だった。

 金具が壊れてしまったネックレスを修理するため、近所のホーム・センターに連れて行って貰った時、ついついビーズ・アクセサリーのコーナーを素通り出来ず、工作キットを買ってしまった。薄紫色の携帯ストラップが出来上がるセットである。見た瞬間「これはストラップじゃなくてイヤリングにしたら絶対に素敵だろう」と惚れ込んでしまったのだ。
 20年近く前にイギリスを旅行した時、現地で知り合った日本人女性のホスト・ファザーにピアスの穴を開けていただいた。当時日本ではまだ耳飾りと言えばイヤリングが主流だったが、イギリスのアクセサリー売り場には、イヤリングよりもピアスの方が豊富に並んでいたのだ。イギリス土産がピアスってのも面白い、そう思って、同行の友人と2人でお願いした。1人当たり5ポンドという格安の穴開け料金である。開けてくれたコリンは元気だろうか。

 暫くは喜んでピアスのお洒落を楽しんでいたのだが、アトピーが悪化する度に、ピアスの金具が当たる部分の耳の皮膚が酷くかぶれるようになった。最初のうちは、消毒液で消毒し、乾かしておけば良くなったのだが、次第に常時膿むようになった。チタン・ポストやゴールドのものを使っていたが一向に改善しない。金属アレルギーと言うよりは、耳に異物が密着している刺激そのものが悪かったらしい。
 かぶれだけではなくダルさや微熱も出るようになったので、わたしは泣く泣くピアスを諦めた。今でも両耳には穴の名残があるけれど、また開けるには相当の勇気が要ることだろう。

 そんな訳でイヤリングに逆戻りしたものの、最近はどうも、可愛いデザインの耳飾りは断然ピアスが多い。20年近く前のイギリスと同じ状況に至ったことになる。イヤリング売り場はピアス売り場の面積よりもずっと小さいし、デザインも在り来たりであまり気に入らない。脳裏に描くようなデザインの耳飾りはすべてピアスだった。
 まあ、良く考えれば、普段はほとんど耳飾りだの化粧だのしない生活だから、そんなものはどうでも良いとは言えるのだけれど(汗)。

 ということでストラップのキットを2セット、ついつい買ってしまったのだ。大丈夫なのか? ビーズはド素人なのに、いきなりこういうのに手を出して、結局出来上がらなかったらたっぷりと落ち込むことになりそうである。一応キットの難易度は「それほど難しくない・所要時間約50分」と書かれているので、注意深く作ればどうにかなるようにも思うのだが。
 暫く忘れていたそのキット、今日思い出して、ようやく作り始めてみた。テグスにビーズを通すところで既に寄り目になりそう。人工レンズを入れているため、右目は一定以上の近さに焦点を合わせられないので、思ったよりずっと難儀である。とは言え、これからちょっぴりずつ、脳裏に描く「素敵なイヤリング」作りに励むつもりなのだった。




08/11 不思議な企画

2006/08/11 23:50
 会員となっているスポーツ・クラブがお盆営業に入ってしまった。普段は家人が帰宅して晩御飯を食べ、一休みしてからおもむろに運動しに行く習慣である。つまり、出掛けるのはそれなりに遅い時刻。お盆営業だと土日と同じく21時には閉店してしまうので、いつもの時間割だと間に合わない。
 土日なら頑張って昼間に運動するという選択肢もあるが、平日の今日はそれも無理。仕方ないから今日は運動はお休みにするのかな、と思っていたら、晩御飯後、珍しく家人から町田のヨドバシまで歩いて往復してみないか、という企画が出た。ウチから町田中心部までは片道約5kmほど。行って1時間、ヨドバシを冷やかしてから帰路に1時間、まあまあの運動量である。ちょっと草臥れていたが、夜道を1人は物騒だし、わたしも一緒に行くことにした。

 マスターに居た頃は、実験に行き詰って困り果てていた。半分ヤケクソ半分気晴らしで、ある時期、毎晩のようにウォーキングに出ていたことがある。大学の研究室から最寄りの駅まで歩き、そこから線路沿いに次の急行停車駅まで歩き倒す。駅前にあるドーナツ屋さんでコーヒーを飲んで一服し、また逆のルートを辿って研究室に戻るのだ。正確に計ったことはないが、やっぱり往復2時間少々掛かったような記憶がある。
 夏場で食欲が落ちていたこともあって、面白いほど簡単に体重が落ちた。もちろん後に同じだけ簡単に戻ってしまったのだが、減量における有酸素運動の有効性について痛感する出来事である。

 家人が今日の往復に味を占めて、スポクラの夏季短縮営業中、毎日歩こうとか言い出したらラッキーかも。最初の2、3日は結構辛いだろうが、慣れれば結構、ボーッと歩いているうちに目的地に着いてしまうものである。夏でも夜ならそれなりに涼しいし、家人がやる気を出してくれたら非常に嬉しい。
 かなり期待して歩いたのだが、やっぱりいきなり往復10kmはしんどかったと見える。味を占めるというところまでは行かず、むしろちょっぴり懲りてしまった様子かもしれない。そもそも家人はかなりの短気者なので、ボーッと歩いて往復2時間というのは楽しくないのだろう。わたしはボケッと長時間歩くことは、割に嫌いではないのだが。

 とは言え、今日の分の運動としては充分過ぎるくらい出来たので満足満足。お金も掛からないトレーニングだし、良く考えるとメリットは結構多いのだが、家人のお気に召さなかったのであれば仕方ない。スポーツ・クラブが通常営業に戻るのを待つことにしよう。

 そしてついでに家人に教えて貰った不可解な企画。ディズニー・シーでの子供対象の「キッズ向けプログラム」のご案内である。中の「カストーディアル・キッズ!」という企画、誰がどういうニーズを想定して考え出したのか、今ひとつ良く判らない。家人は「こんな馬鹿な企画があるか!」と憤るのだが、詳細を聞いてみるとなるほど確かに不思議である。
 ディズニー・シーのパーク内を、お掃除スタッフのコスチュームに身を包んで、掃除しませんか、という企画なのだ。わざわざディズニー・シーに行ってお掃除? 学校のヴォランティア体験とか、そういうカリキュラムの一環なのだろうか。しかし近隣の公園とかならともかく、営利団体であるディズニー・シーの園内を掃除してヴォランティア体験もへったくれもあるまい。

 さらに詳しく見てみたら、この企画に参加するためには、ディズニー・シーのパスポートの他に参加料金1500円也が必要なのだった。所要時間は1時間、定員は1プログラム最大20名、参加条件は「小学生であること」。プログラムを修了すると認定メダルが貰える。オプションとして、記念写真を1枚1500円で販売してくれる。
 ディズニー・シーに行って、わざわざ別料金を払って、掃除。コスチュームを着て記念写真が撮れるとは言え、そんなに魅力的な企画だろうか。掃除の楽しさを教えてくれるとか、そういったいわゆる「教育的」プログラムとも思えないし…。

 この企画、果たして成立しているのだろうか。期間は7月14日〜8月31日、お1人様1日1回の参加制限が付いているということは、それなりに人気のプログラムなのかもしれない。
 ひょっとすると最近の小学生の間では、ディズニー・シーのカストーディアル・スタッフの格好をして掃除をするというこの体験が、密かな一大ブームになっているのだろうか。何が流行るか判らないから、有り得ないとは言えないけれど、もしもそうだとしたら随分変わったものが流行るのだなあとちょっと呆れてしまう(汗)。




08/12 方向音痴…(汗)

2006/08/12 21:35
 もう今更否定も言い訳もしないけれど、自分の方向感覚のなさには、たまにほとほと呆れ返る。昨日つくづく実感してしまったのだった。
 最初は渋谷の「シネマ・アンジェリカ」に『王と鳥』を観に行った時のこと。同行者共々方向感覚には自信がないので、予め念入りに下調べを行なった。公式サイトで道順を予習し、ついでだから地図もプリント・アウト。これだけじっくりと予習すれば、幾らわたしでも順調に歩ける。
 渋谷駅の玉川改札口から陸橋(?)を渡ってマークシティへ。ひたすら真っ直ぐ歩いて突き当たりを左、細い坂道を登る。目印のナチュラル・ローソンでうっかり左折してしまったのだが、5歩進んだところでちゃんと「待てよ」と地図を確認し、無事正しい方向へ。赤い「シネマ・アンジェリカ」という看板が見えた♪

