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−−−  41日目(7/25)  −−−
積算距離:4743.0km
最高速度:43.8km/h
走行距離:89.70km/day

 朝、陽が出る前に強風が…。陽が出た途端に収まりはしましたが、ちょっと焦りました。
 6時に移動開始して南下すると、強くはないけど向かい風。ちょっと辛い中を進むと、菓子か何かの工場見学の文字がちらほら。興味はありますが、さすがに朝の7時前後では開いてるわけがありませんね。
 更に進むと道の駅発見。ここも当然開いてません。更に進むと8時に指宿に到着しました。
 が、なんと最初に入ろうと考えていた湯元が日曜休み…。長期で旅してると曜日の感覚がなくなってしまいます。分かっていれば調整したものを、残念でした。
 で、メインの砂むしは8時半。と言うことは差し引き30分あるわけです。時間を持て余した私はぷらぷらと駅に向い、変な銅像をよそ目に駅構内に入りました。
 その駅構内でお勧めのルートと言うチラシがあり、何とそのチラシを砂むし会館(砂虫快感って変換しやがっ--;)へ持っていくとタオルをくれるとか。もちろん、1枚貰いました。
 さらに、佐世保のフェスティバルの情報も入手。最近の駅は結構使い出があります。
 そうこうしている内に8時半を迎え、ゆっくりと砂むし会館へ。

 開館と同時に一斉には行っていった数人に呆気に取られていたら出遅れました。
 と、私と同様に出遅れた数名に向って受付嬢が慣れた感じで砂むしのやり方を説明。下には何も着ないで浴衣だけ着て頭にタオルを巻いて入るんだとか。うんうん、写真などで見る映像はその通り。
 私の受付の番になった時、私はチラシのことをすっかり忘れていたのですが、手に持っていたのを素早く見つけた受付嬢が先にタオルをくれました。さすがに慣れてるようで。
 しかし…予想はしてたけど、やっぱり全部脱ぐのね。砂むしの観光時期にマニアが覗きをすれば結構なインディーズビデオが出来そうですが、私が知る限り見たことない。ま、探せば有りそうですけどね。
 話を戻して砂むし。入ってみると踵が異様に熱い。というか、荷重のかかる所が一番熱いようです。そんななのに、隣のおばちゃんはもっとかけてくれとか言ってます。
 話では5分から10分だとか。まさか5分で出たくはない、何より同じ砂(枠がある)の中でトップに出ることだけは避けたい…と思いながら入ってました。
 目を瞑っていてしばらく後、私の足の下に入っていた人が出た様子に気付き、彼は私よりも後に入ったからこれで私も出られる!と、目を開けて、腕を持ち上げて砂を崩して起き上がりました。まるで隠しておいたガンダムが起き上がる時のように(笑)。
 そして見回すと…私が最後でした。何と20分。入り過ぎだって(苦笑)。
「汗拭きたいけど、これじゃ拭けないっすよ」
 砂掛けのおばちゃんに言うと、
「ありゃあ、凄い汗。パンパンッて払えば大丈夫だから」
 言われた通りに払いましたが、やはり完全には落ちません。砂が残る手で顔の汗を拭いました。
 そして早足で会館に戻ると浴衣を脱いで風呂場へ。これほど気持ちの良い風呂は久しぶりです。
 が、砂むしはもういいです。身体にいいらしいんですけどね、純粋な観光旅行ならまだしも、体力奪われすぎです。
 風呂から上がって一休み。ある程度体力が回復したのでCOCCOなる遺跡関連の会館へ出発。
 最初は500円もするのにチャチな代物ばかりが並ぶなと思ってましたが、実はかなり奥が深いです。
 また、突然現れた館長らしきおじさんが他の人家族と私をひっくるめて土器やら何やらの説明をしてくれました。
「この人形は発掘された縄文人の骨から復元されてます。このように縄文人の顔は彫りが深いんですね。丁度あなたのように」
 って私が指差された。なんでやねん(苦笑)。
 更に進むと火起こしの体験コーナー、簡単な映画コーナー。
 思った以上に指宿に満足した私は、鹿児島に戻る途中に見つけた800円で焼き肉以外お代わり自由と言う焼き肉屋で腹いっぱい(6杯)食べました。
 問題は空。食べている最中から雨が降り始め、土砂降り。私が店から出る時になって上手い具合にやんでくれたのですが、いつまた降り出すのかが分からない空模様。
 とにかく行けるところまで行こうと走り出してしばらくすると朝は素通りした道の駅が見えてきます。ここには珍しく温泉があるのでぜひ入りたかったんですね。
 などと思いつつ道の駅に入った途端に土砂降り。おいおいと苦笑いしながら温泉に入って、インターネット端末があったので天気予報を見て、覚悟を決めて出ようとしたらやんでました。
 この時ふと思ったのが天照大神。そういえば、天岩戸神社で晴れにしてくれとお願いした時、雨を降らすなら私が雨宿りできる状態の時にして暮れと頼んだ記憶が…。まさかねぇ(笑)。
 まさかとは思っても、物は考え様。約束守ってくれてるんだ、なら今後は安泰、と(少々安易か)。
 雨がやんでるなら走ればいいだけのこと。そのまま鹿児島までまっすぐに戻りました。朝気になった菓子の工場見学も寄ってみたかったのですが、雨が気になってパスしてしまいました。
 そしてふたたび桜島へ。自転車は鹿児島においてきました。ちゃんとした置き場があったし、今回の桜島では必要ないし。

