| 239 誰もが経験しなければならない試練 |
草審判の久間です。 おそらくその三塁塁審はまだ初心者でおられた ことでしょう。 よく勉強していたはずなのに，連携動作については じゅうぶん理解しているつもりなのに，いざその場面に 遭遇したら身体が動かない…。 初心者というものはそんなものです。 そのような経験をしたことのない審判員は誰も いません。 私は少年野球の審判員からスタートしましたが， 当時ご父兄から浴びせられた罵声は，今でもとても この場でお聞かせできないような内容です。 社会人の軟式野球を担当するようになってからでも バットやグラブを投げつけられたり，頭ごなしに 怒鳴られたり，なんていう経験は二度や三度では ありません。 その経験の内容には個人差があることでしょうが， 今でこそ選手の多くから信頼されている審判員でも 駆け出しのころはみなそのようなつらい経験を経て いるものです。 苦労も知らずに立派な審判員になることができた 者など一人もいないと私は思います。 カステラさまも最初は人に言えぬ苦労が多いことだろうと 察しますが，これを乗り越えなければ選手らから信頼 していただける審判員になることは不可能です。 「しまった！見えなかった」ということがあったときは 正直に同僚に打ち明けてアドバイスをもらってください。 アドバイスをもらう暇もなく何らかの判定を行う必要に 迫られましたときは，自分の思ったまま感じたままを 宣告してください。 そして大いに悔やみ反省してください。 「今は失敗したが，この次はいいジャッジをするぞ」 その姿勢が大切です。 私など，今でもそれの繰り返しですよ(笑) どうぞ焦ることなく精進してくださいね！ 応援しています！ 失礼致しました。
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