 すんなりと辿り着いた嬉しさに、足取りも軽く直進。2、3歩前を女性が1人歩いているので、何の根拠もなく「あのひとも『王と鳥』を観に行くんだな」と思い込んで後に続いた。この判断が大失敗の元になるとはいったい誰が予想出来たであろう(汗)。エレヴェーターに乗り込んだ女性に続いてわたしたちも乗る。階表示に「シネマ・アンジェリカ」がないのでやや不審に思いつつ、さも「同じ階で降りるので、ボタンは押さなくて良いんです」というような顔をしていた。
 ドアが開いた5階で降りたら、どう見てもそこはフツーの会社の受付だった。冷静に考え直せば、「シネマ・アンジェリカ」は地下1階にあったような気がする。間違えたのだ。受付のお姉さんに「あのう、シネマ・アンジェリカは…」と伺うと、案の定「地下1階ですので、エレヴェーターでそちらへどうぞ」との答えだった。

 消え入りたいキモチでエレヴェーターに乗り直し、今度こそ、とB1を押す。ドアが開き、やれやれやっと到着…と思いきや、なんだかそこはガラクタが山積みになった舞台裏っぽいところだった。ここはどこ? だって地下1階って言ったじゃん! ウロウロしたらドアを発見、開けたらそこはお手洗いだった。しかも壁伝いに、前回上映分の音声がかすかに聞こえて来る。つーことは、このお手洗いは、劇場内に通じているのか?
 わたしたちはスタッフ・オンリーの場所に迷い込んでしまったのだったorz。一瞬「ここから入ったら無賃鑑賞が出来ちゃうってことだよね」などと怪しからぬことを話すが、到底そんなことをする訳にも行かない。とりあえずもう1回エレヴェーターに乗ろう。あたふたとボタンを押したら、やって来たエレヴェーターには正真正銘のスタッフの方々が乗っていらしたのだった。赤っ恥である。

 恥を忍んで「シネマ・アンジェリカ」はどう行ったら良いのでしょう? とお尋ねする。目的地の建物内で迷うなんて、いかにわたしらが方向音痴揃いとは言え、かなり珍しいことである。スタッフの方々に教わった通りに1階に戻り、なおも少しだけウロウロし、ようやく一端ビルの外に出ることを思い付いた。
 何のことはない、「シネマ・アンジェリカ」への入り口階段は、表の道路で見掛けた赤い看板の裏にあったのだ…(とほほほほ)。

 『王と鳥』そのものは感激モノの素晴らしい作品であった。ぜひもう2度3度と観たい。サントラもDVDも、同時上映された短編が収録されている作品集も欲しい。
 単館上映なのでチャンスを作るのは難しいかもしれないけれど、絶対に損はしない。大阪での上映(1週間限定)も決まったそうなのでぜひご覧あれ♪

 そしてこの日の方向音痴ネタはこれで終わった訳ではなかったのだ。昨日の日記に書いた通り、晩御飯を食べた後で家人と2人、ちょっと長めのお散歩に出ようということになった。ウチの近所には川が流れていて、その河川敷のサイクリング・ロードを延々と歩くと町田の中心部へ行けるのだ。自転車と人間しか通らないので静かだし、信号もあまりないから思う存分歩ける。
 旧ゴミ集積所の近くにサイクリング・ロードへ降りる階段があるのだが、わたしは何の気なしに、降りてさくっと左へ曲がった。途端に家人が「おーい、どっち行くんだよ!」
 最近はご無沙汰しているけれど、以前ちょくちょく行っていたシネコンまで歩く時はそちらへ曲がるので、ついつい習慣で左折してしまったのだった。乗り換え駅の方向から言っても左折で合っていると思ったこともある。1日に2度目、わたしはたーっぷり落ち込んだのであった(汗)。




08/13 嵐を呼ぶ親子

2006/08/13 16:48
 昨日昼過ぎの雷雨は凄かった。ウチの2人はたまたま銀座に居る時にあの雷雨に遭遇。ほんの数分前には、降っていても小雨程度だったのに、店内に入って買い物をしている間にバケツの底を抜いたような豪雨。さらに轟く雷鳴と目を射る稲光。銀座はビル街だからなのか、稲光と同時にやって来る「カリカリカリカリ」と言うような雷鳴が、あちこちのビルに木霊してサラウンド効果(?)を招き、何だかエライことになっている。
 安全な室内に居て、お茶でも飲みながら窓辺で雷見物をするのであれば、結構スリルのある情景だったかもしれない。とは言え、ひょっとして向かいのビルに落雷したりしたら、ここに立っている自分にも何かとばっちり来そうだなあ…と思いながら雨宿りするのはちょっと怖かった。もちろん傘は持っているのだが、あまりに雨脚が強くて、とてもではないが動きたくないのである。

 そこでふと思い出した。もしかしたら今日は、妹と姪っ子2人が、古くからのお友達と会いにどこかへ遊びに出ているのではなかったか。姪っ子1号はちょっと怖がりなので、屋外でこの雷雨に遭遇したらビビってしまうかもしれない。目の前ではいかにもセレブ風のファッションに身を包んだファミリーが、店内からタクシーまで、荷物やベビーカーをバケツ・リレーしている。
 妹独りだったら、雨宿りするにしても、ベビーカーを取り扱うにしても、結構大変なのではないだろうか。時間としては微妙なところだけれど、願わくば妹一行が、お友達のお家なりどこかのお店なりに落ち着いた後ですように。

 そしてまた思い出すのは去年の夏。やっぱりこちらに遊びに来ていた妹たちは、お友達のところへ出掛けた時に最大震度5の地震に遭遇したのだったっけ(顛末は去年の7月24日の日記参照)。
 心配になって母に携帯メールで問い合わせすると、ウチの近所でも盛大に雷雨が暴れ回っているらしい。夕方になってまた携帯メールで「無事に帰って来たから安心せよ」と言って来たのだが、母も去年のことを思い出したらしく、地震だの雷だの、人騒がせな親子だねえ…と書いていた。別に妹たちのせいではないと思うのだが(汗)。

 そんなこんなで結構草臥れた1週間もようやく終わり。今日は1ヶ月に1回のドヴォ組練習の日である。本当なら少し早起きしてリヴィング等の掃除をせねばならないのだが、目が覚めたらなんと正午を過ぎていた(汗)。家人が1時間ばかり前に起きて活動開始していたので騒ぎにはならなかったものの、わたし個人、今はまだお昼前後の感覚だったりする。こんなことしてるから1日が短くて大変なのである(汗)。




08/14〜16 姪っ子がお待ちかね

2006/08/14 23:50
 とは言え今朝の停電騒ぎは大きかった。いつもの通り家人をクルマで最寄り駅まで送り、帰り道にクリーニング屋さん(朝7時から営業)に寄ろうと思ったらお盆休みで空振り。とほほ…と思いつつ、家人に携帯メールでその旨を伝えたのが7:45頃。殆ど間を置かずに「電車が止まってしまった」という返事が来た。たった2つ先の駅らしい。
 車両故障だ人身事故だは珍しくもないので「またか」としか思わなかったのだが、事態は予想より遥かに大事だった。電車の運行状況を知らせてくれるアプリが忙しくレポートを寄越し、その度に「ナントカ線は停電により運転を見合わせています」が増えて行く。迂回経路を取れば、その時点で動いている路線だけを使って会社へ辿り着くことは出来るのだが、とんでもなく余計に時間が掛かる。暫く待てば運転再開するだろうと読んだ家人は、どうにか1時間ほどの遅刻で出社することが出来たのだそうだ。

 原因となった送電線の映像をニュースで見たが、あんなところに重要な送電線を張っておくべきではなかったのか、それとも単に引っ掛けたクレーン船が迂闊だったのか。過去にこんな事故が起こっていないところからすると後者だろうが、ともかく人騒がせである。…賠償、凄いだろうなあ。
 全国的にお盆休みの人が多かったせいで、極端なパニック状態には陥らなかったのが不幸中の幸いかもしれない。これがいつも通りのラッシュだったなら、きっとあちこちの駅で人が溢れて酷いことになったろう、とは家人の談である。確かに急行乗り換えの駅のホームなど、間違いなく立錐の余地もなくなる。人が零れ落ちたら大事故になるかもしれなかったのだ。エレヴェーターに閉じ込められたり、電車で待ち惚けを食わされた人には気の毒極まりないが、せめて人死にが出なくて良かった。

 この事故に由来するのか不明なのだが、ウチの電話も一時期不通になってしまった。NTT東日本の光電話が、システム・ダウンしたか何かで、全然繋がらなくなったのだ。明日の予定を母と相談しようとして受話器を取り上げたのにうんともすんとも言わない。何度フックを押しても駄目。携帯から電話を掛けたら「電話機のコードが抜けているかネットが変です」というエラー・メッセージが流れていた。
 普段固定電話に掛かって来るのは母からの電話くらいのものだが、いつまでも放置しておく訳には行かない。気が付かないうちに瞬電でもあって電話の設定が変わったのだろうかと思ったが、他の家電は無事だしPCもちゃんと動いている。各種時計もリセットされたりしていない。結局、正午をとうに過ぎた辺りでルータをリセットしたら繋がるようになった。
 不通の間に誰か掛けて来ていたら気の毒したな、と思う。

