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食事後の口臭の悩みに対する対応策と、口腔生理学的な考え方

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寝起きの口臭はなぜ起こるか?どうすれば起床時口臭は少なくできるか?食後の歯磨きについて

飲食後の口腔内のpHの変動・・および、口臭を引き起こさない口腔内のケアーあり方について

歯磨きの意味について・・飲食後の口腔内ケアーの重要性と従来法の無駄
   

食事後の口臭の悩みに対する対応策と、口腔生理学的な考え方
食事後の口臭について JJJ 10/31(水)21:37 

こんにちは。以前の水を飲んだら臭うという件はやはり舌の奥に舌苔が付いていたからだったようです。それは大分ましになったんですが最近9月ごろからずっと気になっているのが食事後の口臭です。以前にも同じような質問をしてよく噛むように言われたので(9月)ずっとしてきたんですが食事後に臭うのは変わりません。三食のうち最も臭うのが昼です。僕は中学生なので昼飯は学校で食べます。一度に噛む回数はおよそ50〜70くらいです。ちなみに食べたあとの舌はきれいです。
一日にしていることは、まず朝起きてから市販の歯磨き粉を使って歯を磨きます。そしてあさご飯を食べますがこのときはあまり臭いません。
そして午前中は舌をずっと動かして唾液をだしてます。午前中は口臭があまり気にならないときが多いです。昼飯は上に書いたとおりで家から水を持っていってます。昼からの口臭ですが、食べ終わってから30分くらいしてから臭ってきます。昼からも舌をずっと動かして唾液を出してます。歯医者へは最近行って問題ないといわれました。
舌の筋トレは一日1,2回やってます。水の補給もやってます。唾液の質はよくもないし悪くもないといったところです。(いい方よりだと個人的に思う)それと中3で部活はもうやってません。この食事後の口臭さえなくなれば何とかやっていけると思います。(何がというツッコミはしないでください)
と、これまでが今かける精一杯の情報です。自分ではどうも原因がよくわからないのでアドバイスをおねがいします・・・・


食事後の口臭の悩みに対する対応策と、口腔生理学的な考え方。 
名前:HONDA  11/2(金)12:42

私の実際の診療では、カウンセリング部分では患者さんのいろいろな不安や、質問に対して質疑応答を繰り返します。重要なことは、患者さん自身が知識を持って、考える能力を身に付けることです。そうすればメカニズムを知ることができるし、問題が生じる前に自分自身で考えて対応ができるからです。本質的な能力はあるはずだからです。
その中で、患者さんの認識に誤りや、間違った知識の整理を行っています。

>ずっとしてきたんですが食事後に臭うのは変わりません。

食後の歯磨きはしていますか?何のために磨きますか?ブラッシングで何を除こうとしていますか

食後に臭う場合の多くは、食べるということが関係しています。食後に口臭を引き起こす場合は、2つの理由が考えられます。

1.口の中のどこかに食べ残しが存在していて、それが食後に遅れて唾液の中の消化酵素によって分解を受けることにより口腔内のpH(酸性度)が低下していき、結果として細菌の酵素活性が高まって口臭ガスを発生する場合。

2.食後における唾液の不足、もしくは唾液自体の緩衝能力(pHの変化に対して、常に一定のpHを維持しようとする能力)の低下

したがって、次のような対策を試みてください。

重要な目的を書いておきますから、この目的に添った対応を考えてください。この食後の口臭が発生していく仕組みを理解していることと、それを解決するための目的を把握しておくことが非常に重要です。

(食後の手入れについて---食後の口臭を引き起こさないために)

A.食後の食べ残しは歯と歯の隙間や歯ぐきにあるのではなく圧倒的に、舌の表面および歯ぐきとほっぺたの隙間などの粘膜に潜んでいることを認識しておく。一日のうちで食後は最も細菌の活性レベルは低いので、細菌をコントロールするための歯磨きは不要。(歯磨き剤使用はかえってマイナス要因)

B.食後は誰でも、一番唾液が出ている。この唾液は激変した口腔内環境を整えるために非常に重要であるので、なるべく失わないようにするか、または、さらに出すようにする。

したがって、次のような対策がとても有効になる。

Aに対しては、歯と歯の隙間を磨く歯磨き(通常皆さんがやっている食後の歯磨き)はなるべく簡単に済ませる(歯の隙間の食べ残しをとることは、爪楊枝でも十分対応できます。)かつ、すすぎのうがいも軽くして、なるべく、唾液の損失を防ぐ。このばあい、歯磨き剤の使用はまったく逆効果。

歯磨き剤の使用により、口腔内環境は著しく変化してしてしまうことが考えられるし、化学的な異物を口腔内に取り込むことはマイナス。

舌表面の食べ残し対策が非常に重要で、水を口に含み口の中で天井を使って、ゴシゴシして軽くぶくぶくして粘膜の隙間に潜む食べ残しも取り出し、飲み込む(食後直ちに行うので汚くないはず)、これによって舌を動かし、水を飲んだことにもなるので、さらさらした自浄性に富む唾液はすぐに出てきます。先の歯磨きで失った唾液の損失を取り返すことが可能です。

この作業を食後直ちに行うことが非常に有効です。しかも、自分自身の唾液の緩衝能力を向上させ、いつでもどこでも、お金をかけずに行うことが可能です。

上記の方法で、Bにも対応できます。さらには、その後において無糖のガムなどをよく噛むとさらに効果はあがるでしょう。

なお、これらの前提として、強い不安などによって口腔生理機能の抑制がある場合は、基礎的な能力の復帰に向けた基礎的な能力訓練を行っておくとさらに効果的でしょう。(咀嚼回数を上げるとか、食生活改善や生活改善、各関連筋肉の運動機能訓練などです。)


RE:食事後の口臭について 名前:HONDA  11/2(金)12:43

>朝起きてから市販の歯磨き粉を使って歯を磨きます。

起床直後に行うことと、市販歯磨き剤歯の量はできる限り少量の使用が望ましいです。

>午前中は舌をずっと動かして唾液をだしてます。

唾液が出にくくなってきたときは、水を補給してください。(一口か二口の水を飲む)

>午前中は口臭があまり気にならないときが多いです。

そのときの口腔内の感覚を覚えておくこと。

>昼からの口臭ですが、食べ終わってから30分くらいしてから臭ってきます。

上記のAおよびBに対する方法を実践してみてください。

>歯医者へは最近行って問題ないといわれました。

虫歯や、歯周的問題など一般歯科的問題だけで口臭が発生するのはよほどのケースです。ほとんどは一般的歯医者が問題にしていない、噛まないときの口腔生理機能が問題になります。

>唾液の質はよくもないし悪くもないといったところです。

唾液をガラス瓶に取り出してみて無色透明であれば上質です。しかし、唾液自体が持っている緩衝能力(これも、口臭を引き起こさないための重要な能力)は見ただけでは判断できません。

しかし、唾液がにごっていたり沈殿物があるときは、この緩衝能力も低いです。(口臭に対するリスクは高くなります。)

>中3で部活はもうやってません。

部活はやっておいた方がよい。そのほうが、いろいろ経験できる。

>この食事後の口臭さえなくなれば何とかやっていけると思います。

上記の方法で簡単に解決できます。



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