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−−−  58日目(8/11)  −−−
積算距離:6046.3km
最高速度:51.3km/h
走行距離:77.97km/day

 夕日が綺麗で、人があまり来なさそうな公園…。ちょっと考えればすぐ分かっただろうに、カップルご用達の公園でした。
 まず現れたのはハイエーストラックを運転する男。少しして黒い軽が来たなと思ったら、それを運転していた女性はハイエーストラックの助手席に移り、黒い軽をおいたままハイエーストラックは走り去りました。その車は2時間半ほどで帰ってきました。時間的にラブホにでも行っていたでしょうか。その後もしばらく居座って車内で触りっこしていたようです(まさかハイエーストラックの車内でホンバンは出来んでしょう)。
 それ以外にも、明らかにナンパ目的で走り回っているらしいスカイラインの男二人組みはめぼしいのがいないと分かるとすぐに走り去ったし。
 普通車で現れたカップルはしばらくしてから車を揺らし始めたし、それに感化されたのか後から来た軽のワンボックス車のカップルは公園内の隅にある東屋でコトをし始めました。
 これだけあからさまならノゾキ(私か!?)がいても不思議ではないだろうに、と思うのですが私が見る限りいませんでした。雨が降ってたからかな。
 ま、私は寝られればいいんで、別に構わんけどさ。

 起きて浜田市街に戻ると観光の開始。浜田はそこそこ開けてはいるのですが観光地としては今一つなんですね。家族連れをターゲットにしているのか、子供騙し的なものばかりでした。
 存在していて見ることの出来た神社はそろいもそろって分家のようなものばかり。漁港に立ち寄ると漁船はイカ釣り漁船ばかり。
 「しまねお魚センター」では、この辺りの名物らしい一匹丸々のサバ寿司の大きさと値段に驚かされましたが、サバも寿司の詰め合わせも、それらしい漁船がいなかったということはよそから持ってきた代物なんだろうかと考えてしまい、ちょっと興醒めしてしまいました。
 「海の博物館」は本当にお子様向けで、無料の割には上手くまとめてあるなと思うんですが、ある程度の知識のある人間が見るほどの価値があるのかまでは私にはなんとも言えません。

 午前中を少々無駄に過ごしたかなと少々後悔しつつ出発。が、朝一で出発していれば…と考えても始まりません。これも経験の1つだと割り切って前進することにしたのですが、仁摩町にあるサンドミュージアムは結構いいらしい、という話を聞いたのでそれに合わせて本日の目的地は手前の温泉津に決定。
 温泉津と書いて「ゆのつ」と読みます。MS-IMEもこれで変換してくれます。
 ここでは石州亭なる店でソバを食べたいなと思っていたのですが、着く時間は夕方から夜。この店は夜は居酒屋になってしまうらしく、そんな雰囲気で食べるのは嫌だなということで飛ばしました。
 9号線の途中から温泉津への近道らしい道に入ると予定通り夕方に着いた温泉津には2つの共同欲情があります。元湯温泉と藤の湯。ありがちな温泉街そのままの雰囲気を町全体からかもし出す温泉津の町並みをその温泉はほぼ向かい合うような位置に存在しました。
 位置を確認してから寝床の検索です。手持ちの地図には少し山を上ったところに総合体育館を含む運動場が見られます。着く前からそこに本決まりした状態で急な坂を自転車を押して上るとそこはすぐに見つかりました。
 少々小汚いですが寝ることは可能そう。実は温泉街の入り口にゲストハウスのような「ゆうゆう館」という簡単な案内所がありました。建物の入り口は夜になるとしまってしまうので屋根がないのですが、最悪そこで寝るつもりでした。
 寝床が決まったところで早速温泉へ。元湯温泉の駐車場の一角に飲料用の温泉があります。飲んでみましたが…マズぅ。塩分と鉄分が多すぎるんでしょう、舌がしびれます。
 気を取りなおして元湯温泉へ入場。ガイドには160円と書かれているのに200円取られました。何でかと思ったら160円は地元の人向けの値段だと判明。フザケるな、ガイドブック。地元の人間がガイドブック持って地元の温泉に入ると思うのか?
 気を取りなおして入ってみると…ボロい。もともとが湯治場らしいので仕方ないんでしょうが。しかもめちゃくちゃ熱い!!
 50度の源泉がすぐ裏にあって、そこからダイレクトに湯船に入れているんだそうです。見ると約45度。耐え切れずに早々にあがってしまいました。
 で、脱衣所で服を着ていたらなぜか2人ぐみのチャリダーの1人に睨まれました。なんだったんでしょう。
 コンビニに寄って食料を買うと運動公園へ。蚊が多いのが少々気になりつつも食事を摂っていたら放して散歩させられていた犬が寄ってきちゃいました。モノほしそうに、どころか今にもベンチにおいてある食料にかぶりつきそうに私の隙をうかがっている。
 けど、その時点で残っていたのは油物ばかりだったのでやってはまずいだろうと何もあげませんでした。
 そうこうしていると飼い主登場。が、さほどなついていないのか飼い主が呼んでも食べ物に気を引かれて犬は私のところから立ち去りそうにありません。あきらめて飼い主は私のところにやってきました。
 で、話すこそ数分。こんなところで寝るんだったら数キロ海岸沿いに行ったところにキャンプ場があるから底に行けばいいと、提言されましたが、テントなしで行くと迫害されるらしいと聞いていたので断り、他にさして話すこともなく別れました。
 実はこの町に入ってから気になっていたのですが、今までの町ではトンビが大量に飛んでいました。トンビに注意するよう、トンビにえさをやらないように注意書きがかかれるほどに。しかしこの町はカラスが大量にいます。だからって大したコトではないんですけどね。
 その後、結局就寝したのは茂みから少し離れたところにあるベンチ。それでも蚊はいましたが茂みのそばよりはましのようです。
....つづく
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