 さて明日はいよいよ姪っ子が楽しみにしているネズミーランド訪問の日である。朝イチから出掛けるのは大変なので、当初の予定を変更して、スターライト・パスとか言う夜間専用のパスポートを買うことにしたのだった。これなら日焼けを気にせずに歩き回れるし、暑さもそれほど耐え難くはあるまい。何より、折角の休日、家人が早起きをしたくないのだ。どうせ姪っ子1号の体力では、開園から閉園まで遊び倒すことは出来ないし。
 危ないところで姪っ子1号はネズミーランド訪問に大規模停電がぶつかる不運を避けられたのだが、今日、かの地を訪れていた人たちは大変だったろう。アトラクションも一部運転休止になってしまったらしいし、ゲートのオンライン・システムが死んでしまったので、チケットの受付をすることが出来ずに大変だったと言う。当然払い戻しだろうけれど、楽しいハズのイヴェントにケチを付けられた子供たちは気の毒である。

 お出掛けに地震やら激しい雷雨が当たった経歴の持ち主である姪っ子1号のネズミーランド行き、果たして無事に終わるだろうか。ちなみにわたしは明日、姪っ子1号のたっての希望で母のマンションにお泊りし、16日は終日姪っ子1号に付き合って過ごすのである。締め括りは16日夜の「神宮外苑花火大会」。わたしと妹と姪っ子2人で見物に出掛ける予定なのだが、物凄い混雑が予想されるので、姪っ子たちが迷子にならないか今から心配でたまらない。
 場所は秩父宮ラグビー場のすぐ近くなので、わたしにしては珍しく、土地勘があるのがラッキーと言えば言えるのだが…。




08/17 戦い(?)済んで日が暮れた・1

2006/08/17 23:23
 予想はしたのだが、やっぱり草臥れた。控え目に言ってもクタクタである。一昨日はネズミーランド、昨日は神宮外苑花火大会と、2日連続で慣れない人ごみに揉まれたのだから無理もないだろうけれど。
 去年は朝一番にネズミーランド入りしたが、今年は午後6時から閉園までの4時間を狙った。姪っ子1号は「4時間しかない」と不満そうだったけれど、入場前に早い晩御飯を済ませ、お土産購入も終えておけば、遊べる正味時間は去年とそれほど変わらないのだ…と家人が説得。どうやら納得したらしい。
 こちらとしては、姪っ子1号に5時間以上も本気で遊べる体力があるとは思っていない。そもそも自分らだって怪しいのだから(汗)。

 予定通り早い晩御飯を食べてまずネズミー・リゾートへ。案内された駐車場のスペースはランドの入り口から信じられないほど遠くだった。モノレールの1日パスを買い、まずイクスピアリへ行ってお土産購入。時間があれば駐車場へ戻って荷物を置いて来る予定だったが、案の定、ギリギリとなった。
 『パイレーツ・オヴ・カリビアン』のスタンプ・ラリーとか、海賊帽子を被って記念写真を撮れるステージとかが設えてあって、姪っ子1号は目移りしまくり。スタンプ・ラリーなんかやってたら、ネズミーランドに入る前に夜になるぞと言い聞かせて先を急いだ。

 窓がネズミ型のモノレールを姪っ子1号は非常に気に入り、先頭車両の一番前にずんずん走って行ってしまう。両側の座席に座っている他所の子たちに、まるで生まれてこの方の幼馴染であるかのように気軽に話し掛ける。午後6時の入場待ちでも、列の前に並んでいた男の子(5歳)と、気が付いたらアニメやゲームの話で盛り上がっていた。
 物怖じしないというか、超マイ・ペースというか、一体誰に似たのだろう。わたしが子供の頃は、流石にここまで気さくではなかった。人見知りする子など、姪っ子1号にいきなり話し掛けられてビビっていたりする。こちらは傍からその様子を眺めつつ「ああ…空気読んでない…(汗)」と焦るのだった。

 去年はシンデレラ城ミステリー・ツアーで大泣きした姪っ子1号は、今年は彼女なりにアトラクションをリスト・アップして来ていた。日没終了のものも幾つかあったが、「ピーター・パンの空の旅」を除けば他は大体回れたようだ。リストがあっても、気を惹かれたアトラクション全部に入りたがるので、リストの意味があったかどうか(汗)。
 閉園5分前まで精力的に走り回っていたので、8歳児の集中力は本当に侮れないのである。わたしと言えば、かなりの初手で「アリスのティー・パーティ」にてブン回され、以後ずっとグロッキー気味。姪っ子1号に随伴するのは結構しんどかった。
 最後の方は「トゥーン・タウン」に入り浸っていたので多少ラクだったけれど。

 意外だったのは姪っ子1号がジェット・コースターにハマったこと。「ガジェットのコースター」とか言うお子様向けのを、姪っ子1号はゴーカートと間違えてチェック・リストに入れていて、成り行きで行列に並んだのだった。1回目に乗る直前まで「怖いからやっぱりやめようかな」とか「どうしよう…」とかビビっていたのに、乗ってみたら楽しかったらしい。一通りノルマをこなした後「ガジェット」に舞い戻って、その後立て続けに6回乗車(汗)。
 出口を抜けるや否や「もう1回!」と叫んで入り口へ向かう姪っ子1号に引きずられるようにわたしも続く。家人は4回目くらいで早々にリタイア(ずるい)。他にも同類項な子たちが居て、姪っ子1号はまたもや10年来の大親友のように、そういう子たちに「行ってらっしゃ〜い」と手を振るのだった。

 あのくらいのジェット・コースターが目玉になるのなら、何もネズミーランドでなくても良いのでは…と思うのだが、やはり姪っ子1号の中ではあそこは「夢の国」の代名詞として、燦然と輝いているのだろう。後は毎度毎度感服する、ネズミーランドの構成の巧さが、人々を惹きつけて止まないのかもしれない。もう暫くしたら姪っ子1号は「トゥーン・タウン」を卒業するだろうが、また新しいお目当てが出て来るに違いない。
 お子様向けと思いつつ、今回もやっぱり「イッツ・ア・スモール・ワールド」にはうっかり感動してしまった。いかに人々を楽しませるかを徹底して追及している妥協のなさ、いつも感服する。
 とは言え、そろそろ、「スペース・マウンテン」とか「ビッグサンダー・マウンテン」とかが懐かしいなあ。早く姪っ子1号がそっちに馴染んでくれると良いのだが…。




08/18 戦い(?)済んで日が暮れた・2

2006/08/18 19:20
 ネズミーランドの翌日は神宮外苑花火大会。ラッキーなことに、3人分のチケットをいただくことが出来たのだ。それも神宮球場の3塁側スタンド席、指定である。あの手の花火大会とは、開始何時間も前から場所取りしておかないと見られないものだと思っていたので、嬉しいと言うより驚いた。
 家人が所用で行けないし、昨日も姪っ子2号が小さ過ぎてネズミーランドは行けなかった妹が行きたがるので、わたし+妹+姪っ子2人のメンバーで出掛けることになった。姪っ子2号は妹の膝に座ればチケットは要らないだろう。

 会場が、ラグビーで通い慣れている秩父宮ラグビー場の隣だというのも非常なる幸運である。流石にあそこならば、超絶方向音痴のわたしでも、それなりに土地勘がある。東京に不慣れな妹や姪っ子2人を案内し間違うこともないだろう。とは言え、ラグビー観戦日とは比べ物にならないくらいの人出が予想されるので、前以ていろいろ考えておかねば、と思った。
 まず行きは各駅停車に乗ってしまおう。急行だと混むし、4人一緒に座れないかもしれない。早目に出発してのんびり各駅で行けば、姪っ子たちも疲れないで済むだろうし。外苑前に着いたらまず帰りの切符を買わねば。帰り道で万が一はぐれたら、それぞれが独自に帰れるように、買った切符を妹に渡しておいた方が良さそうだな。
 普段使わない脳みそフルパワー活動中である(汗)。

