唾液について
舌苔

HONDA式ガム法ではなぜ噛まないほうが有効か?

唾液のきつい臭いと口臭の関係

口がすっぱくなる事と口臭の関係

唾液分泌促進剤は根本的な口臭の解決になるか?リハビリテーションのすすめ

精神状態が唾液分泌に与える影響について

口の中の酸っぱい臭い

唾液の効用

口がすっぱくなる事・学校でとても困っている事

鼻臭に付随する唾液が多いのに臭い場合について

唾液が臭い理由について

唾液が臭うということについて

アワの唾液と口臭

唾液の緩衝能力と口臭

唾液が臭いこと

   

唾液の緩衝能力と口臭
緩衝能力? 名前:たか 10/22(火)15:49 

こんにちは。
今日いろいろと口臭対策室を読みましたが、
ちょっとわからないことがあったので教えてください。
僕はたぶん、唾液を自分で匂いをかんでみると、変なにおいがします。 
あと、唾液の緩衝能力というのはどういういみですか???
それと、それはどうすれば作り出すことができるのですか?
舌の上に唾液をためとくというのは、無臭化につながりますか?あわあわの唾液は臭いの元になりますか?
そして、さらさら唾液にするにはどうしたらいいですか?
最後に安静時唾液流にしたいです!!
たくさん質問してしまって本当にもうしわけありません!


RE:緩衝能力? 名前:HONDA  10/24(木)00:05
>唾液の緩衝能力というのはどういういみですか???

緩衝というのは、「バランスを取る能力」という意味で、唾液の場合は唾液の pHをコントロールします。
口の中の pH は通常中性に保たれています。口の中が飲食物などによって酸性に傾くと、安静時唾液の働きによってすぐに中性に戻されます。
叉、アルカリ性に傾いた時も中性に戻そうとします。すっぱいものを口に含むと唾液が一気にたくさん出るのはそのためです。

口腔内は、酸性に傾くことが多く、特に食後は酸性に傾きやすく、食後の口腔内のpHが、元の状態になるのに2時間くらいかかります。

したがって、食後の唾液は唾液の少ない人にとっては非常に重要です。唾液の緩衝能力が低いと、口腔内は酸性になりやすく、虫歯にもなりやすく、飲食物の残渣が口腔内に残ってしまうとしばらくして口臭を引き起こしやすくなります。
食後に歯を磨きすぎ、うがいをしすぎると、豊かにあった唾液を喪失してしまい口腔内の緩衝能力が低下して、虫歯になりやすくなったり、口臭を引き起こしやすくなります。

食後の口腔内のケアーは、食後すぐは唾液が大量にあるために、細菌の活性は一日の中で最も低いので、飲食物の残渣がない限りはプラークも形成されません。したがって、食べない限りは磨く必要もありません。
口腔内のpHが最も低下する食後の口腔内ケアーは、プラークを取り除くことよりも(食後すぐにはできない)、飲食物の残渣を取り除く(最も大量に残っているのは、歯の隙間ではなく舌の上や粘膜)事を目的として、なるべく唾液を失わないようにすることと、食後の安定した唾液を確保することを目的とするといいでしょう。

食事後の口臭の悩みに対する対応策と、口腔生理学的な考え方 ←この方法は、プラーク形成の原因となる食後の食物残渣を最も効率よく取り除き、かつ、唾液の緩衝能力を失わずに食後の口腔生理を安定させ口臭を引きこしにくくするためのケアーの仕方です。(唾液の緩衝能力を重要視しています。)
ほとんどの人の食後の歯磨き習慣は、かえって口腔内の恒常性維持機能を不安定にしています。

>それはどうすれば作り出すことができるのですか?

口腔内に飲食物残渣を残さないこと(とりわけ糖分や炭水化物)。
唾液分泌能を向上させること。(口腔機能訓練と適度な水分の摂取)
安静時唾液流を確保すること(精神的安息と、口腔内緊張緩和)。咀嚼力を上げること(一口30回以上を意識する)。
規則正しい食生活習慣と生活習慣。
舌の運動機能を向上させること。などでしょう。

>舌の上に唾液をためとくというのは、無臭化につながりますか?あわあわの唾液は臭いの元になりますか?

安静時(咀嚼していない時のリラックスした状態の噛まない口)には、サラサラとした透明な唾液の流れがあることが重要で、溜めておくと唾液中の酸素含有量は低下していき、唾液自体が臭くなっていくでしょう。他覚的な口臭に発展しなくても口中の不快や自覚的な臭気の原因になると思います。

>さらさら唾液にするにはどうしたらいいですか?最後に安静時唾液流にしたいです!!

最も重要なことは、心の安定。あまり深く考えて過剰な不安を抱かないこと。サラサラした質の高い安静時唾液流は、自律神経の副交感神経支配で容易に出てくるものです。したがって、不安を抱いたり緊張していると、なかなか出てきません。
もう一つは、強制的に確保しようとすれば、舌の動きを止めず水の確保が重要になります。具体論は口臭対策室を熟読してください。
スマイル法やガム法が訓練として有効でしょう。



[口臭の悩み 解消のヒント]  に戻る