あけて二日目。朝9時に集合。昨日夜寝る前の話では高井さん、須賀さんは朝御飯食べないようなことを言っていたので、8時に高井さん達を起こしておいて、一人準備をしてレストランへ行った。既にエノモトさんがスタッフと話をしていたので”おはようございます”と声をかけて同じテーブルに座って朝食をとった。朝食をとっていたら高井さん達が起きてきた。
 今日の1本目はチャンディ・ダサ沖にあるテペコン島。島っていうより岩って言った方がいいような気もした。テペコン島までの移動はジュクンと言われるアウトリガーを持ったボート。セブのバンカーボートと同じようなもの。リゾート前のビーチ(注:泳げるわけではありません)から2隻の小形のジュクンに二人ずつ乗り込み出発。テペコン島まで15分くらい。テペコン島はシュノーケリングのポイントでもあるようで到着した時には何隻か停泊していた。

【1本目】 Gill Tepekong シャークポイント
 小形のジュクンにはもちろん船上で器材を脱着できるようなスペースは無い。器材を海にほぉりこみ海面で器材を装着。準備が出来たところでエントリー。
 シュノーケリングのポイントらしく水面で海中を眺めているだけでもたくさんの魚がいる。うわぁ、これがバリの海かぁと感動しながら潜降。ねらうは2、3日前からずっと出ている”マンボウ”。
 流れにちょっと逆らいながらマンボウのいるであろう場所へ移動。移動途中にはホワイトチップ、モンガラカワハギ、等など。海が明るいので水深が下がっているのは水深計を見ないとわからないほど。所々にある岩には例によってハナダイ系、スズメダイ系、の魚がいっぱい。それにしても一つ一つの個体が大きい。しかし、なぜかクマノミはセブほど多くない。セブでは飽きるほどいたクマノミも、バリでは「お、いたいた」というくらい。イソギンチャクが少ないのだろぉか?
 結局マンボウ君にはあえずに帰ってきた。帰る途中で中層を泳ぐイソマグロを1匹、岩の下に隠れていたナヌカザメを1匹見た。

 今日はこの後アメド、トランバンで潜るのでリゾートへ戻ってシャワーの代わりにプールでひと泳ぎ。お昼近かったので食事をした。今日のお昼はナシ・ゴレン。現地版チャーハン。これも結構いけた。
 食事を済ませ、支度をしてアメドヘ移動。アメドまで約1時間半。道中、今度は昼間のバリ島を眺めていたがやっぱり途中から眠ってしまった。
 アメドのビーチにはたくさんのジュクンが上がっていた。ここで気がついたのだが、ジュクンの船首は魚の顔をあしらった格好になっていた。サービスの前には鶏が走っていた。

【2本目】 AMED
 ジュクンでちょろっと出てエントリー。今度はドロップオフ。最初はなんとか流れていた。流れていたら小形(約80cm)のナポレオン、ロウニンアジがいた。そばらくするとほとんど流れなくなってしまった。えっちらおっちら行くとカクレクマノミ発見。カクレ君をそれだと確信してみたのは初めてだったのでちょっとうれしかった。
 浮上するときに、最後水深1mくらいから上はほとんど見えないくらいに濁っていた。浮上はしたもののお迎えのジュクンが来ない。エノモトさんが何度も音を鳴らして合図してやっと来てくれた。持ってたフローとあげてみよっかって水面では話していた。ジュクンが来るまで長かったので、BCを脱いでお腹の下で抱えて待っていた。

 ビーチに戻り、あとかたずけをしてトランバンへ移動。トランバンまではほんの15分ほどなのでウエットは着たまま。

【3本目】 Tulamben 沈潜
 みかりんが餌付けをしてとってもおもしろかったと言っていた沈潜のあるポイント。エントリーはごろたの浜をビーチからエントリー。沈潜は始めてだったのでとてもわくわくだった。
 シュノーケルでも見られる沈潜はやっぱり大きかった。最初は船首の方向へ行った。最初、船首に着いたことはわからなかった。戦時中の船らしく貨物船とは言え船首に大砲を備えていた。大砲の筒の中に何かいないかなぁと思って覗いたが何もいなかった。それから後ろに向かって船ずたいに移動。餌付けされてるのもあるのか魚は逃げないどころか寄ってくるし、またしても大きい。船は完全に漁礁になっている。
 途中船の内部を通過しながらおしりまで行くと、おしりは簡単にわかった。丸っこい、いかにも船のおしりだった。でもスクリューはなかった。後でポイント情報を読んだら沈んだ直後にとられちゃったらしい。

 ダイビングを終えかたずけをして、今日の宿泊地ロビナビーチのマス・ロビナへ向かった。途中、明日のタンクのチャージをすると言うことで、その日エノモトさんが泊まるホテルにあるダイビングサービスによった。しばらく待ち時間があったので散歩していたらなんか飛んでいる。何となく普通の鳥ではない。もしや?と思ってエノモトさんに聞いたらやっぱり「コウモリ」だった。
 タンクチャージの手配を終えてマス・ロビナまで10分ほどで到着。行く前に友人に借りたガイドブックによると、ここは元々は川崎汽船の顧客接待用の別荘として作ら、広大な敷地に10棟のコテージのみという贅沢なリゾート。受付をしていたらエノモトさんはパソコンを引っ張り出してきてメールのチェック。週末のためとくにという話題も無かったようだ。
 受付を済ませ部屋へ。部屋と言っても前述のように2階建のコテージ。1階がリビング、ダイニング、キッチン、テラス、2階が寝室とバスルーム。基本的に1棟4人宿泊であるが、真ん中で仕切られていて二人x2グループで使用することもできる。この場合2階の寝室、バスルームは同じであるが、1階は片方がリビングのみ、片方はダイニング、キッチンとなる。今回ぼくらは3人なので1棟丸々使った。昨年のマブールの水上コテージに続き昼間ダイビングに行ってしまう僕らにはもったいない宿泊施設である。さっき立ち寄ったエノモトさんが泊まるホテルでも十分であった。
 荷物を置いて食事はリゾートの外に出かけた。今日の現地のレストランでは小さくて一人しかあがれない舞台ではあったが、行ったときにはレゴンダンスを踊っていた。ガイドブックや絵はがきで写真では見ていたけど、生で見るのは初めてのバリ舞踊(?)。なかなか感動ものだった。
 食事はナシ・チャンプルを頼んだ。真ん中にご飯が盛ってあって、周りにはカレー、串焼き、野菜炒め等が乗っていた。もちろんビンタンビールも飲んだ。今日の話のネタはエノモトさんの今までの話し。いろいろなことをしてきた人であった。ひとしきり食べて、話して落ち着いたところで、さっきレゴンダンスを踊っていたお姉さんと記念撮影。
 レストランを後にしてリゾートへ帰る途中、エノモトさんが町中のお店によるというので一緒にクルマを降りた。町中のこじんまりとした商店だった。絵はがきと、アイスクリームと、明日のダイビングに持っていこうと思いミネラルウォーターを買った。
 部屋に帰りまた少し話をして寝た。

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