 いつものラグビー観戦日なら、ウチの最寄り駅近くのコンビニで食料を買い込んで行くのだが、うっかりそれを忘れてしまったのがミスだった。流石にお腹が空くだろうから、神宮球場に行くまでに買おうということになったものの、予想通りものすごい人混みで買い物も大変である。普段利用しているコンビニは長蛇の列でとても入れない。露店で売っているのはビールのおつまみ風なものが多い。唐揚げや焼き蕎麦はあまり食べたくないなあ…。
 やっとのことでおにぎりを売っている店を見つけたが、買い物をしている間、姪っ子1号の姿が一瞬見えなくなった。妹のギョッとした「1号、どこ!?」という声に、わたしも全身の毛がザーッと逆立つ。冗談抜きで背中が冷たくなり、脳裏を最悪の事態がドーッと過ぎる。どうしよう、お金を払うちょっとの間、わたしが姪っ子1号の手を離したばっかりに…(涙)。

 幸い5秒後に、わたしの隣に立っていた浴衣姿のカップルの向こう側に居てジュースを眺めているのが発見されたのだが、いけないと思いつつ、やっぱり最初に出たのは「あれほど言ったのにどうして傍を離れたの!」という叱責だった。姪っ子1号にしてみればほんのちょっとのつもりだったのだろうが、一瞬の油断が命取りとなることだってある。妹などはさらに「バラバラの内臓にされて売られちゃっても知らないよ!」と具体的に怒る怒る。
 2人の剣幕に、浴衣姿の男性の方が「そんなに怒らなくても…」と呟いたのがしっかり聞こえてしまったのだが、ホント、何かあってからでは遅いのである。もちろん赤の他人にそんな弁解をしても仕方ないので、言わなかったが。
 しょぼんとしてしまった姪っ子1号を見やりつつ、思い出していたのは『ポセイドン』で単独行動を取ってピンチを招いたコナー少年。子供って、子供って、やっぱりこういうものなんだ…(汗)。

 ようやく買い物を済ませて歩き出したものの、想像を超える人出にアテられて、緊張も最高潮。またそういう時に限って、姪っ子1号はカキ氷の屋台を見掛けては「買ってくれ」とおねだりしたりする。カキ氷なんかこの状況下で買ったらどうなるか。神宮球場に着くまで取っておいたら溶けてしまうし、歩きながら食べさせたりしたら、姪っ子1号の集中力をさらに削ぐことになる。
 可哀想だけれど却下。神宮球場にも売っていたら買ってあげると妹が約束していたが、わたしは心中「ないだろうな」と確信していたのだった。

 肝心の花火はやっぱりキレイで迫力満点だった。特等席で観る花火大会、満足度もひとしおである。カキ氷に未練を残す姪っ子1号も、間近で観る花火には魅了されてくれたようだ。音と光で怖がるのではないかと心配だった姪っ子2号は、予想よりも肝っ玉が据わっていたらしい。少々ビビりつつも、妹の膝の上で案外楽しそうに観ている。
 フィナーレの後にアンコールがあったのだが、そこで突然、松平健さんが登場。ひょっとしたら17時から開催されていた北島三郎ファミリーのコンサートにゲスト出演していたのかもしれない。「マツケン阿波踊り」を披露し、アリーナ席のお客さんがわらわらとステージに駆け寄っていくのが壮観であった。
 そして、姪っ子2号に最もウケたのは、この「マツケン阿波踊り」だった。抱っこされながら身体を揺すって一緒に踊っているのである。花火よりもこっちの方がアピールするらしい(汗)。

 一番心配だった帰り道は、車道が開放されていたおかげで、予想よりも歩き易かった。秩父宮ラグビー場の前にある公衆トイレで突然姪っ子1号が「トイレ!」と騒ぎ出した時には焦ったが、幸いなことに、この近辺にあるお店などの情報はアタマに入っている。駅のトイレも混んでいそうだな。仕方ないから「VELOCE」か「カレーの王様」辺りで借りよう。「VELOCE」は大混雑だったので、残る選択肢として「カレーの王様」に駆け込む。
 予想通り「カレーの王様」はあまり混んでいなかったので、姪っ子1号は待ち時間ナシにお手洗いに辿り着けたのだった。最終手段だったと言うことで、ごめんなさいごめんなさい(汗)>店長さん

 家人がラグビー観戦帰りに時々使う裏技はそれからも役に立った。交差点近くにある地下鉄への入り口は大混雑なので、角を曲がって左にちょっと行ったところにある方の入り口を利用。こちらはまだそれほどのカオスにはなっていない。買っておいた切符登場、比較的空いている奥の改札口へ進む。真っ直ぐ渋谷方面に向かうのではなく、まず青山一丁目まで戻り、そこで半蔵門線に乗り換え。これもいつものパターンである。
 時刻表をチェックすると、次発の急行電車が5分後、次々発のが20分後である。よーし、それなら次々発のを狙って神保町まで戻ろう。多分少しは空いているハズなので、せめて妹と姪っ子1号の分の2席は確保出来るだろう。
 目論見は見事的中、神保町で急行電車を迎撃したら、無事3人とも座ることが出来たのだった。後は姪っ子2号のご機嫌を取りつつのんびり帰るだけである。

 そんな具合に、珍しく「超頼りになるお姉さん(伯母さん)」ぶりっ子が出来て、個人的にも満足の花火大会見物だった。妹や姪っ子たちが楽しんでくれたのなら嬉しい。まあ、姪っ子2号は間違いなく記憶に残らないだろうけれど(汗)。




08/19〜21 夏の恒例・菅平♪

2006/08/21 23:57
 と言う訳で夏のメイン・イヴェント、菅平の夏の練習試合・早稲田大学 vs 関東学院大学を観に行った。AチームからDチームまで4試合立て続けに行なわれるので、ほぼ丸々1日がこれに費やされる。場所は菅平高原の早稲田大学のグラウンドだが、もちろん観戦用のスタンド席などはない。北側ゴール裏の一角が階段状になっていて、辛うじて座って観られる程度である。
 最大瞬間風速で1000人近くの人がそこに詰め掛けるのだから(少なく見積もっても500人は下らないと思う)、場所取りは熾烈な争いとなる。初めて観戦したのは一昨年だが、去年今年と、だんだん出足が早まっているような…(汗)。

 出発したのは19日の昼前で、現地に到着したのは15時前。宿にチェック・インする前にちらりと覗いたところでは、まだ前日練習が行なわれていた。観客席には結構な人数のギャラリーが居る。「この人たちが全員、明日の分の席取りをして帰ったら、もう残りなんかないのではないか」と思ったが杞憂だった。2時間後、別行動で菅平入りしたいつもの観戦仲間のRさんとNさんにグラウンド前で合流したのだが、席取りをどうしようか話していると、通りすがりのマネージャーさんが「場所取りは明朝からにして下さい」と注意を受けた。
 確かに前日からの場所取りを許せばどんどん無秩序状態が拡大する。何でも、マネージャーさんが夜に観客席を見回って、前日夕方に置いてあるシートなどを撤去するらしい。

 じゃあ日付が変わった頃に来ようと決心して再び宿へ戻る。晩御飯を食べて風呂に入り、仮眠をして23:30に起きた。家人と散歩がてらワセダのグラウンドへ段ボールを持って向かう。東京では見られない、銀砂を撒いたような天の川が美しかった…♪ カシオペア座とか蠍座などもくっきり見える。
 20分ほどでグラウンドに着いたが、まだ人の気配がするのでとうとう場所取りは出来ず。結局翌朝5時に、今度はクルマで段ボールを置きに行く。しかしその時には既に、目ぼしい場所は全て、場所取りされた後だった(!)。一体皆さん何時頃に場所取りしていたのだろう。ううむ不思議である。やはり12時に取っておくべきだったのだろうか。

 階段部分からはやや外れるものの、割に高い場所で木陰のポジションを確保することに成功。RさんとNさんの分もGET出来た。席の確保が出来たからと安心して出遅れると、殺到するギャラリーに場所取り道具をどかされてしまう。基本的には早い者勝ちなのである。わたしたちも7時過ぎにはグラウンドに到着した。
 家人は駐車場の開き待ち、わたしは確保した場所のお守り。去年同様、8時少し過ぎには駐車場も開いた。その頃にはギャラリーも大分増えて、階段席はほぼ満席である。やはり毎年いらっしゃる人は、例え席取りしていてもちゃんと早く来る必要があるとご存知らしい。

