1996年8月23日
トルファン〜ハミ


    
地平線に向かってまっすぐのびる道
ひたすらまっすぐに続く道

 今日はトルファンからゼンゼンを通って、ハミに向かう。
 朝、トルファンを出発して10分程で車が止まった。何かと思ったら、道ばたに七つくらいのかごにいっぱいの葡萄を入れて売っている男が居た。そこで葡萄を買おうということらしい。ここトルファンは町の至る所に葡萄棚があって、別名葡萄の町とも呼ばれている。
 干しぶどうを作る日干し煉瓦の室も、今回は葡萄が入っている。蒸発量が多いので、日陰を作ってぶら下げておくだけで、干しぶどうが出来るのだ。いわば天然乾燥の葡萄のミイラみたいなものである。
 トルファンでは実に沢山の葡萄が栽培されている。そして、その種類も実にたくさんあるのだ。その男が路上に並べていた葡萄も、種類がいくつもあって、試食してみた結果、私は大粒の種のある紫色がかった葡萄と、マスカットのような色で、小さな粒の種なしの2つの種類をそれぞれ2元分ずつ購入した。それでも、結構な量があり、途中の旅の楽しみになると思われた。葡萄の房を手に車に乗り込み、まずはゼンゼンに向かって出発だ。
 312号線は、5月にウルムチから蘭州を通って西安まで走ったときにも(ユーラシア大陸横断バス旅行の項参照)通っているが、今回は車が小さいせいもあって、ゆっくり景色を見る余裕がある。トルファンを出て30分位で、高昌故城やアスターナ古墳群の方へ入る道が右手にあり、続いてベゼクリク千仏堂へ野道が左手にある。道の両脇にはゴビ灘が広がり、遠くに火焔山が見える。100kmからの長さがあるだけあって、しばらくは火焔山に併走するような形で車は走っていった。
 夕方、ハミに到着。ホテルも前回と同じホテル。ただし、今回は旅が楽しいので、何となく薄暗いホテルの部屋の照明も、ちっとも気にならなかった。

タマリスク日記  痛むおなかと幽遊白書
男達がブドウを箱に詰めている
道ばたのブドウ売り
 昨夜遅く、少し下った。一瞬、アイスクリームが大当たりかと思ってゲッと思ったけれど、感じでは消化不良のようだ。お腹はちっとも痛くない。考えて見れば、東京の生活では考えられない油責め。毎日材料が油のおふろに入って、湯上がりの火照った体で化粧直しをして食卓に出て来るかのような中華料理を、3食きっちり頂いているのだから、腹に来て当たり前なのだ。1時間ほどでお腹が渋いのが収まったので、お湯をたくさん飲んで寝た。旅先で下痢をしたら、固形物は食べず、水分をいつもの倍取る。とにかく、脱水したら終わりだ。飲みたくても水が飲めなくなる。体が受け付けなくなり、吐いてしまうのだ。下痢の症状によっては、恥ずかしがらず、添乗員かガイドに相談する。彼らは、自分の体験も含め、たくさんの経験があり、もしかすると地元の人間しか知らない、特効薬を持っていることもあるかもしれないのだ。恥ずかしいなんて言っていたら、砂漠トイレも、草原トイレもだめだし、小さな冒険もできない。私はそう思っている。
 日中には何の問題もなく、食事を控えめにして葡萄を食べたりしながら、夕方ハミに到着。ホテルに着いてから一人で『幽遊白書』のコミックを探しに町に出た。ホテルの近くに個人経営の小さな書店があるという話だったので、そこを探したが見つからず、筆談であちこち訊ねながら歩いていったら、新華書店に着いた。おまけに今日はもう閉店していて、少しがっかりしたが、散歩の出たと割り切って、あちこち歩いて食事の時間までに、ホテルに戻った。今日の掘り出し物は、一組10元(130円)の銀のピアス。本物かどうかは分からないけれど、でも、かわいかったからいい。

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