 桜島に着いたのは18時半。鹿児島にいた時から気になっていたんですが、桜島に着くと凄い量の火山灰が風に乗って降ってきます。こんな状態で花火はどうなるんでしょう…?
 小雨降る中、始まります、と言うか既に始まってます。
 まずは広島太鼓。1人凄いパワーを持っている人がいたのですが、他の人に合わせてしまうせいか、力が発揮できていない様子。その分、ソロ(?)の時は凄かったです。
 普通の太鼓はみぞおちに響きますが、その人の太鼓だけは確実に下腹部に響きます。
 次は雨が強くなってきた中で婦人会の踊り。中止にすべきじゃないかという声が観客から出るほど雨が酷いのですが、婦人会の方々は最後まで踊りきりました。
 そして北原みれいなる歌手登場。歌を聴いてかなり有名な人だと分かりましたが、有名な歌は私が幼い頃に聴いたきりの歌だけで、新曲も歌われてましたが全く知りませんでした。元々私は演歌に疎いし。
 雨は相変わらず降っています。時刻は20時。花火は中止かな…と思っていたのですが、20時10分よりかなり強引に開始。
 ほぼ真下から見上げる花火はそれなりに良いものですが時折降ってくる火山灰のせいで目が染みます。
 ふと見ると撮影している人がいました。プロが公報用に撮るならまだしも、刹那的に散っていく様が花火の美しさだと私は思います。
 一部の子供が悪ふざけをして体育館そばでボヤ騒ぎ(というほど大きくもない)がありましたが、花火は30分で無事に終了。
 今回の祭り、テキ屋は大損だったのではないでしょうか。最後は大安売りの嵐でした。お陰で私は得しましたが。
 祭りが終わり、フェリーに向う列に混じって乗り場に行くと、人が多すぎて21時発には乗り損ねてしまいました。ま、21時半には乗れましたが。
 フェリーに乗る時に気が付きました。なんと小銭入れのボタンが壊れてしまいました。2重なのでまだまだ使えますが、気に入っていただけにショック。

 さてさて、明日は…もしかすると明後日も雨のようです。というか、目の前が凄い土砂降りです。
 人から聞いた話では梅雨は1週間も前に明けたというのに台風が来ているんだとか。今沖縄にいるらしいのですが、それでこの雨はどう言う訳でしょう。
 今夜はどうにか桜島行きフェリー乗り場という非常に良い寝床を見つけられましたが、明日からはどうしたもんだか。
....つづく
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