 RさんやNさんとも無事合流出来て、おしゃべりしながら観戦。Rさんは7月の「北風祭」で首藤甲子郎選手や矢富勇毅選手、曽我部佳憲選手、五郎丸歩選手のトレーディング・カードを買っておいて下さった。ありがとうございます♪ わたしは早めにお手洗いに行っておこうと、ワセダ・クラブの物販スペースの前を通り掛かった時に、首藤選手とキャプテンの東条選手に遭遇。慌てて席に戻ってマジックと応援旗を取って引き返し、見事サインを頂いたのだった。
 お手洗いから帰った後、やっぱりトレカにも、と思い直し、カードを持ってまたまた物販スペースへ。首藤選手に再びサインをねだる(汗)。トレカの自己紹介欄に「呼んで欲しい名前:こうちゃん、甲子郎」とあるので「ホントに“こうちゃん”ってお呼びして良いんですか?」と質問。首藤選手の答えは「女性の方なら大歓迎です」だそうである♪

 試合結果はAが15−5、Bが19−21、Cが29−5、Dが24−29。Bチームは土壇場でトライ&コンヴァージョン・キックを決めて同点に追い着いていたハズだったのだが、どうやらそのキックがレフェリーに認められていなかったそうで、惜しくも2点差の負けとなった。しかし結果としては2勝2敗の五分だし、肝心のAチームが辛勝とは言え勝ったので、6月からの鬱憤も少し晴れた。
 Aチームのレフェリーは桜岡さんで、スクラムが落とされるときちんとペナルティを取ってくれた。おかげで試合のテンポもダレることなく、選手たちもペースを乱されることなく、スムーズに進行したと思う。やっぱり6月の審判が酷過ぎたのだよなあ(思い出したらまた怒りが…)。

 観た感じでは、課題も問題点もまだまだ山積している。A〜Dチームに共通して言えることだが、下らないペナルティが多過ぎるのが一番の問題だろうかと思った。特にオフサイドとノット・ロール・アウェイが多発したのにイライラする。家人によれば、今年からノット・ロール・アウェイは厳しく取られることになったらしい。まだその感覚に慣れていないのかもしれない。
 しかしオフサイドは避けられるのではないかと思う。その一歩の飛び出しが相手へのプレッシャーを左右すると判ってはいるが、オフサイド一発で、相手にボールも陣地も渡すことになるというのを、もっと重要視してしかるべきである。ノック・オンやスロー・フォワードなどのペナルティは、やりたくてやる人は誰も居ない。しかしオフサイドやスクラムのコラプシングなどは、かなりの選手たちが「取られたら不運、出たトコ勝負」な感覚で居るような印象も受ける。
 そういう下らないペナルティは試合の流れを切るし、殆ど利敵行為である。断固避けるべきだと思うのだが…。

 そんな訳で、過去5年間の「春の練習試合で勝った方のチームが、夏の練習試合も、大学選手権も勝つ」というジンクスは見事破られたのだった。後はシーズン・インに向けて、修正する点や伸ばす点の洗い出し&ポリッシュ・アップに励んで欲しい。
 首藤選手や矢富選手、曽我部選手は今年が学生としてのラスト・イヤーである。わたしとしては、本当に何が何でも、大学選手権3連覇を果たし、首藤選手たちに「荒ぶる」を歌って貰いたいのだ。頼みますよ〜!




08/22 商売の好機

2006/08/23 01:50
 日記を書こうと思っていたら、家人に「岩盤浴のある温泉(近場)に行こう」と誘われた。家人は温泉だのお風呂だのが死ぬほど好きなのだ。わたしも岩盤浴を試してみたいと予ねてから考えていたので一緒に行くことにする。イメージしていた「岩盤浴」とはちょっと違う感じで、割に普通のサウナみたいだなと思ったのだが、一般的なものもあんな感じなのかもしれない。
 話に聞いたところでは「5分間うつ伏せ、次に10分間仰向け、次に10分間休憩しつつ水を飲み、また5分間うつ伏せ…これを3クールほど繰り返す」という仕来たり(汗)があるのが「岩盤浴」だった。今回行ったところのは制限時間30分だったので、多少簡略版だったのだろうか。気持ち良かったけれど、くた〜っと脱力し、日記はとうとうこんな時間になってしまったのだった(汗)。

 甲子園では早稲田実業と駒大苫小牧が2日間に亘る死闘を繰り広げ、最終的に早稲田実業が優勝旗を勝ち取った。ニュースでは、凱旋する選手たちを迎えて、東京駅や国分寺近辺が物凄いことになったらしい。「ハンカチ王子(この綽名、ご本人はイヤだろうなあ)」斎藤投手見たさに数千人が繰り出したと言うからただ事ではない。
 国分寺にあるパン屋さんでは「ワセダパン」を売り出したり、定食屋さんで「ワセダ丼」を売り出したり、各方面も活発である。たまたま今日、靴の安売りセンターに行ったところ何故か「祝・早実優勝! 夏靴全て半額」だった。喜んで色々買ったが、あの安売りセンターと早稲田実業の甲子園優勝の間にどんな関係があるのか、未だに不明である。

 赤字覚悟の大幅プライス・ダウンで、まあお祭り価格なのだろう。今日のセールで特に大きな儲けが出る訳ではなかろうが、お客さんがリピーターになってくれたら、お店としては願ったり叶ったりに違いない。何だかんだ言いつつ皆さん商売上手だなあ、と感心する。こういうセールならお客も喜ぶし、いいこと尽くめである♪
 一方で「何と商売がヘタなんだ!」と呆れるケースに、昨日遭遇してしまったのだった。先日観て大層気に入ったポール・グリモー監督の『王と鳥』のDVDを買おうと取り寄せを頼んだら、販売元在庫なしで注文がキャンセルされてしまったのだ。

 2003年5月発売のDVDだったから、時期的に少々微妙だな、とは思っていた。しかしまさか、スタジオ・ジブリが鳴り物入りで劇場初公開@日本を果たし、あっちこっちで大々的にキャンペーンを張っているこのタイミングで、品切れとか言う状況にはしないだろう。そう高を括っていたのも事実である。わたしの他にも間違いなく、DVDの取り寄せを頼んでキャンセルされてしまった人が大勢居るに違いない。何せ東京と大阪でしか上映予定がないのだから。
 それなのに品切れ。しかもあちこちのDVD販売サイトを確認してみると、この2003年5月に発売された『王と鳥』は既に廃盤になっているらしい。何たること…! 同時上映された短編が収録されている『ポール・グリモー短編傑作集』が簡単に入手出来ただけにショックも大きい。販売元さん、何をやっているのだ!

 まさかこのまま入手不可能なタイトルにしちゃったりしないだろうな。わたしを含め、絶対に、間違いなく、欲しがっている人はかなりの数存在するハズである。今『王と鳥』のDVDを店頭に並べれば、恐らく相当の売り上げが見込めるだろうに。商売ヘタ過ぎる…(涙)。
 品切れ再プレス未定にせねばならない大人の事情があるのならともかく、そうでないならとっとと再版を掛けて欲しい。ダメ元で販売元にお願いメールを出してみたものの、当然、今のところ何の反応もない。
 『王と鳥』、絶対もう1度観たい。DVDが手に入らないとなれば、上映期間中、渋谷に通い詰めなければならないではないか。サウンド・トラックは最近やっと国内盤が発売されたらしいので(もちろん買いたい)、本編にもぜひ頑張って欲しい。頼んだぜ、I.V.C.さん♪




08/23 ディスコミュニケーション…(涙)

2006/08/23 16:09
 大学時代の古い友人と川崎へ『太陽』を観に行く。色々ハプニングがあって結局映画は観ず、ただお茶だけして帰って来た(汗)。何をしに出掛けたのだか判らないが、もし行けたら来週こそ『太陽』を観てやるぞと決意。Sちゃん、色々フォローしてくれて本当にどうもありがとう(ぺこり)。
 『ユナイテッド93』も『UDON』も観たい。この2本は近所のシネコンでやるようなので、『太陽』よりはチャンスが多そうである。とは言え、いつでも観られるし…などと思っていると行きそびれるのが常なので、きちんと予定を立てなければ。シェデュール(笑)を組んで計画的に生活すると言うのは、わたしが最も苦手とするところの行動なのだけれど。

 さて、出掛けた往路で外国からのお客さまに道を訊かれてしまった。M駅である。まるで物差しのように、平べったくて細長くて色素の薄い方だった。見たところ北欧系の人ではないだろうかという印象である。
 一瞬目が合ったら前に立ち止まってしきりに「オサキ、オサキ」と言う。怪しい外人さん…と警戒していたのだが、どうやら道を訊きたいらしいとそこでやっと理解。と言うことは「オサキ」とは「大崎」のことだろう。さて困った。自他共に認める地理音痴のわたしには、大崎は品川の近所、山手線のどこかにあるという程度の知識しかない。

