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−−−  60日目(8/13)  −−−
積算距離:6232.3km
最高速度:37.7km/h
走行距離:97.86km/day

 5時に起きると少し先の垣根の向こうの駐車場で騒ぐ男女の声。うーん、うるさい。それでも気にしないで2度寝を始めたのですが、ほんの数十メートルのところにいる少年チャリダーがどうもこっちを気にしている様子。なんかやだなぁと思いながらも無視したのですが、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと正直うざったい。

 結局無視し続けて6時に出発。まずは出雲ドーム。木造ドームとしては最大級とのことで、確かにすごいなぁと感じましたがメンテも大変そうで、見学するのに入場料を取るのも納得できる気がしました。
 ドームから9号を走って斐伊川に来ると、堤防沿いにテキ屋が場所取りしてました。実はここで花火大会があると言うのは夕べの祭りで知っていました。が、あきらめてたんですね。しかしこれを見てしまった私のルートは大きく変更することになりました。
 荒神谷遺跡から北上して一畑薬師を経由し、松江に入ろうと思っていたのですが、大幅変更。遺跡を見たら一旦東に行って玉造温泉へ。そこから出雲へ逆戻りすることにしました。
 さてさて、どうしても見たかった荒神谷遺跡。一応ここは遺跡としては凄いところなんですが、人があまりこないのか、くもの巣が張っていてちょっとひどいありさま。もうちょっと考えてほしいですね。
 宍道湖を左手に見ながら玉造温泉へ。実は途中に見るところはいくつかあったのですが、さして興味がなかったので飛ばしました。
 強いて言えば、途中にある宍道と書いて「しんじ」と読むこの町はなんと道端でうなぎが跳ねているような町です。マヂでびっくりしました。

 そんなこんなで玉作りにたどり着いたのは10時半ごろ。この玉造りという町は、呼んで字のごとく、勾玉を作る町と言う意味です。そこら辺は玉造資料館に行けば詳しく分かります。
 で、その玉造資料館に行くと、私が行こうとしていた玉造温泉ゆ〜ゆの100円引き券が手に入ります。
 100円引きと言うことは500円で入れると言うこと。この値段でシャンプー、石鹸、くし、ドライヤー付きというのは格安ではないでしょうか。
 もっとも湯は明らかに温泉ではないだろうと思われる代物でしたけどね。まぁさっぱりするにはそのほうがいいだろうと言うことで気にするのはやめましょう。
 さっぱりしたけど暑いさなかをまた自転車をこぎ始めました。そう、そこから出雲へ逆戻り。しかもたかが花火のためだけに。
 思ったより早く帰れそうだったので、宍道湖を抜けたところで北上してグリーンパークへ行ってみました。が…、ここは何なんでしょう?私が場所を間違えたのか、何もないんです、運動場くらいしか。
 で、斐伊川沿いを通って出雲へ。
 川沿いに出雲へ向かうと今夜の就寝予定の河川敷運動公園が見えてきます。うーん、何とかなるか?と思いつつその場を通り過ぎて進んでいくとテキ屋が準備を始めてました。
 提示されている値段はやっぱり高い。幸い時間がまだ早いので、テキ屋で買うことは考えないで惣菜を持っていくことを前提にしたほうがよさそうです。
 会場の周辺を見ると自転車置き場はなさそうですが、いたずらされる覚悟でならどこにでも置けるでしょう。
 などと考えながら駅前に出てそば屋へ。未だに、出雲大社で食べたソバのショックが残っていたのですが、あんな味のままで出雲ソバを終わらせたくないと言う思いがありました。
 で、入ってみると…うん、うまい。店員も食べ方分かりますか?と気を使ってくれてたし。やっぱり昨日のソバは大外れだったんですね。

 で、18時過ぎに会場へ。テキ屋は店頭に値段を提示しているところは全て500円。やっぱり高いやねぇ。
 会場中心より少し後ろの土手を確保。19時5分から太鼓があったんですがあまりに遠すぎて迫力はまったくなし。
 面白みはないのかなぁと不安になりかけた矢先、場内放送。
「2歳の男の子が迷子になっています。黄色いタンクトップに黒の半ズボン…」
 そこでわずかな間。恐らく会場のほぼ全ての人がその放送を聞いているはず。その直後
「…裸足です」
 わずかな間とクールな言いまわしで解説するもんだから会場のあちこちから笑い。私も笑わさせてもらいました。
 肝心の花火ですが、良いものは良い、悪いものは悪いと非常にはっきりしていました。
 提供ごとに各社の宣伝をしてからその提供分の花火を打ち上げる方式なので、間がつまらない。
 その代わりに凄いのは本当に凄くて、所々で何度も拍手が上がりました。
 そして21時半に終了。テキ屋は値引く様子がありません。というか、この辺の人たちは終了後のテキ屋との駆け引きが非常に下手です。
 結局テキ屋での購入は一切諦めてコンビニで久々の弁当購入。それから就寝予定の河川敷運動公園に入り、ゲートボール場のベンチに座ったのですが、小雨が降ってきました。
 見上げるとちょっと嫌な予感。慌てて少し先の球場の隅にあった屋根付ベンチに駆け込んだ途端に土砂降りに。あぶなかったぁ。
 しかもこの屋根付ベンチ、結構広くて寝やすい。ということで結果オーライですね。
....つづく
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