歯みがき・うがいについて
甘いものを食べた後の口の処理と医学的根拠にもとづく歯磨き方法

ブレスケアとブレスコントロール

ブレスコントロール

歯みがきの界面活性剤///朝日新聞

口臭と歯磨き

口臭に有効なうがい

歯磨きについて考える

デンタルフロスが臭いことについて

食事後の口臭の悩みに対する対応策と、口腔生理学的な考え方

食後の歯磨きの意味と方法について

過剰な歯磨きは逆効果

寝起きの口臭はなぜ起こるか?どうすれば起床時口臭は少なくできるか?食後の歯磨きについて

飲食後の口腔内のpHの変動・・および、口臭を引き起こさない口腔内のケアーあり方について

歯磨きの意味について・・飲食後の口腔内ケアーの重要性と従来法の無駄
   

食後の歯磨きの意味と方法について
2001年10月に書かれた、口臭相談専用掲示板での回答より
>歯の正面と裏の歯茎との間(歯周ポケット)は磨かないって事なのですが?爪楊枝を使うように・・すると、歯と歯の間しか磨けないのですが、それでいいのでしょうか?

あの記事を書いたのは、口臭治療を始める遥か前でしたが、当時と今も一貫した考えを持っています。
細菌学的な意味での歯磨き(歯周ポケットを中心とした磨きかた=プラークコントロール)は起きてすぐと寝る前が最も効率的です。口腔内細菌が一日のうちで最も増えているからです。逆に食後の口の中の細菌レベルは、一日のうちでもっとも良好です。したがって、食後に歯周ポケットを磨いても意味がないです。食後は食べかすを除去することが目的です。食べかすが残ると口腔内のpHが低下していき虫歯を誘発する可能性があるからです。したがって、どうしても歯を磨きたければ爪楊枝みたいな磨き方で充分です。

患者さんの多くは、食後に歯を磨くことにこだわります。理由を聞いてみると「食べかすをとるため」という正解を答える人はいるのですが、実際には非常に無駄なことをしています。
非常に能率が悪く無駄が多くかえって口腔内状況を悪くしていることが多いのです。
食後に歯磨き剤で磨き倒して、よくうがいするために、重要な食後の唾液を全て失ってしまい食後しばらくして口腔内乾燥を引き起こしてしまいます。そればかりか恒常性維持機能を悪化させています。しかも、食後の食べかすの大半は、口の中に残っているので、さっぱり目的に合っていないのです。

食後に食べかすがいっぱいあるのはどこか?という質問を患者に行なうと、間違いなく全ての人が答を間違います。「歯の間」と考えている人が非常に多いです。

そうではなくて、口の中で最もたべかすの多いのは、歯の間でもなく歯茎でもなく、舌の表面と、ほっぺたと歯茎の間です。その次に歯の間でしょう。
歯の間は比較的大きなたべかすがつまりますが、舌の表面やほっぺたと歯茎の間は細かいたべかすがのこります。

ほんだ歯科では食後の歯磨きは、軽く爪楊枝を使うように短時間で行い。軽くぶくぶくして歯茎とほっぺの間のたべかすを取る事や、エステ治療ではこの付近は特殊な清掃を行ないます。舌表面のたべかすは、器具を使わずに水を口に含み舌表面を口の天井でゴシゴシして飲み込み、そのときに感じる味と臭気が喪失するまで数回行ないます。その後は舌を良く使ったので、さらに豊かな自浄性に富む唾液が分泌され、口の中は爽快になり自浄性と食後の急激な口腔内環境の変化に対する恒常性維持機能が働き食後に伴う口腔内不快はほとんどないでしょう。さらには、口腔内乾燥を防ぐことが可能です。

食後は、界面活性剤や香料が入っている市販歯磨き剤を使わないのがポイントです。(唾液だけかわずかな塩がとても有効です。)

歯磨きや口腔内ケア―も目的をしっかりと捕えて、細かい磨き方に振り回されずに行なうといいでしょう。(バス法とか難しい方法を毎回きちっとしている歯医者を見たことがないです。)
そうすれば最小限の努力と最小限の費用で最大限の効果をあげながら、かつ自らの口腔生理機能を高めて、本来の子供時代の時に持っていたはずの健康な状態を維持出ることが可能です。大人になると、きれいな息をしていた子供の頃のきれいな口を維持する機能を失いつつ、余計なことばかりして無駄な労力を使い、口の状態も悪くなっていくのです。その結果が口臭です。



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