 不思議と外出先で道を訊かれることが多い。普段なら「この辺には詳しくないので」と逃げの一手なのだが、今日の場合は「I'm a stranger here.」と答えるのはあんまりだろうと思った。どう見てもstrangerは相手の方だし。ともかく、内心「どうしてもっと適切な相手に道を訊かないんだ」と途方に暮れつつ案内を試みる。見た目も醤油顔、髪の毛だって真っ黒なのに、数多の通行人の中から選りに選ってこのわたしとは、不運な外人さんである。
 田園都市線で渋谷駅まで行き、薄黄緑のガイドの通り山手線に乗れば大崎へ着く、と教える。返事は良いのだが、どうも行動がトンチンカンである。「Yeah, yeah」と言いつつわたしに付いて来たら南武線に乗っちゃうんだってば。再び説明。わたしの英語はこれほどまでに全然通じないくらい酷い発音なんだろうか、と思ったら途端に焦る。焦ると単語が出て来ない。ええと「看板」って英語で何て表現したら良いのか…ああもうっ(汗)。

 暫く悪戦苦闘&説明した挙句、どうやら物差しさんは無事に田園都市線の乗り場へ向かって歩き去った。通じたのかなあ。そして良く良く思い返したら物差しさんは「オサキ」以外にほとんど何も喋ってない。御礼さえ言ってくれなかったのはちょっと変なので、遅まきながら「ひょっとしてあの人は、英語は全然判らなかったのではあるまいか」と気が付いた。英語がサッパリとすると、案内表示板を頼りに進むことも出来ないかもしれない。大丈夫だろうか。
 そしてさらに思い返すと、渋谷駅でJR山手線に乗り換えるとして、品川・大崎方面へ行くには1番線と2番線のどっちが正解だったのか不安になって来た。そもそもわたしには過去、恵比寿駅へ行こうとして新宿方面行きの山手線に乗ってしまい、途中で気が付いて原宿で反対方向に乗り換えたというポカ記録もある。大崎は品川の近所だったという記憶がそもそも合っているかどうか。

 1番線に乗れ! とジェスチャー付きで教えたような気がするのだが、もしこれが反対方向だったらどうしよう。山手線は丸いから、内回りと外回りのどちらに乗っても、最終的に大崎駅に辿り着くのは間違いない。とは言え、反対方向だとするととんでもない回り道をすることとなる。もしもアポイントの時間等が決まっていたら。わたしが反対方向を教えたせいで遅刻してしまったら。気の毒過ぎる…。
 願わくば、どうか「Osaki」という表示をどこかで見付けて、正しいプラットフォームに辿り着いてくれてますように。せめて駅員さんのところに連れて行って、筆談でも何でも、きちんと説明して貰えるように取り計らえば良かった。こちらも待ち合わせの時間があって急いでいたとは言え気の毒なことをしてしまった。
 今頃あの人は目的地にちゃんと到着しているのだろうか。気になる…。




08/24 最近読んだ本

2006/08/24 23:45
 ナイト・キャップとして常に枕元に本が置いてあるが、この頃はベッドに入ったらすぐ寝付いてしまうことが多いので、夜の読書はなかなか進まない。と言うよりも、バタン・キューするくらいギリギリに眠くなるまで夜更かしするからいけないのである(汗)。風呂上がりには相変わらず、PC前の椅子に座ったままブラック・アウトして、2時間後(大抵午前3時とか)に目が覚める…なんてパターンも踏んでいる。
 ああいう時、覚醒した直後は非常に驚く。何故ならば首が動かないからで、わたし本人はそこで寝入ってしまった自覚がないものだから、状況把握出来なくて軽くパニックを起こすのだ。パニクったアタマが多少落ち着いて「そうだ、風呂上がりにメール・チェックしてたら寝ちゃったんだ」と認識してから、仰け反ったまま固まった首をそろそろと両手で抱えてゆっくり動かす。急に曲げるとグキッとスジを違える危険性がある。

 そんな訳で読書量が落ちていたのだが、この春くらいから、スポーツ・クラブでエアロバイクを漕ぐ時に文庫本をお供にすることを思い付いてまた増え始めた。漕ぐことに集中せねばならないほど必死な状態では運動負荷が強過ぎる。ウォーキングでも「同行者と軽く話が出来る程度の負荷」が推奨されるらしいので、本を読みながらのバイク漕ぎはちょうど良いだろう。
 以前はTVを観ながら漕いでいたのだが、観たい番組を放送している時の方が少ないし、興味のない番組を我慢して眺めるほど苦痛なこともない。とは言え、イタロ・カルヴィーノの『冬の夜ひとりの旅人が』を持って行った時は、文章が込み入っているためにバイクを漕ぎながらでは今ひとつ理解し切れず、ページ数は進んだのに内容が把握出来ないという阿呆なことになってしまった。
 懲りたので、それほどアタマを使わなくても読める本とか、再読したいと思って取って置いた本を読むことにしている。

 今は友人に貸し出し中で手元にないのだが、近いうちにまた絶対再読しようと思っているのが小川一水氏の『復活の地』。7月26日の日記でも触れたけれど、今でも思い返すたびにじんわりと満足感が込み上げる。田中芳樹氏の『銀河英雄伝説』に通じる雰囲気もあるので、あの作品の愛読者であれば間違いなく楽しめるだろう。
 アシモフ&シルヴァーバーグの『アンドリューNDR114』は、言わずと知れた『バイセンテニアル・マン』の長編化作品。元作品のテイストを壊さずに奥行きを広げ、心理描写を丁寧に付け加えたことで読み応えが増している。『バイセンテニアル・マン』も『アンドリューNDR114』も大好きである。映画にもなっているのだがこちらは未鑑賞。

 井村君江氏の『ケルトの神話』は再読。ファーレイ・モウワットの『犬になりたくなかった犬』も再読。どちらも非常にお気に入りの1冊である。特に『犬になりたくなかった犬』は、犬好きなら必読だと思う。モウワット作品は他に『船になりたくなかった船』というのも持っているのだが、こちらは積ん読なので、いずれきちんと読まなければ。
 ロバート・J・ソウヤーの『フレームシフト』は再読、『さよならダイノサウルス』は積ん読解消。ごくスタンダードなSF作品かと思って読み始めると、途中で「おおっと、そう来るか!」という展開に雪崩れ込むのがソウヤー作品の醍醐味である。個人的な好みとしては『フレームシフト』の方が面白かった。『さよならダイノサウルス』は流石にちょっとぶっ飛び過ぎな気もする。
 しかし読書中のドライヴ感は例えようもなく心地良いので、ソウヤー作品はもうちょっと買ってしまおう。

 バイク漕ぎしながらハード・カヴァーの本も読めれば、もうちょっと積ん読が減らせるのだが、やはりハード・カヴァーの本は重たくて持ち歩くのがツライ。アシモフの『ゴールド』とか草上仁氏の『文章探偵』はいつになったら読めるのだろう。
 コミックだが佐々木倫子&綾辻行人の『月館の殺人・下』も未読…(とほほ)。




08/25 Long time no see!

2006/08/25 22:45
 ミニミニ同窓会で久し振りに友人と会う。10年以上会っていなかったので非常に懐しかった。前回メイン・ゲストの彼女と会った時は、集まったメンバーの誰も既婚者ではなかった。今では全員結婚し、2人を除いて子持ちである。メイン・ゲストのSさんもお嬢さん2人のママ。月日の経つのは本当に早いものだ…。
 思う存分喋ってお茶して帰って来た。2次会に向かったメンバーはこれから飲みモードだと言う。わたしはアトピーが悪化するのでアルコールはご法度なのと、流石に草臥れたのでお暇することにしたのだ。みんな元気あるなあ(感心)。

 早く帰ったのにはもう1つ理由があり、これから長野へ出掛けるのである。目的は菅平で行なわれる、早稲田大学 vs 慶応大学の夏の練習試合を観戦するため。早目に行かないと駐車場が埋まると予想されるのと、渋滞を避けるために、思い切って早く出発することにしたのだった。
 先週は辛うじて関東学院大学に勝利したが、対慶応大学はどうだろう。わたしの予想では、今年は慶応の方が相手としてイヤな感じがするので、非常に不安だったりする。

 出発前にメールや某巨大匿名掲示板のチェックをしていたら、ちょっと興味深いリンクを見付けた。今も虚空を独り黙々と飛んでいる「はやぶさ」のFLASHである。眺めていたらちょっとウルウルしてしまった。こちらこちら、特に2番目のやつはマーラーの「アダージェット」に乗せて「はやぶさ」の健闘を讃える、非常に感動的な1本である。
 ちょっと文章がとっ散らかっているのと、若干ウェットに流れているきらいはあるのだが、「はやぶさ」サポーターは必見。今も火星で指令を待っているマーズ・パスファインダー(マーズ・ローバーだっけ?)同様、健気なメカに感情移入せずには居られない。
 「はやぶさ」君、2010年に無事帰還すると良いなあ。




08/26〜27 vs 慶応大学・夏の練習試合

2006/08/27 23:39
 6月に新潟で行なわれた春の練習試合では惨敗した慶応大学に、果たしてリヴェンジ出来るものかどうか。ラグビー伝統校同士と言うことで、特にワセダに対するライヴァル意識は格段に強いのが明治大学と慶応大学である。さらに春のオープン戦を観た感じでは、今年の慶応はとんでもなく強そう。
 ひょっとするとまた負けてしまうのではないか…。そんな危惧を抱きながらの菅平行きである。2週連続…(汗)。往復とも車中でぐーすか眠りコケたわたしはともかく、ずっと運転していた家人、お疲れさま。わたしも疲れたけど。

 主催が「上田市合併記念ラグビー実行委員会」と言うことで、会場は早稲田大学の菅平グラウンドではなかった。上田市の公営グラウンド(なのだろう)の「サニア・パーク」である。ちゃんとピッチは芝生だし、観戦用スペースも取ってある。スタンドや座席までは設置されていないので、芝生の土手に座って観る方式だけれど、広さは早稲田大学の菅平グラウンドとは比べものにならない。
 その広い観戦用スペースが、試合開始直前にはほぼいっぱいに埋まったのだから、オープン戦とは言え「早慶戦」のネーム・ヴァリューは高いのだなあと実感。朝方に降っていた霧雨も10時頃には止んで日差しが現れた。観戦日和ではあるが、キョーレツな日光にはもうちょっと遠慮して貰えたら完璧だっただろうか。

 地元の方々と遠征組と、観客に占める比率がどのくらいだったのかは知らないが、普段はあまり見掛けない光景にちょっとびっくりした。観戦スペースで場所取りをしつつ試合開始を待つ人々の中に、タバコを吸う輩が存在したのである。国立や秩父宮にもたまに居るけれど、大抵は周囲に注意されて止める。当然である。
 一定以上の人口密度が予想される場所でタバコを吸うというのは、昨今ほとんど非常識な行為だろう。しかも観戦スペースは芝生。それもこの夏の暑さでカラカラに枯れた芝生である。携帯灰皿を持っていたとしても、そういうところで火を使うとは、非常識を通り越してバカだと思う。ついでに風で煙が流れて来て臭いのを、待っている間中我慢するなんてイヤだ!

 と思ったのだが、さてこのサニア・パークが普段禁煙設定なのかどうか判らない。常識的にはもちろん禁煙だろうと思うけれど、わたしはあくまでも余所者である。どうしたものかと悩んでいたら、やはり遠征組のどこかの女性が、場内を巡回していた実行委員会のおじさまにクレームを入れてくれた。このままでは注意もし難いので、場内放送で「禁煙」をアピールして欲しいと。
 実行委員会のおじさま連が「携帯灰皿持ってるし良いじゃないですか」的態度だったのを、とんでもないと一蹴して、女性はついに場内放送を実現させてくれた。わたしには到底そこまでする勇気はなかったので感謝感激である。しかし、2度3度と場内放送が流れているのに、それでもタバコを吸おうとする人が少なからず居たのにはびっくりである。聞いてないのか…(汗)。

 肝心の試合内容は残念ながら少々ショボかった。結果こそ34−26で勝ったものの、後半の途中までは負けていた。試合展開としても慶応に押されまくりで、正直な話、わたしは「これは負ける」と思っていた。引っ繰り返したのは単に、ワセダには行き詰った状況を打破出来るタレントが居てくれたと言うだけ。彼らの個人技で、どうにかこうにか辻褄を合わせただけの試合である。
 FWは慶応と互角かやや負けている。そのためにBKが今一つ機能しておらず、さらにBKのスピードもあまり感じられないために、ボールを奪ってライン展開してもすぐ詰まってしまう。ラインにスピードがないのに飛ばしパスを多用しているせいか、相手ゴールに辿り着く遥か前に大外で潰されてしまう。

 ラックになったらFWの弱さがまた露呈、しかも集散がどうもあまり良くないので、厳しくなったノット・ロール・アウェイを回避出来ない。タックルは高くて確実性に欠けるため、ボールを持った相手選手を倒すまでにずるずるとなし崩しにゲインされる。これでテンポ良く試合を進めろと言っても到底無理である。
 6月の時も思ったけれど、ワセダが調子良い時のゲームを、慶応の選手がのびのびとやっていたような雰囲気であった。ジャージの縞々の色が違う、そんな印象を強く受けた。

 某巨大匿名掲示板やその他で、中竹新監督の力量等についての疑問が色々言われていた時、わたしは極力「そんなに焦って評価するものではない」と判断を保留しようと思っていた。前任者が神懸りに強かった清宮監督なのだから、新監督が誰になっても、当初は「あいつはダメだ」と言われ易いものだろうと思った。新監督がチームに馴染み、チームも新監督の方針に馴染んでからどうなるか。それを見てから信頼するかどうか決めるつもりだった。
 6月のオープン戦で慶応大学と関東学院大学に負けたリヴェンジは、スコア的には確かに果たせている。vs 関東学院大学に春のオープン戦で負けると、そのまま夏も、シーズン・インしてからも負ける…というジンクスも破れた。ただし、内容的には、どちらの「勝利」も相当にお寒いものである。

 春のオープン戦で負けてから、中竹新監督は何をやっていたのだろう。上井草の練習見学にそうそう何度も行った訳ではないので、練習内容は知らないけれど、あれだけきちんと出来上がっていたFWが、どうしてここまで弱体化するのか。メンバーが入れ替わったとは言え、6月に負けた時には新体制になってからまだ2ヶ月しか経っていなかったのだ。たった2ヶ月。
 BKも、FWが圧倒的に強くなければ機能出来ないようなヘタレ揃いではなかったハズだ。確かに強力なFWに自由度を高められていたとは言え、慶応のシャロー・ディフェンスの前に「ボールがCTBまで回らない」などと言う惨めな状況に甘んじることはなかった。

 今のワセダに残っているものは個人技だけ。それとても、何だか昨シーズンよりは輝きを失いつつあるように見える。対戦相手チームだって個人技ならば対策も立て易いだろう。このままでは大学戦主権三連覇はおろか、対抗戦の優勝も覚束ないに違いない。ましてやトップ・リーグを相手の勝利などとてもとても。
 チームをこんな風にしてしまったのが中竹新監督1人の所為だとは思わないが、責任の大部分はやはりそこにあるのだろう。頼むから、清宮前監督のアドヴァイス等を受け入れて、実質院政を敷いて欲しい。中竹新監督は精神論とタックルに存在意義を見出す人らしいが、キモチだけで勝てたら世話はない。ついでに、十八番のタックルがあの程度では笑ってしまう。

 公式サイトの観戦レポートがどう出るだろうか。まさか「6月のリヴェンジは果たされた」なんて論調ではないだろうなあ(不安)。




08/28 サボる身体

2006/08/28 16:05
 ワセダ公式サイトにいつもアップされている観戦レポートは、一昨日の vs 慶応大学戦については今日もまだ出ない。書く方も苦労しているのだろう。結果こそ白星だけれど、内容的には完全な負け試合だったし、贔屓目に見ても良かった点がほとんどないゲームだった。
 プロ野球などを観ていても、チームとしての好不調の波は相当大きそうだし、2ヶ月であそこまでダメダメになるのも不思議ではないのだろうな、とちょっと納得。今年4月のジャイアンツと、7月のジャイアンツ、同じプロ野球チームとは思えないし。

 何故そんなことを考えたかと言うと、昨日スポーツ・クラブへ行った時、久し振りにマシンを使って筋肉トレーニングをやったからなのだった。普段はスタジオのプログラムと、あとはエアロバイク等の有酸素運動を優先的にやっているので、局所的な負荷を掛けたトレーニングにはご無沙汰している。たまたま空いていたので気が向いたのだ。
 大胸筋と広背筋、二の腕の筋肉を鍛える3種類を実行。久し振りなので負荷はそれほど強くせず、女性向けの標準的なウェイトを選んだ。以前、インストラクターさんに教わった呼吸法に注意しながら10回を3セット。やっている間はそれほど辛いとは思わなかった。やっぱり、普段から運動習慣を付けていれば、関係ない部分の筋肉もそれほど弱らないのかな、と思った。

 今朝起きたらそれがとんでもない思い違いだと痛感。痛い。脇の下近辺とか、背中の一部とか、二の腕の一部とか、早速筋肉痛を起こしている。たったあれだけのウェイト・トレーニングだったのに、それに耐えられないほどわたしの大胸筋とか広背筋とか上腕三頭筋とかはナマってしまっていたのか…(涙)。
 これからはきちんとサボらず、ウェイト・トレーニングも適宜メニューに採り入れて実行しよう。そう反省しつつ、目下の心配事は今日のバレエ教室なのだった。身体、これだけあちこちギシギシ痛いのに、レッスンをきちんと受けることは出来るのだろうか。「昨日ウェイト・トレーニングやったら筋肉痛になりました」なんて言ったら、きっとA先生やメンバーの皆さんに笑われるだろうなあ(汗)。

 そしてレッスン後、近所のシネコンに『ユナイテッド93』のレイト・ショーを観に行こうと思っている。ちゃんともうネット予約も済ませてあるのだが、草臥れて居眠りしたりしませんように。こちらもちょっと心配だったりする(汗)。




08/29 トラブルトラブル

2006/08/29 23:59
 先週の月曜日、バレエ教室はお盆休みでレッスンがなかった。よって昨日は2週間ぶりのレッスンである。ストレッチは一応毎晩続けているので、プリエやタンデュなどの基本的なバー・レッスンのメニューはこなせた。リンバリング(柔軟体操)も大丈夫だった。立ったまま脚を上げる、アダージオとかグラン・バットマンなどのメニューも、どうにかこうにかクリア。
 レッスン終了時にはヘトヘトになってしまったが、1年続けた甲斐あって、2週間ぶりのレッスンでも総忘れオール・クリア状態にはならなくなったのか? とちょっと嬉しい気分。相変わらずピルエット(爪先立って回転する動作)はダメだけれど、これはまだ全然出来ないのだし。

 真面目に鍛えるとしたらバレエのレッスンは毎日やるのが当ったり前なのだが、そんなことはキレイに脳裏からすっ飛ばして浮かれ気分、近所のシネコンへ出掛けて『ユナイテッド93』を観て来たり(重い作品だった…)。夏休み明けの勤務で草臥れ果てている家人を励ましつつ、すっかり快調なつもりだったのだ。
 今朝目が覚めたらどうもヘン。身体が動かないのだ。ナゼナニどうして。特に首が重い。アタマの上に何か載っているのか? と思うくらいである。無理矢理起き上がってそこで初めて判った。全身筋肉痛なのだ(汗)。時間を置かず、翌朝に出る分まだ救いはあるけれど、やはりレッスンが2週間開くと身体はサボるらしい。どこもかしこもギシギシである。

 どうにか活動開始したけれど、身体中痛いし、別口でどうもまたまたお腹を壊してしまったらしい。怪しいのは昨夜のシネコンで、映画を観ている最中に冷えたのかもしれない。あるいは今日は暑かったので、ついうっかり冷たい飲み物を一気飲みしたのがマズかったのか。
 ぎしぎし痛む筋肉と、しくしく痛むお腹を抱えて、前途多難な朝だった(汗)。

 判っていたけれどガッカリの追い討ちもやって来た。『王と鳥』のDVDゲットをまだ諦め切れず、あちこちのオンライン・ショップに問い合わせを出していたのだが、その全てから「販売元で製造終了なので入手不可能」の返事が来たのだ。製造終了なら当然だけれど、それにしたって、どこかの倉庫に1枚くらい忘れられたような在庫が残っているかと一縷の望みを繋いでいたのに…(涙)。
 きっと2003年5月に出した分が、7月29日の劇場公開後、根こそぎ売れてしまったのだろう。まさか本当にこのまま廃盤・復刻予定ナシの憂き目を見るのではないだろうな(涙)。せめて日本での劇場初公開を実現したスタジオ・ジブリさんに、責任を持って新版なり高畑版なりを出して貰わねば気が済まない…!
 英語圏の作品ならば、PCでの鑑賞を覚悟で海外版を買ってしまうのだが、『王と鳥』は全編フランス語。英語の聞き取りだってままならないのに、フランス語なんて判らない(涙)。

 そして極め付けは、1階リヴィングに置いてあるPCチェアの破損である。肘掛部分がぽっきり折れてしまったのだ。暫く前から一部にヒビが入っていて、螺子のアタマ隠しのキャップが嵌めても嵌めてもすぐ落ちるなあ…と思っていたが、とうとう折れてしまった。ショックである。この椅子、買ってからまだ1年ちょっとしか使っていないのだ。そんなにすぐに壊れるものなのか、椅子って?
 家人が思いっ切り体重を掛けたり、わたしが風呂上がりに居眠りして変な荷重を掛けたりしたからだろうか。それにしても、あの程度で壊れるってちょっと怖い。次はもっと丈夫な椅子を探さねばならないということか…。

 ヨド○シに後継椅子を探しに出掛け、気に入ったものが見付からずに手ぶらで帰宅した。その後家人がネットでいろいろ調べていたら、問題のウチの椅子が、一部部品の不良のために肘掛が折れるケースがある、という製造元のお知らせにヒットしたのだった。
 ラッキー! 少なくともウチの使い方が荒っぽかったから壊れた訳ではなかったのだ(安心)。早速明日にでもどうしたら良いかのお問い合わせをしてみることにしよう。




08/30〜31 8月ラスト

2006/08/31 16:35
 「いよいよ夏本番、8月到来」と思ったのは遠い昔のような気もするし、昨日まで梅雨だったのにもう明日からは9月で(気分的には)秋なのかと愕然とするような気もする。長かったのか短かったのか判らない、例年通りの夏であった(汗)。姪っ子たち来訪とかネズミーランドとか花火とか菅平×2とか、思い返せばいろいろあった。
 何となく、怒涛のように過ぎた8月である。明日からはもうちょっと落ち着くと良いなあ。

 夏と言えば暑い、暑いと言えばバテる…のわたしだが、今年はどういう訳だか多少マシである。別に暑さが例年よりもマシだったことはないと思うので、多少、体力が向上したのだろうか(嬉)。基礎体力が付いたとすると、やっぱり週に何度か運動しているのが良かったのだろう。特にバレエは、俗に「インナー・マッスル」と呼ばれる体幹部の深層筋を鍛えるのに打って付け。姿勢も良くなったし良いこと尽くめである。
 もう1つはやはり「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」のおかげかな、と思う(汗)。暑いと極端に食欲が落ちて麦茶ばかり飲むことになり、体力ガタ落ちになるのが例年なのだけれど、今年は麦茶を控えるように決めたのだった。代わりに飲んでいたのが野菜ジュース。どんなに食欲のない時でも食べられる「豆腐屋ジョニー」とマンゴー味のヨーグルトを組み合わせれば、必要最低限の栄養バランスは取れる(ような気がする)。少なくとも、麦茶がぶ飲みよりは良いだろう。

 とは言えやっぱり一昨日辺りから体調は崩し気味で、最後の最後になってバテてしまったようだ。昨夜はどうにも耐え切れず、珍しくも日付が変わる前に就寝したのだが、ベッドに入った次の瞬間に携帯電話のアラームで起きたのだった。その間、夢も覚えていないほどぐっすり眠っていたらしい。おかげで多少楽にはなったが、まだ疲れが残っているなあ…。
 とりあえず、お腹を壊したのはどうにか回復したので良いとしよう。夏場にお腹を壊すと、体力が搾り取られてしまうので本当に辛いのである。

 こんなに暑くて湿度が高くて、ただ生活するだけでもぐったり草臥れるような東京で、夏のオリンピックを開催したいと思っている人たちが居るらしい。2016年、日本代表として立候補するのが「東京」と昨日決定したと言う。気の早い人は経済効果を計算したりしているようだけれど、一部企業を除いて、東京五輪で嬉しい人はほとんど居ないような気がする。
 夏の高校野球@甲子園だって殺人的だと批判が出ているのに、例えば炎天下の東京でフルマラソンなんて同じくらい大変なのではないだろうか。史上最少規模の五輪を目指すということらしいけれど、沿岸部にいろいろ建物を作ったら、またヒート・アイランド現象が悪化したりはしないのだろうか。風通し考えて建てるのだろうか。

 個人的に一番の懸案事項だった「秩父宮ラグビー場が潰されて五輪用スタジアムになっちゃう」プランはどうやらボツになったという話である。秩父宮ラグビー場が無事なら後はまあどうでも良い。とは言え、カジノ構想がポシャったとすると次はオリンピック誘致って、発想が随分バブリーだなあ…(汗)と思わずにはいられない。
 世界中、東京よりも夏の暑さがマシな都市なんて幾らでもあるだろうに。亜熱帯地域で競技させられる選手たちがひたすら気の毒である。